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秋晴れの続く、チューリッヒ湖畔の街です。

気温がまだ高いためか、木々の葉は緑ですが、

例年では10月に入ると、

赤や黄色っぽい色合いに変わり、

秋は深まります。


しかし、今年は非常に暑い夏だったし、

今も尚、日中は暑く感じられる程に

気温が上がるので、

今年はどうなる事でしょう?


さて、ここからが本日の本題。

昨日のブログ記事、

不安と心配、再び・・。

からの続きです。


検査の結果が出ました。

ジミーの耳の奥に腫瘍が見つかり、

重篤と言わざるを得ない結果でした。

手術をし、

腫瘍を取り除く必要があるのだそうです。

そして、その手術を受ける事によって、

片耳には大きな後遺症が残るようです。

この場では、その後遺症については

触れない事にします。


腫瘍は悪性(癌では無い)との事で、

「命」を重んじるという点で言えば、

最悪の結果では無いのでしょうが、

若い彼の将来を考えると、

とても深刻な後遺症で、

親族にとっては、

とても残念な検査の結果です。

私自身も、深く人生を考えさせらています。


今、一番に考える事は、

今後の治療をどうすべきか?

このまま英国の医師の言う通りの

治療方法で進めるべきか?

または、

先進医療の進むスイスで、

別の医師によるセカンドオピニオンを聞き、

治療方法をどうするか考えてみると言う選択です。


ローラとジミーは英国で生まれ育ち、

現在もそこに住む英国人なので、

こんな事を言っても仕方がないのでしょうが、

私としては、

英国の医療のシステムには、疑問ばかりです。


日本も同じだと思いますが、

スイスならば、まず、

数ヶ月前の最初の検査の時点でMRIを受けます。

しかし、彼ら(州立病院)はそれをせず、

医師は耳の奥に管を入れて、

溜まった菌を抜く手術をして、

(その時点では、腫瘍はないと言っていた)

そのまま経過観察となりました。

眠れないほどの耳鳴りと、

痛みを訴えていたにも関わらずです。

コーンウォール州では一番大きな、

州立病院での出来事です。

その後も症状は繰り返しで全く良くならず、

ここにきて、原因が分からないから、

MRIでチェックという事になったのだそうです。


では、なぜ、

最初の時点でチェックをしなかったのか?

英国の医療サービスは全てが無料なので、

最初からそれをしていたら、

財政が回らないというところが、

単純な理由のようです。


今は亡き義母(夫 Banana の母)が、生前、

病院にかかっていた頃、

心臓に不調があるから、

今すぐに、診て欲しいのに、

実際に詳しい検査を受けるのが、

1ヶ月以上先まで待たされるという話を聞いて、

とても驚いた事を思い出します。


医療サービスが無料というのは、

一見聞こえはよく、魅力的にも感じますが、

私の個人的な意見では、

タダより高いものは無いという印象も持ちます。

とは言え、

それが国のシステムなのですから、

国民がどうにも出来ない事は承知しています。


スイスは医療費は無料ではありません。

毎月、高額な保険料を支払ってもいます。

けれども、

行きたい病院(医師)を自分で選べるし、

一度の通院で全てをチェックしてもらえます。

専門医が必要ならば、

ハウスドクターから別の医師を、

直ちに紹介してもらえます。

そこで痛みや不調の原因をいち早く究明し、

すぐに治療へと進めるのです。


英国にもプライベート(私立)の病院で

保険外で治療を受ける事は可能なのだそうですが、

実際に大きな手術となると、

私立ではない病院で受ける方が、

信頼できるだろうというのが夫の意見のようです。

この部分に関しては、

実際に英国に住んだ経験の無い私には、

よく分からないというのが正直なところです。


ジミーの場合、

今回の検査の結果によって、

緊急で治療が必要な人のリストの上位に

順番は位置付けされたようですが、

それでも、実際に手術を受けるのは、

早くとも1ヶ月先くらいになるのではなかろうか

との事です。


先日、英国で二人の結婚式に参列をした際、

お式の前日に話をする時間があったので、

私達がずっと考えていた提案を

二人にしてみました。

ジミーの耳をスイスで医師に診ていただき、

判断を仰ぐという提案です。


英国での順番を待っている間に、

一度スイスに来て、

こちらの医師の所見を聞いてみるという

選択肢を踏まえながら、

ローラとジミーの若い夫婦は

今後の事を話し合うようです。


スイスでとなると、

外国での受診となるので、保険適用外で、

費用は高額になるのでしょうが、

こちらで手術を受けるかどうかについて、

それはまた次のステップで、

医師の所見を聞くだけならば、

そこまで高くは無いだろうと思います。

こんな時に協力し合うのが家族だと思うのです。

資金が足りなければ、

それぞれの親もサポートが出来るはずです。


もしかしたら、後遺症を残さず、

治療する方法があるかもしれない。

手術以外にも何か、

他にも選択肢があるかもしれない。

どうしても手術が必要となれば、

それはその時にもう一度考えるしかありません。


治療については、

最終的には本人の決断となるのでしょうが、

スイスに受け入れ態勢があるのだと言う事を

頭に置いて、

今後の治療方法を考えて欲しいと思っています。


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