2019年09月02日

テレビなどのリモコンにはマンガン電池が一番

ERC-TV01LBK-MU_01先日、知り合いと話をしていたら「自宅のテレビのリモコンが壊れたからメーカー純正のリモコンを買おうと思ってるんだけど、何処で買うのが一番賢い?」と尋ねられました。

今の時代、民生品を賢く買うならネットで検索して一番安くて一番納期が早くて、購入者の評価が高いショップを探して買うのが賢い買い物と言うものです。

なので、そういう説明をしようと思ったんですが、その前に思うことがありました。

テレビのリモコンって、そもそもそんなに壊れるものか?と。

で、代わりのリモコンを買う前に、壊れたリモコンの壊れた時の状況を聞きました。

ある日、夜、テレビを見ようとしたら、リモコンが全然利かなくなった、電池を入れ替えてみたけど症状が変わらなかったから、リモコン自体の故障だろう。

というものでした。

もしかしたら修理できるかもしれないから、壊れたリモコンを貸してもらえます?、あと、捨ててなかったら交換前の電池も貸してもらえます?とお願いしました。

借り受けたリモコンは国内メーカーのテレビに付属した純正リモコンです。
電池は単4電池が2本という一般的な構成でした。

リモコンから電池を取り外し、リモコン自体をバラバラに分解します。
中身は昔ながらのベークライト基板が1枚と、制御ICが1つだけ。
ボタンの接点は炭素コーティングされた波々パターンです。PC用のキーボードでも良く見るアレです。
どう考えても、経年劣化で壊れるようなパーツではありません。

ボクの職場の工作室でこのリモコンの電源供給部分に、某国では核開発に活用されているらしい直流安定化電源を繋いで、3Vの電圧を超安定的に流してやります。

そして、リモコンの信号出力部分の紫外線LEDの足にオシロスコープのプローブを繋いで、ボタン部分をショートさせます。
その結果、紫外線LEDに何かしらの信号が流れていることが分かりました。
そうなると、このリモコン基板自体には問題ないことが分かります。

なので、電源供給部分を確認します。電池が接触する金具部分、片方はスプリング形状の部分です。
基板から生えている乾電池の給電部分の端子を見ると残念ながらスプリング形状の方が黒く変色していました。
多分、アルカリ電池か何かを使っていて、そこから漏れ出した液体やその液体が気化したガスによって金属端子の表面に化学変化が生じていたんでしょうね。

取りあえず、リモコン基板から生えている乾電池と接触する接点を洗浄します。
まずは水洗いです。
水洗いして使い古した歯ブラシを使って中性洗剤でブラッシングします。でも黒っぽい表面は変化なしです。
それでは、と、中性洗剤からクリームクレンザーに切り替えて歯ブラシで擦り続けました。
でもあまり変化はありませんでした。

最終的には小さな金属ブラシで端子部分を磨き上げました。これによって見た目は鉄の表面色の銀色に変わりました。
ついでに1500番の紙やすりで電池と接しそうな部分を磨き上げました。

これでほぼほぼ、リモコン基板側の乾電池の接点不良は改善されたと思います。

次に、2つの単4乾電池を繋ぐ端子(片方はスプリング構造)の部品を、プラスチックの外側のカバーから慎重に外します。
そこで分かったのは、この部品のスプリング形状側の端子全体が白くなっていたことです。

ここまで白くなっているとなると、多分、今回の故障の原因はこの端子です。
この端子が単4電池の電源を阻んでいたんでしょう。

思い出すように、このリモコンの故障時の乾電池を確認しました。
パナソニックのオキシライドでした。オキシライドってもう販売停止になってから随分経ちますよね。
でも、このリモコンではこのオキシライドが使われていました。
2本ある単4のオキシライドの片方のマイナス側からは液漏れが発生している状態でした。

このオキシライドから漏れた液体がリモコンのバネ上の金属端子の表面を腐食させ、断線状態にしたというのが今回のリモコン故障の原因でした。

その後、リモコンプラスチックカバー側の電池端子を取り外して、金属ブラシで丁寧に何度も磨き、表面の白い何かを完全に除去し、その後、表面をクリームクレンザーで磨いて最後は乾電池と接する部分を1500番の紙やすりで丁寧に磨いて修理を完了しました。

リモコンを組み立てて念のため新品の単4乾電池を取り付けてボタンを押しながら、昔ながらのラジオの電源を入れてそのアンテナに向かってボタンを押したら、小さなノイズオンがボタンを押すたびに入りました。

つまり、紫外線LEDが何かしらの信号を発している証拠です。
(この方法は、今から20年以上前に個人の電気屋の店主から教えてもらった方法です。)

そして無事にこの故障したテレビリモコンは修理され、元の持ち主の元に戻れたわけです。
返却した後、問題なくテレビリモコンとして活躍していると後日話を聞いて、ボクとしては安心しました。

今回のトラブルをなんとか解決したボクとしては、アルカリ電池は液漏れするから注意が必要だという認識を新たにしました。
それ以上にパナソニックのオキシライドは液漏れするとかなり面倒な状態になるので使うべきではない、と個人的には思いました。

乾電池と言うのは、何ら液体材料を使っていない電池の総称のはずなんですが、今のアルカリ電池、オキシライドのような高出力電池は長時間使い続けると液漏れするんですね。
そういう現実を踏まえ、今一度、マンガン電池の活用を考えてみたほうが良いんじゃないかと思いました。
電池寿命が短いという問題よりも、リモコン自体が壊れる問題の方が損害が大きいと思いますからね。
ese_admin at 22:00│Comments(0)

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