2016年10月22日

「マンションのエンディングノート〜事例から学ぶ区分所有法関連制度」

木曜日、SGお初天神を開催しました。

テーマは、「マンションのエンディングノート〜事例から学ぶ区分所有法関連制度」。
講師は、マンション管理士の曽根武彦さん。
高経年マンションの相談事例から、生々しいお話をお聞かせいただきました。

平成27年末の時点で、マンションのストック総数は約623万戸
このうち、旧耐震基準のものが約106万戸。

では、この古いマンションの建替え状況は・・・
平成26年4月時点で、建替え完了が累計200戸弱。

全くできてない・・・

区分所有法では、「5分の4の賛成で建替え決議ができる」とありますが、
現実問題として、この決議はまとまりませんよね。

だって、高経年マンションの区分所有者は、その多くが高齢者。
今さら工事費を負担して新築マンションに住み替えれるかってこと。

東日本大震災では、被災マンションの建替え実績はゼロ。
その全てが公費解体による敷地売却を選択したんだとか。

建替えが現実的でない以上、結局のところは、
どんな手を使ってでも持たせ続けるしかないわけです。

そのためには、管理組合活動が適正に行われているか、
修繕積立金や長期修繕計画が見直されているかがますます重要。

でも、これが一筋縄ではいかないんですよね〜(^^;


土地家屋調査士 大阪 和田清人
esouzoku at 06:31│Comments(0)TrackBack(0)相続専門FP 

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