世の中には儲かっている会社と、
儲かってない会社がある。
一般的に中小零細企業の殆どが赤字だ。
僕も一般的な社長と同様に、勢いで起業した。
元々小学5年生から働いて稼ぐ習慣があり、
色々なアルバイトをし部活も普通じゃなく、
異常に頑張ってしていた。( ̄^ ̄)!
社会人になってからも、
朝は新聞配達をし、昼は普通に会社勤務をし、
夜は飲食店のアルバイト・・
文字通り朝〜晩まで働くのは自然なことで、
立ったまま寝てしまうことも多かった。
その後自然な流れで起業したが、物心ついた頃からの習慣で、
長時間労働で頑張るのは当然で、
努力しようという認識さえ無かった。
10代の頃から筋金入りで鍛えたこの感性のお陰か、
多少のトラブルはあったが、予想以上に簡単に、
早く商売が成り立ち、マイホームのローンも3年で返済した。
結果=才能×努力
僕は才能は自分では分からないが、子供時代から積み重ねた努力は、
世の中に簡単に通用した。
しかし、そんな小生意気な思いはとは裏腹に、
直ぐに思い知らされることになる。
経営者なら誰でもそうだが、失敗するまで拡大を繰り返す。
僕も同様に売り上げを追いかけた。(;・・)ノ °゜°
しかし運良く倒産に至らず回避出来た。
そこから本当の意味での”経営”がスタートした!
中小零細企業の社長は、
誰もが自分に自信があっても自社には自信が無い。
僕も同様にそうだった・・(ーー;
社長同士の集まりで出る質問は、まずは社員数だ。
社員数で会社の規模を図る場合が多い。
そうすると何となく少ない社員数に肩身が狭く感じたものだ。
肩身が狭いから逆に持ち前の負けん気が出て、
講演では真っ先に質問し、研修では最前列にいつも座り発表をした。
そして色々な講師の話を聞くうちに月日は流れ、
10年、15年と経過しあることに気づく!
威張ってた社長、講演された先生方の中で、
いつの間にか淘汰され、
倒産したり縮小し自信を失っている方が沢山居られた。
地元でも多くの廃業と起業を目の当たりにし、
大きな拡大路線も魅力だが、
会社は潰れずに経営を継続することが、まず第一であり、
中には小さな会社、社員3人、4人でも自信に満ち溢れ、
人々に感動を与える講演をし、
加えて収益も素晴らしい会社が沢山ある!
僕もそのような会社にしたい!
それに自分の器的にも拡大路線はリスクが高い。
社長の自信、社員の自信や魅力は、規模とは無関係である。
そう確信したのだ。
以来、小さい会社ほど倒産しにくく、利益も確保し易い事に気づく。
その自身の経験と実際に行っている経営のやり方を、
このメルマガや講演でお伝えするようになった。
僕の様に現役社長で自社のPRの為ではなく、
ましてや田舎の小さな会社となると、
人様に話すことはマイナス点も大いにある。
しかし人の寿命は短く、何か自分の足跡を残したいし、
何よりもこうして自分の考えを伝えることは復習になるので、
今後の経営判断のブレを少なく出来る。
そういう意味では自社への利点も大きい。
まあ、僕の話など聞かなくても熱心な経営者はあちこちの研修に参加し、
多くの学びを得るのだが、残念ながらそれはごく一握りの方で、
元々社長という人種は勉強をしない。
月に数冊の本を読んだだけで、勉強した気になる。
スポーツを見れば分かるが、空手の本をどれだけ熟読しても、
どれでけDVDを見て型を真似ても強くはならない。
僕は通常ルールでは、
経験何ヶ月ないと昇段試験さえ受講出来ないルールを破り、
文字通りあり得ないスピードで二段に昇格した。
当然こんなやり方は本には書いてないし、偉い方には書けない。
これは経営でも同じだと思う。
基本は非常に大事だが、
それだけを守れば強い会社になるのではない。
何か自社独自の+αが必要だ。
その+αが小さい会社と大きな会社では違うのだ。
今日はその+αでなく基本編だが、
大きかろうが、小さかろうが、儲かっている会社には一つの特徴がある。
それが自社で勉強会を開催しているかどうかだ!
一般的に小さい会社は勉強会などしない。
会議同様に、何となく照れくさく、
「今更・・・」(^^;;;
という感情も社長にはある。
それで良い研修や講演に社員を連れて出向くことはあっても、
自分が講師となり勉強会をしていない。
しても社員任せで、教科書任せである。
これはいけない!
外部講師の話がいくら良くて感動的でも、せいぜい年の数日だ。
しかも社長の話ではない。
下手をすると講師を尊敬し、社長の指導に理屈で反論するようになる。
経営でまず大事なことは団結力だ。
その団結力は社長の求心力なくしてはあり得ない。
求心力を高めるためには社長自身が自ら学んで来た事を語り、
教育していく必要がある。
OFFJT(外部教育)ばかりを頼ると、とんだ落とし穴にあう。
僕の場合も、自分自身が知っていることを社内で語ることは長年なかった。
何となく正論を語るのが苦手だった。。
いくら綺麗事を言っても、実際には出来てないことが多すぎたからだ。
今はというと、大して変わりは無く、
やはり出来てないことばかりである。
でも学んだのは・・
いい親は子供に自分のして来たことは棚に上げて、
正論で教育をする。
子供の頃別に勉強して来なくても、勉強しろと言うし、言うべきだ。
いちいち自分がしてないからと後ろめたさを感じて、
言わないことは子供のためにならない。
スポーツ選手のコーチや監督もそうだ。
自分より打率の良い選手や、上手い選手は大勢いる。
その度に臆して遠慮していれば仕事にならない。
指導するのが仕事である以上、堂々と自分のことは棚に上げて、
正しいことを伝えていくべきだ。
同じように、社内教育も同様だ。
今の自分のレベルで、自分の言葉で伝えていくのが一番良い。
別に社長はスーパーマンになる必要はないのだ。
続いて勉強会の中身だが、2種類必要であり、
1つは実務的な内容で、もう1つは道徳的な内容だ。
社長が講師をした方が良い理由はここにもあり、
仕事の考え方やモラル的なことでも、
どこかの偉い講師の話を社員さんが聞いても、
自社に合わなければ意味が無い。
良い挨拶1つ取ってみても、業種によりそれは異なるし、
社員が同様の挨拶をしなければ凸凹が目立つだけだ。
統一出来てこそ会社の総合力は上がる。\(^-^)/
とにかく準備は何も必要ない!
社内での恥は恥ではないし、継続すればレベルは上がっていく。
何も分からないからこそ、創意工夫は尽きない。
改善こそ経営の醍醐味である。
私心を捨てた時から、社長は経営者に成れるのだ・・