2025年03月01日
空き家購入者アンケート
「イエコン」を運営するクランピーリアルエステートさんが
空き家の購入者に対するアンケートを実施したようです。
空き家を購入しようと思った理由の40%が費用。
他方、購入して悪かったことのランキングは、
1位:思っていたよりも老朽化・・・33%
2位:修繕などのランニングコスト・・・21%
3位:大幅なリフォーム・・・18%
これら全て、物件が古いための不具合ですが、
事前に老朽化をチェックした人の割合はたった28%。
約半数の人が、購入後のリフォームに200万円以上かけているんですよ。
記事の最後で触れられているとおり、
事前にホームインスペクションを行う方がいいでしょうね。
【空き家購入者の3割が感じる『思ったよりボロかった…』購入前に老朽化具合を検査した人は1/4程度】
不動産の情報提供メディア「イエコン」を運営している株式会社クランピーリアルエステート(本社:東京都中央区築地、代表取締役社長:大江 剛 / 寺田 真吾)は、空き家を購入した経験のある全国の男女544人を対象に空き家を購入して苦労したことや良かったことについてのアンケート調査を実施いたしました。調査の結果、9割の人が空き家の購入に満足している一方で、思ったよりも老朽化していたと後悔している人もいるとわかりました。
空き家を購入しようと思った理由1位は「新築よりもお金がかからないと思った」

空き家を購入しようと思った理由について聞いた質問の結果は、以下のような順位となりました。
1.新築よりもお金がかからないと思ったから
2.理想の立地に空き家があったから
3.新築住宅にこだわりがなかったから
4.分譲で決まった間取りに住むより、好みにリフォームしたかったから
5.なるべく早く引っ越したかったから
新築は高いというイメージを持つ人は多く、4割の人が新築よりも中古住宅の方がお金がかからないと考えています。
・新築は高くて手が出なかったので空き家を購入(40代男性)
・新築は高すぎて、不安定な時代に購入できない(40代男性)
新築にはとても手が出ないと断念する人や、先々のことを考えると新築を購入することはできないと判断した人の意見が多くありました。
・中々空きが出ない場所だったので、建物よりも場所を優先して決めました(40代男性)
・普段よく利用するショッピングモールが近くにある場所で購入したいと思っていたが、新築だと少し距離のある場所の物件が多かったので、状態次第では中古でも構わないと思っていたから。(40代男性)
家を購入する際の条件として、立地が大きな比率を占めている人もいます。家を購入すればよほどのことがない限りは長年その場所に住むことになるため、立地は重要と考える人も多いのではないでしょうか。
・理想的な立地の物件を見つけることができ、庭でガーデニングもできると思い購入を決意しました。新築にはこだわりがなかったので、空き家を選びました。(50代女性)
・お金に余裕があまりなく空き家ならいくらか安く住めて良いと思ったし、別に新築にこだわりがあるわけではないので空き家を選んだ。(20代男性)
また、新築にこだわりがないため、立地や趣味を楽しめるか、金銭的な理由などの条件を満たせば空き家でも良いという人もいました。
購入した空き家を選んだ決め手は「価格(200万〜400万円)」と「立地条件」

実際に購入した空き家を選んだ決め手は、1位が「価格が予算に見合っていた」で2位が「立地条件が理想的だった」、3位が「周辺環境が良かった」です。アンケートによると200〜400万円で空き家を購入したケースが多く、かなり安く購入できた人がいるとわかります。

空き家を購入しようと思った理由と、購入した決め手がほぼ合致しているため、重視していた条件にあった家を購入できた人が多いようです。
実際に選んだ家は「複数の条件を満たす家」
実際に購入した空き家についてのコメントを見ると、複数の条件を満たす家を選んだ人が多くいるとわかりました。
・価格が予算範囲内で、スーパーやコンビニが近くて環境が良かった。(40代男性)
・立地条件と物件価格のバランスが最大の決め手でした。駅から徒歩10分圏内という好立地で、近隣には商業施設も充実しています。建物の基礎部分が良好で、必要最小限のリフォームで住める状態だったことも購入を後押ししました。(30代男性)
・安く買えたことと、南側道路で駅から徒歩9分の物件だったからです。(60代女性)
周辺の店舗や駅からの距離が理想的な上に、価格が予算に見合っていたという意見がありました。他には、老朽化が少なくきれいな状態だったことを決め手に挙げる人もいます。
・空き家と言っても築◯十年という家ではなく、築10年以内だったりする空き家もあったりしたので、自分が選んだ空き家は、特に室内が綺麗な状態でした。予算的にもこちらの望んでいたくらいだったので決め手となりました。(40代男性)
・住みやすい周囲環境があって日当たりも良くて、立地条件が理想的だった。また、築年数が経過していても老朽化が少なく、リフォームも含めた価格も見合っていた。(40代女性)
・街へのアクセスが良い。それでいて少し筋を離れて静かな土地なので過ごしやすいから。新築ではないが十分に綺麗だから(30代男性)
また、それぞれの意見を見ると予算にプラスして、他の条件を満たす家を選んでいる人が多いとわかりました。
購入後リフォームをした人は全体の約7割
購入後リフォームをしたかどうかを聞いた質問では、74%の人が「リフォームをした」と答えました。

多くの人が空き家を購入後リフォームをしていますが、一方で約26%の人はリフォームせずそのまま住んでいるようです。
水回り及び家全体をリフォームした意見が多数

リフォーム箇所は水回り及び家全体が多いようです。ランキングは以下のようになりました。
1.家全体
2.風呂
3.トイレ
4.キッチン
5.外壁・屋根
水回りは経年劣化も早く、空き家を購入する際にはすでに設備が古くなっている可能性が高い箇所です。また、壊れていたり古すぎて使いにくいなどの欠点があると、日々の生活に支障をきたすこともあるため、水回りを重点的にリフォームする人が多いと考えられます。
一方、寝室や居室はある程度古くても、掃除さえすればとりあえず住むことは可能です。
そのため優先順位が低くなったのではないでしょうか。
リフォームにかかった費用は100〜200万円かかった人が最も多い

各回答に大きな差はありませんが100〜200万円が一番多く、500万円までがボリュームゾーンとなっています。
200万円までなら水回りの交換を1〜2箇所程度できることが多く、お風呂と洗面、トイレの交換やキッチンとトイレの交換などが可能です。設備のグレードによっては、水回りをすべて交換できるかもしれません。
また、500万円あれば水回りに加えて内装や外壁などの表面的なリフォームや、間仕切り壁の撤去などの簡単な間取り変更もできるでしょう。
大掛かりな間取り変更や建物の構造に関わるリフォームは1000万円近くすることがありますが、そこまでお金をかけている人は少ないようです。
9割の人が空き家を購入してよかったと思っている

「良かった」と「どちらかといえば良かった」を合わせると、9割の人が空き家を購入して良かったと回答しています。空き家購入を後悔している人は少なく、空き家を購入して良かったと思う人が多いとわかりました。
空き家を購入して良かったことは「安さ」

空き家購入に関して良かった点を聞いたところ、1番多い回答は「新築と比べて安価で購入できた」となりました。続いて多いのが「自分好みにリフォームできる」、「立地条件が良い」、「すぐに住むことができた」です。
空き家を選ぶ理由や購入した空き家の決め手も「安さ」が1番に挙がっていたことを考えると、やはり空き家の1番の魅力は安価であることがわかります。
・古い空き家だったので、かなり格安で購入できた。もちろん、リフォームが前提になりますが、それでもトータルでは安く済んだから(40代男性)
・土地代だけで、箱代はほとんど無料みたいな感じだったので安く買えました。(30代女性)
良かったと感じている人の意見を見ると、リフォームが前提だがそれでも安かったと喜ぶ人や、建物が古いためほぼ土地代だけで購入できたという人もいます。実際に、物件を200〜400万円程度で購入した人が多く、空き家の価格はかなり安いとわかります。

1000万円以上で購入した人も27%ほどいますが、それ以外の多くがほぼ土地代だけで購入しているようです。
また、理想通りのリフォームができたと喜ぶ声もあります。
・新築物件と比較して価格が3分の1程度で購入できました。また、リフォーム費用を含めても予算内に収まり、自分の理想とする間取りにカスタマイズできました。(30代男性)
・壁紙、照明、水回り等…自分達の手で好きなように出来たので愛着があります。(30代女性)
・もともと自分好みの家にリフォームするために安価な空き家を探していたので、希望通りの物件を購入できて良かった(20代女性)
理想の間取りにカスタマイズできたと喜ぶ声や、内装を自分たちの手でできたので愛着があるという声がありました。
また、自分好みの家にリフォームをするのが前提で安価な空き家を探した人もいます。
先述したように約7割の人が空き家購入後リフォームをしていますが、その内の多くの人がリフォームに満足しているのではないでしょうか。
空き家を購入して悪かったことは「老朽化」
一方、空き家を購入して悪かったことについても質問しました。

1位は「思っていたよりも老朽化していた」で2位は「修繕などのランニングコストが嵩む」、3位は「設備が古いため大幅なリフォームが必要」となりました。
上位3つはすべて物件が古いために生じる不具合です。
・室内のリフォーム費用・工事は想定内でしたが、庭や外壁のリフォームは想定外の費用が掛かった(40代男性)
コメントを見てみると、室内だけでなく外壁や庭もリフォームが必要で想定外に費用がかかった人がいました。
・半リフォーム済み物件だったが、思っている以上の手抜き工事で後から自分たちでカーテンレールをつけたりと苦労した。(40代女性)
せっかく半リフォーム済の物件を購入したのに、手抜き工事のため後から追加で手を入れなければならず苦労した人もいます。
・経年劣化が進んでいるので給水管の破損やシロアリの害など生活を始めると至るところで不具合が発生する。(30代女性)
古い建物では、最初は修繕無しで住めてもその後住んでいく中で不具合が発生することもあります。長い目で見るとランニングコストが高くなってしまったという例もあるでしょう。
結局リフォームが高くついたという人は多いですが、中には自治体などの補助金制度を活用した人もいます。
・自治体の空き家リフォーム補助金制度を利用し、50万円の補助を受けることができました。(30代男性)
・空き家バンク活用促進事業補助金を利用し、リフォーム費用の一部を補助していただきました。(50代女性)
・自分好みにリフォームができ、さらに自治体から補助金が出て助かりました。(20代男性)
空き家をリフォームありきで購入する場合は、購入する物件所在地の自治体が補助金制度を設けているか、あらかじめ調べておくと費用を節約できるかも知れません。
購入前に老朽化具合を検査した人は1/4程度しかいない

空き家購入の悪かった点について「老朽化」を挙げる人は多くいますが、事前に老朽化具合を検査した人は1/4程度しかいないとわかります。
さらに、コメントには以下のような人が多くいました。
・元々建設関係の仕事をしていたので、内覧の時に細かく見せてもらいました。また空き家になった理由も確認しました。(50代男性)
・老朽化していないか見た。じっくりと見ていないので後から思ったよりも老朽化していることに気付いた。(40代男性)
・内覧時、シロアリ被害が無いか、雨漏り、水回りを注意して見たがとてもキレイだった。(30代女性)
・いわゆる古民家に近い物件なので、物件自体の傾きや床下、屋根裏の状態は確認させてもらいました。(30代女性)
多くの人が自分の目で目視しただけで、プロに検査を依頼した人は意外に少ない印象です。
その結果、後で思った以上の老朽化具合に驚くことになったのかも知れません。
空き家についてチェックしたポイント1位は「室内の汚れ」
空き家についてチェックした箇所を聞いた質問では、以下の結果になりました。

1番多いのは室内の汚れで、次に外壁の劣化をチェックした人が多いようです。
3位の「日当たりや風通し」も住んでいく上で重要ですが、老朽化が激しくなりがちな「水回り」を確認したのはおよそ13%と意外と少ない結果になりました。
室内の汚れはクリーニングや壁紙の張替えなどで済みますが、水回りが劣化しているとリフォーム費用も高額になります。
重要な「水回り」を見逃した結果、リフォームや修繕費が高くついたと後悔している人が多いのではないでしょうか。
リフォームで自分好みの家に住みたい人には空き家は最適
空き家は注文住宅や建売よりも安い上に、リフォームで自分好みの間取りや内装にできるのが魅力です。
ただし、思ったよりも老朽化が進んでいると思わぬ出費に繋がる可能性もあります。
空き家を購入する際には事前にホームインスペクションを実施して老朽化具合を明確にしておく、補助金について調べ、きちんと申請するなどの対策を取ると良いでしょう。
【調査概要】
■調査名:空き家を購入した人向けのアンケート
■調査対象:全国の男女(計544名)
■調査方法:選択式・記述式のWEBアンケート
■有効回答人数:544名(回答率100%)
■調査期間:2024年11月26日〜2024年12月9日
(2月27日 PR TIMES)
土地家屋調査士 大阪 和田清人
空き家の購入者に対するアンケートを実施したようです。
空き家を購入しようと思った理由の40%が費用。
他方、購入して悪かったことのランキングは、
1位:思っていたよりも老朽化・・・33%
2位:修繕などのランニングコスト・・・21%
3位:大幅なリフォーム・・・18%
これら全て、物件が古いための不具合ですが、
事前に老朽化をチェックした人の割合はたった28%。
約半数の人が、購入後のリフォームに200万円以上かけているんですよ。
記事の最後で触れられているとおり、
事前にホームインスペクションを行う方がいいでしょうね。
【空き家購入者の3割が感じる『思ったよりボロかった…』購入前に老朽化具合を検査した人は1/4程度】
不動産の情報提供メディア「イエコン」を運営している株式会社クランピーリアルエステート(本社:東京都中央区築地、代表取締役社長:大江 剛 / 寺田 真吾)は、空き家を購入した経験のある全国の男女544人を対象に空き家を購入して苦労したことや良かったことについてのアンケート調査を実施いたしました。調査の結果、9割の人が空き家の購入に満足している一方で、思ったよりも老朽化していたと後悔している人もいるとわかりました。
空き家を購入しようと思った理由1位は「新築よりもお金がかからないと思った」

空き家を購入しようと思った理由について聞いた質問の結果は、以下のような順位となりました。
1.新築よりもお金がかからないと思ったから
2.理想の立地に空き家があったから
3.新築住宅にこだわりがなかったから
4.分譲で決まった間取りに住むより、好みにリフォームしたかったから
5.なるべく早く引っ越したかったから
新築は高いというイメージを持つ人は多く、4割の人が新築よりも中古住宅の方がお金がかからないと考えています。
・新築は高くて手が出なかったので空き家を購入(40代男性)
・新築は高すぎて、不安定な時代に購入できない(40代男性)
新築にはとても手が出ないと断念する人や、先々のことを考えると新築を購入することはできないと判断した人の意見が多くありました。
・中々空きが出ない場所だったので、建物よりも場所を優先して決めました(40代男性)
・普段よく利用するショッピングモールが近くにある場所で購入したいと思っていたが、新築だと少し距離のある場所の物件が多かったので、状態次第では中古でも構わないと思っていたから。(40代男性)
家を購入する際の条件として、立地が大きな比率を占めている人もいます。家を購入すればよほどのことがない限りは長年その場所に住むことになるため、立地は重要と考える人も多いのではないでしょうか。
・理想的な立地の物件を見つけることができ、庭でガーデニングもできると思い購入を決意しました。新築にはこだわりがなかったので、空き家を選びました。(50代女性)
・お金に余裕があまりなく空き家ならいくらか安く住めて良いと思ったし、別に新築にこだわりがあるわけではないので空き家を選んだ。(20代男性)
また、新築にこだわりがないため、立地や趣味を楽しめるか、金銭的な理由などの条件を満たせば空き家でも良いという人もいました。
購入した空き家を選んだ決め手は「価格(200万〜400万円)」と「立地条件」

実際に購入した空き家を選んだ決め手は、1位が「価格が予算に見合っていた」で2位が「立地条件が理想的だった」、3位が「周辺環境が良かった」です。アンケートによると200〜400万円で空き家を購入したケースが多く、かなり安く購入できた人がいるとわかります。

空き家を購入しようと思った理由と、購入した決め手がほぼ合致しているため、重視していた条件にあった家を購入できた人が多いようです。
実際に選んだ家は「複数の条件を満たす家」
実際に購入した空き家についてのコメントを見ると、複数の条件を満たす家を選んだ人が多くいるとわかりました。
・価格が予算範囲内で、スーパーやコンビニが近くて環境が良かった。(40代男性)
・立地条件と物件価格のバランスが最大の決め手でした。駅から徒歩10分圏内という好立地で、近隣には商業施設も充実しています。建物の基礎部分が良好で、必要最小限のリフォームで住める状態だったことも購入を後押ししました。(30代男性)
・安く買えたことと、南側道路で駅から徒歩9分の物件だったからです。(60代女性)
周辺の店舗や駅からの距離が理想的な上に、価格が予算に見合っていたという意見がありました。他には、老朽化が少なくきれいな状態だったことを決め手に挙げる人もいます。
・空き家と言っても築◯十年という家ではなく、築10年以内だったりする空き家もあったりしたので、自分が選んだ空き家は、特に室内が綺麗な状態でした。予算的にもこちらの望んでいたくらいだったので決め手となりました。(40代男性)
・住みやすい周囲環境があって日当たりも良くて、立地条件が理想的だった。また、築年数が経過していても老朽化が少なく、リフォームも含めた価格も見合っていた。(40代女性)
・街へのアクセスが良い。それでいて少し筋を離れて静かな土地なので過ごしやすいから。新築ではないが十分に綺麗だから(30代男性)
また、それぞれの意見を見ると予算にプラスして、他の条件を満たす家を選んでいる人が多いとわかりました。
購入後リフォームをした人は全体の約7割
購入後リフォームをしたかどうかを聞いた質問では、74%の人が「リフォームをした」と答えました。

多くの人が空き家を購入後リフォームをしていますが、一方で約26%の人はリフォームせずそのまま住んでいるようです。
水回り及び家全体をリフォームした意見が多数

リフォーム箇所は水回り及び家全体が多いようです。ランキングは以下のようになりました。
1.家全体
2.風呂
3.トイレ
4.キッチン
5.外壁・屋根
水回りは経年劣化も早く、空き家を購入する際にはすでに設備が古くなっている可能性が高い箇所です。また、壊れていたり古すぎて使いにくいなどの欠点があると、日々の生活に支障をきたすこともあるため、水回りを重点的にリフォームする人が多いと考えられます。
一方、寝室や居室はある程度古くても、掃除さえすればとりあえず住むことは可能です。
そのため優先順位が低くなったのではないでしょうか。
リフォームにかかった費用は100〜200万円かかった人が最も多い

各回答に大きな差はありませんが100〜200万円が一番多く、500万円までがボリュームゾーンとなっています。
200万円までなら水回りの交換を1〜2箇所程度できることが多く、お風呂と洗面、トイレの交換やキッチンとトイレの交換などが可能です。設備のグレードによっては、水回りをすべて交換できるかもしれません。
また、500万円あれば水回りに加えて内装や外壁などの表面的なリフォームや、間仕切り壁の撤去などの簡単な間取り変更もできるでしょう。
大掛かりな間取り変更や建物の構造に関わるリフォームは1000万円近くすることがありますが、そこまでお金をかけている人は少ないようです。
9割の人が空き家を購入してよかったと思っている

「良かった」と「どちらかといえば良かった」を合わせると、9割の人が空き家を購入して良かったと回答しています。空き家購入を後悔している人は少なく、空き家を購入して良かったと思う人が多いとわかりました。
空き家を購入して良かったことは「安さ」

空き家購入に関して良かった点を聞いたところ、1番多い回答は「新築と比べて安価で購入できた」となりました。続いて多いのが「自分好みにリフォームできる」、「立地条件が良い」、「すぐに住むことができた」です。
空き家を選ぶ理由や購入した空き家の決め手も「安さ」が1番に挙がっていたことを考えると、やはり空き家の1番の魅力は安価であることがわかります。
・古い空き家だったので、かなり格安で購入できた。もちろん、リフォームが前提になりますが、それでもトータルでは安く済んだから(40代男性)
・土地代だけで、箱代はほとんど無料みたいな感じだったので安く買えました。(30代女性)
良かったと感じている人の意見を見ると、リフォームが前提だがそれでも安かったと喜ぶ人や、建物が古いためほぼ土地代だけで購入できたという人もいます。実際に、物件を200〜400万円程度で購入した人が多く、空き家の価格はかなり安いとわかります。

1000万円以上で購入した人も27%ほどいますが、それ以外の多くがほぼ土地代だけで購入しているようです。
また、理想通りのリフォームができたと喜ぶ声もあります。
・新築物件と比較して価格が3分の1程度で購入できました。また、リフォーム費用を含めても予算内に収まり、自分の理想とする間取りにカスタマイズできました。(30代男性)
・壁紙、照明、水回り等…自分達の手で好きなように出来たので愛着があります。(30代女性)
・もともと自分好みの家にリフォームするために安価な空き家を探していたので、希望通りの物件を購入できて良かった(20代女性)
理想の間取りにカスタマイズできたと喜ぶ声や、内装を自分たちの手でできたので愛着があるという声がありました。
また、自分好みの家にリフォームをするのが前提で安価な空き家を探した人もいます。
先述したように約7割の人が空き家購入後リフォームをしていますが、その内の多くの人がリフォームに満足しているのではないでしょうか。
空き家を購入して悪かったことは「老朽化」
一方、空き家を購入して悪かったことについても質問しました。

1位は「思っていたよりも老朽化していた」で2位は「修繕などのランニングコストが嵩む」、3位は「設備が古いため大幅なリフォームが必要」となりました。
上位3つはすべて物件が古いために生じる不具合です。
・室内のリフォーム費用・工事は想定内でしたが、庭や外壁のリフォームは想定外の費用が掛かった(40代男性)
コメントを見てみると、室内だけでなく外壁や庭もリフォームが必要で想定外に費用がかかった人がいました。
・半リフォーム済み物件だったが、思っている以上の手抜き工事で後から自分たちでカーテンレールをつけたりと苦労した。(40代女性)
せっかく半リフォーム済の物件を購入したのに、手抜き工事のため後から追加で手を入れなければならず苦労した人もいます。
・経年劣化が進んでいるので給水管の破損やシロアリの害など生活を始めると至るところで不具合が発生する。(30代女性)
古い建物では、最初は修繕無しで住めてもその後住んでいく中で不具合が発生することもあります。長い目で見るとランニングコストが高くなってしまったという例もあるでしょう。
結局リフォームが高くついたという人は多いですが、中には自治体などの補助金制度を活用した人もいます。
・自治体の空き家リフォーム補助金制度を利用し、50万円の補助を受けることができました。(30代男性)
・空き家バンク活用促進事業補助金を利用し、リフォーム費用の一部を補助していただきました。(50代女性)
・自分好みにリフォームができ、さらに自治体から補助金が出て助かりました。(20代男性)
空き家をリフォームありきで購入する場合は、購入する物件所在地の自治体が補助金制度を設けているか、あらかじめ調べておくと費用を節約できるかも知れません。
購入前に老朽化具合を検査した人は1/4程度しかいない

空き家購入の悪かった点について「老朽化」を挙げる人は多くいますが、事前に老朽化具合を検査した人は1/4程度しかいないとわかります。
さらに、コメントには以下のような人が多くいました。
・元々建設関係の仕事をしていたので、内覧の時に細かく見せてもらいました。また空き家になった理由も確認しました。(50代男性)
・老朽化していないか見た。じっくりと見ていないので後から思ったよりも老朽化していることに気付いた。(40代男性)
・内覧時、シロアリ被害が無いか、雨漏り、水回りを注意して見たがとてもキレイだった。(30代女性)
・いわゆる古民家に近い物件なので、物件自体の傾きや床下、屋根裏の状態は確認させてもらいました。(30代女性)
多くの人が自分の目で目視しただけで、プロに検査を依頼した人は意外に少ない印象です。
その結果、後で思った以上の老朽化具合に驚くことになったのかも知れません。
空き家についてチェックしたポイント1位は「室内の汚れ」
空き家についてチェックした箇所を聞いた質問では、以下の結果になりました。

1番多いのは室内の汚れで、次に外壁の劣化をチェックした人が多いようです。
3位の「日当たりや風通し」も住んでいく上で重要ですが、老朽化が激しくなりがちな「水回り」を確認したのはおよそ13%と意外と少ない結果になりました。
室内の汚れはクリーニングや壁紙の張替えなどで済みますが、水回りが劣化しているとリフォーム費用も高額になります。
重要な「水回り」を見逃した結果、リフォームや修繕費が高くついたと後悔している人が多いのではないでしょうか。
リフォームで自分好みの家に住みたい人には空き家は最適
空き家は注文住宅や建売よりも安い上に、リフォームで自分好みの間取りや内装にできるのが魅力です。
ただし、思ったよりも老朽化が進んでいると思わぬ出費に繋がる可能性もあります。
空き家を購入する際には事前にホームインスペクションを実施して老朽化具合を明確にしておく、補助金について調べ、きちんと申請するなどの対策を取ると良いでしょう。
【調査概要】
■調査名:空き家を購入した人向けのアンケート
■調査対象:全国の男女(計544名)
■調査方法:選択式・記述式のWEBアンケート
■有効回答人数:544名(回答率100%)
■調査期間:2024年11月26日〜2024年12月9日
(2月27日 PR TIMES)
土地家屋調査士 大阪 和田清人
2025年02月26日
「親から相続したくないものに関する意識調査」
AlbaLinkさんが、「親から相続したくないもの」
に関する意識調査を実施したようです。
回答を寄せたのは、女性2男性1の比率。
「相続したくないもの」の1位は不動産。
他方、「相続したいもの」の2位も不動産。
この違いは・・・
資産価値が低く活用しにくい不動産は相続したくない、
価値や活用法があるなら実家や土地を残してほしいということ。
コメントしづらいよ・・・(^^;
でも、ご実家は、ご両親にとって住み慣れた暮らしやすい家。
最期まで過ごしてもらうと、必ず残るんですよ。
その後をどうするか、
お元気なうちに話し合っておくことが大切ですね。
【親から相続したくないものランキング】男女500人アンケート調査
親から相続したくないものに関する意識調査
株式会社AlbaLink(本社:東京都江東区、代表取締役:河田 憲二)は、全国の男女500人を対象に「親から相続したくないものに関する意識調査」を実施し、そのデータをランキングにしました。
詳細は訳あり物件買取ナビにて公開。( https://albalink.co.jp/realestate/parental-inheritance/ )
親に「相続してほしい」と言われても、正直断りたい遺産や遺品がある方もいるのではないでしょうか。親にとっては大切な財産であったり、先祖代々受け継いできたものであったりしても、自分にとって価値があるとは限らないからですね。相続することで扱いに困ってしまうものもあります。
今回、株式会社AlbaLink( https://albalink.co.jp/)が運営する訳あり物件買取ナビ( https://albalink.co.jp/realestate/)は、全国の男女500人を対象に「親から相続したくないもの」についてアンケート調査を実施しました。
【調査概要】
調査対象:全国の男女
調査期間:2025年1月28日〜2月4日
調査機関:自社調査
調査方法:インターネットによる任意回答
有効回答数:500人(女性340人/男性160人)
回答者の年代:10代 0.6%/20代 16.4%/30代 34.4%/40代 30.0%/50代以上 18.6%
【調査結果サマリー】
・親から相続したくないもの1位は「不動産」
・親から相続したいものは「お金」
・相続したくないものを避けるための対策は「事前に家族で話し合う」
親から相続したくないもの1位は「不動産」

「親から相続したくないもの」を聞いたところ、圧倒的1位は「不動産(54.4%)」で、全体の半数以上を占めました。2位は「お墓(20.4%)」です。
不動産やお墓など、動かすのが難しいものが上位になりました。車も含め、物理的に大きいものが多かったのも特徴です。
<1位 不動産>
・田畑、山。管理が大変だから。両親ですら把握しきれない土地を、私が管理できるとは到底思えない(20代 女性)
・両親が土地を相続して、固定資産税に困っていたのを見てきたから(30代 女性)
・親所有のマンション。築30年以上経過しているので、資産価値がないため(40代 男性)
「実家や田畑を相続しても、自分で住んだり使ったりはしないから」という声が多数。実家とは離れた場所に生活拠点がある場合には、相続しても実家へ戻るのは難しいですよね。
また「田舎すぎる」「古い」といった理由から、売ったり貸したりできないためいらないという声も。不動産の場所や資産価値によって、相続の意向も変わってくるとわかりました。
アンケート結果からは、実家や両親が所有している土地に資産価値を見出せない人が多いと推測できます。
<2位 お墓>
・県外に住んでいるため、お仏壇やお墓の掃除が大変だからです。毎月お墓掃除のために帰省はできません(20代 女性)
・独身で子どもなしなので、将来管理するにも限界があると感じる。今後どうするか決めるのに苦悩しそう(40代 女性)
・費用がかかるし、お寺さんとの付き合いも大変(50代以上 男性)
家から遠いなどの理由で管理が難しいため、お墓を継ぎたくない人が多くなっています。また、自分が継いでも自分の次に継ぐ人がいないという理由で、相続をためらっている人も複数いました。
ただ、墓じまいをするにしても親戚に了解をとりつける必要があるので悩ましいという声も。お墓は不動産ではありませんが、心情として簡単に移せるものではないので、苦労すると考えている人も多いようです。
なお正確に言うとお墓は相続財産には含まれないので、相続するのではなく承継し、相続税などもかかりません。
<3位 借金>
・自分がつくっていない借金なのに、なぜ自分が返すのかよくわからないから(10代 女性)
・予想外の金額だと対応に困ってしまうから(30代 女性)
・生活に余裕がないから、借金は困る(50代以上 男性)
相続する場合には、プラスの財産だけではなくマイナスの財産も相続することになります。自分がした借金でもないのになぜ自分に負担がかかるのかと、割り切れない気持ちになる人がほとんどでしょう。
「知らないうちに親が借金をつくっていて、相続で苦労した人を見た」という体験談も寄せられました。
<4位 骨董品>
・価値がわからず、処分に困るから(30代 男性)
・実家は広いから骨董品を置いていても不便はないが、私の家は置くスペースがないため、もらっても困る。売るにも手間暇がかかりそうで、面倒だから(30代 女性)
・骨董品は売ってもあまりお金になりません(50代以上 女性)
骨董品は興味のない人が見ても、価値がわかりません。また、被相続人が高価なものと信じていたとしても、実は偽物で二束三文かもしれません。そのため相続にあたっては、骨董品の鑑定を依頼して評価額をもとに申告するという手間がかかります。
大きなものだったり数が多かったりすると、置き場所に困るという人もいました。
<5位 車>
・父親は車好きだが、自分は興味がないため、相続しても持て余してしまう(20代 女性)
・車を運転したくないし、駐車場など維持費がかかるから(30代 男性)
・自分の車を持っているので、置き場がない(40代 女性)
普通車の所有者が亡くなった場合には、相続人への名義変更手続きが発生します。しかし「車をもらっても使わない」「自分の車があるのでいらない」という人も多くなりました。
相続した普通車を使わない場合には、相続後に売却したり廃車にしたりできます。相続や廃車が嫌な人は、親に免許返納や事前の廃車をお願いすることも検討しておくといいかもしれませんね。
親から相続したいものは「お金」

・財産。妹とぴったり半分にできるものは相続したいです(20代 女性)
・実家。自分や家族が過ごした思い入れのある場所であり、自分が生きている間もずっと維持していきたいと思うから(30代 男性)
・場所的に問題なければ家か土地。まだ乗れれば車。利用価値を考えて、今後活用できるものならいいと思います(30代 女性)
・金。現金ではなく資産価値が高いもの(40代 女性)
・現金。手間もかからず葬儀費用などとしてすぐ使用できるため(50代以上 女性)
親から相続したいもののダントツは「お金(43.8%)」。具体的には現金や預貯金です。2位「不動産(24.0%)」と答えた人も多くなっています。なお「相続したいものは何もない」と答えた人も多く、19.0%いました。
お金を相続したい理由としては、「兄弟姉妹で分けやすいので揉めにくい」「使いやすい」「楽」などのコメントが挙げられています。
実家や車を相続しても、現物を兄弟姉妹でぴったり半分にするのは難しく、売却して利益を分けるにしても手間がかかります。そのため、揉めにくいことや手続きが楽なことを重視している人が多くなりました。
また「相続したくないもの」で1位だった不動産は、「相続したいもの」でも2位に。古かったり田舎だったりして資産価値が低く活用しにくい不動産は相続したくない人が多い一方、「価値や活用法があるなら実家や土地を残してほしい」と考える人も多いとわかりました。
相続したくないものを避けるための対策は「事前に家族で話し合う」

では、「相続したくない」と思っているものを「相続せずに済む」ためにはどうしたらいいのでしょうか。
500人に「相続したくないものを避けるための対策」を聞いたところ、もっとも多かった回答は「事前に家族で話し合う(54.0%)」で、半数以上から回答を集めました。2位「生前整理してもらう(33.2%)」、3位「相続放棄をする(14.2%)」が続きます。
親の生前にできる対策を挙げた人が多くなっています。「生前に相談したり生前整理をお願いしたりしてできるだけ対策しつつ、どうにもならなければ最終的に相続放棄」と、複数の対策を組み合わせて考えている人もいました。
<1位 事前に家族で話し合う>
・親や兄弟と相続について話し合いをしておく(30代 女性)
・相続したくないものは、親にはっきりと伝えておくことだと思います(40代 男性)
・親との話し合いが必要です。ただ親が話のできない相手だと、結局子どもが尻ぬぐいすることになります(50代以上 女性)
家族で話し合うことで、親や兄弟姉妹の希望を把握でき、自分の希望も伝えられます。例えば「実家は相続したくない」「お墓を相続しても管理が難しい」といった事情を伝えることで、親も対策を考えるようになるでしょう。
「相談できないまま親が亡くなったので、お墓のことを話し合っておけばよかったと後悔している」という体験談もあり、事前相談の重要性が伺えます。
また認知機能が衰えてしまうと、正常な判断を下すのが難しくなってしまうので、親が元気なうちに相談することが重要です。
<2位 生前整理してもらう>
・生前整理を促しています(30代 女性)
・親が生きている間に墓じまいをする。田や畑は売却していく(40代 男性)
・親に生前整理してもらえるよう、相続について理解してもらう。換金できるものは現金化してもらう(50代以上 女性)
生前整理は終活の一環で、生きているうちに財産や身の回りのものを整理することです。財産リストを作成し、財産をどうしたいか決め、不要となるものは生前に売却して現金化したり、相続人に売却を依頼したりします。
親が生前整理を進めておくと、財産を相続する子どもは精神的にも、時間、労力的にも楽になります。
<3位 相続放棄をする>
・生前整理は厳しいと感じたため、相続放棄を考えています(30代 女性)
・話し合いはあまり期待できません。相続放棄でいいです(40代 女性)
・親の顔を見るのも嫌なので、死んだことがわかったら相続放棄の手続きを取ろうと思っていまする(50代以上 男性)
話し合いや生前整理ができないため、相続放棄しようと考えている人も複数いました。事前の対策ができないので、自分の手間を減らしたり親の借金から自分を守ったりするために、相続放棄するという結論に至ったと推測できます。
相続放棄すると「自分がいらない財産」だけではなく、すべての財産を放棄することになりますので、相続したい財産がある場合には注意が必要です。また相続放棄の手続きには期限があるので、早めの手続きが必要となります。
<4位 遺言書を作成してもらう>
・遺言書を作成してもらうことは必須だと思います。親に「自分が死んだ後のことを考えて」というのは心苦しいですが、兄弟姉妹がいる限り、はっきりさせないと後々嫌な気持ちになるだろうなと感じています(20代 女性)
・遺言書に、誰に何を残すかを明記してもらう(40代 男性)
・できるなら遺言書の作成をお願いする(50代以上 男性)
例えば実家を相続したくない場合には、「自分ではなく兄弟姉妹に実家を残す」と遺言状に書いてもらう必要があります。家族で話し合っても、口約束だと「言った言わない」「話が違う」といったトラブルになる可能性があるからですね。
自筆の遺言状だと無効になってしまう可能性もあるので、不備のないよう「公正証書遺言にしておきたい」という人もいました。
<5位 財産の状況を確認する>
・親の財政状況を理解しておくことが必要だと思う(20代 女性)
・事前に隠し事はないか確認しておく。催促状などが来てないかも確認して、借金がありそうかどうか把握。預貯金の確認(40代 女性)
・相続の対象となるものを把握する(50代以上 男性)
「親にどんな財産があるのか」や「借金がないか」を事前に把握しておこうという人もいます。財産の状況によって、「生前整理を進めたほうがいいかも」「手続きについて調べておいたほうがよさそうだ」といった対策ができるからですね。
もし借金の額が大きく、相続するとマイナスになってしまうと事前にわかったら、相続放棄についても調べを始められます。
まとめ
相続したくないものの1位は実家や土地などの「不動産」でした。ただ「資産価値がある不動産は相続したい」という人もいて、「不動産だから嫌」というわけではなく、不動産の中身で判断されているとわかります。
反対に相続したいものとしては、現金や預貯金などの「お金」が1位に。兄弟姉妹で分けやすいというメリットがあるうえ、不動産などのように管理や売却の手間もかからないからですね。そのため親には生前整理をして不動産などを処分し、お金のかたちで財産を残してほしいと考えている人も多くなりました。
スムーズにストレスをできるだけ減らして相続手続きをするには、上記のような希望について、親子で話し合うことが重要です。
(2月25日 PR TIMES)
土地家屋調査士 大阪 和田清人
に関する意識調査を実施したようです。
回答を寄せたのは、女性2男性1の比率。
「相続したくないもの」の1位は不動産。
他方、「相続したいもの」の2位も不動産。
この違いは・・・
資産価値が低く活用しにくい不動産は相続したくない、
価値や活用法があるなら実家や土地を残してほしいということ。
コメントしづらいよ・・・(^^;
でも、ご実家は、ご両親にとって住み慣れた暮らしやすい家。
最期まで過ごしてもらうと、必ず残るんですよ。
その後をどうするか、
お元気なうちに話し合っておくことが大切ですね。
【親から相続したくないものランキング】男女500人アンケート調査
親から相続したくないものに関する意識調査
株式会社AlbaLink(本社:東京都江東区、代表取締役:河田 憲二)は、全国の男女500人を対象に「親から相続したくないものに関する意識調査」を実施し、そのデータをランキングにしました。
詳細は訳あり物件買取ナビにて公開。( https://albalink.co.jp/realestate/parental-inheritance/ )
親に「相続してほしい」と言われても、正直断りたい遺産や遺品がある方もいるのではないでしょうか。親にとっては大切な財産であったり、先祖代々受け継いできたものであったりしても、自分にとって価値があるとは限らないからですね。相続することで扱いに困ってしまうものもあります。
今回、株式会社AlbaLink( https://albalink.co.jp/)が運営する訳あり物件買取ナビ( https://albalink.co.jp/realestate/)は、全国の男女500人を対象に「親から相続したくないもの」についてアンケート調査を実施しました。
【調査概要】
調査対象:全国の男女
調査期間:2025年1月28日〜2月4日
調査機関:自社調査
調査方法:インターネットによる任意回答
有効回答数:500人(女性340人/男性160人)
回答者の年代:10代 0.6%/20代 16.4%/30代 34.4%/40代 30.0%/50代以上 18.6%
【調査結果サマリー】
・親から相続したくないもの1位は「不動産」
・親から相続したいものは「お金」
・相続したくないものを避けるための対策は「事前に家族で話し合う」
親から相続したくないもの1位は「不動産」

「親から相続したくないもの」を聞いたところ、圧倒的1位は「不動産(54.4%)」で、全体の半数以上を占めました。2位は「お墓(20.4%)」です。
不動産やお墓など、動かすのが難しいものが上位になりました。車も含め、物理的に大きいものが多かったのも特徴です。
<1位 不動産>
・田畑、山。管理が大変だから。両親ですら把握しきれない土地を、私が管理できるとは到底思えない(20代 女性)
・両親が土地を相続して、固定資産税に困っていたのを見てきたから(30代 女性)
・親所有のマンション。築30年以上経過しているので、資産価値がないため(40代 男性)
「実家や田畑を相続しても、自分で住んだり使ったりはしないから」という声が多数。実家とは離れた場所に生活拠点がある場合には、相続しても実家へ戻るのは難しいですよね。
また「田舎すぎる」「古い」といった理由から、売ったり貸したりできないためいらないという声も。不動産の場所や資産価値によって、相続の意向も変わってくるとわかりました。
アンケート結果からは、実家や両親が所有している土地に資産価値を見出せない人が多いと推測できます。
<2位 お墓>
・県外に住んでいるため、お仏壇やお墓の掃除が大変だからです。毎月お墓掃除のために帰省はできません(20代 女性)
・独身で子どもなしなので、将来管理するにも限界があると感じる。今後どうするか決めるのに苦悩しそう(40代 女性)
・費用がかかるし、お寺さんとの付き合いも大変(50代以上 男性)
家から遠いなどの理由で管理が難しいため、お墓を継ぎたくない人が多くなっています。また、自分が継いでも自分の次に継ぐ人がいないという理由で、相続をためらっている人も複数いました。
ただ、墓じまいをするにしても親戚に了解をとりつける必要があるので悩ましいという声も。お墓は不動産ではありませんが、心情として簡単に移せるものではないので、苦労すると考えている人も多いようです。
なお正確に言うとお墓は相続財産には含まれないので、相続するのではなく承継し、相続税などもかかりません。
<3位 借金>
・自分がつくっていない借金なのに、なぜ自分が返すのかよくわからないから(10代 女性)
・予想外の金額だと対応に困ってしまうから(30代 女性)
・生活に余裕がないから、借金は困る(50代以上 男性)
相続する場合には、プラスの財産だけではなくマイナスの財産も相続することになります。自分がした借金でもないのになぜ自分に負担がかかるのかと、割り切れない気持ちになる人がほとんどでしょう。
「知らないうちに親が借金をつくっていて、相続で苦労した人を見た」という体験談も寄せられました。
<4位 骨董品>
・価値がわからず、処分に困るから(30代 男性)
・実家は広いから骨董品を置いていても不便はないが、私の家は置くスペースがないため、もらっても困る。売るにも手間暇がかかりそうで、面倒だから(30代 女性)
・骨董品は売ってもあまりお金になりません(50代以上 女性)
骨董品は興味のない人が見ても、価値がわかりません。また、被相続人が高価なものと信じていたとしても、実は偽物で二束三文かもしれません。そのため相続にあたっては、骨董品の鑑定を依頼して評価額をもとに申告するという手間がかかります。
大きなものだったり数が多かったりすると、置き場所に困るという人もいました。
<5位 車>
・父親は車好きだが、自分は興味がないため、相続しても持て余してしまう(20代 女性)
・車を運転したくないし、駐車場など維持費がかかるから(30代 男性)
・自分の車を持っているので、置き場がない(40代 女性)
普通車の所有者が亡くなった場合には、相続人への名義変更手続きが発生します。しかし「車をもらっても使わない」「自分の車があるのでいらない」という人も多くなりました。
相続した普通車を使わない場合には、相続後に売却したり廃車にしたりできます。相続や廃車が嫌な人は、親に免許返納や事前の廃車をお願いすることも検討しておくといいかもしれませんね。
親から相続したいものは「お金」

・財産。妹とぴったり半分にできるものは相続したいです(20代 女性)
・実家。自分や家族が過ごした思い入れのある場所であり、自分が生きている間もずっと維持していきたいと思うから(30代 男性)
・場所的に問題なければ家か土地。まだ乗れれば車。利用価値を考えて、今後活用できるものならいいと思います(30代 女性)
・金。現金ではなく資産価値が高いもの(40代 女性)
・現金。手間もかからず葬儀費用などとしてすぐ使用できるため(50代以上 女性)
親から相続したいもののダントツは「お金(43.8%)」。具体的には現金や預貯金です。2位「不動産(24.0%)」と答えた人も多くなっています。なお「相続したいものは何もない」と答えた人も多く、19.0%いました。
お金を相続したい理由としては、「兄弟姉妹で分けやすいので揉めにくい」「使いやすい」「楽」などのコメントが挙げられています。
実家や車を相続しても、現物を兄弟姉妹でぴったり半分にするのは難しく、売却して利益を分けるにしても手間がかかります。そのため、揉めにくいことや手続きが楽なことを重視している人が多くなりました。
また「相続したくないもの」で1位だった不動産は、「相続したいもの」でも2位に。古かったり田舎だったりして資産価値が低く活用しにくい不動産は相続したくない人が多い一方、「価値や活用法があるなら実家や土地を残してほしい」と考える人も多いとわかりました。
相続したくないものを避けるための対策は「事前に家族で話し合う」

では、「相続したくない」と思っているものを「相続せずに済む」ためにはどうしたらいいのでしょうか。
500人に「相続したくないものを避けるための対策」を聞いたところ、もっとも多かった回答は「事前に家族で話し合う(54.0%)」で、半数以上から回答を集めました。2位「生前整理してもらう(33.2%)」、3位「相続放棄をする(14.2%)」が続きます。
親の生前にできる対策を挙げた人が多くなっています。「生前に相談したり生前整理をお願いしたりしてできるだけ対策しつつ、どうにもならなければ最終的に相続放棄」と、複数の対策を組み合わせて考えている人もいました。
<1位 事前に家族で話し合う>
・親や兄弟と相続について話し合いをしておく(30代 女性)
・相続したくないものは、親にはっきりと伝えておくことだと思います(40代 男性)
・親との話し合いが必要です。ただ親が話のできない相手だと、結局子どもが尻ぬぐいすることになります(50代以上 女性)
家族で話し合うことで、親や兄弟姉妹の希望を把握でき、自分の希望も伝えられます。例えば「実家は相続したくない」「お墓を相続しても管理が難しい」といった事情を伝えることで、親も対策を考えるようになるでしょう。
「相談できないまま親が亡くなったので、お墓のことを話し合っておけばよかったと後悔している」という体験談もあり、事前相談の重要性が伺えます。
また認知機能が衰えてしまうと、正常な判断を下すのが難しくなってしまうので、親が元気なうちに相談することが重要です。
<2位 生前整理してもらう>
・生前整理を促しています(30代 女性)
・親が生きている間に墓じまいをする。田や畑は売却していく(40代 男性)
・親に生前整理してもらえるよう、相続について理解してもらう。換金できるものは現金化してもらう(50代以上 女性)
生前整理は終活の一環で、生きているうちに財産や身の回りのものを整理することです。財産リストを作成し、財産をどうしたいか決め、不要となるものは生前に売却して現金化したり、相続人に売却を依頼したりします。
親が生前整理を進めておくと、財産を相続する子どもは精神的にも、時間、労力的にも楽になります。
<3位 相続放棄をする>
・生前整理は厳しいと感じたため、相続放棄を考えています(30代 女性)
・話し合いはあまり期待できません。相続放棄でいいです(40代 女性)
・親の顔を見るのも嫌なので、死んだことがわかったら相続放棄の手続きを取ろうと思っていまする(50代以上 男性)
話し合いや生前整理ができないため、相続放棄しようと考えている人も複数いました。事前の対策ができないので、自分の手間を減らしたり親の借金から自分を守ったりするために、相続放棄するという結論に至ったと推測できます。
相続放棄すると「自分がいらない財産」だけではなく、すべての財産を放棄することになりますので、相続したい財産がある場合には注意が必要です。また相続放棄の手続きには期限があるので、早めの手続きが必要となります。
<4位 遺言書を作成してもらう>
・遺言書を作成してもらうことは必須だと思います。親に「自分が死んだ後のことを考えて」というのは心苦しいですが、兄弟姉妹がいる限り、はっきりさせないと後々嫌な気持ちになるだろうなと感じています(20代 女性)
・遺言書に、誰に何を残すかを明記してもらう(40代 男性)
・できるなら遺言書の作成をお願いする(50代以上 男性)
例えば実家を相続したくない場合には、「自分ではなく兄弟姉妹に実家を残す」と遺言状に書いてもらう必要があります。家族で話し合っても、口約束だと「言った言わない」「話が違う」といったトラブルになる可能性があるからですね。
自筆の遺言状だと無効になってしまう可能性もあるので、不備のないよう「公正証書遺言にしておきたい」という人もいました。
<5位 財産の状況を確認する>
・親の財政状況を理解しておくことが必要だと思う(20代 女性)
・事前に隠し事はないか確認しておく。催促状などが来てないかも確認して、借金がありそうかどうか把握。預貯金の確認(40代 女性)
・相続の対象となるものを把握する(50代以上 男性)
「親にどんな財産があるのか」や「借金がないか」を事前に把握しておこうという人もいます。財産の状況によって、「生前整理を進めたほうがいいかも」「手続きについて調べておいたほうがよさそうだ」といった対策ができるからですね。
もし借金の額が大きく、相続するとマイナスになってしまうと事前にわかったら、相続放棄についても調べを始められます。
まとめ
相続したくないものの1位は実家や土地などの「不動産」でした。ただ「資産価値がある不動産は相続したい」という人もいて、「不動産だから嫌」というわけではなく、不動産の中身で判断されているとわかります。
反対に相続したいものとしては、現金や預貯金などの「お金」が1位に。兄弟姉妹で分けやすいというメリットがあるうえ、不動産などのように管理や売却の手間もかからないからですね。そのため親には生前整理をして不動産などを処分し、お金のかたちで財産を残してほしいと考えている人も多くなりました。
スムーズにストレスをできるだけ減らして相続手続きをするには、上記のような希望について、親子で話し合うことが重要です。
(2月25日 PR TIMES)
土地家屋調査士 大阪 和田清人
2025年02月16日
上告しちゃうのね・・・
新潟県湯沢町と十日町市の境界争い、
十日町市が最高裁に上告するようです。
互いに立場を背負った者同士、引くに引けませんね。
決着がまた持ち越されちゃいましたね。
【新潟県湯沢町との境界線訴訟で十日町市が上告へ、高裁判決に不服「歴史資料への評価判断に誤り」】
新潟県湯沢町が十日町市を相手取り境界線の画定を求めた訴訟を巡り、湯沢町の主張を全面的に認めた東京高裁の控訴審判決を不服として、十日町市は2月13日、最高裁に上告する方針を明らかにした。13日の市議会総務文教常任委員会で報告した。20日までに手続きする。
(2月13日 新潟日報)
土地家屋調査士 大阪 和田清人
十日町市が最高裁に上告するようです。
互いに立場を背負った者同士、引くに引けませんね。
決着がまた持ち越されちゃいましたね。
【新潟県湯沢町との境界線訴訟で十日町市が上告へ、高裁判決に不服「歴史資料への評価判断に誤り」】
新潟県湯沢町が十日町市を相手取り境界線の画定を求めた訴訟を巡り、湯沢町の主張を全面的に認めた東京高裁の控訴審判決を不服として、十日町市は2月13日、最高裁に上告する方針を明らかにした。13日の市議会総務文教常任委員会で報告した。20日までに手続きする。
(2月13日 新潟日報)
土地家屋調査士 大阪 和田清人
2025年02月14日
相続診断チェックシート
実は私、ご縁があって相続診断士会に入会しております。
ここは、会員数が5万人に迫るパワフルな組織。
いろんなツールも手厚いんです。
そのうちの一つが、「相続診断チェックシート」。

あてはまるものにチェックを入れていただければ、
後日、診断結果をお送りします。

「何から手を付ければいいのかわからない・・・」という方は、
とりあえずお試しいただくことをおすすめします。
お気軽にどうぞ。
→相続診断チェックシート
土地家屋調査士 大阪 和田清人
ここは、会員数が5万人に迫るパワフルな組織。
いろんなツールも手厚いんです。
そのうちの一つが、「相続診断チェックシート」。

あてはまるものにチェックを入れていただければ、
後日、診断結果をお送りします。

「何から手を付ければいいのかわからない・・・」という方は、
とりあえずお試しいただくことをおすすめします。
お気軽にどうぞ。
→相続診断チェックシート
土地家屋調査士 大阪 和田清人
2025年02月08日
湯沢町と十日町市の境界線 高裁判決
新潟県湯沢町と十日町市の境界争い、湯沢町の主張が認められたようです。
地裁の判決を変更した形ですね。
参考に、過去の記事を列記します。
・新潟県湯沢町と十日町市との境界未定問題
・新潟県初。自治体同士の境界確定訴訟
・湯沢町が動いた!
・湯沢町と十日町市 第1回口頭弁論
・湯沢町と十日町市の境界線争い いよいよ判決
・湯沢町と十日町市の境界線 判決の根拠は・・・?
・湯沢町と十日町市の境界争い 控訴へ
江戸時代の土地の支配や利用状況を根拠とした一審から、
明治、大正時代の国有森林台帳や、地形などを考慮した結果のようです。
ご存じいただきたいのは、最後の最後はここまで調べるってこと。
たまに聞かれるんです。
「モメたら、両者の主張の真ん中に線を引くんでしょ?」
いえいえ、結果的にそうなることもありますが、
筆界が生まれた時まで遡ります。
「この辺でええやん。」で決めちゃうと、
将来ひっくり返される恐れがあるわけです。
取引を急ぐのはわかりますが、
相手の言い分を丸吞みする筆界確認は危険ですよ。
【湯沢町主張の境界認める 十日町市と争い、東京高裁】
新潟県湯沢町が隣の十日町市に対して境界線の確定を求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁は6日、一審新潟地裁判決を変更し、湯沢町の主張を全面的に認めた。従来より町の面積が広がる形となり、「ガーラ湯沢スキー場」のほぼ全てが町に含まれ、固定資産税の課税権も町側に移ることになる。
一審は係争地の一部について、江戸時代の土地の支配や利用状況を根拠としたが、高裁の松井英隆裁判長は「確定は困難で、おおよその区分線も知り得ない」と指摘。明治、大正時代の国有森林に関する台帳や林産物の関連資料を検討した上で、地形なども併せて考慮し、湯沢町側の主張を採用した。
一審判決は、一部については十日町市側の主張を認めていた。
1990年以降、ダム建設計画を受けて両自治体間で境界線について協議が続いたが、計画の中止によって中断。折り合いが付かず、町が2020年に提訴した。
判決を受け、湯沢町の田村正幸町長は取材に「主張が認められ良かった」と強調。十日町市の関口芳史市長は「判決内容を精査したい」とするコメントを出した。
(2月6日 共同通信)
https://news.yahoo.co.jp/articles/2325e973b1044a9a584eec6f3013f7c4b49f0026
土地家屋調査士 大阪 和田清人
地裁の判決を変更した形ですね。
参考に、過去の記事を列記します。
・新潟県湯沢町と十日町市との境界未定問題
・新潟県初。自治体同士の境界確定訴訟
・湯沢町が動いた!
・湯沢町と十日町市 第1回口頭弁論
・湯沢町と十日町市の境界線争い いよいよ判決
・湯沢町と十日町市の境界線 判決の根拠は・・・?
・湯沢町と十日町市の境界争い 控訴へ
江戸時代の土地の支配や利用状況を根拠とした一審から、
明治、大正時代の国有森林台帳や、地形などを考慮した結果のようです。
ご存じいただきたいのは、最後の最後はここまで調べるってこと。
たまに聞かれるんです。
「モメたら、両者の主張の真ん中に線を引くんでしょ?」
いえいえ、結果的にそうなることもありますが、
筆界が生まれた時まで遡ります。
「この辺でええやん。」で決めちゃうと、
将来ひっくり返される恐れがあるわけです。
取引を急ぐのはわかりますが、
相手の言い分を丸吞みする筆界確認は危険ですよ。
【湯沢町主張の境界認める 十日町市と争い、東京高裁】
新潟県湯沢町が隣の十日町市に対して境界線の確定を求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁は6日、一審新潟地裁判決を変更し、湯沢町の主張を全面的に認めた。従来より町の面積が広がる形となり、「ガーラ湯沢スキー場」のほぼ全てが町に含まれ、固定資産税の課税権も町側に移ることになる。
一審は係争地の一部について、江戸時代の土地の支配や利用状況を根拠としたが、高裁の松井英隆裁判長は「確定は困難で、おおよその区分線も知り得ない」と指摘。明治、大正時代の国有森林に関する台帳や林産物の関連資料を検討した上で、地形なども併せて考慮し、湯沢町側の主張を採用した。
一審判決は、一部については十日町市側の主張を認めていた。
1990年以降、ダム建設計画を受けて両自治体間で境界線について協議が続いたが、計画の中止によって中断。折り合いが付かず、町が2020年に提訴した。
判決を受け、湯沢町の田村正幸町長は取材に「主張が認められ良かった」と強調。十日町市の関口芳史市長は「判決内容を精査したい」とするコメントを出した。
(2月6日 共同通信)
https://news.yahoo.co.jp/articles/2325e973b1044a9a584eec6f3013f7c4b49f0026
土地家屋調査士 大阪 和田清人
2025年01月22日
相続税法違反・・・
前橋地裁で、相続税法違反の裁判が結審したそうです。
記事によると、2019年に死亡した夫の財産を、
名義口座に移したりサウナ室に隠したりして、8500万円脱税したんだとか。
で、結局、懲役と罰金・・・_| ̄|○
何度か申し上げておりますが、バレますよ。
なるべく早い段階で、ちゃんとした専門家に相談して、
ちゃんとした対策を講じるようにしてくださいね。
【相続税脱税の母娘、起訴内容認め結審 群馬・前橋地裁公判】
相続税約8500万円を脱税したとして、相続税法違反の罪に問われた群馬県明和町の会社役員の女(77)と太田市の無職の長女(54)の初公判が20日までに、前橋地裁(橋本健裁判長)であり、2人は起訴内容を認めた。検察側は「動機は身勝手で手口は巧妙」として、女に懲役1年6月と罰金1000万円、長女に懲役1年と罰金1000万円を求刑し、即日結審した。
検察側は冒頭陳述で、2019年に死亡した女の夫(会社役員)が生前に主導し、病気の長男らのために遺産を多く残そうとしたと説明。両被告は無断で開設した親族名義の口座に資産を移したり、自宅のサウナ室に隠したりとさまざまな手段を講じたと指摘した。長男は知らなかったという。
弁護側は修正申告と支払いを済ませ反省しているとして、寛大な判決を求めた。
論告によると、両被告は共謀して夫の遺産を過小記載した相続税申告書を提出し、約8500万円の支払いを免れたとされる。関東信越国税局が2023年3月に告発し、前橋地検が昨年10月に起訴した。
(1月21日 上毛新聞)
土地家屋調査士 大阪 和田清人
記事によると、2019年に死亡した夫の財産を、
名義口座に移したりサウナ室に隠したりして、8500万円脱税したんだとか。
で、結局、懲役と罰金・・・_| ̄|○
何度か申し上げておりますが、バレますよ。
なるべく早い段階で、ちゃんとした専門家に相談して、
ちゃんとした対策を講じるようにしてくださいね。
【相続税脱税の母娘、起訴内容認め結審 群馬・前橋地裁公判】
相続税約8500万円を脱税したとして、相続税法違反の罪に問われた群馬県明和町の会社役員の女(77)と太田市の無職の長女(54)の初公判が20日までに、前橋地裁(橋本健裁判長)であり、2人は起訴内容を認めた。検察側は「動機は身勝手で手口は巧妙」として、女に懲役1年6月と罰金1000万円、長女に懲役1年と罰金1000万円を求刑し、即日結審した。
検察側は冒頭陳述で、2019年に死亡した女の夫(会社役員)が生前に主導し、病気の長男らのために遺産を多く残そうとしたと説明。両被告は無断で開設した親族名義の口座に資産を移したり、自宅のサウナ室に隠したりとさまざまな手段を講じたと指摘した。長男は知らなかったという。
弁護側は修正申告と支払いを済ませ反省しているとして、寛大な判決を求めた。
論告によると、両被告は共謀して夫の遺産を過小記載した相続税申告書を提出し、約8500万円の支払いを免れたとされる。関東信越国税局が2023年3月に告発し、前橋地検が昨年10月に起訴した。
(1月21日 上毛新聞)
土地家屋調査士 大阪 和田清人
2025年01月17日
「遺贈寄付」に関する実態調査
日本承継寄付協会さんが、遺贈寄付に関する調査を実施したようです。
記事によると、日本では年間50兆円のお金が相続されていますが、
80-90歳代の遺産のほとんどが60-70代に引き継がれるため、
60代以上が保有する金融資産の割合は年々上昇し続けているんだとか。
これを、将来世代やそれを応援する団体へ寄付する取り組みが「遺贈寄付」。
でも、50-70代で遺贈寄付を具体的に考えたことがある人は、わずか2.3%。
遺贈寄付を断念した理由や、まだ準備をしていない理由は、
トップが「寄付したお金がどのように使われるか不明瞭」の45.9%、
ついで「やり方が分からない」の25%だって。
もう少しターゲットを絞り込んだ上で、
その意義を周知させる取り組みが必要ですね。
【2024年の「遺贈寄付」に関する実態調査を実施〜老老相続の深刻化が浮き彫りに〜】
一般社団法人日本承継寄付協会 / Will for Japan(所在地:東京都文京区、代表理事:三浦美樹 以下「当協会」)は、2024年における遺贈寄付に関する調査を実施しました。調査の結果、全体的な遺贈寄付の知名度は上昇傾向にあるものの、2025年の大相続時代を迎えるにあたり、遺贈寄付意欲を含め、不足していることがわかりました。また、昨今話題の老老相続(注1)の知名度が、74.2%の人々が知らないと答えるなど、深刻化に向けた状況が浮き彫りになる結果となりました。
■実施背景
日本国内では、年間50兆円ものお金が相続されていると言われています。80-90歳代の高齢者の遺産相続は、ほとんどが60-70代の高齢者世帯へと相続され、60代以上が保有する金融資産の割合は、年々上昇し続けています。金融庁の調査によると、1999年に47.4%だったものが、2035年には、70.6%に達します(注2)。このような状況を「老老相続」と言われ、昨今メディアでも報道がされています。また、独身世帯の増加や、子供がおらず相続先がいない世帯も増加しています。
このような、老後の不安から生じる資産の高齢者への偏りを、無理なく将来世代やそれを応援する団体へ寄付を通した資金の流入を行うことができる取り組みとして、「遺贈寄付」があります。日本承継寄付協会は、2019年の設立以来、この遺贈寄付を当たり前にするための様々な取り組みを行っています。
その取り組みの一つとして、現在の遺贈寄付や相続にまつわる現状を正しく理解し社会に発信する調査事業があります。2020年の初回から続き、5回目となる調査をこの度実施しました。
■主な調査結果サマリー
・遺贈寄付の認知度状況は全体的に上昇傾向にあります。特に70代においては、83.9%の人が認知しており、一般的なものになりつつあります。
・認知が広まる一方、遺贈寄付の意向度合いはまだまだ低く、70代でも79.8%が遺贈寄付について、家族や相続人と話し合ったことがないと回答しました。
・老老相続については認知度が低く、今後、さらに老老相続が進む可能性が強くあります。
・遺言書については、各年代それぞれが、「自分はまだ書く年齢ではない」と捉え、作成が進んでいない状況が分かります。
【遺贈寄付の認知度推移】
遺贈寄付の全体認知度(20代-70代)は、58.6%。2023年調査では、53.3%であり、上昇傾向にあります。特に、50-70代に限定すると、70%の人が何らかの形で遺贈寄付について触れています。こちらも2023年調査の65.3%と比べて、微増しています。一方、理解している人の割合はまだまだ少なく、今後は理解促進の活動に努める必要があります。

特に、70代に区切ってみると、83.9%の人が遺贈寄付を認知しており、この年代においては遺贈寄付が一般的なものになっていると言えます。

また、これまで何らか社会的な団体に寄付をしたことがある人の方が、遺贈寄付について認知しています。日頃の寄付活動が活発になればなるほど、より広く遺贈寄付の一般化が進むものと思われます。

【遺贈寄付の意向度合い】
遺贈寄付に関する認知が増えている一方、遺贈寄付の実行意向は、まだまだ低水準です。50-70代においては、83%(417人)の人が、あまり考えたことがない、もしくは、考えたことがないと回答がありました。具体的に考えたことがある人は、12人と少数であることがわかります。

加えて、70代の79.8%が、「家族や相続人と遺贈寄付の実施について、話し合ったこともないし、予定もない」と回答。70代の意向度の低さが顕著に出ています。

さらに、遺贈寄付について考えたとき「断念した理由」や「不安に思うこと」もしくは「まだ準備をしていない」理由として、「寄付したお金がどのように使われるか不明瞭」が45.9%でトップに。ついで「やり方が分からない」が25%となっています。
このことから、遺贈寄付に関するより深い情報の発信を継続的に行う必要性がわかります。また遺贈寄付先団体においても、情報の開示やそのことの発信を行うことが、遺贈寄付を推し進めることにつながることが見て取れます。
【老老相続の認知度】
今後、日本が直面すべき課題である老老相続について、2024年調査で初めて調査を実施しました。結果として、74.2%の人が「知らない」と回答するなど、認知度が低い状況であることがわかりました。

2025年は、団塊の世代が75才以上の後期高齢者を迎える大相続時代と言われています。相続をする側、される側双方が高齢を迎えることにより、金融資産が「老後の資産」にとさらに貯蓄に回され活用が停滞してしまう恐れがあります。また、相続人の意思能力の欠如により、財産相続がスムーズに進まないケースも増加する恐れがあります。このような状況について、認知度が低いことは由々しき事態であり、今後、大規模な認知活動が必要であることがわかります。
【遺言書に対する意識】
遺贈寄付の実行の入り口とも言える、遺言書の執筆についても今回調査を行いました。遺言書を書かない・まだ書いていない理由は、「まだ年齢が若すぎる / もう少し歳をとってからと思っているから」が、141回答ありトップであることがわかりました。これは、40代-60代において、また、「相談先がわからない」という回答が74回答となり次点となっています。

遺言書をいつ書きたいか、また、すでに書かれた方はいつ書いたかという質問に対しては、自分が属する年代より上の年代を上げる方が、各年代で多い傾向にありました。例えば、50代と60代では、70代がトップに。また、70代では80代がトップの回答となりました。このことから、相続について先送りにしたがる気持ちが強くあることが読み解けます。

■考察と今後の展望について
今回の調査結果に対して、一般社団法人日本承継寄付協会の代表理事で司法書士の三浦美樹は、下記のようにコメントしています。
「今回の調査結果では、遺贈寄付の認知度が引き続き上昇している一方で、実行意向が依然として低水準であることが明らかになりました。特に70代の高齢者層においては、認知度が83.9%に達しているものの、実際に遺贈寄付を家族や相続人と話し合ったことがある人はわずか20%に満たず、遺贈寄付への意識の深化にはさらなる努力が必要であることが分かります。このギャップを埋めるためには、遺贈寄付がどのように社会や自分自身のためになるのか、その具体的な事例やメリットを一層広めていくことが急務です。
また、寄付の使途の不透明さや方法が分からないという不安が遺贈寄付を実行しない理由のトップに挙げられていることから、寄付先団体の情報開示や透明性を高めることが遺贈寄付の普及に繋がると考えます。今後は、寄付先の活動内容やその資金の使途に関する情報提供を強化し、寄付者が安心して遺贈寄付を行える環境を整備することが重要です。
さらに、「老老相続」については、調査において認知度の低さが明らかになりました。老老相続の問題は、今後ますます深刻化することが予想されるため、この問題に関する啓発活動が急務です。2025年、団塊の世代が後期高齢者に達し、大相続時代を迎えています。相続を巡る問題がより複雑化し、遺贈寄付がその一助となる可能性があることを社会全体に認識してもらう必要があります。
遺言書の作成に対する意識も依然として低く、特に「まだ早い」「年齢を重ねてから考えたい」という声が多いことが分かりました。遺贈寄付を実行するためには、まず遺言書を作成することが重要であり、その意義を理解してもらうための啓発活動が求められます。また、遺言書作成に関する相談窓口やサポート体制を充実させ、遺贈寄付の実行を容易にすることが、今後の大きな課題となります。
今後は、当協会として、遺贈寄付の認知度向上とともに、実行意向を高めるための取り組みを強化していきます。そのためには、遺贈寄付の具体的な実施方法や、寄付先団体がどのように寄付金を活用しているかについて、えんギフトを通して、さらに広く発信していくことが必要です。また、老老相続の問題に対する認識を広めるため、メディアや地域社会と連携し、積極的な啓発活動を進めていきます。
遺贈寄付を「誰でもできる寄付」であると認識してもらうために、当協会が提供する情報やサポート体制を強化し、より多くの人々が安心して遺贈寄付に取り組めるような社会作りを進めてまいります。」
(注1)高齢者の相続人(世界保健機関の定義では、65歳以上の人のこと)がさらに高齢者である被相続人(親など)から財産を受け継ぐ相続の形態
(注2)金融庁「高齢社会における金融サービスのあり方(中間的なとりまとめ)」
(1月16日 PR TIMES)
土地家屋調査士 大阪 和田清人
記事によると、日本では年間50兆円のお金が相続されていますが、
80-90歳代の遺産のほとんどが60-70代に引き継がれるため、
60代以上が保有する金融資産の割合は年々上昇し続けているんだとか。
これを、将来世代やそれを応援する団体へ寄付する取り組みが「遺贈寄付」。
でも、50-70代で遺贈寄付を具体的に考えたことがある人は、わずか2.3%。
遺贈寄付を断念した理由や、まだ準備をしていない理由は、
トップが「寄付したお金がどのように使われるか不明瞭」の45.9%、
ついで「やり方が分からない」の25%だって。
もう少しターゲットを絞り込んだ上で、
その意義を周知させる取り組みが必要ですね。
【2024年の「遺贈寄付」に関する実態調査を実施〜老老相続の深刻化が浮き彫りに〜】
一般社団法人日本承継寄付協会 / Will for Japan(所在地:東京都文京区、代表理事:三浦美樹 以下「当協会」)は、2024年における遺贈寄付に関する調査を実施しました。調査の結果、全体的な遺贈寄付の知名度は上昇傾向にあるものの、2025年の大相続時代を迎えるにあたり、遺贈寄付意欲を含め、不足していることがわかりました。また、昨今話題の老老相続(注1)の知名度が、74.2%の人々が知らないと答えるなど、深刻化に向けた状況が浮き彫りになる結果となりました。
■実施背景
日本国内では、年間50兆円ものお金が相続されていると言われています。80-90歳代の高齢者の遺産相続は、ほとんどが60-70代の高齢者世帯へと相続され、60代以上が保有する金融資産の割合は、年々上昇し続けています。金融庁の調査によると、1999年に47.4%だったものが、2035年には、70.6%に達します(注2)。このような状況を「老老相続」と言われ、昨今メディアでも報道がされています。また、独身世帯の増加や、子供がおらず相続先がいない世帯も増加しています。
このような、老後の不安から生じる資産の高齢者への偏りを、無理なく将来世代やそれを応援する団体へ寄付を通した資金の流入を行うことができる取り組みとして、「遺贈寄付」があります。日本承継寄付協会は、2019年の設立以来、この遺贈寄付を当たり前にするための様々な取り組みを行っています。
その取り組みの一つとして、現在の遺贈寄付や相続にまつわる現状を正しく理解し社会に発信する調査事業があります。2020年の初回から続き、5回目となる調査をこの度実施しました。
■主な調査結果サマリー
・遺贈寄付の認知度状況は全体的に上昇傾向にあります。特に70代においては、83.9%の人が認知しており、一般的なものになりつつあります。
・認知が広まる一方、遺贈寄付の意向度合いはまだまだ低く、70代でも79.8%が遺贈寄付について、家族や相続人と話し合ったことがないと回答しました。
・老老相続については認知度が低く、今後、さらに老老相続が進む可能性が強くあります。
・遺言書については、各年代それぞれが、「自分はまだ書く年齢ではない」と捉え、作成が進んでいない状況が分かります。
【遺贈寄付の認知度推移】
遺贈寄付の全体認知度(20代-70代)は、58.6%。2023年調査では、53.3%であり、上昇傾向にあります。特に、50-70代に限定すると、70%の人が何らかの形で遺贈寄付について触れています。こちらも2023年調査の65.3%と比べて、微増しています。一方、理解している人の割合はまだまだ少なく、今後は理解促進の活動に努める必要があります。

特に、70代に区切ってみると、83.9%の人が遺贈寄付を認知しており、この年代においては遺贈寄付が一般的なものになっていると言えます。

また、これまで何らか社会的な団体に寄付をしたことがある人の方が、遺贈寄付について認知しています。日頃の寄付活動が活発になればなるほど、より広く遺贈寄付の一般化が進むものと思われます。

【遺贈寄付の意向度合い】
遺贈寄付に関する認知が増えている一方、遺贈寄付の実行意向は、まだまだ低水準です。50-70代においては、83%(417人)の人が、あまり考えたことがない、もしくは、考えたことがないと回答がありました。具体的に考えたことがある人は、12人と少数であることがわかります。

加えて、70代の79.8%が、「家族や相続人と遺贈寄付の実施について、話し合ったこともないし、予定もない」と回答。70代の意向度の低さが顕著に出ています。

さらに、遺贈寄付について考えたとき「断念した理由」や「不安に思うこと」もしくは「まだ準備をしていない」理由として、「寄付したお金がどのように使われるか不明瞭」が45.9%でトップに。ついで「やり方が分からない」が25%となっています。
このことから、遺贈寄付に関するより深い情報の発信を継続的に行う必要性がわかります。また遺贈寄付先団体においても、情報の開示やそのことの発信を行うことが、遺贈寄付を推し進めることにつながることが見て取れます。
【老老相続の認知度】
今後、日本が直面すべき課題である老老相続について、2024年調査で初めて調査を実施しました。結果として、74.2%の人が「知らない」と回答するなど、認知度が低い状況であることがわかりました。

2025年は、団塊の世代が75才以上の後期高齢者を迎える大相続時代と言われています。相続をする側、される側双方が高齢を迎えることにより、金融資産が「老後の資産」にとさらに貯蓄に回され活用が停滞してしまう恐れがあります。また、相続人の意思能力の欠如により、財産相続がスムーズに進まないケースも増加する恐れがあります。このような状況について、認知度が低いことは由々しき事態であり、今後、大規模な認知活動が必要であることがわかります。
【遺言書に対する意識】
遺贈寄付の実行の入り口とも言える、遺言書の執筆についても今回調査を行いました。遺言書を書かない・まだ書いていない理由は、「まだ年齢が若すぎる / もう少し歳をとってからと思っているから」が、141回答ありトップであることがわかりました。これは、40代-60代において、また、「相談先がわからない」という回答が74回答となり次点となっています。

遺言書をいつ書きたいか、また、すでに書かれた方はいつ書いたかという質問に対しては、自分が属する年代より上の年代を上げる方が、各年代で多い傾向にありました。例えば、50代と60代では、70代がトップに。また、70代では80代がトップの回答となりました。このことから、相続について先送りにしたがる気持ちが強くあることが読み解けます。

■考察と今後の展望について
今回の調査結果に対して、一般社団法人日本承継寄付協会の代表理事で司法書士の三浦美樹は、下記のようにコメントしています。
「今回の調査結果では、遺贈寄付の認知度が引き続き上昇している一方で、実行意向が依然として低水準であることが明らかになりました。特に70代の高齢者層においては、認知度が83.9%に達しているものの、実際に遺贈寄付を家族や相続人と話し合ったことがある人はわずか20%に満たず、遺贈寄付への意識の深化にはさらなる努力が必要であることが分かります。このギャップを埋めるためには、遺贈寄付がどのように社会や自分自身のためになるのか、その具体的な事例やメリットを一層広めていくことが急務です。
また、寄付の使途の不透明さや方法が分からないという不安が遺贈寄付を実行しない理由のトップに挙げられていることから、寄付先団体の情報開示や透明性を高めることが遺贈寄付の普及に繋がると考えます。今後は、寄付先の活動内容やその資金の使途に関する情報提供を強化し、寄付者が安心して遺贈寄付を行える環境を整備することが重要です。
さらに、「老老相続」については、調査において認知度の低さが明らかになりました。老老相続の問題は、今後ますます深刻化することが予想されるため、この問題に関する啓発活動が急務です。2025年、団塊の世代が後期高齢者に達し、大相続時代を迎えています。相続を巡る問題がより複雑化し、遺贈寄付がその一助となる可能性があることを社会全体に認識してもらう必要があります。
遺言書の作成に対する意識も依然として低く、特に「まだ早い」「年齢を重ねてから考えたい」という声が多いことが分かりました。遺贈寄付を実行するためには、まず遺言書を作成することが重要であり、その意義を理解してもらうための啓発活動が求められます。また、遺言書作成に関する相談窓口やサポート体制を充実させ、遺贈寄付の実行を容易にすることが、今後の大きな課題となります。
今後は、当協会として、遺贈寄付の認知度向上とともに、実行意向を高めるための取り組みを強化していきます。そのためには、遺贈寄付の具体的な実施方法や、寄付先団体がどのように寄付金を活用しているかについて、えんギフトを通して、さらに広く発信していくことが必要です。また、老老相続の問題に対する認識を広めるため、メディアや地域社会と連携し、積極的な啓発活動を進めていきます。
遺贈寄付を「誰でもできる寄付」であると認識してもらうために、当協会が提供する情報やサポート体制を強化し、より多くの人々が安心して遺贈寄付に取り組めるような社会作りを進めてまいります。」
(注1)高齢者の相続人(世界保健機関の定義では、65歳以上の人のこと)がさらに高齢者である被相続人(親など)から財産を受け継ぐ相続の形態
(注2)金融庁「高齢社会における金融サービスのあり方(中間的なとりまとめ)」
(1月16日 PR TIMES)
土地家屋調査士 大阪 和田清人
2025年01月09日
「生前葬について」
昨日、SG阪神いきかた研究会を開催しました。
テーマは、「生前葬について」。
講師は、オルグ・ブランディング京都の渋谷英嗣さん。
生前葬が求められる背景・市場ニーズや、
実施なさった方のお声などをお聞かせいただきました。
渋谷さんは、元々はホテルマン。
葬祭業にスカウトされて、以降30年以上葬祭畑一筋のお方です。
曰く、葬儀の本質は、コミュニケーション、ファンタジー、ロマンの3部作。
故人の生きざまを表現したいという想いを常に抱いていらっしゃってて、
その形が生前葬なんだとか。
だから、氏が提唱するのは、生前「葬」ではなくて、
生前「想」・感謝の会。
「ありがとう」と「ごめんね」を、
自分の口で言う機会をプロデュースなさっています。
そうは言っても、ある調査によると、生前葬を行ってみたいという人は、
わずか8.5%。
普及への道はまだまだ遠いですね。
「思い出を美しく、心につなげていく」セレモニーとして
認知されていけばいいですね。
土地家屋調査士 大阪 和田清人
テーマは、「生前葬について」。
講師は、オルグ・ブランディング京都の渋谷英嗣さん。
生前葬が求められる背景・市場ニーズや、
実施なさった方のお声などをお聞かせいただきました。
渋谷さんは、元々はホテルマン。
葬祭業にスカウトされて、以降30年以上葬祭畑一筋のお方です。
曰く、葬儀の本質は、コミュニケーション、ファンタジー、ロマンの3部作。
故人の生きざまを表現したいという想いを常に抱いていらっしゃってて、
その形が生前葬なんだとか。
だから、氏が提唱するのは、生前「葬」ではなくて、
生前「想」・感謝の会。
「ありがとう」と「ごめんね」を、
自分の口で言う機会をプロデュースなさっています。
そうは言っても、ある調査によると、生前葬を行ってみたいという人は、
わずか8.5%。
普及への道はまだまだ遠いですね。
「思い出を美しく、心につなげていく」セレモニーとして
認知されていけばいいですね。
土地家屋調査士 大阪 和田清人
2025年01月01日
あけましておめでとうございます。
旧年中はお世話になり、ありがとうございました。
私の今年のテーマは、「深根固柢」です。
不安定な時代ゆえに基礎を固めたいと思います。
本年もご指導、ご鞭撻をお願い申し上げます。
2025年 元旦
※昨年は、日本100名城を99まで踏破できました。
今年中に最後の1つをクリアしたいですね。
ちなみに、その場所は納沙布岬です。遠い・・・
土地家屋調査士 大阪 和田清人
私の今年のテーマは、「深根固柢」です。
不安定な時代ゆえに基礎を固めたいと思います。
本年もご指導、ご鞭撻をお願い申し上げます。
2025年 元旦
※昨年は、日本100名城を99まで踏破できました。
今年中に最後の1つをクリアしたいですね。
ちなみに、その場所は納沙布岬です。遠い・・・
土地家屋調査士 大阪 和田清人
2024年12月25日
「現地の状況と地籍調査の成果が一致しない」・・・_| ̄|○
富山県立山町で、2015年の地籍調査の結果に誤りがあったようです。
曰く、
「隣接する土地の測量結果との整合作業にミスがあったが、
確認が不十分で当時は気づかなかった」・・・_| ̄|○
これ、14条地図として法務局に備え付けられるんですよね。
地図の信頼を損なうようなマネは勘弁してくれ。
「誰が」、「どのように」、筆界を査定したのか、
明らかにしてほしいですね。
【「現地の状況と地籍調査の成果が一致しない」地籍調査の結果に誤り…土地家屋調査士から指摘 固定資産税の過剰徴収の可能性も 富山・立山町」
富山県立山町は24日、固定資産税の算定基準となる「地籍調査」の結果に誤りがあることが判明したと発表しました。
誤って登記されている可能性がある土地は71筆で、関係する所有者は36人です。町では来年中に再び現地の測量を行い、地籍調査の結果を修正して土地が減少した場合は固定資産税を返還するとしています。
「地籍」とは「土地の戸籍」のことで、「地籍調査」では1つの土地ごとに所有者や地番・用途を調べ、正確な境界線と面積を調査します。
土地の記録はいまだに多くが明治初期の記録を基礎としていて、土地の境界や面積などが不正確なものが多いとみられています。
1951年に制定された国土調査法に基づき、全国の市町村が調査に着手していて、進捗率の全国平均は53%に対し、富山県内の進捗率は29%(2023年度末)にとどまっています。
地籍調査の結果は登記所に送られて土地の登記簿が書き改められます。
今回の誤りは11月、土地家屋調査士から「調査依頼を受けた土地について現地の状況と地籍調査の成果が一致しない」と指摘があったことを受けて確認したところ、判明したものです。
結果、指摘があった土地を含むエリアで計71筆の土地の調査結果に誤りがあることがわかりました。
このエリアは2015年に地籍調査を行っていて、隣接する土地の測量結果との整合作業にミスがありましたが、確認が不十分で当時は気づかなかったということです。
現段階でどれだけ面積に差が出るかはわかっておらず、町では準備ができ次第、現地の測量を行い、地籍を修正したいとしています。
固定資産税は地籍調査後の面積で課税されているため、固定資産税を多く納めていた場合は対象者に案内し、返還するとしています。
(12月24日 チューリップテレビ)
土地家屋調査士 大阪 和田清人
曰く、
「隣接する土地の測量結果との整合作業にミスがあったが、
確認が不十分で当時は気づかなかった」・・・_| ̄|○
これ、14条地図として法務局に備え付けられるんですよね。
地図の信頼を損なうようなマネは勘弁してくれ。
「誰が」、「どのように」、筆界を査定したのか、
明らかにしてほしいですね。
【「現地の状況と地籍調査の成果が一致しない」地籍調査の結果に誤り…土地家屋調査士から指摘 固定資産税の過剰徴収の可能性も 富山・立山町」
富山県立山町は24日、固定資産税の算定基準となる「地籍調査」の結果に誤りがあることが判明したと発表しました。
誤って登記されている可能性がある土地は71筆で、関係する所有者は36人です。町では来年中に再び現地の測量を行い、地籍調査の結果を修正して土地が減少した場合は固定資産税を返還するとしています。
「地籍」とは「土地の戸籍」のことで、「地籍調査」では1つの土地ごとに所有者や地番・用途を調べ、正確な境界線と面積を調査します。
土地の記録はいまだに多くが明治初期の記録を基礎としていて、土地の境界や面積などが不正確なものが多いとみられています。
1951年に制定された国土調査法に基づき、全国の市町村が調査に着手していて、進捗率の全国平均は53%に対し、富山県内の進捗率は29%(2023年度末)にとどまっています。
地籍調査の結果は登記所に送られて土地の登記簿が書き改められます。
今回の誤りは11月、土地家屋調査士から「調査依頼を受けた土地について現地の状況と地籍調査の成果が一致しない」と指摘があったことを受けて確認したところ、判明したものです。
結果、指摘があった土地を含むエリアで計71筆の土地の調査結果に誤りがあることがわかりました。
このエリアは2015年に地籍調査を行っていて、隣接する土地の測量結果との整合作業にミスがありましたが、確認が不十分で当時は気づかなかったということです。
現段階でどれだけ面積に差が出るかはわかっておらず、町では準備ができ次第、現地の測量を行い、地籍を修正したいとしています。
固定資産税は地籍調査後の面積で課税されているため、固定資産税を多く納めていた場合は対象者に案内し、返還するとしています。
(12月24日 チューリップテレビ)
土地家屋調査士 大阪 和田清人