日本からスイスに戻り今日で4日目。
今回も相変わらず時差ぼけに悩まされ、
夜は9時前に寝入ってしまい、夜中には目覚めてしまうというここ数日。
サマータイムが終了し、本日10月27日(日)3時0分 CEST
よりウィンタータイムに突入、
日本との時差が夏時間の7時間から8時間となった事も、
体内時計を元通りに戻すのに少し時間がかかってしまいそうな予感です。
先日の記事では、
日本で追加購入したスーツケースを含め、
3個のスーツケース + 機内に持ち込んだ小型キャリーケース1個の
合計4個のケースを無事に運び、
スイスの税関を通過できた事までを述べました。
日本のニュースでは、
ドイツ各地(特にフランクフルト空港)の税関が厳しくなっている件は
よく目にするのですが、
実は空港を頻繁に利用する事の多いスイス在住者の間ではここ数年、
特にチューリッヒ空港の税関は
検査官のチェック厳しくなった事で有名です。
今回は自分の体験談も交え、
チューリッヒの税関無事通過 & その逆のトラブル
「あるある」
について、綴ってみようと思います。
まずは悲しい税関でのトラブル編。
実際に私の友人が体験したほんの一例をご紹介しますと、
日本への単独帰省からスイスへ戻った際のチューリッヒ空港で、
緑色のランプ(非課税)へ進んだところ、
その場でケースの中を開ける事を要求され、
中に入っていた洋服が新品かそうでないか、
(新たに日本で購入したものかどうか)
をチェックするため、服のにおいをかがれたとか、
持参していたモバイル機器をどこで購入したかについてチェックされ、
以前に購入したものであったにも関わらず、
スイス国外(=日本)で購入した事が分かると、
その分に対しての税金を徴収された・・。
とか、
別の知人が体験したのは、
緑のランプを通過時に身につけていた高価な時計を指摘され、
(彼はそれをスイス国外で購入していた・・)
その回の旅行での購入品でないにも関わらず、
スイス国外で購入したものと見なされ、その分の税金を徴収された・・。
とか、
別の例では、
特に貴金属に関しては、
スイス国内で販売されたものかどうかを確認するため、
製造番号などからどこで販売されたものかを
メーカーに問い合わせたりされた人もいたのだそう・・。
また、
スイス国外で購入した高価なブランド物のバッグを持参していて、
それを指摘され、高額な税金を支払った人もいるそうです。
いずれの例も、
その回の旅で購入したもので無い事から、
通過する者としてはうっかり、
チェックする側としては、
逆に神経質になっているのが現実の模様。
チューリッヒ空港の税関を通過する際はこれらに加え、
複数のスーツケースを一人でいくつも運んでいると、
チェックのターゲットになる可能性は大です。
スイスの非課税のリミットは、
驚く事なかれ、
たったの
300フラン(約3万円)
年に1〜2度日本に帰省する日本人にとっては、
300フランはかなりキビシイ免税範囲です。
ここからは今回の私の体験をふまえた、結果としては、
トラブル回避編です。
この帰省ではスーツーケース(約5万円)を新調していたし、
既存のケースの中には新たに購入した化粧品や食品が詰まっており、
明らかに300フランは超えていたため、私は赤ランプへと進みました。
ところが、
通常はその場に数人はいるはずの係官がだれもおらず、
反対側に見える緑のランプの先の出口付近に
係官が一人だけ立っていました。
私の前を歩いていたスイス人らしき女性も赤を通り、
その場に誰もいない事を確認し、緑の出口付近の係官の方へ進み、
その係官に何か口頭で申請したところ、
彼は笑顔で言葉を返し、
女性はそのまま無事に緑のランプの方から通じた出口を出ました。
で、今度はいよいよ私の番・・。
明らかに外国人の一人旅行者である事、
そして、
カートいっぱいに積んだ私のケースをいかにもうさん臭そうな顔で
見つめている彼に、
あえて落ち着いた表情で笑顔を交えながら、
(英語で)
そのスーツケースを
「日本で購入し、価格は日本円で約 500,00円 でした・・。」
と伝えました。
(ケースの領収書とは別に、
申請が必要であれば申し出ようと
食品のレシートもすぐに見せられるように準備はしてありました。)
すると彼は、
「で、ケースの中身の買い物はいくら分したの?」
と私に返したのですが、
咄嗟に金額ではなく、
「中身のほとんどは、あられと日本のお菓子と食材です・・。」
と答えてしまった私。
実際に新調したケースにはお菓子しか入っていなかったため、
"ほとんど" という表現を使ってしまったのですが、
そこは私のドイツ語がうまくないのと、
相手の英語があまり得意でなさそうなのが功を奏してか、
検査官の彼は、
『買い物のリミットは300フランだからね。』
(無税でのという意味合い)
と言いつつ、
早く行け・・。
とばかりに、手を振ってくれたので、
そのまま無税で通過する事が出来ました。
結果的にはスーツケースを開く事なく
とてもラッキーな状況となったのですが、
でもあくまでもこれは、
最初に赤ランプの方を通り、
課税の対象となりそうな物を口頭で申請した事で
相手の印象が多少なりともよかったのかもしれません。
もしもあの時に、
何とかごまかせるかな?? と緑の方へ向かっていたら、
もしかしたら、
『ケースを開けて!』
と言われてしまっていたかも!?
これはあくまでも在住者たちの間で話し合う体験談の範囲ですが、
申請すべき物がある場合は、
スイス人の気質も関係してか、
赤ランプを通れば、その対象物の税金の計算だけで、
申し出たもの以外を多くチェックする事はあまりありません。
また、
今回の私と似たようなケースでは、
300フラン以上はゆうに超える結構高額な炊飯器を日本で購入し、
赤ランプへ進んだところ、
係官にそれを自宅で使用するのかだけを問われ、
そうだと答えたところ、
無税でそのまま通過できた友人もいました。
実際に税金を支払った例では、
実は私は昨年、ロンドンでちょっと高価なブランドバッグを購入し、
赤ランプへ進み申請したところ、
(本人は購入したバッグを見せろと言われる事を覚悟して、
すぐに見せられるように準備をしていたのですが、)
実際には購入した商品の確認もせず、
申請したレシートだけを見て税金の計算をされ、
それを支払って簡単に通過し、
あまりにも簡単過ぎて、
ちょっとキツネにつままれたような気がした事を記憶しています。
何となくルールが明確ではなく、
(日本のように何が課税で、何は課税でないとかが明確になっていない。
基本的に買い物したものはすべて・・というのが、私たちが理解しているところです。)
チェックがとても厳しくなった・・。
その場にいる検査官によってチェックの仕方も異なる・・。
など、
在住者の間では噂の絶えないチューリッヒ空港での税関ですが、
こういう表現はあまり正しくないのかもしれませんが、
彼らの気質を考慮しつつ、正直に申請すれば、
チューリッヒ空港においては、
スンナリと通過できるという事なのだろうなと感じた、
今回の旅でした。
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