2008年09月06日

今回のサマック政権とPADの紛争に日本の報道がなぜ誤報を出すのだろうか。

それはタイの事情に通じていないからに他ならない。
タイの英字紙Nationは一連の報道を見る限りPAD寄りの報道が多い。
それをそのまま翻訳して記事にすれば誤報になるケースが多い。

話を日本の政治にあてはめてみよう。

日本で福田首相が退陣表明をした。
「赤旗」は副田退陣、自公政治ははたん」と報道した。
これを一般紙の「朝日」や「読売」が報道したらどうなるか。
ほう、自公政治は終わりですか?
と大騒ぎになるはずだ。
だが、「赤旗」は共産党の機関紙であることを知っていれば
問題にはならない。

実はタイの政局を報道するのにこういうことが行われているのが現状だ。
つまりタイの実情に詳しくない。
報道機関の大原則である「裏を取る」基本さえやっていれば
そう易々と間違いはしない。
それさえしない記者、デスクが多いのではないか。


(13:26)

2008年09月05日

韓国外交通商部が2日、タイでの反政府デモ拡大を受け、同国の大部分の地域を「渡航自粛地域」に指定した。尚、この措置にタイ王室は強い不満を表明したという。

朝鮮日報によると、今月19日に韓・タイ国交樹立50周年を記念して行われるタイ王室のための祈祷行事をめぐり、王室関係者が2日にタイ韓国人会の幹部と会い、強い不満を伝えたという。

また、記事によるとフランス、デンマーク、スイス、中国、台湾、オランダなどが同様の措置を取ったという。

尚、日本の外務省は注意喚起に留まっている。
私見を言わせて貰えれば、日本の立場が妥当ではないかと思う。
しかし、デモが日常化しているので十分な注意が必要である。
繁華街のサイアム・スクウェアでもデモが行われた。
団体の市内観光でも十分な注意が必要だ。

情勢は日々変化している。
最新の情報を入手して情勢が悪化したら
即、退避行動が取れるよう心がけたい。

タイ政府は、国民投票で政府の対応の是非を問う方針を固めた。
国王と枢密院の入れ知恵かと思うが、正しい選択であろう。




(13:33)

2008年09月04日

赤木攻・大阪外国語大名誉教授による連載コラム
の今回のタイトルが「無政府状態」

これはNNAのコラムに掲載されています。

残念ながらタイの政治に精通している日本のジャーナリスト、学者は
ほとんど居ません。

そんななかで現在の政治を俯瞰的に語れるのは赤木先生位かもしれません。
一読をお勧めします。

本日、Nikkei.netで「解散・総選挙」との報道をしたようですが、
誤報のようです。


(13:57)

2008年09月03日

昨夜、大きな動きがあると思いましたが特になし。
事態は長期化しそうです。
国軍は強制排除には消極的なようです。

一方、選管が最大与党の「国民の力党」に対して組織的な違反があった
として憲法裁判所に申し立てをしました。
違反が確定するとこの党は解散を命じられます。

日系企業は2日は平常通り稼動しています。
事態が長期化すれば影響が出るでしょう。

PADの主力メンバーである国営企業労組が先鋭化している
背景にはサマック氏の思想的背景(右翼)があるようですが、
具体的な事実(弾圧・介入)が見えないのでいまひとつぴんときません。
メデイアでも取り上げていません。
おそらく、労組にたいする締め付け、介入が今回の騒乱の遠因ではないかと
考えています。



(11:34)

2008年09月02日

タイ国営企業労連がサマック首相の退陣を求めて、
もし退陣表明しなければ3日にゼネストを行うと表明しています。
警察や政府庁舎への電力、水道などのインフラが停止します。
また公共のバスもストに参加するので首都圏は大混乱が予想されます。


もし、再び流血の事態になればクーデターの可能性があります。
アヌポン陸軍司令官は否定していますが可能性は50%以上あります。
今後の状況次第かと思われます。


(20:31)
大使館からのメールを転載します。

大使館からのお知らせ】

(件名)タイ:バンコクにおける非常事態宣言発令に伴う注意喚起

(内容) 1.2日午前1時頃、反独裁民主戦線(UDD)が、王宮前広場から市民民主化同盟(PAD)が集結するラチャダムヌン通り周辺(ラチャダムヌン・ボクシング・スタジアムと国連事務所の間の道路)に移動し、PAD側を襲撃した。死者1名を含む40名以上の負傷者が出ましたが、軍や警察が出動し、現在、事態は沈静化が図られています。  


2.また、同日午前7時に、サマック首相は、バンコク都に「非常事態宣言」を発令しました。これにより、「5名以上の集会の禁止」、「報道の検閲」等が行われますが、外出禁止令は発出されておりません。


3.つきましては、タイに渡航・滞在される方は、報道等から最新情報の入手に努めるとともに、首相府等の政府機関や集会、デモ等には近づかず、不測の事態に巻き込まれないよう引き続き十分注意してください。

(12:52)
PADとサマック政権支持派が2日未明衝突しPADの男性が一名死亡。
他負傷数十名。
私の予想が残念ながら当たりました。
2日、バンコクに非常事態宣言が出されました。


(11:43)

2008年09月01日

タクシン前首相が2006年9月クーデターで失脚した。
そして、2007年末の総選挙によりサマック政権が誕生した。

タクシン前首相が失脚する際にもPAD(民主市民連合)がデモを
頻繁に行い軍によるクーデターに導いた。

今回、PADのデモによりサマック政権が瓦解、またはクーデターが起これば
タイの民主主義は大きく後退したと言わざるを得ない。
なぜなら、タクシン氏もサマック氏も選挙で選ばれた首相だからだ。
これは民主主義の否定である。

デモ行為自体を否定するつもりはない。
政府の政策に反対なら大いに反対すればよい。
しかし、放送局や政府庁舎を占拠して狼藉を行うのは論外だ。
PADの主張には下院議員の7割を任命制にするなどおよそ「民主的」とは
思えないものがある。

今後の推移を冷静に見守りたい。
今回の争議は今後のタイ政治(民主主義)を占ううえで
大きなメルクマールとなる。


(13:21)

2008年08月31日

プーケット、スラータニの両空港本日午後から再開しています。

サマック首相支持派は民主市民連合に対抗してデモ隊を組織
する気配です。
両デモ隊がぶつかると負傷者がでるかもしれません。
情勢は予断を許さない状態ですね。


(21:59)
産経新聞の配信では、「タイのサマック首相が消息不明」
とありますが、現在NBTでサマック首相が出演しています。
ビデオか生放送かは定かではありませんが。

昨日、プミポン国王に謁見したようですが
、どのような会話がされたのかは不明です。
平和的に解決するよう求められたというのが大勢の意見です。





(11:03)

2008年08月30日

ハジャイ空港の閉鎖は解除されたようです。
プーケット空港は引き続き閉鎖されています。
スラータニの空港も閉鎖されたという情報がでています。

予想以上に今回のデモは本気のようです。
首相府周辺は危険ですから近づくのは危険です。
このままだと、非常事態宣言が発令されそうですね。

(22:35)

2008年08月29日

在タイ日本大使館からメルマガが来ました。

バンコクにおける大規模デモの発生に伴う注意喚起(一部を転載)


29日、首相府を占拠し続けている市民民主化同盟(PAD)に対し、警官隊が民事裁判所による退去命令を示し、退去するよう求めましたが、その際小競り合いとなり負傷者や逮捕者が出た模様です。
 また、スワンナプーム・コール・センターによれば、プーケット空港及びハジャイ空港内にPAD関係者が進入したこともあり、29日午後6時時点で、上記両空港及びクラビー空港は封鎖され、全航空便の離発着が停止しています。
 更に、タイ国鉄(STR)労働組合もPADのデモ活動を指示し、ストライキに入ったとの情報があります。

一部の空港が封鎖されてるようです。
プーケット空港の封鎖は新情報です。
渡航の際にはご注意下さい。


(21:43)
民主市民連合(PAD)の首相府の占拠が続いています。
この動きに連動してタイ国労がストを実施しました。
これにより国鉄のダイヤは大幅に乱れるでしょう。

タイでは日用品や食品が値上がりしてインフレの気配があります。
中銀は政策金利を0.25%引き上げ3.75%にしました。
政府はインフレ対策で無料バスや無料国鉄(一部)や燃料税の値下げ
による燃油の値下げなどを実施しています。

ですから、トルコのインフレのような混乱はありません。
ただ庶民の間には物価高騰に対する不満はあるでしょう。
が、直ちに生活に窮するほどのことはなく今回のデモは
政治的な動きが強いのではないでしょうか。


(11:46)

2008年08月28日

26日のNBT占拠に続いてPADは首相府を占拠しました。
デモ隊の一部が暴徒化したと思っていましたが、どうも違うようです。
幹部のチャムロン元バンコク都知事は逮捕されても
占拠を継続するよう指示をしているようです。

なぜ、このような過激な行動をとるのか分かりません。
デモは粛々とやればよいものを。
これではタイの市民の理解を得るのは難しいと推測します。

一部にはクーデターが起こるかもとの推測が出ています。
今のところ軍は静観していますが、流血の事態に発展すれば
軍の出動も十分考えられます。
PADの狙いはそこにあるのでしょう。


(21:39)

2008年08月26日

かみさんがプードルに噛まれました。
足に歯型がくっきり。
早速陸軍病院の救急センターで手当てを受けました。

飼い主が狂犬病の予防注射をしてれば、
注射を打たなくてもいいと医師の説明。
飼い主はしてるとのことで傷口の消毒のみでした。
あと、薬を処方されました。

狂犬病はこわいですからねえ。
気をつけましょう。


(22:07)
NBT(11ch)が占拠されました。
8時半ごろまでは普通に放送していました。

サマック政権に反対する市民連合のデモ隊がNBTに突入したようです。
なぜNBTを占拠したのかは不明です。

詳細は英字新聞Nationに掲載されています。

一時放送が停止しましたが、現在は復旧しています。

(11:43)

2008年08月24日

YahooNews
米経済誌フォーブスは21日までに、世界の王族長者上位15人の番付を公表し、タイのプミポン国王が推定純資産350億ドル(約3兆8000億円)でトップに立った。タイ当局が今年に入り、バンコク市内の広大な所有地を含む大胆な国王の資産公開に踏み切ったため、総額が膨れ上がった。

案の定、タイ外務省が同誌をを非難する声明を発表。

Yahoonews

米経済誌フォーブスが20日に発表した世界の王族資産番付で、タイのプミポン国王が推定資産350億ドル(約3兆8000億円)でトップと位置づけたのに対し、タイ外務省が22日、「不正確で事実と矛盾する」と同誌を非難する声明を発表した。

一番いいのは正確な資産を公開することだと思うのですが。
それが立憲君主制のあるべき姿だと思います。

ちなみに、バンコクの都心のサイアムパラゴン、セントラルワールド
マーブンクロンなどの敷地を所有しています。
王室系の企業として有名なのには「サイアムセメント」があります。




(14:56)

2008年08月23日

タイの首都バンコクに滞在中の山県市出身、棚橋貴秀さん(33)が今月5日から行方不明になっている事件で、タイ警察が殺人容疑で逮捕状を取った30歳の日本人の男2人のうち、大阪府出身の男についても、岐阜県警が任意で事情を聴いていたことが22日、分かった。

岐阜新聞web

これでようやく真相に迫れます。


(12:36)
浦上容疑者はまだ逮捕されていないようですね。
残念です。
早く自主しよう。心証が悪くなるだけだ。
身元がばれてるのだから悪あがきは時間の無駄。

それが君が出来る唯一の棚橋さんへの償いだ。

それとも、「はてな」に質問するか。

質問:逮捕状が出ました。どうしたら逃げられますか。



(10:23)

2008年08月22日

タイ警察は、棚橋さんがタイ株の取引状況をブログで公開していたことから、容疑者が口座情報などを入手するため棚橋さんをら致、鈍器で撲殺し、死体をカオヤイに捨てたとみている。

newsclip.beの記事
死因がasahi.comとくい違います。
絞殺と撲殺じゃ全然別。
いずれ事件が解明すれば分かることですが。
続きを読む

(21:07)