2006 映画カ行

2006年05月31日

【映画】嫌われ松子の一生3

観覧場所 TOHOシネマズ■

脚本・監督 中島哲也■
cast 中谷美紀 瑛太 伊勢谷友介 香川照之 市川実日子 柄本明 ほか、ものっそいたくさん


あらすじ
昭和22年。福岡県でひとりの女の子が誕生した。お姫様のような人生を夢見る彼女の名は川尻松子。教師になり爽やかな同僚とイイ感じになるも、セクハラ教師のせいで辞職に追いやられる。ここから、松子の転落人生が坂を転がり落ちるがごとく、始まっていく。愛を求める松子の前にはさまざまな男が現れるが、彼女の選択はことごとく不幸へと繋がってしまうのだった。53歳、河川敷で死体となって発見された彼女の生涯を探る甥が見たものは?


かりめろ的感想
ん〜〜…・・(ー"ー;)…・・
正直な話、こまってます

いや、おもしろくなかったわけじゃないんですよ。
映像における、百花繚乱と言っても過言ではない絢爛な色彩や、
松子の壮絶な人生をぎりぎりのところで絶望にしてしまわない音楽など。
映像的なおもしろさ、というか
演出的なおもしろさというのは堪能できたんです
でも。
陽気なギャングが地球を回す】を見たときのような、
あ〜おもしろかった
みたいな、すっきり感?がないんです、、、
理由はわかってるんですけどね

とりあえず。
中谷美紀さんは、とってもよかったです
引きこもりになってしまってからの体型と顔のバランスにはかなり違和感があったものの、
それはまぁご愛嬌ということで(笑)
「松子」という、シンデレラを夢見続けた「女の子を、とてもチャーミングに魅せていたと思います。
あと。
伊勢谷友介さん
かりめろはお初な方だったのですが、、、
ものっそい格好いいですね(≧∀≦)ノ
顔の造作の美しさは言うまでもなく、立ち姿にとっても雰囲気があって。
松子を愛したかったのに、愛し方がわからなかった龍が、とてもいとおしかったです><


かりめろ的BESTSCENE
へんな顔をすることで、やっと父の笑顔を得られたときの、松子ですね
あの美しい中谷美紀さんが、
あんな顔をという衝撃もあるんですが(笑)
一瞬ではあっても、自分だけに向けられた父の笑顔は、
ほんとうに
松子の宝物
になったろうなぁと思って、しみじみと。

あと。
最初の方にある、ほんっとうにチョイ役で出ている本田博太郎さん(爆)
いい仕事、してます☆

続きを読む

erita555 at 23:30|PermalinkComments(8)TrackBack(24)clip!

2006年04月13日

【映画】かもめ食堂4

観覧場所 名演小劇場■

脚本・監督 荻上直子■(←【恋は五・七・五(2005)】)
原作 群ようこ■

cast 小林聡美 片桐はいり もたいまさこ ほか■

Introduction
東京から10時間、日本から最も近いヨーロッパの国、フィンランド。
そんななんだか遠くて近い国で、ひそかに誕生した映画「かもめ食堂」。
フィンランドの首都ヘルシンキは青い空にのんびりとかもめが空を飛び交い、ヨーロッパ各地からの客船が行き交う美しい港町です。
その街角に、日本人女性サチエが経営する「かもめ食堂」(ruokala lokki)は小さいながらも健気に開店しました。
そんなかもめ食堂を舞台に、それぞれの登場人物の、丈夫だけれどちょっとやるせない、日常的なようでそうでない、不思議な物語が始まります。
――【公式HPはコチラ


かりめろ的感想
フィンランドに行ったことのない私にも、その場所の空気を感じさせる映画でした
この映画に映るのは、青い空、白い雲。飛ぶかもめ。食べる人々。作る人々。などなどですが。
これらはどれもが日本にもあるものでもある。
でも、「フィンランド」という国が持つ固有の空気がやっぱりあって。
からりとした感じだけど、冷たいわけではなく。ほどよいあたたかみのある、ざっくりした感じ、ということばがいちばん近いでしょうか。

この映画は、何かの事件が起こって、劇的に状況が変化したりだとか、感動的なラストが待っているというものではありません。
なんというか、、、
毎日は同じことの繰り返しでできている
波の日も、凪の日もあるけれど、起きて・食べて・仕事して・食べて・寝て、という繰り返しだけは変わらない。
むしろ、その繰り返しをしっかり、正しく行っていれば、きっと幸せが訪れてくれる
だから・大丈夫
そんなことを信じさせてくれる映画でした。
そして。それを信じさせてくれるのが、3人の女優さんたち
たくさんのことを語るわけではないのですが、その存在だけで語ってくれる。
とっても上質な映画に仕上がっていたと思うし、心地よく流れる時間というものを体感できました


かもめ食堂のメインメニューは「おにぎり」なのですが。
サチエが「おにぎりは、日本のソウル・フードだ」という場面があって。
それを聞いてから、無性におにぎりが食べたくなって、帰りにしっかり買って帰りました(笑)
自分で作ろうかとも思ったのですが、
映画の中で「人に作ってもらったおにぎりの方がおいしい」という台詞もあったため、
「それは、たしかにそうだ」と納得したかりめろは、おにぎり屋さん(しかも手作りの店)に走ったのでした
夕飯で、おいしくいただきました(笑)

→→【かもめ食堂占いはコチラ


かりめろ的BESTSCENE
ラストシーンですね。
ラストは、サチエ(小林聡美)、マサコ(もたいまさこ)、ミドリ(片桐はいり)、3人それぞれの「いらっしゃい」の言い方について話すのですが、最後にいつものお客が入ってきて、サチエが「いらっしゃい」って言うんです。
その言い方が、とっても正しく、いい感じの「いらっしゃい」で。
それを聞くためだけにも通ってしまいたくなるような感じがしました

あと、最初のガッチャマン!(笑)
あのOPの歌って、たしかに続きを思い出せないモノですよね、、、

続きを読む

erita555 at 21:51|PermalinkComments(24)TrackBack(16)clip!

2006年02月21日

カミュなんて知らない3

観覧場所 シネマスコーレ■

脚本・監督 柳町光男■
cast 柏原収史 吉川ひなの 前田愛 中泉英雄 黒木メイサ 本田博太郎ほか■


あらすじ
都心の大学キャンパス。"映像ワークショップ"を受講する学生たちが、ごく平凡な高校生が犯した〈不条理殺人〉をテーマに、「タイクツな殺人者」と題された映画を製作することになった。クランクイン直前のただならぬ緊迫感の中、彼らが映画に注ぐ純粋な情熱はほとばしる若さのエネルギーとなって、恋と友情にとスリリングに交錯してゆく。そして、ついに取り返しのつかない出来事が!
青春の無軌道さと生真面目さを同居させた彼らが、愛と殺人〈ラヴ&ヴァイオレンス〉の向こうに見出したものは?――【チラシより】


かりめろ的感想
ん〜〜〜〜〜〜〜………
最後のシーンが衝撃的、というか、、、、
え〜どっちどっちどっち??????
という疑問で頭の中が占められる状態に陥り、、、映画の中身が全部すっとんでしまったような(笑)
チラシには
「老婆刺殺事件へと至るクライマックスは圧巻で、その身も凍る迫真の殺人シーンは、観る者に現実と虚構の狭間を衝撃的に突きつけるはずだ」
とあるんですね。
でも、すずめの涙程度の脳みそしか持ち合わせていないかりめろさんには「現実と虚構の狭間」なんてビミョーなもんが感じられるはずもなく
現実なの虚構なのどっちなのぉぉぉぉぉ??????
という、とっても単純な二者択一ちっくな疑問に成り果ててしまいましたとさ(笑)

この映画は、映画制作に情熱を傾ける大学生たちの群像劇なのだと思います。
彼ら一人ひとりの言動というのは、とってもなつかしいものがあって。
20歳前後のときって、根拠のない自信はあるけれど、相手の気持ちが見えなくてすぐ不安になったりもするし、あとから考えれば些細なできごとに心を砕いたり、こだわったり。とっても必死で
なんかこう、、、オトナになってから考えるとこっぱずかしいような、でも甘酸っぱいような、感じがあるわけで。そういったものがあますところなく描かれていたように思います。


あと、見るべきはやはり、本田博太郎さんかと(≧∇≦)ノ
老いゆく男の悲哀を際立たせた名演」とチラシにありますが、まさにそんな感じで!
かりめろは本田氏のたたずまいや、話し方がとても好きなのですが、
この映画ではそれが堪能できて、かなりおなかいっぱいになりました(笑)


かりめろ的BESTSCENE
大学生たちが撮ろうとしている映画の主役・池田を中泉英雄さんがされているのです。
かりめろはお初!な俳優さんだったのですが、、眼の力がとっても強くて、印象的でした。
演技は、ちょっと滑舌悪くて、棒読みで、とイタイところはあったものの(笑)、顔のキレイさと視線の強さはとてもよかったと思います。


続きを読む

erita555 at 00:27|PermalinkComments(9)TrackBack(10)clip!

2006年02月19日

転がれ!たま子3

観覧場所 シネマスコーレ■

監督 新藤風■
脚本 しんどうぎんこ■

■CAST 山田麻衣子 岸本加世子 竹中直人ほか■


あらすじ
たま子にとって、世界は複雑で油断ならないところ。どこへ行くにも父の手製の鉄かぶとが欠かせません。日進月歩堂の甘食をかじっている時が、いちばんシアワセ。そんなたま子の平和で甘い毎日は、ある日突然ガラガラと崩れ始めます。日進月歩堂は休業、働き者の母親は自分の幼なじみと電撃結婚し、高校生の弟や、家を出ていったものの近所に住んでいる父もそれぞれ自分の夢に向かってまっしぐら。ひとり取り残されたたま子は、甘食を求めておそるおそる外の世界へ足を踏み出して…?!
――【チラシより】


かりめろ的感想■(ネタバレあります)
固い殻に閉じこもって生きてきた女の子のファンタジックで奇妙な冒険ものがたり
と、解説にはありますが、まさにそんなものがたりでした。
自分のうちと、近所に住んでいる父の工場、日進月歩堂という半径500m以内の世界で生きていたたま子が、「甘食(パンの一種)」を求めて外の世界へ踏み出していく
その前とあとの、たま子の笑顔ぜんぜん違うんですよね。
いやなことがあっても、とりあえず甘食があればシアワセだったときの笑顔と、おそるおそる踏み出した世界で夢中になってがんばって、甘食が焼けるようになったりパンが焼けるようになったりしたときの笑顔と。
後者の笑顔がほんとうに明るくて、ものすごくかわいくて。
観ている側も「よかったねぇ」と一緒になって喜んでしまう、そんな笑顔なんですね

たま子は24歳だけど、たぶん子どものときのまま時間が止まっていたのだろうなぁと。
とっても狭い世界のなかで、庇護者に守られて、自足していたたま子。
自分の世界を形作っていたものがだんだんと失われ、最後の砦であった〔甘食〕までがなくなってしまったとき、たま子は身も世もなく大泣きします。そりゃもう、びっくりするくらいに。
一瞬〔甘食〕くらいでなぜと思うんですが、、、
よく考えると。
誰にでも、そういうものってあるよなぁと思い直したんですね。
たとえばそれが〔コイビト〕であったり、〔家族〕であったりすると、恋愛ドラマが展開されたり、サスペンスドラマになったりするわけですよね
そう考えてみると、〔甘食〕を求めて「旅立ち」、子どものままの時間を進めて成長していったたま子が、とってもいとおしいものに思えてくるんですよねぇ。しみじみと(笑)


と、まぁお話の骨格だけを取り出して考えると、よかったかなと思うのですが、、、、
映画全体で考えると、ところどころ理解できない映像が挟み込まれていたりして。
たとえば、たま子の弟が「勝手にしやがれ」をいきなり歌い出したり(しかもフルコーラス)、その弟の就職が決まったとお祝いをするものの、いきなりサンバ大会になってみたり。
何をねらっているのかわからなくて、
ときどきあくびをしたり、時計を見たりしちゃいました



かりめろ的BESTSCENE
けっこう強面の俳優さんである永澤俊矢さんの女装(しかもサンバを踊る水着ちっくな…)、、、妙にうれしそうで、、、目が離せませんでした、、、(笑)なぜいきなりサンバなのかはわかりませんでしたが
あと。
今回の映画の最大のポイントである〔甘食〕!映画館で売っていたので、買って食べてみたら、意外とおいしかったです(笑)

続きを読む

erita555 at 23:55|PermalinkComments(2)TrackBack(1)clip!

2006年01月26日

ギミーヘブン4

観覧場所 伏見ミリオン座■

監督 松浦徹■
脚本 坂元裕二■

CAST 江口洋介 安藤政信 宮あおい 石田ゆり子 松田龍平 小島聖 鳥肌実ほか■

あらすじ
世界は"孤独"という皮膜でおおわれていた―――。
あなたに出会えるまでは……。


誰にも理解されることのない感覚"共感覚"。それを共有出来る相手の存在を知ってしまったから…。
新介(江口洋介)はその感覚を胸にしまい、取り留めな日常を過ごし、ヤクザ・紺野(鳥肌実)の下請け仕事としてインターネット上で盗撮サイトを運営している。親友・貴史(安藤政信)や、そばにいる大切な恋人・不由子(小島聖)には理解されない、哀しい闇を心に抱えながら。麻里(宮あおい)は自分が共感覚を持つがために、誰とも分かり合えないという孤独を抱えて生きている。両親とは死に別れ、育ての親はなぜか次々に不審な死にとりこまれていく。新介と麻里。ふたりはある日、今までどうしても埋まらなかった心の奥深くにある、最後のパズルを持った存在として出会ってしまう。アンダーグラウンドのサイトで"死の商人"とされる伝説の男・ピカソ(松田龍平)、次々に起こる不可解な事件、それを追う警視庁・キャリア組の警部・柴田亜季(石田ゆり子)と刑事・柘植(北見敏之)…。新介と麻里の運命的な出会いは、それぞれの人生を大きく巻き込んで、悲劇に向かって転がり始めるのだった…。
――【公式パンフレットより】


かりめろ的感想
途中まではとっても好きだったんです
映像の感じとか、謎の持っていき方とか、人物の表情とか。
…かなり好きな映画になるなぁと思ったんです。
でも、最後でわけがわからなくなりました(><。)
松田龍平くんの滑舌の悪さに気を取られていたからでしょうか?(取られたんかい
それとも、この映画好きかも、とか油断していたからでしょうか?
犯人が誰で、どういう動機でって頭で整理している間に、ラストシーンが終わってしまいました(笑)
いや、とってもキレイだったんですよ?
雨をガーベラと感じる、新介と麻里の"共感覚"…ようやく出会えた二人の絶対的な幸福感と、とうとう出会ってしまった二人の一瞬の幸福感が見事に表れていて…ほんとうにキレイだったんです。
でもね。なんで「悲劇に向かって」行ってしまったのか。
たしかに、「悲劇に」向かうしかないと思うんですよ。ほかにこの映画の落としどころがあるか、って言われたら、そこしかないんです。でもなんだか納得できない、、、
というわけで、けっこう消化不良のままな感じのかりめろでした(笑)


この映画は音楽を nido が担当しているのですが。
かりめろは初めてのnido体験でしたが(笑)、とてもよかったと思います。
人によっては過剰と思われるかもしれません、、、なんせ存在感があるので(笑)
でも、かりめろはキライではありませんでした。
あと、主題歌は竹仲絵里さんです。エンドロールで流れる音楽が、映画にマッチしているというのは最近なかなかなかったような気がしますが(笑)、この主題歌は映画の世界観にとても合っていたと思います。


かりめろ的BESTSCENE
新介(江口洋介)と、貴史(安藤政信)のなにげないやりとり、ですね。
安藤政信さんも、かりめろ的にはお初なんですが(なんせ映画を見初めたのが去年の五月…)、とってもよい俳優さんですね。
貴史の、純朴さとか、ワンコのような(笑)かわいらしい存在の仕方が、この映画の(あるいは新介の)救いになっていたように思います。

いちばん印象に残ったのは、、、
新介の「はじめに空は青いと決めた人間がいて、どんな本を読んでも空は青いと書いてある。どんな歌を聴いても空は青いと歌っている。でも違うんだ、俺たちには違うんだ。機械で言ったら不良品だ。」という台詞。
絶望的な孤独、というものがダイレクトに伝わってきて、、、哀しかったです、、、
続きを読む

erita555 at 23:45|PermalinkComments(0)TrackBack(5)clip!
Profile

かりめろ

★かりめろへの直送便★
■かりめろに励ましのコトバを
という方はこちらからどうぞ■

かりめろ江


Archives