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(本日の写真はイメージ、本文の記事とは関連がありません)

自宅で倒れ、緊急入院していた英国の義理の叔母が、

来週無事に退院できる事となりました。



本日は先日のブログ記事、

一難去って、また一難。 

の関連記事(続き)です。


叔母は夫 Banana の亡き父の妹にあたる親戚です。

昨年他界した義母(Banana の母)と同い年で、

昨年の秋に86歳になりました。


退院後のおばは、予定通り、今まで住んでいた自宅に戻り、

再び一人暮らしを続けるそうです。

先日の記事でも記しましたが、

退院後は自宅でも常に呼吸器を使用する事が余儀なくされ、

在宅酸素療法が必要となります。


日常生活のサポートをしてくださるヘルパーさんは、

毎日、朝 / 昼 / 晩 と1日3回訪問して下さるとの事。


その事を聞いて少しだけホッとしたのですが、

それでもやはり、回復して退院した後、

わずか1ヶ月とちょっとで容体が急変して他界してしまった

昨年の義母の事が記憶と重なり、

とても気がかりで、心配である気持ちには変わりはありません。


昨年、義母が退院する際、

息子と娘である Banana と義理の妹の間では、

いく度となく話し合いがされました。

結果的には義母本人の気持ちを尊重する形で、

自宅に戻りそれまでと同様、一人暮らしに戻ったのですが、

その結論を出した理由には、いろいろな大人の事情も含まれていました。


退院して戻る義母の体調や状況を考慮し、

義理の妹は住まいの周辺にある介護施設のリサーチをしたらしいのですが、

なんとその入所費用はひと月に約100万円!(日本円に換算)

私は英国には実際に住んだ経験は無いため、

英国内の全ての介護施設が

そのくらいかかるのかどうかについては定かではありませんが、

プライベート (私立) であればスイスに勝るとも劣らず、

どこも高額である事だけは確かなようです。


いわゆる公共の施設については、

順番待ちで、到底すぐには空きが無いそうです。


この件について、

夫 Banana にとてもシンプルな質問をしてみました。

例えば本人に貯蓄が無かったり、

家族が金銭的な支援をできない場合(失業中であったり、低所得者の場合)


「どうなるのか? 」 という事です。


夫いわく、

そういった人たちには国からの援助や補助があり、

お金を持っていないからと言って、それらの人々が路頭に迷って、

そのまま命を落としてしまう訳では無いのだそう。


ただ、その裏返しで、

所得の安定している人たち(=きちんと税金を納めている妹家族のような一般人)

が負担する金額が年々とても大きくなっていく事に、

国民は不満を抱えているのだそうです。


昨年の今頃、義母が入院中は、

近い将来には彼女が住んでいた家(持ち家のフラット)を売って、

その資金で介護施設でお世話になり、いつか資金が足りなくなる時には、

兄妹で金銭的にも援助しながら家族で支えていこうと決意し、話し合っていました。


認知症を発症してしまったり、

判断のできない重篤な病状である場合はまた別として、

本人の意識がしっかりとして元気で退院してきた義母の場合、

最終的な判断は義母自身の気持ちで、

彼女の気持ちを抑さえつけて、

家族が勝手の物事を進める訳にはいきませんでした。


義母の中では介護施設という選択肢は、

昨年のその時点では全く無かったようです。

また、義理の妹の中でも彼らの習慣として、

どんなに近くに住んでいたとしても、

自分の家に退院後のしばらくの間、

義母を受け入れるという選択肢はありませんでした。

この点は、日本人の私の感覚とは大きく異なっていました。


近くに家族が住んでいる、いないは別として、

今回のおばの場合も退院後の状況は非常に似ており、

彼女も自宅に戻り、

独りで生活を続ける以外の選択肢は考えてはいないようです。


義母とおばの大きく異なっている部分は、

いわゆる「終活」をしているか(いたか)いないかという点。


入院中とはいえ、まだ健在であるおばと、

亡くなった義母を比較してみるのは不謹慎なのかもしれませんが、

二人は全くの正反対な老後を過ごしています。


10数年前、まだ体が元気で、

自分自身で動けるうちに、

新築のシルバー世代専用の分譲マンション(フラット)

を自分で探し出し、

引越しの作業も自分で済ませて移り住んだ義母。

そこで同じような状況で出会った新しい友人たちと交友関係を築き、

スープの冷めない距離には実の娘夫婦が住んで、

週に何度かは家族と顔を合わせられる、

私からみると、絵に描いたような理想的な老後を過ごしていました。


義母が亡くなった後、

数ヶ月以内に
便利な場所にあったフラットの買い手がすぐに見つかり、

先日無事に売却の手続きが完了しました。

場所は住んでいた町の中心部で、

家を出ればすぐにショッピングストリートに出られるので、

スーパーやドラッグストアー、クリニックへも徒歩数分。


近くにはホテルやパブもあり、

元気だった頃は友人達と共に、

ホテルのラウンジでアフタヌーンティーや、

パブでランチを楽しんでいた義母でした。

自分がいつか亡くなった後の、

葬儀についての希望や、遺品 (残したい大切なものについてだけ) は、

息子と娘にも生前に伝えていました。


かたや、車無しではどこにも行けない土地柄で、

亡き夫と友人たちとの思い出がいっぱい詰まった地で、

ずっと一人暮らしを続け、

いざ、義母が老後を過ごしたような場所に移るのもいいかも?

と考え始めた時には、体力的に遅すぎたおばです。


彼女の家の中(持ち家の庭付き広い一軒家)には、

思い出に詰まった品々や日常に使用するモノが家中に溢れており、

今からその家を売る手続きをしたり、引越しができる状況ではありません。

かつては色とりどりの花々に囲まれて

手入れの行き届いていた美しかったイングリッシュガーデンも、

今は荒れ果てた状態です。


おばは大好きな人たちと過ごした、

思い出に包まれた英国の海辺の避暑地で、

自分の人生を最後まで貫く決意をしているのです。


おばの家を訪れる度、

いずれはあの家の中の片付けをするのは自分達の役目なのだろうと

考えてみると、

正直なところ、大変な作業となるのだろうなとも思います。


おばが終活をスタートしていた方がよかったのであろう頃は、

実際は彼女も自分の体がまだまだ元気だったし、

周りにいた彼女の友人達も健在で、日々の生活を満喫していた事もあり、

陽気で前向きな性格が、考えたくなかった「死」については

結果的には後回しとなってしまったのでしょう。


そんなおばを責める事は出来ず、

夫を亡くした後も思い出の地で幸せな生活を送ってきた事については、

喜ばしくも感じている反面、

これから先、どうなるのだろうと考えると、

正直なところ不安はつのります。



対照的な二つの老後の生活スタイルのケースを


目の当たりにすると、

自分達の老後も、もはやそう遠い話では無い事に

不安も感じている Banana と私です。


自分の住むスイスの自宅の家の中を見渡してみると、

おばの家の中の状況は人ごとでは無いとも感じる現在の我が家。

ともかくモノに溢れ過ぎている!


50代と40代の自分達夫婦には、

終活はさすがにまだ早いのかもしれませんが、

それを実行するための最初のステップについては、

もうスタートさせても早すぎる事はないのだろうと感じ、

まずは断捨離を始める事が必要だという気もしています。


そして、我が家の最大の将来の決断は、

老後、どこに住むかという事。


この件については、

もう何年も前から話し合いを始めている Banana と私ですが、

予想もしていなかった英国のEU離脱問題も発生し、

そう簡単に結論を出すことは難しそうです。


英国人&日本人の私達夫婦にとって、

一番手っ取り早いのは、定年後は英国に住むコト。

しかしこれには、私の気持ちの中でいくつかの制限があります。


そろそろ日本に小さなマンションの一室でも買ってみようか?

なんて兼ねてからのプランも、

少しずつ現実味が増してきている我が家ですが、

果たして英国移住と並行で実現できるのかどうか・・。



将来の事を考えると悩みは尽きませんが、

いつでも変わらない事は、

健康で夫婦仲良く楽しく暮らせる事への感謝の気持ち。



英国の家族や親戚を通し、

これから先の将来、自分達の老後の過ごし方と真剣に向き合う上で、

自分達の将来にも大きな影響を及ぼした事は事実です。


国際結婚をした夫婦ならば、

誰もが直面するであろう国をまたいだ老後の計画について、

真剣に向き合い、考えさせられる時期の始まりだとも感じています。



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