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本日は食の恐怖とも言えそうな話題です。

ここ数日、日本国内でもYahoo ニュース他、

各紙で報道されていますが、

欧州各地で流通している卵から、

食用家畜への使用が禁止された殺虫剤成分のフィプロニルが検出され、

各国にて回収が進められています。

欧州全体で現在、数百万個の卵が回収されているのだそうです。


問題となっている卵が流通しているのは、

ベルギー、オランダ、ドイツ、フランス、スウェーデン、

英国、オーストリア、アイルランド、イタリア、

ルクセンブルク、ポーランド、ルーマニア、スロバキア、

スロベニア、デンマークの

15ヶ国のEU諸国と8月の初旬に発表されていましたが、

その後11日に、

EU非加盟のスイス、

更には、香港にも輸出されていたとの報道があり、

広範囲に影響を及ぼしています。



卵のほとんどは、

オランダの養鶏場から各地へと広まったのだそうで、

ベルギーの会社がオランダの企業へ殺虫剤を販売した

疑いが持たれているとの事。

卵は、ベルギーやドイツでも生産されていたそうです。


フィプロニルは、ダニ、シラミなどを取り除くために

欧州で使用されていましたが、

食品産業での使用はEUで禁止されていました。


フィプロニルは少量であれば、

摂取しても体への影響は表れないそうですが、

大量に摂取すると、人体の健康を損なう恐れがあり、

腎臓や肝臓、甲状腺の機能に影響を及ぼす可能性があるそうです。

汚染された卵を長期で食べ続けた人々がいない事を

願うしかありません。


我が家では、スイスに住み始めた当初から、

卵はスイスで生産されたものだけを購入しています。

スーパーで買う場合がほとんどですが、

自宅の近くには、

養鶏場直の採れたての卵を販売している場所もあるので、

そこで手に入れた卵に関しては、

安心して、生で食べる事もあります。


先日近くに住む友人とも、

この卵の話題について話し合っていたのですが、

小さなお子さんのいる彼女も、卵はスイス産のもの、

とかくBIO(無農薬)のものだけを購入しているのだそうです。

スイスのスーパーで卵は、

6個入り、10個入りのパックで販売されている事が多いのですが、

スイス産の10個入りだと、

日本円で500〜600円くらいはします。

ハッキリ言って、とても高額です。

それでも特に卵に関しては、

生産地や生産者に強い関心を示している私たち主婦仲間です。


リコールが対象となっている国にはスイスが含まれている事で、

もちろん驚いている自分達ではありますが、

対象は "輸入" の卵だけなので、

家庭の食卓に直接影響する事はないはずです。

しかしサンドウィッチやサラダなど、

加工されて販売されているものや、

自宅以外(例えばレストランなど)で食事をする際は、

少し注意が必要なのかもしれません。


今はこれだけスイス国内でも騒がれて、

回収作業も進んでいますので、

まさか今更、

その卵を使って加工食品を作るとは考え辛いと思います。

発覚をしたのは8月に入ってからの事ですが、

いつから通流していたのだろう?

と考えてみると、

卵は最近は自宅以外でしか食べた記憶はないものの、

正直なところちょっと怖い気がします。


スイス国内では、

問題の卵がドイツ系のスーパーALDIに卸されている事が

最初にニュースになりましたが、

その後、

スイスのスーパー MIGROS(ミグロ)で販売されていた卵も

対象であった事が発覚しました。


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MIGROSでのリコールの対象は、

「M-Budget」のこちらの商品との事で、

同社の公式サイト他、

ツイッターなどでも回収の呼びかけを行っています。

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ちなみにスイス国内において、

スイスのスーパーCOOP(コープ)では、

自社で販売されている卵のうちの95パーセントは

スイス産との事で、今回の対象にはなっていないそうです。


欧州委員会(European Commission)では、

9月26日にEU加盟国の閣僚関係者達が集まり、

この問題について議論するための会合を開催する事が、

暫定的に予定されているとの事です。



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