19歳まで心霊体験をしなければ、一生、心霊体験をすることがない。
そう聞いていた恐がりの私は、その年齢になり少しホッとしていました。


その年のお盆に私は祖父の家に行く事になりました。
久しぶりに親戚が集まり、その日は皆 遅くまで夜更かしをしていました。

そのうち、眠くなって皆が一斉に布団に入り、私も就寝することにしました。
父と弟が就寝している部屋に、母と行って布団に入り、目を閉じました。
何時だろう?と思っていると
居間にある柱時計から《ボーン、ボーン》と二時を知らせる音が鳴りました。

丑三つ時‥

ふと思い出してしまい、ちょっと嫌な気分になり 私は布団に潜り込みました。

すると、、

ギシギシ、ギシギシ、、ギシギシ、ギシギシ、、
と床のきしむ音が聞こえてきました。

誰かトイレに行ってるのかな?と思っていました。

ところが、その音はトイレの方向ではなく 私のいる部屋に近づいてきたのです。
こんな夜中にこちらに来る人もいるわけもなく、私は直感的に 人ではない誰か。。だと感じました。

怖くなって隣に寝ている母を呼びました。
起きないので、身体を揺すってみました。
さっき布団に入ったばかりなのに、起きないなんて絶対おかしい。。
 
それでも全然起きる様子もなく、明らかに私の方へ その誰か?がやってきてることを感じました。

ギシギシ、、ギシギシ、、どんどん近づいてきました。
ギシギシ、、ギシギシ、、ギシ。。

その誰が?が部屋の前で立ち止まった。

それから‥


ドンドンドン!!ドンドンドン!
扉をノックしてきました。
扉といっても、私が寝ている部屋は和室で扉ではなく襖なのに。
そこも不自然なノック音でした。

私は汗だくになりながら布団にくるまり、その誰かに訴えました。

私は恐がりだから、ごめんね。
なにか用事があるなら、おじいちゃん達が待ってるよ。。と。

何故、私がこんな風に思っていたのかは その時はわかりませんでした。。

それでも、ノックは続き‥



そのうち居間の柱時計が‥
《ボーン、ボーン、ボーン》
と三時を知らせました。と、同時にその誰か?はノックを止め、私がいる部屋から離れていきました。



気がついたら、朝になっていました。

私は急いで、皆が集まっている部屋に言って
「テツ兄が来たよ!昨日の夜、会いに来たよ!!!」と、何故か叫んでいました。

そこにいた母や祖母達はポカーンと私を見ていました。

テツ兄と言うのは10年以上前に亡くなった母の弟でした。
亡くなった人が来たと言う私に、母達は驚いたはずです。
私がおかしくなったんじゃないかと思ったかもしれません。ところが‥

そのポカーンの後に母達は
「テツ兄はミヤ(私)に会いにきたんやろね〜。ミヤが同じ年になったのが嬉しかったんやろね〜」
と言いました。

その時、私は初めて知ったのです。
テツ兄は19歳で亡くなった事。
そして、その年齢に私がなっていた事。

同じ年になった姪(私)を見たくて、テツ叔父さんは会いに来てくれたんです。
と思いました。

その年から、叔父さんが会いに来る事はありません。
きっと私が恐がりだからなんでしょうね。