2006 映画サ行

2006年03月18日

【映画】三年身籠る4

観覧場所 伏見ミリオン座■

脚本・監督 唯野未歩子■
cast 中島知子(オセロ) 西島秀俊 木内みどり 奥田恵梨華 鈴木一真 関敬六 塩見三省 丹阿弥谷津子ほか■

あらすじ
末田冬子、29才
とりとめない生活の中に生じた唯一確かなこと、ただいま妊娠9ヶ月、まぎれもない妊婦であること。でも、お腹の子どもはまだ外に出たくないらしい。十月十日を過ぎても一向に産気づく兆しは訪れず、いつしか人類史上例を見ない妊娠18ヶ月に突入
自分ではなく宇宙人の子どもを宿したのではないかと疑う夫の徹、周囲の好奇な目、なぜかクールな母や祖母、そして妹・緑子の愛人である医師の海は、冬子をネタに世界初の症例論文を狙う。怒り狂う緑子。
大胆なシーン構成と縦横無尽なカット割りで、物語は、予測不能に、時にリアルに、時にシュールに大展開し、ついには驚異の妊娠27ヶ月に
人里離れた山荘に逃避した冬子のお腹は、風船のように膨らみ、その中で子どもは外界の事件や空気に感応し、泣いたり笑ったり怒ったりしはじめたのだった――。
――【チラシより】


かりめろ的感想
とてもやさしい映画だと思います
映画自体もやさしいお話だと思うし、観たあとにやさしい気持ちになれるお話なんですよね。
観始めたときには、この映画のテンポがゆっくりすぎてタイクツを感じてしまったりしたんですが。観ているうちに、ふと、かりめろ自身がせっかちなテンポでいるから合わないんだと気付き、もう少し気楽に観るようにしたんですね。そしたら、ゆったりとした気持ちになって、映画館をあとにすることができました


主人公である冬子という人にとても共感した、というか。
共感、というと正確ではないですね、、、なんというか、、、とてもいとおしく思った、というか。
夫である徹が浮気していても「徹とあの人はいつか終わってしまうけれど、私とこの子に終わりはない」と言い切り、悲しみやせつなさは全部流しの下に隠してしまう
なかなか生まれてこない子どもにも「まだ外の世界に出たくないんだよね」と包み込んでいく。
それだけだと、天使のような人、になってしまうのですが、そうではなく。
徹が妹の緑子と一度だけ間違いを犯すんですね。それだけは静かに怒り、許さなかった
その「許さなかった」というところがあったから、冬子という人物をとてもいとおしく思ったのだと思うのです。


最後に子どもは無事に生まれてきます
ラストシーンは徹と冬子、そして子どもの三人でのんびり歩いている姿
世間の人に無理に合わせなくったって、ほかの多くの人と同じでなくったって、いいじゃないか。
「ふつう」などという曖昧なものに振り回されず、自分のペースで穏やかに生きていけたら、それがいちばん幸せだよなぁと、「ふつう」からはよくはずれてしまうかりめろは思いました。
うん。
自分で自分の周りのことを肯定できれば、それでいいよね


かりめろ的BESTSCENE
上にも書いた、ラストシーン、ですね。
冬子と徹がしりとりをしている、たわいもない場面なんですが。
なんだか陽だまりのようで、心があったかくなりました☆

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2006年03月09日

【映画】シムソンズ5

観覧場所 109シネマズ■

監督 佐藤祐市■
脚本 大野敏哉■
原作 森谷 雄■ 

CAST 加藤ローサ 藤井美菜 高橋真唯 星井七瀬 大泉洋 田中圭 夏八木勲 松重豊ほか■

あらすじ
→→公式HPは【コチラ
北海道の小さな町に住む和子(加藤ローサ)は、放課後に喫茶店で友人と話すのが唯一の楽しみという高校3年生。彼女はある日、あこがれのカーリング選手・真人(田中圭)の凱旋試合を見に行くが、ひょんなことから、チームを結成することに。
――【ライブドアムービーより】


かりめろ的感想
とってもよかったです(≧∇≦)ノ
【予告】でも書きましたが、ストーリーはだいたい予想通りだったのですが。
そんなこと、まったく気にならないくらいに、楽しんでしまいました

ひょんなことからカーリングに出会い、のめりこんでいく中で、日々起こるできごとに心を揺らしながら、泣いたり笑ったりする女の子たち
オトナから見れば、ものっそい些細なことであっても、彼女たちにとっては天地がひっくり返るほどの重大事で。そんな彼女たちの揺れる気持ちというのは、たぶん自分もあのころに経験しているもので。
だからとっても懐かしいし、だから心から彼女たちを応援したくなる。
映画を観ながら、彼女たちと一緒に泣いたり笑ったりしている自分いたりしました

加藤ローサさんをはじめとする女の子たちがどういう子なのかとか、カーリングに対する距離とか、そのときどきのできごとに対してどういう気持ちを持っているかとか、そういったことがとっても丁寧に描かれていました
とてもいいなと思ったのは、
加藤ローサさん演じる和子の、通学風景
彼女は自転車で高校に通っているのですが、そのときの気持ちがペダルの漕ぎ方にしっかり出ているんですよね(笑)軽々漕いでいたり、重い漕ぎ方だったり。
私はものすごく好きでした


ん〜ぢつは、なんかぐだぐだといつも通りに書いていたんですが、、、
妙に悟りきったオトナなことを書いてしまうのが、ちょっと悲しく、、、全部消してしまいました(笑)
でも、そんなかりめろでも心から楽しめた、さわやかな青春映画でした
お近くの映画館で上映していたら、ぜひぜひ (^ ^)


かりめろ的BESTSCENE
シムソンズの北海道大会の試合の始まるとき、ですね。
四人とコーチが輪になって、目をとじて集中する場面です。
ここでコーチ(大泉洋さんが演じています)が、心温まる話をするのですが、、、
あまりにも長くて彼女たちは目を開けてしまいます(笑)
それを見て言ったコーチの台詞
目ぇつぶれって言ったべぇ〜

…なんだかほのぼのしていて、大好きなシーンです続きを読む

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2006年02月04日

最終兵器彼女3

観覧場所 ピカデリー■

脚本 清水友佳子■
監督 須賀大観■

CAST 前田亜季 窪塚俊介 木村了 貫地谷しほり 川久保拓司 伊武雅刀ほか■

あらすじ
小さくて可憐でちょっぴり不器用な小樽の高校三年生ちせ(前田亜季)。そんな彼女から突然の告白を受けたクラスメイトのシュウジ(窪塚俊介)。2人にとっては初めてできた彼氏・彼女だ。しかし、付き合うと言っても何をしていいのかわからぬままギクシャクとした関係が続く中、ちせの提案で交換日記を始めるが、シュウジは乗り気になれない。
ある日。シュウジは親友のアツシ(木村了)と幼なじみのアケミ(貫地谷しほり)と3人で札幌まで遊びに出た。本当は一緒に来るハズだったちせのドタキャンが気になるシュウジは、彼女へのプレゼントを購入する。そんなシュウジをアツシがからかっていたところ、突如轟音が鳴り響き、不穏な空気が流れ始める。デパートを飛び出た3人が見たものは、上空を飛来する無数の戦闘機だった。次々と爆撃されていく街並み。足を痛めて逃げられなくなったシュウジの前に迎撃された爆撃機の翼が迫って来たその刹那、間一髪で救いの手を伸べたのは、背中から翼を生やした見覚えのある少女。ちせは日本を救うべく自衛隊に開発された最終兵器だったのだ。
――【公式パンフレットより】


かりめろ的感想
いや、おもしろくなかった、というんではないんですが、、、
今ひとつ入り込めないまま終わってしまいました
理由は自分でわかってるんでござりますですよ



――シュウジ役の窪塚俊介くんの顔がまぁーーーーったく好みじゃなかったんですね(爆)
そこかい」って感じですが、、、でも大事っスよ男主役の顔の造作
だってさぁ、横から見るとさぁ、カモメ眉毛がさらにパワーアップしちゃってさぁ
もうそれが気になって、気になって、仕方がなくってさぁ
しかもなんだか表情に乏しいし。1カットくらい格好いいと思えるシーンがあるかと思いきや、ぜんぜんなかったし演技もなんだか好感持てなかったし(いいすぎですよ、かりめろさん
そんなこんなを気にしてる間に終わっちまったですよ(涙)


まぁそれがかりめろ的にはいちばん大きいところだったんですが(いちばん大きいんかい)、、、
原作からインスパイアされて作られた映画ということで、今回は〔純愛〕という部分を前面に出したストーリー展開だったと思います。
〔ちせ〕を偶像化しないために女性脚本家を起用したという心意気も買いたいところなんですが。
ただ見ていると、それはいつの時代のお話ですかって感じで。
たしかに小物関係を考えると80年代〜90年代あたりを背景にして作られているということはわかるし、それはそれで原作を考えれば(1999年スタート)、特に違和感を感じるものではないんです。
でも。
お話のつくりとして、これを純愛と呼んでいたのは、80年代の学園モノとかじゃないの?とか思ってしまって、、もしかするとかりめろ自身がスレてしまっただけなのかもしれませんが(笑)
そんなこんなで、ストーリー展開という面でも、なんだかもっさりもったりしていて少し乗り切れないままでした


ただ、前田亜季さんは案外よかったのではないかと思います。
この映画で感情移入できるポイントがあるとすれば、彼女の演技かなぁと。
自分という人間を必要としてくれるのならば、と最終兵器になることを受け入れる純朴さ。(もう少し考えようよという突っ込みはともかくとして/笑)
でも自分が殺戮マシーンであることを大好きな人には知ってほしくなかった悲しみ、などなど。
この映画では(尺の問題だと思いますが)、なぜ〔ちせ〕だったのかとか、そもそも戦争はどう始まったのかとか、背景的な部分の説明を全部省いているのですが、、、それはそれとして、〔ちせ〕の感情をストレートに伝える演技だったと思います。それはとてもよかった

あとかりめろ的には、ウルトラマンネクサス以来の川久保拓司くんを見られたことが収穫でした(笑)


かりめろ的BESTSCENE
システムエラーで制御不能になりかけたちせと、ちせを抱きめて、なんとか人間の領域に踏みとどまらせるシュウジ、のシーンですかね。
とっても優しくて、温かいシーンになっていたのではないでしょうか。


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2006年01月31日

スクールデイズ school daze3

観覧場所 センチュリーホール■

監督 守屋健太郎■
脚本 守屋健太郎・柿本流■

CAST 森山未來 田辺誠一 金井勇太 松尾スズキ 鶴見辰吾 いとうまい子ほか■

あらすじ
0歳で芸能界デビュー、天才子役として一世を風靡したのち、8歳で「普通の子供に戻りたい」と言って引退した相沢晴生(森山未來)。それから8年、家庭でも学校でもロクなことがないまま高校生になった晴生は、再起をかけて超人気学園ドラマ「はみだし!スクール☆デイズ」のオーデションを受け、見事合格!ドラマの中の熱血教師・鴻ノ池先生(田辺誠一)の教えに感銘を受け、彼の言葉を心のよりどころに生活しているうちに、なんと現実世界おにも鴻ノ池先生が登場するようになる……。
――【公式パンフレットより】


かりめろ的感想
スクールデイズ】って、【school daze】だったんだ!( ̄□ ̄; と映画を観た後に気付き、あぁそれならわかる、と納得したかりめろです(笑)
てっきり【days】だと信じて、ものっそい明るい青春映画を期待して見に行き、力一杯裏切られて帰ってきました…(T^T)

daze】=眩惑。現実の生活における【daze】、そして虚構による【daze】。
この映画は、【dazeに翻弄される10代のいたいけな少年を描いたものであったといえましょうか。


エンドロールを観ながら「えぇ〜〜〜〜」と(心の中で)叫んでしまいました
だって、救いがないんだもんよ
そこで終わりかよそこに落とすんかいと、ちょっとした憤りまで感じていました(笑)
まぁ冷静になって考えてみると、生温いところでオチをつけるよりは、そこまで行っちゃった方がわかりやすくはなるのかなとは思いましたが、、、でもちょっと納得できず(笑)
エンドロールが終わったあとに、もう一シーンあるのですが、そこではいろいろ経てしたたかさを身につけて大人になった晴生が描かれており、まぁそれが救いといえば救いなのかもしれませんがその部分でこの映画に対する評価が落ちたことは否めません



上にも書いたように、この映画は「虚構の中でベタな演技をしている『はみだし!スクール☆デイズ』部分と、現実の生活というふたつのリアリティが」描かれます。
この込み入った物語を映像的にもうまく表現していたと思いますし、森山未來くんも的確な演技をしていたと思います
そのため込みいっているわりには、とても観やすい映画になっていたのではないでしょうか。
とくに「はみだし!スクール☆デイズ」部分では、これまでの学園ドラマ(とくに「金八先生」)が下敷きにされていてけっこう楽しく観られました。金八先生のオープニングのパク……オマージュみたいな感じの川原を歩くシーンとか(笑)けっこう細かいところまで笑わしてもらいました☆


かりめろ的BESTSCENE
晴生が父親(鶴見辰吾)と母親(いとうまい子)に対して本音をぶつけるシーンですね。
これまでずっと隠してきたことを一気にまくしたてていて、おとなしいいじめられっ子の晴生の激しい感情がそのままスクリーンから伝わりました

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2006年01月20日

THE有頂天ホテル4

観覧場所 伏見ミリオン座■

脚本と監督 三谷幸喜■
CAST 役所広司 松たか子 佐藤浩市 香取慎吾 篠原涼子 戸田恵子ほか■

あらすじ
「今年のうちに、心の中にある悩みをすっきりさせたい」
「一年の終わりに、何かひとつくらい、いいことをしたい」
みんながそんな思いを抱く大晦日。
ホテルの威信がかかったカウントダウンパーティーまであと2時間。
ホテルアバンティで働くホテルマンとそこへやって来る(訳あり)の宿泊客たち。
みんな、その一夜限りの偶然の出来事に遭遇することをまだ知らない――
果たして、彼らに幸せな新年はやって来るのか!?
――【公式パンフレットより】


かりめろ的感想
とっても楽しい2時間を過ごせました笑ったり、ほっとしたり。
なんというか…見た後にハッピーになれる感じですね
「幸せ」でなく、あくまで「ハッピー」って感じです(笑)

たくさんの人が出てきます。
そして彼らはそれぞれにいろんなものを抱え込んでいたり、気がついたら騒動に巻き込まれていたりしています。
それをなんとかしようとみっともないほどジタバタしてみたり、格好悪いほど狼狽してみたり、大きな失敗をかましてみたり、するんですが、、、その姿が妙に愛しいなぁと思っちゃうんですよね。
彼らは最後には、自分の心に正直な決断をしていきます。
その決断は、未来をよい方向に動かすかどうかは正直わからないけれど、でも〔いま・ここにいる〕自分の心にだけは正直だと胸を張れるモノなんですね。
そういう決断をしているから、最後のカウントダウンパーティでの人物たちの笑顔が、見ている側を「ハッピー」にしてくれるのだろうなぁと思います。


ホテルという場所で起こることだから、
この映画で描かれた物語たちを素直に受け取れるんだろうなぁと思います。
ホテルって日常と非日常の境界って感じ、しません?
ホテルの部屋に着くと、なんだかマーキングのように(笑)いろいろ自分の荷物を広げたりして、自分の日常を取り戻そうとする。
かといって、ほんとに日常そのものだったら、泊まる意味がない
で、そういう意味で非日常の部分が生きてくる、と。
非日常という部分でいちばん大きいのは、もちろん場所の特別さというのはあると思うんですが。それと同時に、いつもは自分の近くにいない人が近くにいることもあるだろうと思うんですよね。
そう考えると、いつもは自分の近くにいない人が「偶然にも」近くにいることでいろんな騒動が巻き起こっていくこの映画の
複数の主人公の物語を同時に進行させていき、当の登場人物たちはそれぞれの物語がつながっているとは全く気付かないが、観客たちから見ると実は密接につながっているという構成
を成立させるには、やはりホテルという場所が最適だったんだろうなぁと、いまさらながらしみじみと思っております。
(すいません、なんだかまとまりのつかない書き方をして…)


俳優さんでは、やはりオダギリジョーさんが笑かしてくれました(笑)
ものっそい特殊メイクで、しかもなんだか挙動がおかしくて、、、めちゃ地味ぃな役ですが、インパクトはかなりありました(笑)
あと、篠原涼子さんがとってもかわいらしかったです


かりめろ的BESTSCENE
役所広司さん演じる新堂が、佐藤浩市さん演じる武藤田を見送るシーンですね。
お二人ともダンディな方なんですが、、、ちょっとしたやりとりがものすごく印象的でした。

…上には書きませんでしたが、佐藤浩市さんがものっそい格好よくって、、、ちょっと惚れました(笑)


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