July 17, 2019

ごみ処理施設で排ガス数値改ざん 三重の伊賀南部クリーンセンター

三重県名張市と伊賀市が広域で運営する一般廃棄物処理施設「伊賀南部クリー
ンセンター」(伊賀市奥鹿野)で、焼却炉の排ガスデータがメーカーと系列の
運転管理会社によって実際よりも低く改ざんされていたことが分かった。中に
は大気汚染防止法が定める排出基準を上回る日もあった。両市でつくる環境衛
生組合が2日発表した。

組合によると、改ざんが確認されたのは3月11日〜6月10日の3カ月間。
焼却炉から出た排ガスに含まれる5種類の有害物質(窒素酸化物、硫黄酸化物、
塩化水素、一酸化炭素、ばいじん)の測定値が、組合の管理基準値を下回る結
果に印字されるよう機械を設定していた。組合は国よりも厳しい基準値を設け
ていたが、窒素酸化物で10日、一酸化炭素で2日、国の排出基準を上回って
いた。

施設は三機工業(東京都中央区)が建設し、2009年の操業開始から子会社
の三機化工建設(同)に運転を委託している。三機工業製の同型施設が稼働す
る徳島県鳴門市で今年、データ改ざんが発覚し、情報提供を受けた組合が6月
10日に調査を開始。両社は今月1日、不正を認めて組合に謝罪した。

改ざん後のデータとの照合が可能な実測値は3月11日以降しか電子媒体に保
存されていない。組合は両社から改ざん期間や経緯の聞き取り調査を継続する。

(中日新聞)


◆解説

一時期、頻発した環境に関するデータ改ざんのニュースを久々に目にしました。

インターネットサイト(伊賀タウン情報ユー)では次のような報道もありまし
た。

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6月に同型の焼却炉がある徳島県鳴門市から改ざんの可能性について情報提供
があり、発覚した。

組合によると、改ざんを確認したのは3月11日から6月10日までの3か月間の排
ガス中に含まれる大気汚染物質5項目(窒素酸化物、塩化水素、一酸化炭素、
硫黄酸化物、ばいじん)の濃度データ。委託業者が日報形式で1時間ごとの平
均値を報告していた。

7月1日に両社の役員が改ざんの事実を認めた。

窒素酸化物の場合、最大377ppmの測定値が4分の1以下の90ppmに書き換えられ、
国よりも厳しい組合の自主基準値より高い数値が出たときも、低く書き換えら
れていた。
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大気汚染防止法では、次のとおりデータ改ざんの罰則規定を設けています。

【大気汚染防止法】
第三十五条 次の各号のいずれかに該当する者は、三十万円以下の罰金に処す
る。
三 第十六条又は第十八条の三十の規定に違反して、記録をせず、虚偽の記録
をし、又は記録を保存しなかつた者

参考:
(ばい煙量等の測定)
第十六条 ばい煙排出者は、環境省令で定めるところにより、当該ばい煙発生
施設に係るばい煙量又はばい煙濃度を測定し、その結果を記録し、これを保存
しなければならない。

(水銀濃度の測定)
第十八条の三十 水銀排出者は、環境省令で定めるところにより、当該水銀排
出施設に係る水銀濃度を測定し、その結果を記録し、これを保存しなければな
らない。


水質汚濁防止法にも同様の罰則規定があります。データ改ざんが起き得ないシ
ステムや風土づくりが重要です。


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