定期的に話題に上がる、ボードゲームで「賭け」をすることについてです。

刑法185、6条にもある通り、日本では少額であってもお金を賭けることは禁止されています。それもあってか、ボードゲーマーにはボードゲームで賭けをすることを嫌がる人が多いです。ボードゲームを知らない人に「ボードゲーム=賭け」などという図式が出来てしまい、世間的に問題視されるようになってしまったらたまったものではありませんので、僕もたとえ「負けたたら奢り」程度であってもしないほうが良い。と思っています。「負けたら奢り」は刑法上は問題ないようですけど、わざわざそんなことしなくてもボードゲームは楽しいですし、基本的にする必要はありません。割れ窓理論というやつですね。

上記は前提です。

ボードゲームに初めて触れる人にボードゲームを紹介するとき、一定の割合で「賭けよう!」とか「負けたら罰ゲーム」となる人に出会います。その人達がなんでそんな事を言うのか?そんなのしなくてもゲームは楽しいのに!
僕もそう思っているのですが、いろんな人といろんなシチュエーションで遊んで、少し考えてみたところ「ゲームに真面目になれない人」の存在に気が付きました。ゲームをするときに、勝ちを狙わず、合理的な理由がないプレイをしてくる人がいます。特に多いのが忖度で仕事上の上長を勝たせようとしたりする人です。

あくまで僕の周りだけかも知れませんが「賭けよう」とか「負けたら罰ゲームな!」と言ってくるのは「社員と遊んでいる社長」や「後輩と遊んでいる上司」が多いです。これは彼らなりの気の使い方なのかもしれません。社員や部下に「仕事の気配りや忖度プレイは求めてないよ。お互いに勝つつもりで真剣に遊ぼう!」というメッセージなのかも知れません。明日になれば、また仕事の関係になるのかも知れませんが、今はそうゆうの無しで遊ぼう!って言ってるなら、それはボードゲームをしてる間くらい、上下関係を忘れて楽しんで欲しい、という僕の気持ちと同じです。(賭けはダメですけど。法的に)
ボードゲームをやっている瞬間は、少なくとも全員がルールの前で平等になり、勝ちを目指すべきだと思います。のでゲームの面白さに気づいた上長が「賭けよう」とか「負けたら罰ゲーム」と言い出した場合、忖度してしまうプレーヤーが「ルールの前に平等であり、自らの勝ちを狙いにいける」状態でゲームを楽しめるようになれば、いずれ罰ゲームは無くなると思いますので、自分が許容できる罰ゲームなら、少し付き合ってあげても良いのかも。と思います。ただ、自分が受けても痛くない罰ゲームを押し付けてくる面倒な人もいますので、全部とは言いませんけど。

上下関係を嫌う人が多いのは承知していますし、そもそも上下関係を遊びの場に持ち込むな、という意見があるのも理解できますが、他人の人間関係にに口を出すのもおこがましいですし、不幸にして上下関係のある中でボードゲームに出会ってしまった人を、全面的に排除するのは少しもったいないと思います。「ボードゲームで仲良くなって、仕事もスムーズにいくようになった」という現場も僕は何回か目撃しています。ボードゲームはデジタルゲームと違い、アバターではなく生身の人間が遊びます。考えたり、嘘をついたり、協力したり。普段は部下で自分の言うことを聞いているけど「対等な人間関係なら本来こう動く」というのをゲームを通して理解でき、自分に勝った部下の考えを支持できるようになったり、実は慎重派だったり、嘘が苦手な上司の性格を少し理解できたり。それはボードゲーム、ないし「一緒に遊ぶ」事が持つ可能性の一つだと思います。とはいえこれは事象であり、仕事の関係で仲良くなるのが、良いか悪いかは結局人それぞれなのですが、僕個人としては仕事のストレスが減るなら、良いことなんじゃないか?と考えています。


以下、賭けについてもう少し肯定的に書きますので、苦手な人は読まない方が良いかも知れません。

僕はパチンコ、競馬のようないわゆるギャンブルはしませんが、宝くじは買いますし、値上がりを期待して株を保有していますし、事業もしています。のでそもそも「不確定な未来にお金を賭ける」事には抵抗が無いみたいです。ので、機会あってラスベガスに行ったときにカジノそっちのけで、一緒に行ったボードゲームに興味がある仲間とホテルでボードゲームで賭けをして遊びました。その中で面白がって貰えた賭け方を紹介します。日本ではしないでくださいね。

大きな枠でいうとジャックポッド形式です。失点系のゲームを遊んで負けた点数分を共有で貯めていき、プラスの得点系ゲームで貯めた分を全部分配します。これだけだとゲームによっては動く金額が少なすぎるので、多面ダイスを使って点数のレートを決めます。僕が持っていったのは2、4、6、8、10、12、16、20、24、30面の様々なダイス。最初は適当に、2回目以降のゲームでは一番ジャックポッドに支払ったプレーヤーが2つサイコロを選び振ります。出た目を掛け算して、失点のレートを決めます。もちろん、知らない人には「このゲームでどのくらい点差がつく可能性があるか」を予め伝えます。
貯めるのには、ニムト、ゲシェンク、
えげつな7、インフェルノ。分配には、インカの黄金。という感じで遊びました。インフェルノと24、30面ダイスの組み合わせは強烈でしたけど、最終的にインカなら多少は取り戻せるし、遊んだのは運と自己責任感強いゲームが多めだったので、終わった後に人間関係がギクシャクしたりもなく、上下関係を忘れて本気で勝ちを目指してゲームを楽しんで貰えたようです。尚、一番勝ったプレーヤーはご祝儀だかで全員に飲み物を振る舞い、余った資金は全部カジノで吸われてました 笑

そんな遊び方をした後にボードゲームが好きになって、日本では賭けもせずボードゲームを楽しんでいるプレーヤーもいます。人間関係は人それぞれなので、自分と違うからといって、あんまり目くじら立てず、お互いに良いところを見て楽しめればいいなー。と思います。