「平針・里山伐採イニシアティヴ」を、年表にまとめてみた。
河村市長の就任の1日前に「滑り込み申請」が行われ、
COP10の開催期間中に「滑り込み伐採」が強行された、平針の里山。
「みせしめに、大きな木からきってやる」などと嘯く暴力業者に伐採されています。
伐採業者と反対派住民との間で連日にらみ合いが展開。
地域住民が態度のデカいデカに包囲されて威圧されたり、中東カタールの報道局アルジャジーラも取材のために登場。
伐採業者からは「禿山となった伐採地の中央に枯れ木(ハチマンツリー)を残す」という嫌がらせが行われたり、
仮設トイレすらない見晴らしのよくなった伐採地、住宅地のど真ん中で立ち小便をしたりと、連日「無茶なこと」が展開されています。
・平針の里山、住民と業者が睨み合い。刑事、アルジャジーラが登場。http://www.janjanblog.com/archives/22332
・無残に破壊された平針の里山。周辺住民に話を聞いた。
http://www.janjanblog.com/archives/22193
・平針の里山を次の世代に残したい「いのちの旅のパレード」開催。
http://www.janjanblog.com/archives/21812
・平針の里山を暴力業者が伐採中 現場の人の話と各種報道を集約してみた。
http://www.janjanblog.com/archives/21460
2008.3月 里山が地元農家から業者に渡る。
2008.5月 開発計画が発覚。年内にも200 戸近くの家が建てられる予定だった。
2008.9月 「平針の里山を守る会」発足。
2008.12月 平針里山の保全をもとめる1万人分の署名を提出。開発に不同意の書面を業者に郵送。
2009.3月 名古屋市が里山に残る公道(赤道)の開発に同意。公共財産を無償で提供。松原市長が押印。
2009.4月27日 開発業者が開発申請を提出。名古屋市都市開発指導課が受理。
2009.4月28日 河村たかし市長誕生。
2009.5月9日 河村市長、現地視察。
2009.5月1日 第一回、開発業者の地域住民説明会。資料がほとんど用意されておらず紛糾。再度の説明会が要求される。
(業者側、シィールズ、菊和、鴻池組が出席。地域住民50~60人出席)
2009.5月20日 第二回、開発業者の地域住民説明会。
この席上にて「本当は学校建設(名進研)だが、学校では許可条件が厳しいので宅地として申請して変更する(虚偽申請)」
「校庭で馬を飼う。馬を飼っている小学校は少なく、有名になれる」などの発言が行われた。
説明会の席上、菊和代表の加藤常文氏は「次の会議がある」として15分で退場。
業者側の不誠実な説明により、説明会が紛糾した後に再度の説明会を要求すると「加藤氏がいない」ことを理由にうやむやにしようとして、さらに紛糾する。
(業者側、シィールズ、菊和、鴻池組が出席。地域住民60~70人出席)
2009.6月23日 市長室にて開発業者、名進研と平針の里山保全連絡協議会代表、事務局、司法書士、弁護士とで面談。開発業者及び名新研の強い開校意思が表明され物別れに終わる。
2009.7月1日 緑政土木局へ名古屋市民の里道を保存するため測量を要請。
2009.7月11日 「平針の里山保全連絡協議会」発足。
2009.7月14日 中日新聞夕刊に「平針の里山激論~COP10 控え悩み・・・河村市長は許可保留」が掲載される。
2009.9月1日 河村市長、開発業者と名進研、平針の里山保全協議会と公開協議。業者案(6割保全、4割学校建設)を拒否し前面保全を求める。署名数3万名を超える。
2009.10月11日 開発業者「名進研の建設地変更により、市が買い取るなら保全に協力する」との意向を示す。河村市長は緑政土木の査定額22億円の再鑑定を指示。平針の里山をCOP10の象徴としたいとの意向を示す。
2009.10月24日 開発業者、名古屋市に対して28億円を提示。
2009.11月9日 名古屋市、再鑑定額を20億円と算出。河村市長は国に支援を求める。19日に国に再依頼。
2009.11月20日 名古屋市、開発業者の25億円提示に対して鑑定額の20億円を提示、開発は許可しないと返答。
2009.12月15日 河村市長「25億円の内訳を検討したうえで、鑑定額19億5000万円を市が負担し、5億5000万円は寄付を募る。できない場合は許可を出す」と発表。開発業者シィールズ「22日に買取の合意ができなければ提訴する」と返答。
2009.12月21日 平針の里山保全連絡協議会記者会見。構成で透明な手続による買取を求める。
2009.12月22日 河村市長、開発許可を出す。
2010.5月28日
2010.6月13日 三回目の開発業者の地域住民説明会。菊和の三島氏の独壇場。誠意のない態度により大紛糾する。
一例…「Q:どれだけの交通量になるのか?」「A:1時間に40台のダンブが通る」「Q:企業の社会的責任は?」「A:そんなもの考えているわけないだろ」
これらのやり取りに対して、自治会長が「説明になっていない」と苦言を呈したところ、企業側は逆ギレ「説明会を妨害された」と言い出す。
(業者側、菊和が出席。地域住民80人出席)
2010.10月25日 開発業者が里山の伐採を開始。地域住民との間で睨み合いが発生。COP10開催期間中であり、河村市長が「里山は残したいが残念です」という発言をしている最中の出来事であった。
2010.10月27日 COP10アクションに参加していた若者達が応援に駆けつける。ustreamによる配信が開始される。
2010.10月28日 業者と数時間に渡って睨み合いが続き、住民らの間でもみ合いとなる(10/29中日新聞、読売新聞の報道アリ)。監督企業(菊和)の担当者による「弁護士なんか来るわけねーだろ、バーカ」発言が行われる。
2010.10月29日 数時間のにらみ合いの後、市の担当職員も現場に登場。業者側はマスコミの取材を拒否し伐採開始(10/30、朝日新聞の報道アリ)。監督企業(菊和)の担当者による「見せしめに大きな木からきってやる。最後の一本まで切って禿山にしてやる」発言アリ。
2010.10月31日 「成功の陰 足元に矛盾」という記事が掲載される(10/31中日新聞)。
2010.11月1日 クレーン車が奥まで進めれる。里山のかなりの地域が、とりあえず伐採される。「これでは里山伐採イニシアティヴ」という記事が掲載される(11/1日本消費経済新聞)。開発業者の菊和が、地域住民に対して、保全協議会が行っている「行政訴訟」を取り次げないと、説明会を行わない、という文書を配布した。なお、この文章は保全協議会の会長宅には配布されなかった。
2010.11月2日 地元TV局、CBCが現地に取材に入る。夜のニュースで5分ほど放映される。
2010.11月3日 平針の里山の伐採中止を呼びかける「いのちの旅のパレード」が開催される。
2010.11月4日 地元TV局が現地に取材に入る。夜のニュースで3分ほど放映される。
2010.11月5日 中東カタールの衛生局、アルジャジーラが現地に取材に入る。
2010.11月7日 「里山を見る会」が行われる。
2010.11月9日 伐採の実情についての報道「生物多様性保全は「絵に描いた餅」か」が日刊リベタに掲載される。(11/9日刊リベタ)
関連リンク:
平針の里山保全協議会
http://www.wa.commufa.jp/~hirabari/
国会で阿部知子議員が平針の里山の問題と十六銀行に対して質問
http://www.youtube.com/watch?v=-5grPl0kxm8
【多様な人々】宗宮弘明さん(平針の里山保全協議会)
http://www.ustream.tv/recorded/10485945
・hirabarisato on USTREAM .(伐採に対する抗議活動の様子が見れる)
http://www.ustream.tv/channel/hirabarisato
ふじた和秀 名古屋市議会議員 公式WEBサイト(伐採前の写真がある)
http://fujita-kazuhide.jp/blog/entry-80.html
パキートのブログ(伐採される里山の様子がレポートされている)
http://ameblo.jp/arcoiris758/
株式会社 菊和(伐採を監督している企業)
http://www.kikuwa.jp/
COP10・平針・里山伐採イニシアティヴ:
無残に破壊された平針の里山。周辺住民に話を聞いた。
http://www.janjanblog.com/archives/22193
平針の里山を次の世代に残したい「いのちの旅のパレード」開催。
http://www.janjanblog.com/archives/21812
平針の里山を暴力業者が伐採中 現場の人の話と各種報道を集約してみた。
http://www.janjanblog.com/archives/21460
宮崎駿監督の「平針の里山」保全決議受け「なごやのトトロの森基金」発足
http://www.janjannews.jp/archives/2479340.html
宮崎駿監督が河村市長宛て「平針の里山」守る決議を公表
http://www.janjannews.jp/archives/2437019.html
平針の里山「保存」から急転「開発」のナゼ?
http://www.news.janjan.jp/area/0912/0912234702/1.php
危機にある名古屋の里山保全に宮崎駿監督がエール
http://www.news.janjan.jp/area/0909/0909099967/1.php
特集・COP10
・葦船、無事に航海終了。一行は伊勢神宮に到着。
http://www.janjanblog.com/archives/22409
・巨大葦船、七里の渡しより進水。弾力のある船体を見る。
http://www.janjanblog.com/archives/20805
・COP10会場にて上関原発アクション展開。現地では最後の台船が退散。
http://www.janjanblog.com/archives/20564
・葦船お披露目の「いのちのパレード」開催。デニス・バンクス氏も登場。
http://www.janjanblog.com/archives/20384
・名古屋の中心部に巨大葦船出現。首謀者に聞く。
http://www.janjanblog.com/archives/20096
・「13人のグランマ」COP10で記者会見。会場からの発言で質問時間消滅。
http://www.janjanblog.com/archives/19940
・上関(祝島)原発に世界の注目を。COP10会場にてハンスト決行中。
http://www.janjanblog.com/archives/19830
・「先住民族サミット」初日。上村英明さんCOP10での戦略を聞く。
http://www.janjanblog.com/archives/19438
・COP10おむすび村開村。祝島(上関)原発からのSOSに答えて人を送り出す。
http://www.janjanblog.com/archives/19336
・「先住民族サミットinあいち」G8での開催に続き、今度はCOP10でも開催。(10/15-18)
http://www.janjanblog.com/archives/19290
・「13人のグランマザー」精神性の影に強い「先住民族としての政治」を見る。(10/18-20)
http://www.janjanblog.com/archives/18772
・人と人を結ぶ空間に」COP10期間中宿泊OK。「おむすび村」(10/10-29)
http://www.janjanblog.com/archives/18728
・生物多様性フォーラム、MOP5報告会(10/10,10/11,10/16)
http://www.janjanblog.com/archives/18342
・まもなくCOP10開催。みんなで作る村と通貨のアースキャンプ。(10月8日~11日)
http://www.janjanblog.com/archives/18348