2005年01月06日

被災者の方々へお詫びします

 多くの方々のありがたいご指摘を頂戴し、頭を冷やしてゆっくり自問自答して、本館にお詫びの文章を掲載いたしました。

 「災害被災者へお詫びします」(芸能問題総合研究所

 「自己責任」という言葉がやがて自由を「統制」するかもしれない、という主張でしたが、大災害が多大な被害を及ぼし、しかも今現在も次々と亡くなる人がいるというさなかに、例え話としても災害を引き合いに出したことは、被害者の感情を考えたら、するべきことではありませんでした。
 このブログでも、改めて被災者の方々へお詫び申し上げます。

 この数日ほど、モノを書くことが怖いと思ったことはありませんでした。
 抗議が怖い、荒らしが怖いというのとは全く別次元の話で、いつ、いかなるときに、誰が見ているかもわからない場所で書いていることは、想像するよりもはるかに覚悟が必要だと痛感しました。
 今回のことだけでなく、当方が冗談のつもりで軽く書いた事柄でも、世界中のどこかで誰かが読んでいて、書き手の意図はどうあれ、心に大きな傷を負うかもしれない。
 そこまで考えが至らなかった私の想像力のなさを、深く反省する次第です。

 今回のことでは、ほんとうに多くの方からご意見、ご助言を頂きました。誠にありがとうございます。
 繰り返しになりますが、ほとんどのご意見が、理路整然としていたもので、目を覆いたくなるようなものは皆無でした。私としても、異なるご意見を多く拝読し、たいへん勉強になりました。

 (ちなみの話ですが、頂いたご指摘には「『自己責任』という言葉は朝日新聞が最初に用いた」というものがありました。不勉強ながら、これは初めて知ったことです。私は「週刊朝日」を高校生の頃から購読しており、郡山カメラマンの写真や記事も目にしていただけに、朝日新聞社のフリーランサーへの処遇には憤りを覚えました。ご指摘して下さった方にお返事を送ろうと思いましたが、メールが送信できませんでした。この場でお礼を申し上げます)

 今後とも、ご意見、ご批判、ご感想などお寄せいただければ幸いです。本来ならばお一人ずつにお返事を差し上げるべきところなのですが、なかなか困難なことです。
 それでも、拙文と頂いたご意見が、これまで関心の薄かった方々への議論の呼び水となれば、それほど嬉しいことはありません。

 質の高い「お客様」に恵まれ、たいへん感謝しております。
 今後とも芸能総研をよろしくお願い申し上げます。

Posted by eriteruohashi at 00:01
この記事へのコメント
今回の騒動ではお疲れ様でした。
なぜ問題になったか、どこが問題の本質なのか理解して頂け一ゲストでしか有りませんが此方も嬉しく思います。

2chネラーは外部からは無遠慮な暴徒に思われるかもしれませんが、一つ一つを見ていけば問題を起こした側の対応が逆鱗に触れる物で有ったことが殆どです。
2chを見てる個人個人がその言論は非常に許しがたく、暴挙だと思えば一気に噛み付きますが、そうでなければ只の晒し行為と、むしろそのサイトを問題視した方が攻撃されます。
(騒ぎが大きくなりすぎると行き過ぎる部分もあるのですが・・・

今回の騒動で2chネラーの誤解が少しでも解ければありがたく思います。

稚拙な文で申し訳ありません
Posted by クラゲ at 2005年01月06日 01:20
以前のあなたが書かれた
http://www11.plala.or.jp/eri-teru/column33.html
の記事にたいし削除・改竄(訂正の表記なしでの訂正)などなさらず、末尾に加筆しただけで以前の記事を載せつづけておられることに敬意を表します。

自分の過去の間違いにたいして真摯に向き合えるあなたは「覚悟」のある立派な言論人であると思います。

私はあなたの『「自己責任」という言葉がやがて自由を「統制」するかもしれない』とする主張には同意できませんが、この一点に対しては素直に脱帽し尊敬するものであります。

今後もあなたのお書きになる記事を楽しみにしています。頑張ってください。
Posted by nighthead at 2005年01月06日 01:24
「特別編 災害被災者へお詫びします」を読ませていただきました。
ご自分の文章が不謹慎だったと認識され、被災者の方々に詫びておられるのは立派だとすがすがしく思います。
しかしながら、いくつか反論や疑問もあります。

> 私はそれをさらに敷衍させて、「『自己責任論』がまかり通るのならば、政府の意図に反した行動を取った人には、『自己責任』としてすべての責任を覆い被せることになりかねない。それは個人の自由を『統制』することにつながる」という論を展開させました。

これにはある程度同意できますが、私は自己責任論が「行き過ぎた場合は」問題だ、と思います。
自己責任にすべてを押し付けてはいけませんが、自己責任を全否定することもできません。
私は、イラク人質に自己責任を問い、津波被災者には問わないという世論は適切なレベルであると思います。

疑問に感じたのは、不謹慎なレトリックを最初に使い、反論を受けるとまともに再反論もできずにブログを消してしまったミッドナイトパックス氏に対する批判がないことです。
大橋さんは心優しい方のようですから、ミッドナイトパックス氏の「自己責任を追及」することを避けたのかもしれませんが、「ミッドナイトパックス氏の不誠実な態度を批判しないのは容認し庇っているからだ」と思われる可能性があります。
一言でもいいですから、「ミッドナイトパックス氏の対応は間違っている」と書いていただけたらなおよかったのに、と思います。

最後に、誠実に批判に対応していただいたことに感謝します。今後も頑張ってブログを書き続けてください。

Posted by 玄倉川 at 2005年01月06日 01:55
イラクでの邦人誘拐事件で「自己責任」論が噴出しました。それは、家族及び関係団体が「自らの政治主張を通す手段に利用しようとした。」ことに対する批判として「自己責任」が叫ばれたのであって、
あなたが主張する「「自己責任」という言葉がやがて自由を「統制」するかもしれない」とは、無関係であると思います。

私は、災害や事件だけでなく全ての言動に常に「自己責任」はついて回るものだと考えます。当たり前に存在しているので普段は使わない言葉。
道で人にぶつかれば謝り、席を譲ってもらえばお礼を言う。そういうことではないでしょうか?
今回の騒動での「自己責任」のとり方として、逃げずに誠実に対処されたことをすばらしく思います。
乱筆失礼いたしました。



Posted by まー at 2005年01月06日 03:04
ミッドナイトパックス氏は、イラクの3人質への非難を非難する立場で、「鯨が魚でないのは、馬が魚でないのと同じ」という鯨構文そのままに、Aを叩けるならBも叩ける、Bが叩けないならAも叩けないはずでは? と非難者を皮肉った。
散々指摘されていることだけど、Aも叩けるならBも叩こうよと誤読した人は最初から殆どいない。また例え話として馬と鯨を持ち出したことそのものが不謹慎だなんていう突っ込みも多くなかった。この辺がやはり今でもここの中の人が誤解している点だと思う。
※あとこの構造を逆に言えば、観光気分でのこのこ遊びに行った人と、使命感に燃えて敢えて行った人を一緒にしているということで、後者への皮肉でもあるとも受け取れるんだけど。

観光地にのこのこ遊びに行くのも、危険地帯にリスク覚悟で特攻することもそれ自体は別に非難することではなく、他国への人道支援活動や、インターネットでの書き込みや、同人誌即売会への参加も同様。
インターネットで個人情報を自らばら撒き、それが人の目につくようになって、慌ててインターネットは恐ろしいところだ、政府の規制が必要だ、それを削除しない掲示板の管理人はおかしいだなんて非難をしだすと、それは自己責任だろという突っ込みが入るもの。これは観光客だって、特攻する人だって同人販売会だって同じ。個人情報の例は滑稽な例え話だけども、より深刻なトラブルに巻き込まれたとしても同じ。危険な振る舞いをしたり自らトラブルを拡大したりすればするほど、そしてその責任を他者に求めれば求めるほど自己責任ちゃうんかいという突っ込みの度合いは増すばかり。

観光客が巻き込まれた天災だったりすれば、これらの条件が揃うことがまず殆ど有り得ないし、特攻した人だって、例えば同時期にイラクで殺害されたジャーナリストもいたが、無粋な突っ込みが入ることは殆どなかった。
そこでそれは自己責任だろうと切り捨てられる可能性への警鐘? 個人の自由の統制? トラブルの確率を出来るだけ低くするには何にせよ制限はかかる・かけるものでは?? 観光でも特攻でも好きな所に好きな時に行くものではなく、夜中のダウンタウンに乗り込んでいって強盗に遭うような人が何やかんや騒ぎ出したら、そのボケに対するツッコミとしてはやはり「自己責任」が妥当では???

一体どんな問題を想定しているのか未だによく分からない。やはり根底には3人質をどうにかして擁護したいという思いがまずあり、その為にどうやって鯨をひっぱってこようかと四苦八苦しているだけにしかみえない。これはミッド氏だけでなくここの中の人に対して。
別段例えとして真っ当なものなら、被災者だろうが、被爆者だろうが、部落だろうが、障害者だろうが、何を持ち出してもかまわない。これが大多数により叩かれたとするならそれは不謹慎だからというだけではなく、動機が不純で、表現もあやふやで、理屈も成立していないような稚拙な主張・指摘でしかなかったことがその大元の原因なのではないかと思うのです。
Posted by ぽ at 2005年01月06日 05:44
心して読ませて頂きました。
何を言うにしても今更な気がしますので、
敢えて内容にコメントする事は致しません。

私は多分、貴方とは思想を異にするであろうと思いますが、
ここ数日の対応を見て貴方は十分に尊敬に足る方だと判断しました。

これからも頑張って下さい。
Posted by 出稼ぎ労働者 at 2005年01月06日 09:44
既に言いたい事は他の皆様が述べているので省略させて頂きますが、
ご自身の発言に真摯に向かい合い、受け止めた大橋様の勇気ある行動は素晴らしいと思います。
これこそが「責任ある人の行動」だと思います。
大橋様のblogのこれからの発展を願います。
Posted by れこ at 2005年01月06日 10:12