2005年07月20日

TXBB、映画情報を携帯向け配信 受託運営で無料化実現

米ハリウッド映画の情報が携帯電話で無料で入手できる。携帯やブロードバンド(高速大容量)回線によるコンテンツ(情報の内容)配信事業を手がけるテレビ東京ブロードバンド(TXBB、東京都港区)が、そんな新サービスを開始した。同社のメディア戦略とは。
 ◆いち早い提供
 六月二十九日。スティーブン・スピルバーグ監督と人気俳優トム・クルーズが手を組んだSF大作「宇宙戦争」が、世界八十カ国で同時公開、大ヒットを記録した。この映画情報をいち早く伝えたのが、同社が提供する携帯電話向け映画情報配信サービス「UIPモバイルシネマ」だ。まず六月六日に、NTTドコモの公式サイト向けに提供。その後、KDDIとボーダフォンでも利用できるようにした。「宇宙戦争」の場合、六月十三日に東京都港区の六本木ヒルズで開かれた記者会見の内容や作品情報を入手できるほか、予告編の動画や待ち受け画像などを楽しめる。
 ◆UIPと連携
 この新サービスは、ハリウッドメジャースタジオ(大手映画制作会社)の「ユニバーサル」と「パラマウント」が制作した映画作品などを扱う大手配給会社、UIP映画(ユナイテッド・インターナショナル・ピクチャーズ、英ロンドン)の協力を得て実現した。UIPとTXBBは、どのようなメリットを感じて手を組んだのか。この事業に携わるTXBBの石切山英詔(いしきりやま・ひでのり)ジェネラルマネージャーはこう明かす。「映画配給会社は、作品の宣伝効果や反響をリアルタイムで知りたがっている。UIP映画は、そこに携帯を導入すれば費用対効果の高いリサーチが実現できる利点に注目した」

 例えば、映画の認知度に関するアンケートを実施する。結果を性別や地域別という属性データにまとめてUIP映画に渡し、マーケティングに役立ててもらう。一方のTXBBは、「正確で深い映画情報を早く無料で提供できる」(石切山氏)メリットを得て、映画分野の競合サービスに対抗する狙いだ。事業モデルは、UIP映画が情報をプロモーション素材として提供する方式を採用した。UIP映画がPR代として拠出した資金で、TXBBが携帯サイトを受託運営する形態で、ロイヤルティー(著作権使用料)が発生しない。これにより、無料サービスが実現した。

 UIPサイトのオープン以来の総アクセス件数は約十万人(七月六日時点)。一日平均の入会者数は四百−五百人と、順調な滑り出しだ。これを弾みに、UIPサイトと他の有料サービスを融合させ、顧客が行き来するような場を設ける構想を描き、物販市場への展開も視野に入れている。

entake7 at 19:22│Comments(0)TrackBack(0) 企業情報 

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