パンクもメタルもエレクトロニカもプログレもジャズも……といった具合に、数々の音楽ジャンルを雑多に混ぜ込んだような、2001年結成/2008年より現メンバーで活動中の4ピースバンド・FLUID。リーダーのJxCx(Vo/G/Sampler)は音楽イベント“BOROFESTA”の主催者の1人としても知られている。活動の拠点である京都を破壊再構築するという企画“僕の京都を壊して”を主催したという経緯があるが、その一見恐ろしいコンセプトやタイトルも、彼らのライブを観れば納得だ。今回は数少ない貴重な東京公演となる。

黒でそろえた衣装、低く構えたギターやベース。サイレンのような音が鳴り渡ったかと思えば、それぞれの楽器をひたすらに掻き鳴らし、時折、電子音も取り込みながら変態かつ狂暴に楽曲を畳み掛けていく。発信される音の情報量の多さと、それを交錯させるのを手伝う照明のフラッシュに、トランス状態におとしめられそうなほどだった。さらにJxCxの殺伐とした早口で鋭い歌や、B(G/Vo)、HATA(B/Vo)のシャウトが常に緊張感をもたらす。

「嫌いだったら帰ってもらってもいいし、好きだったら一緒に遊ぼう」。やや遠慮気味に、JxCxがぽつりとそう話し、何かに媚びることも、強要することもなく、彼らは夢中になって音を鳴らし続けた。(松井恵梨菜)

■SET LIST
01. NEW WORLD
02. 2D boys melancholy
03. vertual fighter 20XX
04. PLAY BACK MY ID
05. CONNECT/ACCESS/FUTURE X
06. FICTION ONCE MORE
07. SHORT CUT ROCKERS
08. アイキャッチフォーザS.S
09. THIS IS MY REVOLUTION 

※一部情報ソース=http://www.cinra.net/news/2012/08/23/202044.php