2010年12月31日

主任研究員敬白

 本ブログ「芸能問題総合研究所ANNEX」は下記に移転いたしました。

 「芸能問題総合研究所Journal」(http://eriteru.hamazo.tv/

 今後ともご愛顧賜りますようお願い申し上げます。  
Posted by eriteruohashi at 23:59インターネット

2006年01月23日

微笑がえし

 以前書きましたように、本日をもってこのブログ「芸能問題総合研究所ANNEX」の更新を停止し、移転いたします。
 過去ログをご覧いただけるように、ブログそのものは残します。コメントやトラックバックもいただけますが、基本的にお返事をすることは(たぶん)いたしません。「お引っ越しのお祝い返しは微笑にして、とど〜けます〜」ってね。悪しからずご了承ください。

 さて、移転先ですが、こちらです。

 「芸能問題総合研究所Journal」(http://eriteru.hamazo.tv/

 地元・浜松市のブログサービス「浜蔵(はまぞう)」というところに間借りしています。ローカル色が濃く、あったかい、ブログとmixiの間のような雰囲気があります。

 リンクして下さっている方、お気に入りに入れて下さっている方、お手数ですがURLの変更をお願いいたします。
 それでは新ブログでお会いしましょう。

 あっ、本館もよろしくね。なんとかヒーコラ更新しますので。  
Posted by eriteruohashi at 11:30ブログ

2006年01月21日

うらやましい話

 疲れているので軽い話題を。Yahoo!のニュースで見かけました。夕刊フジからの転載です。

 「「女に嫌われる女」裕木奈江、国費でギリシャへ

 お久しぶりに名前を聞いた裕木奈江が、文化庁の海外留学制度でギリシャで演劇の勉強のために留学していたという話です。タイトルからわかるように、悪意に満ちた記事です。というか、結論ありきの内容です。これだから芸能ジャーナリズムはイヤなんだ。クリティカルな視点なしで提灯記事を載せるか、はじめから中傷する目的でケチつけるか。こんなのばっかだから、私は芸能問題総合研究所の看板を下ろせないのです。

 これは芸術か、そもそも芸術とはなにかという話は、芸術という言葉が生まれたときから議論されてきた問題でしょう。日本ならば、今では立派な文化として内外から認められている歌舞伎だって、江戸時代には男色を誘引するとしてお上から禁止されていたのですし、逆に庶民の娯楽だった落語の世界にも芸術祭の賞を受賞したり人間国宝に指定される噺家もいたりするのですから。
 私は芸能問題総合研究を謳っていますが、芸能だっていろいろです。一見関係のない政治のことをよく取り上げますが、政(まつりごと)といわれるように、芸能の側面が強くあります。俗化した現象では「小泉劇場」なんてものもありますし。ついでに言えば、夕刊紙だって紛れもない文化であり芸能ですよ。東スポの見出しはもちろん、日刊ゲンダイの「オマエはいったい何様のつもりだ?」という大所高所から見下ろした見出しだって、文化的価値があるものです。
 だからマスコミ、特にワイドショーや週刊誌で叩かれた女優が「新進芸術家」として海外に渡っても何らおかしいことはないのです。どうして今さらこんな古臭い批判記事が出るんだろう。
 まあ、それだけ日本人の芸術・文化への意識が低いってことですが。

 で、裕木奈江ですが、うらやましいなあと思いました。私もお世辞にもいいとはいえない女優だと思いますが、それでも文化庁はお金を出すんですね。うらやましいなー。
 学問も教養もそうですが、文化も芸術も芸能も、異質のもののぶつかり合いから新しいものは生まれます。井の中の蛙は海外に限らず大海に出なければ大きくなれません。ところがなかなか大海に出るのは難しいのです。特に若い芸術家のタマゴはお金の面で。昔だったら大金持ちのパトロンがいてお金を出してくれましたが、今ではなかなかそういう人はいませんし、いたとしても一般の人にはコネクションがないと難しいでしょう。
 かくいう私も芸術大学に通っていましたが、ものすごく学費が高く(私大の理系学部並みかそれ以上)、さらに学科によっては機材などにお金がかかり、友人の中には故郷へ帰ってしまう人も何人もいました。私の場合は親が何も言わずにお金を出してくれましたが、それは、自分たちの生活を切り詰めて、子会社に出されてまで会社勤めをして学費を払ってくれていたからで、ただそういう親のもとに生まれて運がよかっただけです。それでも欲が出てきて、もっと高度な勉強がしたいと思っても、やっぱりお金のせいであきらめたりもしました(さすがにそこまで親のすねをかじるのは人としてできなかった)。

 そこで国がお金を出してくれるわけです。裕木奈江でも。この場合は実績がある人が対象ですが、記事では文化庁の説明として、申請書の内容がよければ審査に通るとあります。いい話です。そもそも芸術家の審査なんて誰もできるはずもないのです。将来を嘱望された芸術家のタマゴだって、孵化しないままで終わるかもしれないし、最初から無精卵かもしれない。もちろん大化けすることもあります。
 それでも、芸術家や芸能人にお金を出して異質の文化を触れさせることには大きな意義があります。国の芸術レベルを高めるだけでなく、文化の底辺を広げることにもなります。むしろ私としてはこちらのほうに力を入れてもらいたいくらいです。長い目で見れば、イラクに自衛隊を派遣するよりも大きな国益になります。文化庁はこの施策、もっと拡大してくれませんかね。民間企業や各種団体の呼び水にもなると思うし。
 文化庁長官の河合隼雄先生、文化部長の寺脇研さん、期待しています。  
Posted by eriteruohashi at 11:56短評・映画・演劇・その他

2006年01月19日

さよならホリエモン

 このブログ「芸能問題総合研究所ANNEX」を近々移転します。
 以前から堀江氏の経営哲学には真っ向から異を唱えていたのですが、それでもライブドアブログを使っていたのは、ただ、たまたまライブドアブログを使っていたからという、それだけの理由です。
 今回の事態を受け、堀江氏とは完全に手を切ろうと決意した次第です。
 技術的な事情から移転が手間取っており、もう少し時間がかかります。それまではこのライブドアブログを使い続けます。正式に決定したらまたお知らせします。

 それにしても、誰か水に落ちた犬を救ってあげようという人はいないのですか?
 総選挙で堀江氏を利用した小泉首相、武部幹事長、助けてあげないのですか?簡単です。法務大臣に指揮権を発動させればいいんです。「次の選挙で刺客を送るぞ」って脅すだけです。
 え、ダメ?そんな殺生やな〜。小泉の正体見たりライブドアショック。まあ、堀江氏がそれだけ甘く薄っぺらいってだけですが。金で動く人は、金で寝返る。組織や経営では当たり前のことなんですが。私とほぼ同い年で、でも抜群に頭のいい堀江氏に、なんでそんな簡単なことがわからなかったのだろう?

 もしまた復権して大金持ちになったら、そのときはまた利用させてもらいますので、よろしくね、堀江さん。  
Posted by eriteruohashi at 07:33ブログ

2006年01月17日

朝焼けがきれいだった

 今日はめずらしく夜明けの風景を見ました。西はまだ暗くお月様が照っていて、でも頭を東へ向けるとだんだんと明るくなっていく、そのグラデーションがきれいでした。
 11年前の今朝も、こんな美しい空だったに違いありません。でも、その記憶がありません。空を眺める余裕なんかなく、目はテレビに釘付けで、耳はラジオにくっつけて、何が起こったのかを一生懸命知ろうとしていました。

 人間は悲しいかな、忘却する動物です。決して忘れてはならないことがあります。でも、忘れてしまう。特に昨日は大きなニュースが飛び込み、今日も立て続けに大ニュースが予定されています。新聞もテレビも、扱うスペース、時間帯が年々小さくなります。
 6000人の命が失われた災害の記憶が薄れていく、後ろめたさを感じています。

 1995年1月17日5時46分に何があったかを、11年経った現在ここに書いても、何がどうなるわけでもありません。亡くなった人が帰ってくるわけでもありません。
 それでも記します。誰のためでもなく、自分が忘れないために。  
Posted by eriteruohashi at 08:47短評 いろいろ

2006年01月14日

がんばれ受験生!静岡県西部版

合格祈願 センター試験まであと一週間。受験生は追い込みの季節です。少し前から受験生の間でチョコレートの「キットカット」が口コミで大人気です。「きっと勝つぞ」→「キットカット」の語呂合わせからです。それに便乗してお菓子メーカーがこの分野に相次いで参戦しています。

 写真左の二つは明治の「カール」です。試験に「受カール」だとのこと。これは実は便乗商品ではなく、キットカットと同じように口コミで広まったものです。ある雑誌によれば、センター試験の当日に東大駒場キャンパス近くのコンビニで最も多く売れたお菓子がカールなのだそうです。
 真ん中のダルマのパッケージは東ハト「キャラメルコーン」ならぬ「カナエルコーン」。願いを「叶える」から「カナエルコーン」です。その右は森永の「チョコフレーク」。パッケージには「サクサク桜サクヨ!受験生がんばれフレー!フレー!」だって。食感の「サクサク」から「桜サク」、「フレーク」と「フレーフレー」って、ちょっと苦しくないですか?一番手前はフルタの「セコイヤチョコレート」。なんでこれが受験生向けかというと、「セコイヤ」→「成功YEAR」だからです。ここまでくると、なんでもアリです。

 他にもコンビニには受験生向けの縁起担ぎの商品が並んでいます。
 ならば私も静大工学部や浜松医大、静岡文化芸術大学、静岡産業大学など静岡県西部の学校を受験する人のために、縁起のいい商品やスポットをご紹介します。
 フレー、フレー、受験生!がんばれ、がんばれ、受験生!  続きを読む
Posted by eriteruohashi at 12:33短評・静岡の話題

2006年01月11日

買うなら地元の書店で

 前回のコメント欄で、本の画像を掲載するのは著作権の侵害だとのご指摘を受けまして、どうしたものかと考えました。いいモノは多くの人に知ってもらいたいし、でも文ばかりよりもビジュアルで表示したほうがわかりやすいので、本館では画像を多く使用してきたのですが、困ったなあと悩んだ挙句、アマゾンのアフィリエイト画像を取り入れることにしました。これなら出版社とアマゾンの契約なので問題はないでしょう。このブログの大家であるライブドアにも同様のサービスがありますが、堀江には一文たりとも金は渡したくないので、アマゾンのほうにしました。

 アフィリエイトとは、このブログを見た人が、私が紹介した本などを「へえ、面白そうだなあ、買ってみたいなあ」と思えば、ブログの画像をクリックすればアマゾンのページから購入でき、私には雀の涙ほどの手数料が入る仕組みです。金儲けをするつもりは全くありませんが、見やすくなると思うので取り入れてみます。
夕凪の街桜の国
 例えば、最近読んだマンガに、こうの文代『夕凪の街桜の国』(双葉社)があります。「ヒロシマ」をテーマにした、とにかく辛く、切なく、胸が痛いマンガです。昨年は戦後60年で、いろんな本が出ましたが、殺伐とした議論や安っぽいナショナリズムもどきばかりを目にしていたため、平成の時代にこういう形で戦争をエンタテインメントにできることに驚きました。ひとりでも多くの人に知ってもらいたい本です。
 というわけで、上の画像をクリックするとアマゾンのページに飛びます。値段もたった800円(プラス消費税)ですので『ゴーマニズム宣言なんとか論』2冊セットを買うよりよっぽど価値があります。ぜひともお求めください。

 とは書いてはみたものの、このサービスは実は使ってもらいたくないのです。  続きを読む
Posted by eriteruohashi at 16:34短評・静岡の話題

2006年01月08日

サウンドロゴと「クリエイティブ・コモンズ」

 Ogacci先生から投げられたボールに必死に食らいつこうとしている大橋です。
 きっかけはこのニュースです。

 「「サウンドロゴ」は著作物? 作曲家が住生提訴」(asahi.com1月4日)

 「サウンドロゴ」とはCMの最後に流れる、社名を音楽に乗せたジングルです。この場合は「すみともせいめい〜」です。ほら、字を見ただけで音が聴こえてくるでしょ?ただ「住友生命」と読み上げるよりも印象に残り効果的にアピールできます。大阪の方なら「関西電気保安協会」がわかりやすいと思います。どうしても「カンサイ、デンキホ〜アンキョーカイ」と節をつけて歌ってしまうという、あれです。
 これが著作物かどうかが争点なのです。

 提訴した音楽家の生方則孝氏はブログ(「uBuLOG=ウブログ」)で、
 「私が争おうとしているのは、(A)使用を終了してから10年が経過した2004年から無断で再使用をはじめたという事実、(B)メロディの改変及び、(C)このCIロゴが「著作物でない」と決めつけられた事についてです。」(生方氏のブログより「誤解があるといけないので念のため」)
 と書かれています。また、
 「さらに今回の提訴には、協議を申し入れた直後は「誠意を持って対応する」という姿勢だった住友生命が、ある時期から急に手のひらを返し「使用に何ら問題はない」という態度に変化し、最終的には「著作物ではない」という回答と共に、一方的にその後の交渉を拒否してきた、と言う物があります。
 これを黙認してしまえば、「サウンドロゴ=著作物に非ず」という主張を認めた事になり、私としては提訴以外に方法がなかったというのが実情です。」(同・「様々なご意見を読んで」)
 と主張されています。
 それに対して住友生命は朝日の記事で、
 「サウンドロゴについては「6月の時点で著作権に詳しい複数の弁護士に照会しましたが、『漢字4文字の社名を歌っているだけで創造性はない』という見解でした」
 と回答しています。
 記事中では識者によってサウンドロゴを著作物と認めるか否かについて見解が分かれています。

 Ogacci先生と私の意見は先生のブログ記事「サウンドロゴ」にあります。記事本文よりもコメント欄に先生の主張の核心があります。
法と芸術1 Ogacci先生は著作権の専門家で、『法と芸術 著作権法入門』(明石書店)というクリエイター志望者向けの著書まである方です。かたや私はというと、そのOgacci先生に著作権のイロハを教わったわけでして、お釈迦様の手のひらで遊ばされている孫悟空のようなものです。敵うわけありません。それでも私の意見も投稿しましたのでご覧ください。
(以下は著作権の素人が書いた大雑把なものです。おそらく間違いがありますので詳しくは専門の本やウェブサイトを参照ください)  続きを読む
Posted by eriteruohashi at 12:16短評・音楽

2006年01月06日

厚生労働省に杉原千畝はいないのか?

 この記事、ネットで見ても、どの新聞も追いかけてないんだよな。どうでもいいって思ってるのかな?怒っているのは私だけなのかな?

 「年金未納なら医療費は全額自己負担に、厚労省が検討」(YOMIURI ONLINE 1月4日)

 「厚生労働省と社会保険庁は3日、国民年金の長期未納者と長期未加入者について、国民健康保険(国保)を使えなくする措置を導入する方向で検討に入った。
 国保が使えなくなると、医療機関に受診した場合の患者負担は全額自己負担になる。年金の未納・未加入者に対する事実上の罰則規定を設けるものだ。実施の具体的な基準を詰めたうえで、早ければ2007年度から実施したい考えだ。」(記事より)

 全く性質の違う国民年金と国民健康保健をごっちゃにして「年金未納者らへの“ペナルティー”と」することへの暴論もさることながら、私が心底怒りを感じるのは、役人が、国民の命を盾に取って年金を払わせようとしていることです。

 国民年金を「払わない人」と「払えない人」は、違います。「払わない人」は、記事中にある「十分な所得や資産がありながら督促に応じない未納者」です。この人たちには“ペナルティー”を重くすれば社保庁の思惑通り納付率は高まるでしょう。でも、「払えない人」だっているのです。
 景気が回復しつつあるとはいっても、いつ首切りにあうかわからない社会です。学生も内定がもらえる人とそうでない人に二分されている(と雑誌で読みました)。低賃金で働く不安定な非正規雇用者が増えています。過大なストレスから心身をおかしくして退職する人もたくさんいます。今は、誰もがいつ路上生活者になるかもわからない社会です。明日のメシ、来月の家賃をどうしようと悩んでいる人は、遠い将来にもらえる(かどうかも怪しい)国民年金の支払い月額1万3580円のことなんか考えられる余裕はないのです。
 私だってそうです。私はいま、親元に住んでます。いわゆるパラサイト・シングルです。4年前に体を悪くして田舎に帰ってきました。だから完調でなくともなんとか暮らしていけます。そしていつかは両親も亡くなります。そうなったら私とて食うや食わずやの生活になるかもしれません。年金なんか納めている場合ではなくなります。
 そんな人にも、「年金未納者らへの“ペナルティー”として」医療費全額自己負担とするのかどうかは記事からはわかりませんが、そうだとしたら、とんでもないことです。

 病気は万人に平等です。病の重さの程度は異なれど、誰もが病気になります。「バカは風邪引かない」なんて嘘です。事故は運・不運の要素が高いです。すなわち、これもまた誰もが可能性があります。
 私の例ばかりですが、年末から腰を悪くして病院へ通いました(4回の通院で自己負担総額4540円)。なぜか眼も痛みひどく充血し、眼科で診てもらったら結膜炎でした(初診料・検査料・薬代込みで3190円)。さらに月2回の精神科通いもあります(自己負担割合5%で薬代含め一回当たり約450円)。大晦日から引いた風邪がまだ治りません。今はドラッグストアで買った薬でごまかしていますが、明日にも内科で診てもらいます。もしこれが医療費全額負担だとしたら、ちょっと計算しただけで、通院をためらいたくなります。国民年金を「払えない人」ならなおさらです。そして最悪、そこから症状が悪化して、とり返しのつかないことになります。

 さあ、国民年金を「払えない人」が国保も使えないとなるとどうなるか。かつて「貧乏人は麦を食え」といった大臣がいましたが、この記事が本当ならば、もっとひどい。「貧乏人は死ね」と等しいことです。

 繰り返しますが、この記事の最大のポイントは、年金を「払えない人」まで国保使用をストップするかどうかです。記事からはそこまではわかりません。そうだとしたら、この怒りを誰にぶつけたらいいのでしょう。政治家の先生でしょうか。

 自民党の方へ。今からでも遅くありません。抵抗勢力になってください。
 民主党の方へ。対案を出してください。消費税引き上げも止むを得ません。
 公明党の方へ。池田大作さんの力でなんとかしてください。
 共産党の方へ。すぐに革命を起こしてください。

 そして厚生労働省の偉い役人の方。どなたか首を賭けてでも反対する人はいないのでしょうか。かつて外務省本省の命令に背いて六千人のユダヤ人の命を救った外交官・杉原千畝のような、本物の国士は厚生労働省にはいないのですか?

 (追記)わかりにくい箇所があったため一部修正しました。  
Posted by eriteruohashi at 14:52短評・政治

2006年01月04日

続・富士山について

 昨日の投稿、あんまりでしたね。山梨県民を思いっきりバカにしているようで。
 富士山をめぐる静岡・山梨両県民同士の敵愾心は、もう、こりゃすごいものです。どっちも「富士山はおれっちのモノだ!」という気概にあふれているのです。
 本にもなった人気サイト「ご当地の踏み絵」(「Web永浜商店」)にも、「静岡人チェック」のコーナーには「富士山は静岡県のものだと信じてやまない」「意識上では富士山は静岡県にのみ存在してると思っている」という項目があり、「山梨人チェック」には「富士山は絶対に山梨のものだと思っている」「富士山の所有権に関して静岡県民に強い敵対心がある」などの項目が並んでいます。
 そんな両県民の意識を軽く笑うつもりで書いたのですが、冗談としても面白くなかったですね。気分を害された山梨県の方、もしおりましたらどうもすいませんでした。

 とはいえ静岡県民のメンタリティーとしては、山梨に富士五湖や富士吉田市があるのはちょっとなあ、と思います(調べたら平成15年に富士河口湖町も出来たのですね。いつの間に!)。当然、山梨の人は静岡県に富士市、富士宮市、富士川町、富士郡芝川町があるのも快く思ってないのでしょうが。だからどうしたというわけではないのですが、居酒屋で山梨の人と偶然出会ったら、「富士山は静岡のものだ!」「何だと!山梨のものに決まってるだろう!」なんて富士山談義を楽しめたらいいと思っています。

 ちなみに、富士山の世界遺産登録についての私の意見ですが、「どうでもいい」「どっちでもいい」と思っています。世界遺産になってもならなくても、富士山が日本一高く、世界一美しいことには代わりがないのですから。
 その意味で、前回も紹介した野口健さんの厳しい意見(「富士山をごみのない山にする―世界遺産登録をめざす前にすべきこと」文藝春秋『日本の論点2006』p.540―543)には、特に富士山を心底愛する静岡・山梨両県民は真摯に耳を傾ける必要があるでしょう。  
Posted by eriteruohashi at 10:06短評・静岡の話題

2006年01月03日

一富士、二鷹、三なすび

 三が日なのでおめでたい話題を。昔から「一富士、二鷹、三なすび」が縁起のいい初夢とされています。わが静岡県では県知事が旗振り役となって、富士山を世界遺産に登録しようという運動が行われています。

 「富士山を世界遺産にする国民会議

 会長はあの中曾根康弘元首相。大勲位の威光を背にしたNPOとは、なんとも富士山にふさわしい。他にも役員にはスゴイ面々が並んでいます(っていうか、本当に静岡県って、ビッグネームを集めるのが好きだね)。
 静岡県民にとって、富士山はお茶、サッカーと並ぶ誇りでございます。
 ところが、調べてみたら、ちょいと聞き捨てならない記事が……。

 「富士山の世界文化遺産登録へ山静合同会議発足」(山梨日日新聞12月20日付、ただしGoogleのキャッシュ)
 「富士山の世界遺産(文化遺産)登録を目指し、山梨、静岡両県と地元十市町村などは(後略)」

 山静?
 山梨、静岡両県?

 山梨が先、だとぉ???

 繰り返します。
 富士山は静岡県民の誇りです。
 山梨県には敵愾心を燃やします。
 竹島や尖閣諸島の領有権問題には冷静な私も、富士山については安倍晋三もかすむほどの超タカ派になります。
 富士山は静岡のものだ、とまでは申しません。
 せめて書き方に気を遣うくらいの配慮があってもよろしいんじゃありませんこと?

 と思って、Googleで調べたら、
 静岡新聞サイト内での「富士山 世界遺産」検索結果 約4万7300件
 山梨日日新聞サイト内での「富士山 世界遺産」検索結果 たった18件!

 ……なんだ、この圧倒的大差は。

 静岡県庁ホームページ内での「富士山 世界遺産」検査結果 48件
 山梨県庁ホームページ内での「富士山 世界遺産」検索結果 該当なし!(※)

 行政まったくやる気ないし!

 山梨県民の方々。
 共に富士を仰ぎ見る県として、がんばりましょうよ、ねえ。

 (一応コレ、冗談で書いたものです。山梨県の方、怒らないでね。なお富士山の世界遺産登録については、アルピニストの野口健さんが文藝春秋「日本の論点2006」に耳の痛い寄稿をされています。関心のある方はお読みください)  続きを読む
Posted by eriteruohashi at 14:41短評・静岡の話題

2006年01月01日

年頭所感・初詣でのおみくじから

2005年元旦





 元旦の風景です。仕事の合間に撮影しました。あいにくの薄曇りで初日の出は拝めませんでしたが、この写真のように、わずかでも光が差すような年になればと思っています。

 改めまして、明けましておめでとうございます。本年も旧年と変わらないご愛顧を賜りますようお願いを申し上げます。

 おめでたいはずの正月から仕事という、今年一年を暗示させるイヤ〜な年明けでしたが、勤務が終わったその足で、近くの神社に初詣でに行ってきました。
 そこで引いたおみくじがコレ。

2005年おみくじ










 なんと大吉でした。こいつは春から縁起がいいや。でも、よく読むと、

 「「沈黙は金なり」という諺があります 心美しく余りおしゃべりをしないで 物事を控えめにしましょう 素敵な人生が展(ひら)けます」

 これって、余計なことを言うなってこと?ネットにも当たり障りのないことだけを書けってこと?
 確かに去年は実生活でもいらんことをたくさん言ってトラブルの種を蒔き散らかしてきました。その種が花開き実を結んで、職場では・・・(とても書けない)な破目になりました。ネットでも左右双方からいろいろ言われましたし。

 「他人の恨(うらみ)を受けぬよう 注意

 いや、すでに大勢の人の恨みを買っていますから。

 そりゃ、言わず語らず書かずだと、誰からも恨まれることはないでしょう。それでも、時には言わなくてはならないこともあります。言わないことでより悪い結果を招くこともあります。だったら誰に何と言われようとも書くべきです。これは芸能総研のサイトを開設したときに考えたことです。
 たとえ神託に背いても、言うべきときには言い、書くべきときには書こう。この姿勢を貫こうと年頭に思いました。

 なお、おみくじの「縁談」の項目には、

 「紹介によれ、縁うすし

 と、正月から人を絶望の谷底に突き落とすことが書いてありました。
 もう、いっそのことラブ・デ・ギャルソン管理課の渡辺さんに紹介された涼子さん(29歳、Fカップ、美容室経営)と付き合っちゃおうかなぁ。

 ……合コンのお誘い、お待ちしています。  
Posted by eriteruohashi at 11:14短評 いろいろ

2005年12月31日

今年のまとめ

 今年も残り12時間を切りました。最後の最後の本当に最後に、今年のまとめの文章を本館にブチ込みました。なんだか新聞社のデスクになったような気分でした。「輪転止めろ!この原稿突っ込め!」って。

 「「自己責任」と「天皇制」のあとで」(芸能問題総合研究所

 かなり長くなってしまいました。後ほど前編・後編に編集し直すかもしれません。

 本文でも書きましたが、本館の更新がサボり気味で、しかも狭義の芸能から外れたものが多くありました。友人から「もう政治問題研究所に名前を変えたら?」なんて呆れられる始末です。
 仕事を口実にしてサボったことも多々ありました。「炎上」のトラウマからか、キーボードに手を置いたまま何も書けずにずっと悩み続けていたこともありました。ブログの手軽さに慣れ、いちいちHP制作ソフトを立ち上げるのが面倒でもありました。
 今年何度も思いました。「甘いなあ」って。

 それでもHPを続けてこられました。皆様に感謝!
 来たる2006年は自分に厳しく、でも肩肘張らずにやっていければと思っています。
 (今年の正月も同じようなことを書いたような気がしなくもありませんが)

 本年はお世話になりました。来年も芸能問題総合研究所をご愛顧くださいますようお願い申し上げます。

 それではよいお年をお迎えください。  
Posted by eriteruohashi at 12:51インターネット

2005年12月29日

「吉田君のお父さん」をネットで見たい、というお話

 あー、体がだるい。なんだか最近は虚弱体質です。
 ギブミー・タミフル!
 違う!
 インフルエンザではない(たぶん)。
 頭がボーっとして熱っぽいです。キーボードを叩く手に力が入りません。
 注目のニュースが入ってきたっていうのに。

 「放送番組のネット配信、加速 音楽使用権を一括管理」(朝日新聞12月28日付)
 記事より。
 「著作権法の定めで、地上波の番組で使われる音楽は、放送の後にレコード会社や歌手に使用料を払えばいいが、ネットで番組を送信する場合には、送信の前に許諾を得なければならない。民放各局は、ネット配信事業者と提携するなどし、過去のニュース番組やドラマなどの動画をネットで配信するサービスを始めているが、この処理が煩雑なため、人気番組の送信が思うようにできない。 」

 そこで音楽家が権利団体に手続きを一任することでネットでのテレビ番組配信をしやすくする、というのが記事の要約です。

 今年初頭にライブドアがフジサンケイグループに敵対的買収を仕掛けたとき、LDの堀江社長は「ネットと放送の融合」を口にしました。彼の描くビジネスモデルはざっとこんなところでした。
 CXの人気番組をLDのポータルサイトで配信する。それだけでは収益が上がらないので広告を付ける。自社のショッピングサイトへ誘導させるとか、グーグルアドセンスのような機械式の広告を表示するとか。例えば「東京ラブストーリー」をネットで見ている人には柴門ふみのマンガや織田裕二の出演する映画のDVDの広告を表示させるなど、ユーザーに適した広告を提供でき、LDは手数料や広告料を受け取ることができます。
 堀江社長にはこんなド素人でも思い浮かぶ程度の発想しかなかったわけですが、問題点もすぐにわかります。発想を具現化させる上で立ちふさがる直近の障害は、著作権です。先の記事はココに関するものです。「東京ラブストーリー」ならばBGMの製作者もすぐにわかりますので交渉もしやすいのですが、それ以前の番組のBGMなんて誰が作っていて誰が権利者かわからないものがほとんどです。そこで業界団体が一括管理して整備しよう、ということになったわけです。

 で、私が注目しているのはこの先。当然、疑問が浮かびます。「音楽はいいけど映像は?」
 記事にはこうあります。

 「また、音楽とともに番組の大きな要素である映像をめぐる送信可能化権もまだ、集中管理は実現できない。CPRAは傘下の俳優の映像についても一括管理する方針でNHKなどと使用料の協議を始めている。だが、大手プロダクションなどで作る日本音楽事業者協会は、独自に処理する方針だ。「肖像権」を理由に、映像のネット利用に消極的な芸能事務所もあり、ジャニーズ事務所所属のタレントの許諾は得られにくいと言われている。」

 そうです。ネット配信だけでなく映像の二次使用の最大の難関はここです。
 ドラマなら出演者すべてに許可を得なくてはならないのです。いや、ドラマならまだいい。CXのバラエティ番組だったら「ひょうきん族」にはフジテレビのディレクターとか「吉田君のお父さん」なんて出ているんですから。「夕ニャン」には素人あがりのアイドル、とんねるずの番組にはADとか出ているわけです。こりゃ難しいわ。
 とはいえ、なんとか整備してもらいたい問題です。利用者の便益もありますが(私は「吉田君のお父さん」をネットでみたい)、出演者の権利面からです。移り変わりが激しいテレビメディアで利用されるだけ利用されて使い捨てられ、後のフォローは一切なし、元締めだけがブクブク太るというのはあまりに不憫です。製作者や出演者にも正当な報酬が得られるシステムにすべきです。
 IT業界には頭がいい人が多いので、英知を結集してシステム整備をしてほしいと願います。今回の記事がいい叩き台になればと期待しています。  
Posted by eriteruohashi at 12:49短評・映画・演劇・その他

2005年12月27日

お詫びして号泣します(?)プラスお茶濁し

 えー・・・。
 毎年恒例の企画「芸能総研大賞」ですが・・・。

 誠に恐縮ですが・・・。

 落ちます。

 わーーーーーん!
 年内に脱稿できませんでした!!!

 どうもすいません!
 楽しみにしていた方々、申し訳ございません!
 今年のまとめはなんとか年内にアップできる予定です。

 お詫びにお茶を濁します。昨日書くはずだったニュースの感想などを。
 「セブン&アイ、西武百とそごうを傘下に・売上高国内首位」(NIKKEI NET12月26日付)
 一言で言えば、文化の匂いがしない経営統合だな、と。  続きを読む
Posted by eriteruohashi at 13:47短評・社会

2005年12月24日

感謝!感謝!

 ギックリ腰ですが、かなりよくなりました。
 日常生活には差し支えないほど回復しました。仕事もなんとかこなせました。

 気遣っていただいた方。
 助言を下さった方。
 いろいろな手助けをしていただいた方。

 この場を借りて、ただただ感謝いたします!

 病気もケガも、してみて改めて健康のありがたみがわかるものです。
 皆様、年末の慌ただしいときですが、なによりも健康第一でまいりましょう。  
Posted by eriteruohashi at 10:55短評 いろいろ

2005年12月22日

賢者の贈り物

 ギックリ腰が再発。
 ストーブ持ち上げようとしたらグキッと。
 一度経験したことあるからすぐわかりました。
 「軽くヤバイ」
 って。
 いや、冗談じゃなく。

 椅子にも座れず寝るにも激痛が走ります。
 だからコレ書くの、立ったままです。
 サングラスかけたらTOM☆CATだよ。
 えっ、古い?わからない?
 すまんのお、気の利いたこと書けないのよ。

 明日以降クリスマスで大変なのに。どうしてこんな大事なときにこーなるの?
 今日だって、せっかくの休みだから映画館に行こうって思ったのに。
 「男たちの大和」今年限り有効のタダ券あるから観ようと思ってたのに。
 金払うんだったらまず観ないだろうからね。

 これから病院に行ってきます。
 詳しくは次回。ただしあるかどうかは不明。
 では。
 メリークリスマス。
 サンタさん、素敵なプレゼントをありがとう  
Posted by eriteruohashi at 14:38短評 いろいろ

2005年12月20日

非エリート宣言

 宮台真司・北田暁大『限界の思考』(双風社)を少し前に読了。いやあ難しかった。対談だから易しいかとたかくくってたら大間違い。すっげー硬派。一応私も社会学部卒業だけど、ルーマンなんて読んだことなかったからな。デュルケムやウェーバーくらいだったら引いた(読んだ、ではない。論文やリポートのために該当箇所だけ引用しただけ)んだけど。かといって今さらルーマンを読む気力も時間もないし。
 でも、これくらいの話、大学院生だったら普通にしてるんだろうな。脚注に多くの資料名が出てくるけど、これらも読んでて当然だろうな。わたしゃほとんど知らなかったからな。やっぱり大学院に進まなくてよかったなあ、と安堵。これが本音。

 内容ですが、うーん、ほとんどわからん。全体の5%くらいしか理解できてないんじゃないか。ところどころ刺激的な部分はありましたが、たぶん上辺だけしかわかってないでしょうから。だからアレコレ感想を言うのはパス。
 でも印象としては、これは、私が読むべき本ではない、ということ。この本の想定読者には私は含まれていません。宮台氏の視点が特にそうですが、ごく一部のエリートに向けて発した内容です。「ヘタレ右翼」「ヘタレ左翼」の思考にとらわれないリーダーを啓蒙し挑発する言説に満ちています。宮台氏の気迫はすさまじく、何かに取り付かれた感があります。それだけ現状への危惧が大きいということでしょう。  続きを読む
Posted by eriteruohashi at 13:03短評・書籍

2005年12月18日

落ち込んだりもしたけれど……

 ごめんなさい。今日も更新なし。
 強く書きたいことはあるのですが、思いが強すぎてまとめにくいので。
 いろんな感情をストレートに書き殴ったものを読まされるのは見ている人にとってもイヤな気分だと思うので。
 こういうときに匿名でブログや2chに書いてる人はうらやましいなと思います。自分の中に渦巻いていて当人でも手に負えない感情を無責任に放出することでさっぱりできるのですから。私にはそれはできないな。私自身がそういう文章に出会うと胸が辛くなるので。「この人はどんな鬱屈した感情を持っているのだろう」「こんなことを書かせたこの人はどんな社会環境に置かれているのだろう」とか思っちゃったりして。
 ま、明日くらいには別のネタを書くつもりです。音信不通だと思われて死亡説が流れるのも癪なので「生きてます」という代わりにエントリを載せました。落ち込んだりもしたけれど、私は元気です(「魔女の宅急便」ね)。では。  
Posted by eriteruohashi at 12:36短評 いろいろ

2005年12月15日

メイド喫茶にて考えたこと

 えー、タイトルどおりです。
 職場の若い女性たちが「一度行ってみたい」と話題にしており、それなら私もと勇気を出して行ってきました。なんでも、どこぞの大学の先生もメイドカフェへ行かれたそうで(笑 しかし、よりにもよって、どうしてこのネタが被るんだ?)、「萌え」産業も人口に膾炙してきたなあという思いです。

 店に入るまではさすがにものすごく恥ずかしかったのですが、店内はなかなか快適な空間でした。期待していた「お帰りなさいませご主人様」はありませんでしたが(メイドさん=ウェイトレスが奥のほうで忙しく作業していたため入店した私に気付かなかった)、広い店内や椅子、調度品、BGM、軽食やコーヒーなどに満足してくつろげました。もちろんメイドさんの丁重な対応もうれしかったです。なにせ「ご主人様」扱いですからね。うれしくないはずがありません。
 客層も、いかにも「ヲタ」という人以外にも、普通の学生っぽい人も、スーツを着た営業マンらしき人もいたりしました。平日の昼下がりだからかもしれませんが、感じのいいお店でした(「そういうオマエは平日の真っ昼間からどこで何をしてるんだ」というご意見は謹んで無視させていただきます)。

 私が連想したのは、大阪にいた頃よく仕事帰りに立ち寄ったシティホテルのラウンジです。ひざまずいて丁寧な口調で注文を取る様子は、ホテルマンの慇懃な応対を思わせますし、一見奇抜なメイド服も、客の好みに合わせたユニフォームと考えれば納得がいきます(そもそもメイド服は作業着ですしね)。
 ともあれ、久々にホスピタリティーを感じさせてくれる店にめぐり合えてよかったです。浜松市街地から離れているため、なかなか行くことはできませんが、もし気軽に通える場所にあったら、オタク趣味抜きでも贔屓にするでしょうし、商用でも利用したい店でした。  続きを読む
Posted by eriteruohashi at 23:11短評・静岡の話題