2015年12月18日

」と「」の使い方についてのご質問を承りました。質問の例文に、
  
  1.能不能便宜一点儿?

  2.我要大一点儿的鞋。

  

  
大的房间吗

とありました。質問の趣旨は、「物」が認識できる文はに置き換えられるのではないか、とのことです。これはまた小藤の能力を超えているほどの難問です。どこまでお答えすることが出来るか、自信がまったくありませんが、何もしないよりマシということで、いま、答えを出してみたいと思います。
 」と「」は、副詞として、比較文にも用いられるという点においては、共通性を持っていますので、置き換えられる場合もあります。たとえば、

没有比这/漂亮的地方了

              ここよりきれいな場所はない

              没有比他/可恶的人了

              彼より嫌なやつはいない

この場合は「」は口語的で、「」は文章語的ですが、好みに応じて置き換えていいと思います。ただし、

能不能便宜一点儿?

を、

能不能便宜一点儿?

には、ちょっと置き換えられないです。「」は「もう少し」という意味合いで口語的で、上の例文で言うと、「少し安くしてくれない?」って感じですね。それに比べて、「」に置き換えると、「より一層安くしてくれない?」って感じになって、日常用語としては不釣り合いですよね。もし、
  
为了消费者的需要,我们将开发质量好价格便宜的商品。
となると話が別ですね。全部文章用語なので、逆に「」を使わないと文が成り立ちません。

 ここで、「」の使い方をもう少し見ましょう。

       阅读了大量的籍,思想向于

              彼はたくさんの本を読んで、考え方はより一層進歩的になった

我便决定步行着往天安去,这样就可以地看一看安街  两景了

私は歩いて天安門へ行くことにしました。そうすると、長安街

両側の風景をより細かく見ることができるから。

我不知道此前她已儿“工作”了多少年, 不知道她明天会不会留在继续陪着我

彼女がここで何年ぐらい「仕事」をしてきたかは分からない。もっと分からないのが、明日になって、彼女はここに残って僕と伴にしてくれるかどうかってこと。

好了。

いまはより良くなった      

个子高一点的那个漂亮一些。

あの少し背が高い子がよりきれいに見える

     (以上は北京大学漢語語言学研究中心より)

のように、「」は、より程度が深いというニュアンスを含んでいます。その場合は、「」に置き換えることができません。

 それに比べて、「」はどうでしょう。

热一点就好了

水がもう少し熱かったら良いのだが

请说得慢一点儿

もうすこしゆっくり話してください

このように、程度を加減するニュアンスがあります。動詞/形容詞の後にかならず数量語をつけます。その場合は、「」に置き換えることはできません。

 さらに、「」「」混在の文を見ましょう。

              着点儿

              もう少し早ければより良い

              到天较贫穷,到永定 往南就贫穷

天橋までの地域は比較的貧しいが、永定門よりさらに南へ行くと、より貧しくなる。

北京大学漢語語言学研究中心より)

以上の文も、「」と「」を置き換えてはなりません。

ようするに、比較文には「」と「」が用いられますが、1つは、日常用語には「」を使い、文章用語には「」を使います。もう1つは、程度を深くするに限らず、増加減少の加減を表す場合は「」を使い、程度が比較対象より深いことを表す場合は「」を使いますね。

追記:
」 には、別に「改めて」という意味合いがありますが、「」にはありません。
例:你最好再找一个工作。
       改めて別の仕事を見つけるのがいい。
その場合、「
」 は使えません。


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小藤ertengjing at 18:07│コメント(1)トラックバック(0)「還」「再」「又」「更」 │

2014年10月10日

結果補語としての「多」は、さほど難しくないと思います。
動詞+「多」の形で、「〜をやりすぎ」という、マイナス的な意味になります。たとえば、
  他吃
  (彼は食べすぎた)
  他喝了酒就发疯
  (彼はお酒を飲みすぎると気が狂う)
  恐怖片看了对小孩子没有好处
  (ホラ映画を観すぎると小さい子供によくない)
などです。
なので、マイナス的な意味を表したい場合は、結果補語としての「多」(動詞+「多」)の構文が使われ、逆に、誰かに何かを薦めたい時には、たとえば、
  你吃点儿吧
  (もう少し食べてください)
  看书对脑子有好处
  (本をたくさん読むと頭がよくなる)
  学别人的长处才能进步
(人の長所をたくさん学んではじめて進歩する)
といった、副詞としての「多」(「多}+動詞)の構文が使われますね

「多」+動詞の構文は、時には人をマイナスイメージ的に言ったり、人を止めたりするときに使われますが、「過分に〜」という意味であり、「やりすぎ」と少しニュアンスが違います。たとえば、
  他总是多管闲事
  (彼はやたらと余計なお世話をする)
  你最好别多说话
  (余計な口を利かないほうが良い)
などです。

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小藤ertengjing at 11:45│コメント(1)トラックバック(0)

2014年09月25日

「多」は、形容詞として十分認識されているかと思います。
また、副詞としての「多」もあります。たとえば、
「多听」「多读」など、「多+動詞」のパタンは、日本語としても成立しますので、理解しにくいものではないでしょう。

ここでは、少し難しい、補語としての「多」をテーマにします。

補語としての「多」には、差量補語と結果補語と様態補語の3つのパタンがあります。
今回は差量補語としての「多」について勉強します。

差量補語とは、何かと比較して、その差の数量を表す語のこと。たとえば、
    今天比昨天冷一点儿
    我比弟弟大
4岁
の赤い部分は、差量補語です。差の量は形容詞の後に置くことも忘れないでね。

「多」も差量補語の1つです。
    今天比昨天冷
    弟弟(比以前)高
    现在的生活(比以前)方便

    这个商店的东西(比其他商店)多
など、これらの「多」はすべて差量補語です。「多」は同じく形容詞の後に置くのですね。
日本語では、
    「今日は昨日よりずっと寒い」
    「弟は前と比べて、だいぶ背が高くなりました」
    「いまの暮らしは(以前より)ずっと便利」
    「この店の品物は(ほかの店より)遥かに多い」
と言ったりしますが、こういった意味の言葉を中国語で表現する際に、差量補語の「多」を使うことを忘れなければ、きちんとした中国語になりますね

お気づきのように、差量補語の「多」の後に必ず「」が付きます。それがないと落ち着かないのです

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小藤ertengjing at 10:11│コメント(1)トラックバック(0)補語 | 時量・動量・差量補語

2012年08月26日

2つの目的語をもつ動詞には、{動詞+给}の動詞群がある。それを群とする。
  寄  卖 
などである。
  朋友寄我一张贺年卡
  (友人は年賀状を送ってくれた)

     我卖了旧书店一些旧书
     (私は本を古本屋に売った)

  他传前卫一个球
    (彼はハーフ・バックにボールを渡した)

  请递小张这份资料
    (この資料を張さんに渡してください)

  这场比赛A队输了B队一分
    この試合でAチームはBチームに1点差で負けた)
     
  他留了最小的儿子所有遗产
    (彼はすべての遺産を末っ子に残した)

「给」が加えられたことで、「誰に何を〜する」という意味がはっきりとされたのである。したがって、これらの「動詞+给」のかたちの動詞は、群の属する。つまり、間接目的語を外してはならないのである。

もちろん、「给」を省略してもその意味を表せる動詞もある。
  送 借  还 
などである。

    我送(给)了朋友一个礼物
  (私は友人にプレゼントした)

     借(给)你的那本书看完了吗?
  (貸してあげた本は読み終えましたか)

     什么时候还(给)你这本书呢?
  (この本いつお返ししますか)

ただし、「送」と「借」は2つの意味をもつ動詞であり、たとえば、
  我送你
は、「君にあげる」という意味にもなるし、「君を送る」という意味にもなるため、文脈がはっきりとしない会話の中で使うとき誤解を招く虞がある。また、
  我借你
は、「君に貸す」という意味であるが、場合によっては「君を借りる」という意味にもなる。
したがって、群動詞として、直接目的語を省略する場合にはが必要である

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小藤ertengjing at 18:55│コメント(2)トラックバック(0)2つの目的語を持つ動詞 | 動詞

2012年08月13日

間接目的語がなくても良いのだが、直接目的語を無くしてはならない動詞群がある。
  送   花  费 
など。これらを群としよう。
たとえば、
  送了她一支花
という文があるとすると、
  送了一支花
と、その言葉の半分を言っても、花を送った、という意味で、文として成り立つが、
   送了她
だと、ものを送った、という意味が消え、彼女を見送った、という意味になってしまうのである。
また、
  我一下子花了我一个月的工资
という文があるとして、
  我一下子花了一个月的工资
なら、私は1ヶ月の給料を一気に費やした、という意味で文が成り立つが、
  我一下子花了我
となると、私は自分を一気に費やした、という意味になってしまう。

つまり、群動詞の間接目的語は、直接目的語があったうえでの間接目的語がある。その点は、群と対蹠的である。

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小藤ertengjing at 17:34│コメント(0)トラックバック(0)2つの目的語を持つ動詞 | 動詞

2012年08月06日

2つの目的語を持つ動詞の中には、直接目的語がなくても良いが、間接目的語はなくしてなならない動詞群がある。
  告诉   求   托   赏
これを群としよう。 例えば、
   他告诉了我他的手机号
        (彼は携帯番号を教えてくれた)
という2つの目的語の文なら、その前半の、
     他告诉了我 
   (彼は私に教えた)
は、文として成り立つが、
     他告诉了他的手机号
は文にならないのである
同じく、
  我求他帮助
  (私は彼に助けを求める)
の場合、
     我求他(私は彼に懇願する)
     我求帮助

  我托他办事
   (私は彼に仕事を委託する)
であれば、
     我托他(私は彼に委託する)
     我托办事

  主人赏了他的狗一大块肉
   (飼い主は犬に大きな肉を褒美として与えた)
の文なら、
     主人赏了他的狗(飼い主は犬に褒美を与えた)
     主人赏了一块肉 
      
つまり、 群は、動作のかかわる事物を落とすことが出来るが、動作の及ぶ対象を絶対に落とさない動詞群である。

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小藤ertengjing at 00:06│コメント(3)トラックバック(0)2つの目的語を持つ動詞 | 動詞

2012年07月30日

2つの目的語を持つ動詞にはいくつかの動詞群がある。
 目的語1と目的語2のどちらかがなくても良い動詞群
  给 教  问   请教  还 
以上5つは の類である。
  给你一支花
    他教我们汉语
    我想问/请教你一个问题
    他没还我钱
この動詞群は間接目的語と直接目的語のどちらかを省略することが可能である。つまり、
   我给你   他教我们 我想问/请教你  他没还我  

      我给一支花  他教汉语  我想问/请教一个问题 他没还钱
も文としては成り立つ
ただし、「どちらかなくても良い」というのは、けっして無条件のことではない。間接目的語または直接目的語を省略しても、聞き手(読者)に了解されるという条件がある。たとえば、相手に一輪の花をプレゼントしようとするとき、その相手が事前のそのことを知らなかった場合には、
      给一支花
では、誰にあげるのか、相手には伝わりにくいのである。その場合は、花を相手に渡しながら、
     给你
と言っても良い。もちろん、
  给你一支花
なら明確である。この2つは、どちらがより良いか、という問題はないが、会話文なので、話し手の気持ちの表われ方が微妙に違うのである。
「给你」は、話しぶりによっては少し照れくさい感じがするが、「给你一支花」は堂々としている感じである。
以上は 群の紹介である。次回はを紹介しよう。

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小藤ertengjing at 17:06│コメント(1)トラックバック(0)2つの目的語を持つ動詞 | 動詞

2012年07月21日

一方、次のような動詞群もある
   病  坐  站  立  躺  睡
これらの動詞は、通常では目的語を伴わないが、補語付の場合には目的語があってもよい。たとえば、
    他一直病床上。 
のような言い方なら許される。
  坐  站  立  躺  睡 
に関しては、
  他坐{ 站  立  躺  睡}那里。
と、「在」という補語があれば、場所目的語を伴うことが可能になる

 ちなみに存現文の動詞には補語などを付けねばならないと書いたことがあるが、 
  病  坐  站  立  躺  睡 
といった動詞にも適応する。たとえば、
   去年冬天,很多人都病了。
     (去年の冬、たくさんの人が病気になった)
 というが、補語が付けば、
  去年冬天,病了很多人。
  (去年の冬、たくさんの人が病気で倒れた)) 
と、存現文になる。
 また、「坐  站  立  躺  睡」に関しては、「」という状態を表す助詞を付ければ、
  那里坐{站}几个人
  (あそこには何人か坐って(立って)いる)
    门旁立一个梯子
  (ドアの横には梯子が立ててある)
    床上躺{睡}一个小孩
  (ベッドの上に子供が横になって(寝て)いる)
と、存在の状態を表す存現文として成り立つ

以上は、あくまでも目的語を伴わない動詞の大概であり、特殊のケースを省いている。
うまく応用されることを切に祈る
    
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小藤ertengjing at 18:58│コメント(0)トラックバック(0)目的語を伴わない動詞 | 動詞

2012年07月14日

目的語を伴わない動詞の中には、対象物(人・もの)と関わる動詞群がある。
  见面  谈话(聊天)  结婚  相同(相反)  照相 送行  挑战
などはそれである。その動詞群を使う場合、対象物を直接動詞の目的語とするわけにはいかない。つまり、
  见面朋友
    谈话(聊天)
    结婚
    相同那些
    照相
    送行
    挑战中检考试
といった言い方は間違いである。対象物の前に介詞(前置詞)や「给」などの授与の意を表す動詞を置き、動詞は対象物の後に置くかたちを取れねばならない。つまり、
   朋友见面
     谈话(聊天)
     结婚
   那些相同
     照相
     送行 
    中检考试挑战
が正しい表現である。

よく耳にする間違いは、「见面朋友」 であるが、「见面」は目的語を伴わないのに対して、「见」なら、目的語を伴う。そのため、「见朋友」なら、「和朋友见面」と同じような意味になり、文として成り立つことになる。
したがって、友たちに会う、ということを中国語で表現するなら、
   见朋友or和朋友见面
のどちらを言っても結構だが、 「见面朋友」 だけは間違い、と認識されたい

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小藤ertengjing at 19:35│コメント(3)トラックバック(0)目的語を伴わない動詞 | 動詞

2012年07月07日

目的語を伴わない動詞の使い方に間違いが目立つため、それについて暫く書きたい

目的語を伴わない動詞と言えば、まずは、
  毕业  散步  旅行  出发  启程
など、場所に関わる動詞群がある。それらを使って作文するとき、
   毕业大学
      散步公园
      旅行中国
     出发(启程)上海
と言ってしまった人が多いようだが、それが間違いである 
そのような動詞を使って作文をするなら、「動詞+目的語」のかたちではなく、
   大学毕业
      公园散步
      中国旅行
      上海出发/启程(上海から出発するという意味)
が正しい。もし、上海へ出発する、と言いたいなら、
    出发上海 
が正しい。
 つまり、場所を表す語の前に介詞(前置詞)か、場所へ向かう意を表す動詞(去/赴/前往など)をつけなければならない。
 
 実際に添削している作文の中には、
   出发上海
   散步南京路
といった間違いがある。それが普遍的な間違いではないか

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小藤ertengjing at 16:29│コメント(4)トラックバック(0)目的語を伴わない動詞 | 動詞
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