2006 映画 ハ行

2006年02月26日

【映画】ブラックキス

観覧場所 ピカデリー■

監督・脚本 手塚眞■
cast 橋本麗香 川村カオリ 松岡俊介 安藤政信 小島聖 奥田瑛二 草刈正雄 オダギリジョーほか■

あらすじ
殺害後、死体を芸術的に装飾する猟奇殺人事件が発生。芸能プロデューサーとファッションモデルが殺害され、その手口は警察さえも震え上がらせる残虐、かつ完璧なものだった。モデルを目指して上京してきたアスカは、偶然その現場を目撃してしまう。それはアスカとルームメイトのカスミの周りで起こる猟奇殺人の幕開けだった…。
――【C2(フリペ)より】


かりめろ的感想
新感覚のヴィジュアル・サイコ・スリラー」と紹介されていますが、、、
とにかく映像がものっそいキレイだったですね。
映像というのは、手塚監督独自の世界観だったり、美意識だったりの表れなんだと思うのですが、
小道具、照明、装置、などスタッフさんたちの仕事がすべて、監督の求める映像を完璧に創り上げているという感じでした。
いや、映画制作がスタッフ・キャストさんたちの共同作業である以上、その総指揮者である監督の求めるものを突き詰めていくというのはあたりまえのことだとは思うのですが。
、、、なんていうんだろ、ほんとにすべてのものが余すところなく有機的に合わさって、独特の映像美を創り出したんだということを強く感じる映像でした
だから、その映像を見るだけでも、一見の価値はあると思います。
……残虐なシーンがあったり、痛いシーンがあったりしますが><
残虐なシーンであっても、あまりの美しさにその残虐さを忘れてしまいそうになっちゃうんですけどね…でも、そういうのが苦手な方には勧めません(笑)正直、痛いし怖いです


んじゃ、かりめろ自身はスリラー系に対してどうかというと、、、


はい、苦手です( ̄□ ̄;


いやもう、たいへんでしたよ、、、痛いシーンも怖いシーンも、観てるのが。
手で顔を隠しそうになることが何度あったでしょうかね、、、><。
しかも
恐怖をあおるテンポ、というんでしょうか、
こう、、たとえば、登場人物がなにか物音がした部屋のドアを開けようとするじゃないですか、こわごわと
こわごわだから、ゆ〜っくりそ〜っと開けるわけで、、、
そのテンポが余計にこちらの恐怖をあおるんですよね
くる、、、くる、、、くる、、、、きたぁ!!!!!!( ̄□ ̄;」 みたいな(笑)


じゃあ、この映画そのものが苦手か、と言われると、けっこう好きな映画なんですね。
(わけわかりませんよ、かりめろさん)
映像美、恐怖の見せ方、物語、話の運び方、話のオチ、ラストシーン。
キャストの個性やビジュアル。などなど。
映画に不可欠な要素が、すべてうまくはまっていて、映画らしい映画として成立させているように思うんです。
怖かったですけど、ずっと引き付けられたまま2時間過ごしましたし。
だから、「怖い」ということを除けば、かなり好きな映画の一つになると思います。
(だからといって、その「怖さ」を否定的に感じているわけではないです。それもこの映画を成立させる大きな要素だと思いますしね。…単純にかりめろ自身が小心者、というだけです(笑))


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erita555 at 00:36|PermalinkComments(13)TrackBack(14)clip!

2006年02月18日

博士の愛した数式3

観覧場所 109シネマズ■

脚本・監督 小泉尭史■
原作 小川洋子/【博士の愛した数式】■

CAST 寺尾聰 深津絵里 齋藤隆成 吉岡秀隆 浅丘ルリ子 ほか■


あらすじ
公式HP】でご確認ください。
☆あまりにも重くて、旧式回線なかりめろ宅では開くことができませんでした


かりめろ的感想
原作の持つ空気がうまくスクリーンに描かれていたと思います
一つひとつのことを丁寧に積み上げて過ごす日常のなかで紡ぎ出される温かみや静けさ
人物どうしのやりとりや、関係の変化などが、とても丁寧に映像化されているなぁという印象をもちました。たとえば、言ってはいけない言葉や、相手を思いやった言葉などが、明確に伝わってきて、人物と一緒になってはらはらしたり、ほっとしたりしました。
もちろん、原作と異なっているエピソードもありましたが、それらも空気を壊すことなく、きちんと収まっていたと思います。

いちばんよかったのは、やはり主演の寺尾聰さん
私自身、〔博士〕を寺尾聰さんがなさるということを知ってから原作を読んだので、もうその段階で頭の中でのイメージが〔博士〕=寺尾聰さん、だったのですね(笑)だから映画を観た時に、「あぁ〔博士〕がちゃんといる」としみじみ感じたのは当たり前の話かもしれませんが、、、(笑)
博士〕は記憶が80分しかもたないので、毎朝やってくる〔家政婦〕さんに同じ台詞を繰り返すことになります。それがまったく自然で(いや、自然でという言い方もおかしいのですが/笑)。〔博士そのものだなぁとしみじみ思いました。


この映画は小説を原作としているのですが。
小説を原作にした場合、読者がその小説を読んで作り上げたイメージと違った映像があったりすると、それだけで評価があからさまに下がることがありますが。
今回の「博士の愛した数式」の場合は、小説を読んで描いたイメージとそれほど違いはなかったのですね(あくまでもかりめろ的に、ですが)。とくにキャスティングが抜群によくて〔博士〕だけでなく、それぞれの人物がそこに生きていて
その点ではよかったと思っているのですが。
でも。
小説では、ほのめかすだけで読者のイメージにゆだねられたできごとが、映画ではあからさまに描かれていて。そのあたりに違和感を感じたことも事実です。

たしかにそれはこの物語の根底に流れるものであるし、人物関係の中心になるものでもあるので、描いてしまった方が、わかりやすいものになることは理解できるんです。
でも、描くにしても、そんなあからさまに本人の口から語られてしまうと、ちょっと違和感を感じてしまうのですよね。そのあたりが、ちょっと残念だったなぁと思ってしまいました。

もし原作を読まずにこれを観ていたら、もう少し評価が変わったのかも、という気もします(笑)


かりめろ的BESTSCENE
海辺で〔ルート〕とキャッチボールをする〔博士〕でしょうか。
最後は、その〔博士の笑顔で終わるのですが、、、その笑顔がとても輝いていて。
ほんとうに幸せなひとときだったのだろうなぁと思ったりしました。

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erita555 at 00:30|PermalinkComments(12)TrackBack(15)clip!

2006年02月13日

ピーナッツ5

観覧場所 伏見ミリオン座■

脚本 内村光良 益子昌一■
監督 内村光良■

CAST
秋吉〔スポーツライター〕…内村光良
相良〔酒店 店主〕…三村マサカズ
文野〔無職〕…大竹一樹
勝田〔小料理屋主人〕…ゴルゴ松本
赤岩〔保父〕…レッド吉田
宮本〔CD屋店長〕…ふかわりょう
草野みゆき…佐藤めぐみ        ほか

*かりめろ的期待度は【コチラ
*〔映画ピーナッツ〕公式HPは【コチラ


あらすじ
 草野球チーム「富士沢ピーナッツ」で"伝説のサード"と呼ばれた男・秋吉が富士山を見上げる。久しぶりに地元(富士沢キラキラ通り商店街)に戻ってきたのだ。10年前優勝した「ピーナッツ」を題材にしたエッセイ『たかが草野球』が出版界の評価を受けた彼は、それを機に東京でスポーツライターとしての道を歩んでいた。
 秋吉の在籍時には甲州最強のチームとして、その名を轟かせた「ピーナッツ」だが、今や当時の主要メンバーはチームを離れ、メンバーが九人にも満たない状態。今日の試合も、グラウンドに現れたのは、酒店の店主・相良を始め、万引きが絶えないレコード店の店長・宮本、クリーニング店の似てない3兄弟・ハルオ(飯尾和樹)、ナツオ(青木忠宏)、アキオ(藤重政孝)の5人だけ……。その頃、チームの監督で、商店街の組合長でもある草野(ベンガル)は、別の問題を抱えていた。商店街が再開発の候補地となり、商店街はもちろん思い出の野球場まで消えてしまうという、深刻な状況にあったのだ。
――【公式パンフレットより】


かりめろ的感想
予想外に、といっては失礼なんですが、とってもおもしろかったです(≧∇≦)ノ

随所で笑わしてもらいましたし、ちょっとホロリとするところもありましたし…
なにより、CASTの方たちの演技がよかった
アテ書きをされたとのことでしたが、それでも、一人ひとりのキャラクターがよく伝わってきて、情けないけれど、愛すべきおっさんたちがスクリーンの中にそれぞれ存在していて。
観ている側にとってみれば、その情けないけど、格好悪いけど、でもがんばってる姿がいとおしくて最後の試合のシーンなど、心の中でかなり応援しちゃいました(笑)
それはたぶん、彼らだからできたことなんだろうなぁと思いました


物語としては。(以下、ほんのりネタバレしてます)
ものすごくがんばっても、どうしようもないことも、世の中にはたくさんある。
でも、だからといって最初からあきらめてしまっては何にも起こらない。
打算も、エゴも、いろいろ寄り集まってるけど、許しあって、何とかしようとあがいてみる
その姿は、ぢつは、格好よくなんてぜんぜんないんだけれど。
そうすることで、小さな何かを手に入れることはできるかもしれない。そんなお話。
……ひと言で言えば、〔おっさんたちの青春物語〕ですね(笑)


一人ひとりの人物のキャラクターや背景を含めて、とってもわかりやすくお話がまとめてありましたし、ちょこちょこ笑える場面とのバランスもよくって、楽しく見させてもらいました
考えてみたら、芸人さんたちで創り上げた映画ですから、笑いの場面がなのはあたりまえかもしれませんが(笑)、それに頼ってしまうことなく、きちんと伝えたいことを伝えていた映画だと思います


かりめろ的BESTSCENE
「東和ニュータウンズ」との試合を前に、
「ピーナッツ」の面々は熱のこもった練習をするんですが、、、
そのときに商店街をランニングするんですね。
で、そのとき、寂れていた商店街に活気がもどってきたような感じがして、好きでした。
でももっと好きなのは、そのランニングをしているときの掛け声、、、いちばん笑ったような気がします(笑)
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2006年02月12日

二人日和5

観覧場所 名演小劇場■

監督 野村惠一■
脚本 野村惠一 小笠原恭子 山田力志 山田哲夫■
脚本協力 中村努■

CAST
黒由千恵…藤村志保
黒由  玄…栗塚旭
伊藤俊介…賀集利樹
小林  惠…山内明日    ほか

あらすじ
 京都御所に面して建つ神祇装束司「黒由」。代々、京都御所関係、貴族や神官の装束を作り続けてきた黒由玄は誇り高い職人だ。彼の毎日は、梨木神社の〈染井の名水〉に水を汲みに行くことから始まる。その水で淹れたコーヒーを妻・千恵とゆっくりと味わうのが二人の習慣だった。
 初冬のある日、千恵がALS(筋萎縮性側索硬化症)という難病にかかっていることがわかる。筋肉を動かす運動神経が冒され、徐々に体の自由が失われていくという病気だ。医者からも「早ければ半年ほどで箸や茶碗ももてなくなる」と宣告される。次第に、体が思うように動かせなくなってきた千恵は苛立ちを隠せない。寡黙な黒由は、妻に優しい言葉をかけられるような男ではなかったが、彼なりに妻を慰めようとしていた。
――【公式パンフレットより】

かりめろ的期待度は【コチラ


かりめろ的感想
最初に白状します……ワタクチ、この映画見ながら、ものっそい涙ぐみました(T^T)
いや、単純なお涙チョウダイものだと、真っ向勝負をかけてしまうんですが(ひねくれてますから/笑)
この映画を観ていたときは。
な〜んでもない、むしろ明るい風景を映している場面で涙が溢れてしまったという…(照)
たとえば。(以下、ネタバレあります


千恵と俊介、黒由と恵という組み合わせで、桜吹雪が降り注ぐ川縁の公園をゆったりと歩くという場面があるんですが……そこでなされる会話はとっても他愛のないものなんですが……
それを観ているだけで、みるみる涙が出てきたという、、、(笑)
たぶん。
それは、千恵の最後の外出になる散歩だったのですね。
その時間は、ほんとうに明るさと幸福感に満ちていて、、、
でも、その時間は長く続くものではなく。
どれだけ強く願っても、終わりがきてしまう
「おまえを失いたくない」という思い、「あなたを置いていきたくない」という思い。コトバにならない思いが黒由と千恵にはあって。
舞い散る桜が、それをあらわしているようで、、、泣いてしまったのではないかと(照)



京都の穏やかな風景の中。
普通の日常を二人で紡いできた黒由と千恵。
相手に気持ちをぶつけたり、思いやったり。とっても好きだと思う日も、別れてやるという日もあったと思うんです。でも45年という長いようで短くも感じる月日を、二人で過ごしてきた。
その絆の深さと、
それを老いや病い、そして、死という人間がどうしても逃げることの出来ないことだけど、とっても理不尽に感じることでその絆をはっきりと断ち切られてしまう悲しみ
それらが、画面が過剰に主張することなく、でも映像の中に満ち溢れていて
ほんとに胸がいっぱいになる映画でした

あと、印象的だったのが、、、
千恵さんの笑顔
ときどき、子供のようにぱぁっと明るい笑顔になるんです。ほんと、画面全体が華やかになるくらいに明るい笑顔で。一緒になって、笑ってる自分がいたりしました(笑)


かりめろ的BESTSCENE
いっぱいありますが、、、

千恵「あっという間どしたけど、楽しおしたなぁ…」
黒由「……」
千恵「うちなあ…」
黒由「……」
千恵「あんたより、一日でも一秒でも長生きしたげよと思てましたんえ…」
   「あんたみたいに手のかかる人、誰も世話でけへんし…」
黒由「……」
千恵「そやのに…かんにんえ…」
黒由「……何云うてるんや」

キーを打ちながら、泣きそうになってるんですが…




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