インターネットに携わっていると、「インターネットが“最強”の集客ツールである」と勘違いしがちである。

お客様であるセラピストの中にもそのように考えている方が、いらっしゃるように思える。

確かに、インターネットでの集客は効果的で有ることは間違いない。

ただ、アクセスを集めること、そしてアクセスしてくれた方(ホームページを見てくれた方)をお客様にすることは、容易ではない。
時には、費用を掛けて広告を出稿したり、専門家のコンサルティングを受ける必要がある。

先だっての、ビューティーワールドでビューティーコンサルタント宇治原氏の講演では、ネットなどで難しいことを考える以前に、“出来ること”が沢山あることに改めて気付かされた。

ちょっと余談になるが、講演の前に手技の実演を行ったのだが、なぜかBGMは美空ひばり。

ミスマッチな光景に、聴衆は唖然としていた。

BGMの選択理由は後に明かされるのだが、手技のリズムをスタッフ間で統一する際に、その曲を使うとちょうどいい、とのことだった。

さて、話題を戻すと、地元商店の異業種とWin-Winの関係を築き、集客に結びつけよとのこと。

具体的には、地元商店にクーポン券を配布し、景品として利用してもらうこと

よくチラシやリーフレットを置いてもらう手法は使われているが、実はこれは長続きしない。

置いている店舗にとっては邪魔もの以外のなにものでもないからだ。

しかし、クーポン券を景品として利用出来たら、どうだろう?

まんじゅうを8個買ってくれるお客様に対して、「10個買ってくれたら、クーポン券をサービスしますよ」と営業できるのだ。

これは喜んで店舗もクーポン券を配布してくれる。

確かにそうだ。

実は、これは一種の紹介であり、お客様も安心してクーポンを使える。

駅前で訳も分からず配られたものではない。少なくともまんじゅう屋とサロンは知り合いで有ることは間違いない。

つまり、知り合いからの紹介ということになる。

このような、人を介しての紹介は、非常に効果的だと言える。

ただ、全てのサロン、地域で当てはまるわけではない。

人のつながりが希薄な都心部や、既に商圏の規模と店舗の規模が釣り合わない場合(商圏にいる見込顧客数が少ないなど)はこの作戦は使えない。

状況を鑑み、このような方法を試してみるもの良いと思う。