2013年09月30日

市場滞留期間と賃料値引き率

株式会社タスが、2013年7月期の「賃貸住宅市場レポート」を発表しました。

「市場滞留期間と賃料値引き率」の関係が興味深いですね。

大阪府においては、募集開始直後から賃料変更が始まって、
3ヶ月を過ぎると10%強、5ヶ月で30%値引きを行っているんだとか。

ただ、一部には値上げをしている物件もあるようです。
この辺の事例を突っ込んでみたいですね。


【タス、2013年9月「賃貸住宅市場レポート」を発表】

株式会社タスは、9月26日、「賃貸住宅市場レポート 首都圏版2013年9月」および「賃貸住宅市場レポート関西圏・中京圏版2013年9月」を発表した。

■首都圏版の概要
(1)2013年第2四半期 1都3県賃貸住宅市況図
東京23区では、江戸川区が「悪い」→「やや悪い」となったが、新宿区、渋谷区が「やや良い」→「やや悪い」となった。それ以外の地域には変化はなかった。トレンドが上昇を示す地域が2013年第1四半期の5地域から2013年第2四半期は7地域と増加した一方で、下降を示す地域が2013年第1四半期の8地域から2013年第2四半期は6地域と減少した。

消費税増税、相続税増税前の駆け込み需要により新規賃貸住宅供給量が増加している。人口流入が多い東京23区では、新規供給量増加を吸収できているが、東京市部、神奈川県、埼玉県、千葉県では吸収しきれずに空室率が悪化傾向にある。当面は景気の上昇に伴い、賃料は上昇傾向になることが予想されるが、供給過剰による空室率の悪化は、賃貸住宅の収益の低下要因となる。当面は市況の変化に注意が必要。

(2)東京23区ハイクラス賃貸住宅の市場動向
タスでは、賃料単価が4,000円/平米月以上かつ専有面積が40平米以上の物件をハイクラス賃貸住宅と定義し、4,000円/平米月〜5,000円/平米月、5,000円/平米月超の2クラスに分類して、今後定期的に市場動向を公表していく。高級賃貸住宅としては、ケン不動産投資顧問の「家賃30万円/月以上あるいは専有面積100平米以上」という定義があるが、5,000円/平米月超のクラスが、この定義に近いものとなる。

4,000円/平米月〜5,000円/平米月クラスは2007年を、5,000円/平米月超クラスは2006年をピークとして新規供給量が減少している。特に2009年以降の供給量が少なくなっている。供給量の減少から、需給ギャップが改善傾向にあり、両クラスとも空室率TVIは2007年をピークに微減傾向にある。ただし、5,000円/平米月超クラスは、2011年後半に若干悪化している。これは、東日本大震災後の外国人流出が影響したものと思われる。

(3)2013年7月期1都3県賃貸住宅指標
マンション系(S造、RC造、SRC造)では東京市部を除いたすべての地域で、空室率TVIが前月比で悪化。また、アパート系ではすべての地域で、空室率TVIが前月比で悪化した。貸家の着工数は増加傾向が継続しているので、今後も空室率TVIは悪化する可能性がある。

■関西圏・中京圏版の概要
(1)大阪府における市場滞留期間と賃料値引き率
大阪府では、募集開始直後から賃料変更が徐々に始まり、募集開始3ヶ月を過ぎるころから賃料変更を行う割合が増加する。募集開始3ヶ月目で10%強の賃貸住宅が賃料の値引きを行っている。また、若干だが賃料の値上げを行う賃貸住宅もある。賃料の値引きを行う賃貸住宅の割合は、募集期間が8ヶ月を迎えるころまで増加し、その後は30%〜40%で推移する。

賃料変更が少ない募集開始後2ヶ月までは、値引き額はごくわずかだが、賃料変更が増加し始める3ヶ月目から値引き額が増加し、市場滞留期間が12ヶ月頃まで値引き額、率とも高くなっていく。募集開始12ヶ月以降は、平均で約3,000円、率にして約3%の値引きが行われる。

(2)2013年7月期 関西圏・中京圏賃貸住宅指標
空室率TVI、募集期間ともに2013年6月期からの大きな変化は見られなかった。空室率TVIは、今後着工数の増加に伴い悪化する可能性がある。
(9月27日 SUUMOジャーナル)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130927-00052984-suumoj-life


土地家屋調査士 大阪 和田清人
esouzoku at 07:33│Comments(0)TrackBack(0)相続専門FP 

トラックバックURL

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔