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家の間近に幹線道路が走っているので室内でも非常にやかましい。さすがに我慢の限界で、使っていない側の窓を塞いで防音対策しました。ここでの防音とは外からの騒音を室内へ入れなくする(あるいはその逆で外に室内の音を漏らさないようにする)「遮音」です。



これでピアニッシモが連続するような静かな音楽も楽しめそう。深夜でも少し低音を絞ればホームシアタも楽しめるかな。

以上2010.11.16の記事

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こんな感じの窓 雨戸を閉めても防音効果はほとんどなかった。この窓の前にオーディオ機器を置いてあり、普段は雨戸を閉めており全く使用していない開かずの窓。少しでも防音効果が期待できるならばいっそのこと埋めてしまおうというのが今回の趣旨。

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遮音シートJ-700を窓一面に貼ってみました。

う〜ん、遮音カーテンとまではいかない厚手のカーテンをかけたくらいの効果はあった。


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窓を埋めるといってもとりあえず復元可能なようにする。もとからある窓枠を傷めないような加工方法で行うので、賃貸や借家でも応用がきくと思います。

ホームセンタ置いてあるSPF材を用意した。自分が選んだのは2×4(ツーバイフォー)と呼ばれるサイズ(38×89)で、使用している軽四に乗るギリギリの長さ1820㎜を選択。

写真のように窓枠の中にもう一つ枠組みを作る方法で行います。写真の状態ではまだ固定はしておらず、嵌め合いをきつくしてしっくりはまるように調整しています。隙間があると防音効果が低下するので、遮音シートをはさみ込みました。

枠のサイズは窓のサイズで決まりますが最後に合板をはめこむので、使用する合板がぴったりはまるように合板の規格(通常のコンパネのサイズ910X1820mm)から材料取りできるサイズに合わせて調整しています。

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上で作った枠には穴を開けたり、いくら傷つけても問題ないのでここからやっとビスで固定します。

上で作った枠の中にさらに枠を作って、内側からつっぱって固定する方法をとります。固定用の枠には2×2材(38×38)を、中間には先ほど使った2×4材を使ってます。


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釘は使わずタッピング木ねじで固定しました。


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結露防止と消音効果を期待してMGボード(岩綿の断熱材)をはめこんでます。MGボードは50mm厚のものでさらに全面ガラスクロスに覆われているものを調達。岩綿はグラスウールと同様に安全な建築材ですが素手で触れるとチクチクします。

あと防音壁の合板がはまる箇所に隙間テープで完全密閉。

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防音壁は12㎜のOSB合板2枚と12㎜の石膏ボード、遮音シート2枚の合計38㎜の厚さになります。重量は20㎏以上あり相当な遮音が期待できそうです。1枚だと重すぎる上にセットするのが大変なので2面にしています。


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写真のようなレイヤーになります。真ん中の石膏ボードは910X1820mmの通常のコンパネサイズから切り出しました。カッターで簡単に切れます。切り口は白い粉が落ちるので布テープで覆ってます。

OSB合板はホームセンターで切り出してもらいました。今回はOSB合板を使用したのは見栄えが好きだから。コンパネや構造用合板などでもいいと思います。

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これが出来上がり。

合板どうしの固定は実際に枠に取り付けて現合合わせで穴開けした方が確実です。

使用した道具は手鋸と電動ドリル、カッターナイフ、タッカー、+のドライバー、メジャー、スケールと特殊なものは必要ありません。
板の切り出しだけは直角や直線が必要なので、電動の丸鋸があるといいですが、なかったので板を購入したホームセンタで切り出してもらいました。直線カットだけなので加工賃もそんなにとられません。


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余ったMGボードはオーディオ機器を置く後ろ面に張り詰めるように置きました。MGボードは吸音材で遮音効果はありません。音の反響を調整するものです。オーディオ機器の後ろに置いたのは、冬場の結露で
端子が錆びたりするのを防止したかったのと、スピーカーから出た音の跳ね返りを抑制して機器を振動させないようにしたかったから。


MGボードを壁一面に張りつめて防音室を作っているのを見たことがありますが、楽器の演奏や生録といったスタジオ向けのセッティングであり、響きのないデッドな効果になります。アコースティックな響きがなくなるので自分にはあまりあいません。これはフローディングに絨毯を敷くと響きが悪くなるのと同じことです。

室内は響いて結構。ただ外の音を入れない、室内の音を出さないという(遮音)が今回の目的です。


で効果ですが、車のロードノイズであるシャーシャーという音や外の話し声といった音は相当小さくなりました。ただしトラックの振動による騒音ややかましいマフラーの重低音にはほとんど効果ありません。これは建物そのものが伝える固体音であるため建物そのものの設計段階で何とかしなければ解決できないと思います。低音の抑制は非常に難しいです。

しかし遮音効果そのものは相当あったので、今回の対策は成功かな。

今回使った材料のうちで一番効果があると感じたのは石膏ボードです。1枚300円くらいで安いですし、カッターでカットできるので加工もしやすいです。ただし建材なので処分するのが大変です。自治体によっては燃えないゴミに出せませんので注意。

あと室内の気密性が上がるので換気には要注意です。特に冬場のストーブの使用時は特に注意が必要です。


今回の対策をする上で大変参考になったHPです。


あとMGボードや遮音シートはこちらで買いました。