ここ数年、芥川賞を受賞した作品を読むようになりました。
芥川受賞作品が掲載されている文藝春秋を買って読むのがお得だと思い文藝春秋買ったこともあります。
芥川賞に興味あるというより、受賞作品や作家に興味を持って読むようになりました。
とは言っても買った文藝春秋は2冊だけです。『苦役列車』と『共喰い』が載っているやつ。
『苦役列車』は作者が受賞会見で「賞金で風俗行きたい」みたいなことを言ってたのをテレビか新聞で目にしたから興味を持ちました。
『共喰い』は作者が無職だか母親と二人暮らしだかというのを、テレビか何かで目にして興味を持ちました。
大体、本を買うときは、新聞の書評欄か新聞広告を見て興味を持って買うか、本屋で売り場を見渡し気になったものを買うか、です。
しかし、近年、それに加えて、「テレビを見て作家について気になった」で本を買うようになりました。
そして、クオカードを大量にもらって使い道が無いのでクオカード使える本屋を探して買った本が、『スクラップ・アンド・ビルド』です。欲しい新書が無く、芥川賞もらった作品ぐらいはあるだろうと思ったらありました。
これは何で気になったかというと、受賞作家の羽田圭介をテレビで見て面白いと思ったからです。初めてテレビで見たのは「アウトデラックス」です。デーモン小暮のメイクで歌ってました。
あと、芸人を題材にした小説と介護を題材にした小説どっちが気になるかと言えば介護を題材にした小説だからです。
読んだら面白かったです。主人公の思考回路が面白いと思いました。祖父を思えば、ぽっくり死なせるために甘やかした方がいいんだとか、自分の若さや生を実感するために筋トレするとか。介護が必要な老人と同居する重苦しさがありつつ、笑ってしまう内容でした。ネットでちょっと話題になってる恋愛工学受講生ってこんな感じなのかな・・・とか思いながら。
『苦役列車』も『共喰い』も映画化されましたが、『スクラップ・アンド・ビルド』はどうなんですかね。深夜ドラマでやってほしいと思いますが映像化されますかね。