私が18歳のときに体験した怖い話です。

その当時私は、友達の紹介で夜の仕事をしていました。
お店はとあるビルの2階にあり大通りに面したおしゃれな会員制のクラブでした。
お店にはシェフもいてちょっとしたコース料理も楽しめたりグランドピアノがあり生演奏のビージーエムでムードあるお店でした。
そこでホステスとして働いていた私は、何時ものように電車で通勤し仕事に向かいました。
お店に入ると厨房に明かりがついていたので「おはようございます」と挨拶をし一目散に更衣室に向かいました。
着替えを済ませた私は何も考えずに待機場所になっている所定のソファーに座り持ってきた雑誌を眺めながら仕事の時間になるまでの時間つぶしをしていました。

すると何かに見られているような気になり後を振り向きました。
が誰もいなく
人影も見当たらないことに気がつきました。
私の座っていたソファーの真後ろは厨房になっており、何時もだったらシェフがいるはずなのに誰もいなく店の中に私一人ということにこのとき初めて気がついたのです。
あまり普段から怖がりなほうではないのでこの時一人に気がついても心細さや、恐怖心などは抱かずにまた雑誌に目を通し自分の世界に入っていたのですが。

お店のドアが開き誰かが更衣室のほうに挨拶もなく歩いていく気配がありました。
(挨拶もなく出勤するなんて失礼なひとだな!だれだ)と思いながらも私はその人影を確認することもなくソファーに座っていると

ソファーから垂れ下がった私の洋服のすそを引っ張る人がいました。
誰かのたずらで、私を驚かそうとしているのかと思い「やめてくださいよ」
と言いながら後ろを振り向いたのですが誰もいなく
(あれ?気のせいかな)と思いなおしまた座っていると
洋服のすそを誰かにまた引っ張られ
今度こそ誰だと意気込んでソファーから立ち上がり後を振り返りましたが
そこには誰もいなく、ソファーの後や厨房にも誰もいませんでした。
さすがに、少し怖くなりさっき出勤してきた人がいると思い更衣室へ向かいました。
ドアを開けると中は真っ暗でそこには誰もいなく私が誰か出勤してきた。と思ったのは勘違いだった事に気がつきました。

私は気のせいだと心に言い聞かせまたソファーに座りなおしましたが落ち着かず周りをキョロキョロしているとまた洋服の裾を引っ張られ、私の勘違いではないと思い怖くなってしまい後を振り返らずまっすぐ前だけを見つめていました。
すると私の肩を誰かが爪を立ててつかんだんです。その手は次第に力強くなっていき痛いぐらいに私の肩をつかんでいました。
怖すぎて悲鳴も上げることも出来ず。動く事もできず
とっさに出た言葉が「かまわないでください。」でした
すると、その手はどこかに消えていなくなりましたが私の肩には爪のあとと指のあとがくっきりとのこっていました。

なぜそこにその手が現れたのかは分かりませんが私の肩に手形を残し私に気がついてもらいたかったのでようか。
理由はいまだに謎のままです。