先日、とある飲食店に行った時の話だ。

注文したメニューも一通りテーブルに揃い、それらを食べている途中で店員さんがテーブルに来た。

「お水お注ぎいたしましょうか?」

正確な言葉は忘れたが、水の入ったポットを持ってそんなことを言ってきた。
テーブルの上の一つのコップが空に近かったので、それに注ぐようにお願いした。

コップに手を添えるような感じで示し「あ、じゃ、これお願いします」的に言った。

注いでくれない。

ん?と思った。
もう一回言った。

「あ、これに」

注いでくれない。
店員さんはオレのすぐ横にいる。

その時、じっとオレの顔を見ているような店員さんの視線を感じる。

ん?と思った。

え?っと思った。

オレはゆっくりと横にいた店員さんの顔を見上げる。
完全にオレの顔を見つめている。

その店員さんの顔をみた瞬間
「あ、知り合いだ」

そう気付いたんだ。しかし制服がオレの記憶のじゃまをする。
ここの店員さんの制服は「コスプレ」まではいかないが、一般的な制服でもない。
少々特殊だ。ウエスタン調とでもいえばいいかな。

その制服のせいで「知り合いなわけねーか」そう思ってしまう。
見たことのあるその人の雰囲気とはまるで違うから。

でも、やっぱりあの人じゃねーかな、と思って胸についてるネームプレートを見る。
オレの知ってる名前ではなかった。

しかし、結局は知り合いだった。
何度かライブで顔を合わせている、音楽関係の知り合いだ。
その時は違う名前でやっている人だ。

考えてみれば、芸名的な名前でライブ活動をしている人は少なくない。
だから、オレ、本名の知らない人がけっこういるよね。
別に本名を隠してないまでも、そのバンド名しか知らない人もけっこういるし。

たとえばオレだったら「エロチカさん」みたいな。

嫌だな「エロチカさん」。

しかし、アレだな。
やっぱり出掛けるときは、油断しない方がいいってことだな。
最近はだいぶどうでもよくなってきたけど(笑)

とは言っても、オレ、ヒザの抜けたスエットとかで出掛けることはないから
まだマシな方かなとか思ったり。