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前回の記事、

続 ウェディングドレス
   からの続きです。


ロンドンのブライダルサロン巡り、


まず最初に自分が驚いた事は、

私たちが訪れたデザイナーのサロンの予約(試着時間)は

それぞれが1時間で、

ウェディングドレスを試着するためには、

アポイント料金の40ポンドの費用がかかる事。

(40ポンド=約6,000円   2018年1月現在の換算レート)


どうやらこのシステムと金額は、

ロンドンのブライダルサロンでは普通のようです。

もしもそのお店でドレスをオーダー(=契約が成立)

すれば、40ポンドは還元されるそうです。


まず1軒目に訪れたのは、

ロンドンの中心地にあるメイフェアのお店でした。

花嫁になるローラから、

メイフェアに店舗を構えるデザイナーのドレスを試着してみたいので、

予約を取ったと聞かされた時の自分の気持ちは、

メイフェアのサロンに行くなんて良い機会なので、

自分も一緒に行ってみたいという思いと、

"大丈夫かな?"

という気持ちの二つの感情に分かれました。


ここで補足をさせていただくと、

メイフェアは、

高級ブティックやホテルが建ち並ぶ、

ロンドンでも屈指の高級エリア。

ホテルリッツなどがある場所です。

そんな場所にある高級ブライダルサロンに、

夫が一緒ならばまだしも、

私たちだけで大丈夫なのだろうか?

という感情が頭をよぎりました。


ローラは英国南西部のコーンウォールにある

小さな田舎町で生まれ育った超自然体の女の子。

誰に対しても人を思いやる優しい気落ちとか、礼儀とか、

人として大切な事を身につけている女性です。

侮辱するつもりも、卑下する気も毛頭ないけれど、

しかし彼女には、

特別な場所や状況においての、

気品とか、教養という面で、

大人の女性としての状況に応じてのマナーが、

まだ十分に備わっていません。

よくいえばカジュアルなのでしょうが、

身なりや振る立ち舞い、物腰などが、

場所と相手によっては、ラフすぎるところがあるのです。


田舎育ちだからと言って、

誰もが必ずしもそうだとは決して思っていません。

しかしローラの場合、

彼女の今までの25年間の人生において、

「高級」と名の付くような場所や状況には

きっとまだ巡り会った機会がないのが事実。

英国生まれの彼女ですが、

ロンドンを訪れたのも、それが2度目だったと言います。

それはまるで、自身が18歳だった頃、

福岡の田舎町から東京の大学に通うため、

上京した当時の自分の姿と重なりました。


結婚を控えた若い女の子が、

ネットでドレスをいろいろと検索していて、

都会のロンドンの素敵なサロンにヒットし、

40ポンド支払って試着できるのであれば、

是非行ってみたい。

パパがドレス代を負担してくれるのであれば、

そのデザイナーのドレスをオーダーしてみたい。

と憧れを抱くのは、女性としてごくごく普通の感情です。

ただ、そんな彼女を見ていて、

ちょっとハードルが高いかも?

というのがホンネでした。


自分の場合、

20年近く前にBanana と出会い、人脈も場所も、

それまで体験した事がなかったような経験を経て、

物腰や仕草など、時間の経過と共に、

その場所に応じた振る舞いが

自然と身についてきたような気がしています。


普段のローラを眺めていると、

きっと彼女はいつも通りのカジュアルな装いでやって来て、

飾らない振る舞いをするであろう事が予想されました。


最初にメイフェアのサロンへ行くと聞き、

自分がしっかりとしなければならないと思いました。

まずは服装です。

人は身なりでは判断できない・・

とは言いますが、

それも時と場所によるのが現実。

いつならば、ロンドンを訪れる際には、

昼間は動きやすいカジュアルな服装で、

歩きやすい靴を履き、軽めのバッグを持つ私ですが、

今までの人生での経験において、

その場では、それではダメなのは分かりました。


前回の記事で、サロンを訪れる前に、

自分自身の中で、

シミュレーションをしながらイメトレをした

と記述したと思いますが、

それがこの事です(苦笑)


事前に出かける予定のブライダルサロンを

WEBでチェックし、

その場所に応じた服装で整えました。

その日ばかりは昼間から、

高級レストランに出かけるような機会にしか

着用しないコスチュームで、

某高級ブランドバッグ

(重いので、普段はロンドンには持っていかない)

を持ち、靴ももちろん洋服に合わせて。

その上には、コートもそれなりのものを着用し、

自分の中で、きちんとした服装で出かけました。


一方、ロンドンで同じホテルの

別の部屋に宿泊していたローラの方は、

待ち合わせの朝、

やはりいつも通りの服装で現れました。

彼女の普段の服装とは、

私が東京などで見かける

彼女と同年代の女の子たちやOLさんたちの

装いとは大きく異なっています。


ジーンズに普段着のセーター、

その上にはウインドブレーカーのような

アウトドアタイプのジャケットを羽織っている

とてもカジュアルな服装です。

靴は数年前に婚約者がプレゼントしてくれた、

UGGのブーツ。

そのブーツを履いて犬の散歩に海辺を歩いたりするため、

少々傷みも目立ち、

現在はかなり履き古した印象のものです。

その普段着の姿をコーンウォールで目にする際には、

なんとも思わない自然スタイルなのですが、

ロンドンの高級サロンを訪れるには、

やはりちょっとそぐわず、

浮いているように感じました。


これがもしも自分の娘だったとしたら、おそらく、

高級ブランドとまではいかずとも、

小ぎれいなワンピースと、

それに合いそうな靴とバッグも新調して、

一緒に出かけただろうと思います。


ローラの母親は健在で、

彼女の住む街のすぐそばに住んでいます。

何度か会った彼女の母親の、

激しく攻撃的な性格も十分に心得ている自分なので、

服装に私が口を出すのは絶対にできないと思っていました。


その場と状況に応じた服装をしてはどうかという事と、

若い彼女に金銭的なゆとりが無いようであれば、

洋服をプレゼントしてみてはどうかと、

実は事前に夫 Banana にも相談してみたのですが、

TPOに関しては私に同意はするものの、

その件について触れるのは、

ローラを傷つける事にもなりかねないので、

言えないとの事。


大学を卒業して、

現在の仕事は専門職に就いている彼女なので、

決して貧しいわけではありません。

けれども夫いわく、

英国はお給料も一般的に高くはないので、

そんなに余裕はないのだろうと言います。


婚約者とはよく海外旅行にも出かけているし、

私と会う際には、必ずと言っても良いほど、

小さなプレゼントを贈ってくれる彼女です。

どこにお金をかけるか?

という点において、

彼女の場合、

自宅と勤務先を車で移動し、

業務に就く際にはユニフォームに着替える

職場環境と日々の生活において、

服装はさほど大きなポイントではなく、

また、現在の日常生活においては、

素敵な洋服を着て出かける機会も、

ほぼ皆無なのだろうと思います。


そうするとせめてその日の自分だけは、

きちんとした身なりをして

同行する必要があると考えました。

馬鹿げているような気もしますが、

お店の方に、

その高級サロンでドレスを購入するつもりはあるコト、

そして何よりも、

彼女に肩身の狭い思いをさせたくなかったので、

同行者の自分だけでも見栄えすれば、

あとは、お店の方に、

我らのバックグラウンド

(ぶっちゃけてお話しすると、

そのお店でドレスを買うことが出来るという一番重要なコト)

を想像していただけるだろうと思いました。


1軒目のサロンは実際に訪れてみると、

いろんな意味でインパクトがありました。

長くなりそうなので、またこのあとへ続きます。


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