22601e34.gif初日から6公演。
あっという間に千秋楽が終わってしまいました。
もっと何度でも観たかったと、心から思う大好きな舞台でした。

それでは、やっと遠慮なくネタバレありの感想を。
見所満載だったせいで、かな〜〜り長いです(^^;)

*** 男子合唱部のハーモニー ***

初日感想にも書きましたが、この場面、男性の皆さんはガクランに各自各様のマッシュルームカットでの登場です。
今から26年前の東北の高校生という設定ゆえか、それともマッシュルームカットそのもののせいか、ビジュアル的には「あらら〜〜(^^+)」という印象。
ところが、合唱部の歌のハーモニーは絶品なのです(*^^*)
曲目は「ウルトラ・セブン」「天才バカボン」「水戸黄門」というハチャメチャなラインナップの後に、部歌である「我は海の子」。
前3曲はほとんどアカペラで、効果音も各自の担当。「ウルトラ・セブン」で指揮者である杉村さんが入れる効果音に受けました(笑)
でも歌そのものはとっても真面目に丁寧に歌われているので、目を閉じて聴いたら随分印象が違うのでは?と思ったものです。(目を開けているとどうしても目の前のマッシュルームカットが・・・(^^;))
「我は海の子」は男性コーラスの美しさを堪能できるしっとりと力強い歌唱で、マッシュルームカット付きでも(!)聞き惚れました。

*** 時の流れ ***

この作品では時の経過や状況を説明する為に、セリフではなく歌や効果音がとても上手く使われていました。
高校の卒業を示唆する杉村さんの「仰げば尊し」、東北⇔東京の移動を表す汽笛の音・新幹線の音、高校卒業後に大都会の波に洗われて希望から落胆へ時が移り行く様子を表す「TOKIO」や「We Will Rock You」「男はつらいよ」、田舎を表す牛の鳴き声。
セットもほとんど無い中で、ストーリーを中断させることなくスマートに状況が表現されるこういう作り方は大好きです(^^)

*** ママ ***

26年ぶりに皆が再会するのが、今にも店をたたもうかという状況にあるさびれたゲイバー。
ここのママが宮内さん、泉さんと鹿志村さんがお店のオカマさんで、根本さんが杉村さんに頼まれて失踪した夫・泉さんを探しに現れるという設定です。
暗転から舞台に明りが入ると、そこに紫のジャケット、藤色のパンツ、黒の羽根ショールをまとって「人生は過ぎ行く」を歌うママの姿があります。
若い女性に恋人を取られ、捨てられたくないとあがく女性(男性?)の歌。
「好きよ、好きよ、好きよ・・・」と切なく繰り返す歌声は切なく、意思の強さを感じさせる目の光の強さが更に一層内心に秘められた苦しみを感じさせるドラマチックなシャンソンです。
私の好きな「妖しい」宮内さん(^^)
でもこのタイプの歌はライブでも何回か聴かせて頂いているので、私にとって「衝撃的!」というほどではなく、ただただ「3分間のドラマだわ〜(*^^*)」と聞き惚れていました。

衝撃的というか、目が離せなかったのがこの歌の場面から続いていく宮内さんの表情の変化でした。
歌っている時の目の力の強さ、舞台袖でカウンターの準備をしているときの何かものに倦んだようなような表情、「お客さん、お酒は楽しく飲むものですよ・・・」のセリフに込められたシニカルな雰囲気、根本さんに罵倒された後の「ふざけるな!お前に何がわかる」というやり場のない怒り、対決から和解へと無言のうちに徐々に変化した後の柔和な表情。
すべてがツボにはまってしまいました(笑)

*** 泉さんと鹿志村さんのショウ ***

実は今回、ずっと頭の中をグルグルしているのがこのお二人の歌なのです。
「人生は過ぎ行く」が「飛び降りるわよ!」で終わるのを受けて「飛び降りたっていいじゃない、命が助かればいいじゃな〜い」歌うオカマさんの底抜けに明るい楽しい歌(笑)
マッチョな泉さんと着流し姿の鹿志村さんは、男装ながらもしっとりとした雰囲気を漂わせているママと正反対の愉快なキャラです。
特に今回初めてだった鹿志村さんは、朗々たる低音を響かせる歌声と、酔っ払いのオジサンや着流し姿のオカマさんという愉快なキャラのギャップが妙にツボにはまってしまいました(笑)
このシーン、舞台袖にいるカウンター準備のママの表情も追わなければいけないし、目が4つ欲しかったです(^^;)

*** そしていよいよ衝撃のニ幕 ***

公演のお知らせから、ある程度は予想をしていました・・・というより、かなり期待をしていました(*^^*)>宮内さんの女装
ゲイバーの美人ママを演じられた天狼プロダクションの「ペンギン!」を見逃しているだけに、今回の舞台への期待はとってもとっても大きかったのです(*^^*)

でも、幕が開いた瞬間、予想以上のその美しさに目が釘付けになりました。
頂点を結い上げた栗色のロングヘアに、オレンジとグリーンとゴールドの体の線もあらわなロングドレス。
他のお三方も力の入った女装でそれぞれにお美しいのですが(^^;)、宮内さんの女装は別格と言うか別物と言うか・・・。
客席降りでとっても間近でお化粧顔を見てさえ、「美しい〜」と思ってしまいました。
何気なく髪に手をやる仕草がはにかんだ女性のようで可憐です。
ライブや他の作品での宮内さんを知らなかったら、ちょっと誤解しそうなくらい(笑)

ゲイバーのショウタイムなので源氏名の紹介があり、「ママは元ロシアの工作員」と言われていました。
そうそう、まさに007に出てきそうなロシアの美女スパイ風です(笑)
泉さんに「ママ綺麗ね〜、某美人姉妹の上の方みたい〜!」とも言われていらっしゃいましたっけ。

この衣装で色々な曲のさわり部分をメドレーで歌って、ここはちょっとお笑い系歌詞もあり和むところ。(でもお笑い系歌詞の担当は宮内さん以外だったかも?)
その後4人のテーマ曲である悪魔ならぬ「天使の囁き」を聴かせて下さるのですが、このハーモニーがとっても素敵です。
本当に歌の上手な方ばかりなので、女装で歌っているという特殊な状況(?)も全く気になりません。本当に素敵なハーモニーでした(*^^*)

この後お召し替えがあり、1人ずつのソロ。
このソロも杉村さんを含めてそれぞれに選曲がぴったりで、とても聴き応えがありました。
そしてソロのラストが宮内さん。
ここでもまた衝撃が(^^;)

先ほどのロングドレスから一転して、銀色ののゴージャスな膝丈スカートに水色の羽根ショールで足もあらわに「One Night Only」を歌い踊って下さいました。
(タップで鍛えた足は(かなり(^^;))筋肉質でしたがとても綺麗(^^)。綺麗と言えば、バックで踊っていた泉さんと鹿志村さんの足も綺麗でした。)
原語のままなので歌詞の内容まではわからないものの(^^;)、感情のこもった歌い方で切なさが伝わってきます。
長身の上に、結ったロングヘアにハイヒールという迫力ある姿で舞台中央に立つ美女に圧倒され、ビジュアルでは今回一番印象に残ったシーンでした(*^^*)
このビジュアルで男性声なのに、何の違和感も感じないどころかうっとり、というこの感性も我ながらすごいな(^^;)と思うのですが、でも本当に何の違和感も感じずに目も耳も楽しませて頂きました(*^^*)

そしていよいよ最後。
タイトルの「PINK」に相応しく、男性陣は全員がショッキングピンクのドレスにお召し替えです。
ここで凝っているな〜と思ったのが、皆さん、最初のゴールド系のドレスから最後のピンクの衣装まで同じ髪型で、しかも色違い(宮内さんだったら栗色とピンク)なこと。
つまり宮内さんの場合はショッキングピンクのロングヘア。でもお似合いなのです!
これにもビックリしました(^^;)

このピンクの衣装で「Joyful Joyful」を歌い終わった後、全員で一斉に鬘を取って「男性」に戻るのですが、ここでまた表情が変わるのが印象的でした。
同じドレスを着ていても仕草も姿勢もすっかり違う。
「ああ、今までは演じていたのだ」とわかる瞬間。
このショウの醍醐味はここにあったような気もします。

このショウでの宮内さんを除くお三方はどちらかというと「楽しいオカマさん」路線だったのですが、宮内さんだけは正統派美女路線。
「正統派美人ママの『ペンギン!』が観たかった・・・」と思い続けていた私にとっては、長年の呪縛から開放される嬉しい作品でした(^^)