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相変わらずすっきりと晴れて、

心地よい日々の続くチューリッヒ地方です。

桜も終わりに近づき、

初夏の日差しの下のそんなある日、

今年も忘れてはならないと、

婦人科健診に行って来ました。


そのクリニックは

自分の掛かりつけのハウスドクターとは別で、

婦人科系のチェックだけはこちらで

定期的に受けさせていただいている別のお医者様です。

私のドクター達はいずれも女医さん。


婦人科系で、

特に体に不調や心配がある訳ではないのですが、

年齢もそこそこ気遣わなければならないトシに達したし、

周囲にも婦人科系の病気になった人もちらほらとおり、

中には深刻な病気と闘っている人もいるので、

きちんと自分の体のチェックをしておく事は、

とても大切だと考えています。


念のため定期的に受けようと思っている

子宮頸がんの検診と、

次回は乳がんの検査も受けておこうと、

マンモグラフィの予約を入れるため、

来院しました。


前回こちらのクリニックを訪れたのは、

ちょうど去年の今頃です。

その前は日本で、

一時帰省の際に受けた人間ドックで、

同じ検査を受けて来ました。


その後スイスで検診を受けて、

1年が経ったので、

また子宮頸がんの検査を受けておこうと思い、

予約をして出かけたのですが、

その診察室でちょっと驚く出来事が・・。


ドクターは目の前に現れた私を、

キョトンとした表情で見ながら、


「今日はどうされましたか?

体の不調について、話をされたいのですか?」


と、私に問いかけます。


私としては、

予約の時にも

来院の趣旨を伝えておいたはずなのに、

おかしいな・・。

と思いつつも、


「いえ、定期的なチェックのつもりで伺ったので、

年に一度の検査をしていただきたのです。」


と答えました。


するとドクターは、

子宮頸がんの検査は2年に一度でよいので、

今日はその検査をする必要はありません。

希望であれば、一応内診だけはできますよ・・。

との事で、

せっかくなので、

内診と、乳がんチェックの触診だけをしていただき、


「全く問題はなし。大丈夫ですよ!」


と、言われて、診察は終了しました。



"そうか、よかった。"


と、思ったのと同時に、

年に1回検査をしておかなくて大丈夫なのかな?

しかも、

せっかく予約をして出かけたのに。

例え、2年に一回で大丈夫だとしても、

目の前に患者がわざわざ出向いているのだし、

日本ならば、本人が希望すれば、

"では、念のために検査をやっておきましょう。"

という流れになるのだろうなぁと感じました。


このドクターの事はとても信頼しているし、

先生のおっしゃった事を信じていない訳でも、

不信感を抱いた訳でもありません。

ただ、自分の中で、

西洋医学と、

自分が体験してきた日本での

当たり前だと思っていた感覚が異なっている事に

ちょっと驚きました。


とりあえずその日は血液検査や尿検査など、

一般的な検査だけはされ、そこまで。

少し先の日にマンモグラフィの予約をして、

帰宅しました。


婦人科だけに関わらず感じる事なのですが、

スイスでは、

日本で行われるような

 "人間ドック" と称されるような、

細かな体の健診はありません。


こちらでも数年に一度、

掛かりつけのドクターの元で、

定期的に体のチェックはする習慣がありますが、

身長、体重、血圧を計り、

血液検査と尿検査、

あとはドクターと話をする程度。


夫はこちらもそれなりの年齢に達しているので、

それにプラスして、別の専門医の元で、

前立腺がんのチェックなどはしていますが、

胃カメラやレントゲン、大腸ガンのチェックなど、

事細かなチェックは本人が希望して、

(または体の不調で)

大きな病院に行って検査をしない限り、

日本のような人間ドックという形では受けていないのが

ほとんどの人々がそれで普通のようです。


血液検査、尿検査で問題があった場合や、

その他、自分で体調不良を感じる場合は、

ハウスドクターが、専門医を紹介してくれ、

それらへ回されて綿密な検査を行う事になります。


婦人科の健診に話を戻すと、

自分の中では納得しきれない部分もあり、

お決まりですが、

自宅に戻ってネットで検索をしてみたところ、

確かに日本でも現在は、

子宮頸がんの検査は、

2年に一回でも良いとされているようです。


子宮頸がんは一般的に非常にゆっくりと進行するため、

前がん状態といわれる段階から浸潤がん(進行がん)

になるには、

2~3年はかかると言われているからだそうです。


しかし、医師によってはやはり、

"1年に1回は受けましょう"

と提唱されている先生もいらっしゃり、

その辺は家族の病歴なども考慮しながらの

自己判断なのかな?

という気もしています。


子宮筋腫の経過観察中の日本の友人は、

半年に一度は婦人科で検査を受けているので、

そんな話も耳にすると、

ホントに2年に一回で大丈夫なのか?

と、自分には不安がよぎるのです。


私のスイスの婦人科のドクターは、

前回の1年前の検査の結果が異常なし、

婦人科系の病歴を持つ家族もいない事なども

考慮しての判断なのだろうとは思うのですが、

なんとなくシックリといかないまま、

クリニックを後にする事になりました。


さて、次に気になるのは、予約をしたマンモグラフィ。

日本では35歳以上で推奨との事ですが、

スイスは50歳以上との事。

(ここで年齢はバレバレですが 笑)


こちらは日本で人間ドックを受診した際、

2度ほど体験した事があるのですが、

今回の予約で、スイスでは初めての体験です。

結果で異常がなければ、全く問題はナシ。

けれども、もしも何か問題が生じていた場合、

今度は乳腺外科のドクターのところで、

エコー検査となるそうです。


まだ起こってもいない先のことを

考え過ぎても仕方がないとは分かってはいるものの、

いろいろと検査が重なる場合、

スイスだと言葉の問題もあるし、

ユーウツな気分になってしまう自分がいます。


このままスイスで受けるか、

日本に帰省した際に日本で受けるべきか、

実は今、とても悩んでいる最中。


今年の春で、

スイスでの生活15年目に突入する我が家ですが、

何年住んでいても、

自分にとってはここはやっぱり今でもガイコクで、

慣れない事も多々あります。

特に医療に関しては、

 "感覚" の違いを感じる事が多く、

それを特に大きく感じます。


スイスでのマンモグラフィの予定日はまだ先だし、

日本に帰省した時に、

日本の友人達からの情報を得つつ、

スイスで知り合った日本人の友人達の

体験なども参考にさせていただきながら、

どうするかを決めようと思っています。


スイスでの生活に不満を感じている訳ではありませんが、

お医者さんにかかる頻度が増えてくる年齢になると、

やはり日本の方が、

生活する上では自分には合っているいるのかも〜?

と、感じる機会の多くなってきた今日この頃です。


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