2019年06月03日

「看取りの家」

兵庫県には、「ホームホスピス」が全国一多いんだそうです。
空き家問題と地域ケアの両方に手が届く、素晴らしい取り組みですね。

が・・・
つい先日は、神戸市で地域の理解が得られず断念したニュースも・・・

いわゆる「NIMBY(Not In My Back Yard:我が家の裏には御免)」ですね。
悩ましい問題です。

別の記事では、計画に猛反対していた男性が余命宣告を受けて、
その施設に入所した事例が載っています。

とも暮らしの家」、いい名称だ。
一度お話を聞いてみたいですね。


【人生の最期、住み慣れた地域で ニーズ高まる「みとり」施設 ホームホスピス、兵庫が最多】

 高齢化に伴う多死社会を迎えつつある中、住み慣れた地域で最期を迎えることができる施設が各地で開設されている。がんや認知症の患者らがスタッフとともに暮らす「ホームホスピス」や、たんの吸引や胃ろうの管理といった医療ケアが必要な患者を支援する「看護小規模多機能型居宅介護事業所」(看多機)などの施設だ。兵庫県内には、全国ホームホスピス協会(宮崎市)に登録するホームホスピスが12軒あり、全都道府県で最も多い。看多機も県内に30施設あり、この2年間で倍増している。

 ホームホスピスも看多機も、積極的な延命を拒む入所者が緩和ケアなどで穏やかな死を迎える「みとり」を手掛ける。

 ホームホスピスは空き家となった民家などを活用。がんや認知症で1人暮らしが困難になったり、入院や施設への入所を望まなかったりする人たちが、サポートのスタッフと一緒に家族のように生活する。介護認定を受けていなくても利用できる。

 全国ホームホスピス協会によると、全国第1号は宮崎市の「かあさんの家」で2004年にオープンした。現在では各地で44団体が計57軒を運営する。兵庫県内では神戸や姫路、洲本など6市で全国最多の12軒が開設されている。

 同協会事務局長の黒岩雄二さん(55)は「兵庫で数が多いのは、阪神・淡路大震災を経験し、地域で助け合う意識が高いのかもしれない」と推測する。

 一方、看多機は介護保険のサービスで、医療ケアが必要な人を看護と介護一体で支える。要介護者が日中を過ごしたり宿泊したりするほか、看護師や介護士が自宅を訪問して在宅療養を支援する。

 兵庫県によると、神戸やたつの、豊岡市など9市で計30施設を数え、昨年度は1年間で9施設増えた。全国では511施設(今年1月時点)で、昨年の同時期と比べると92施設も増えている。

 兵庫県では昨年、初めて全41市町で死亡者数が出生数を上回った。県高齢政策課の担当者は「自宅で生活しながら利用できる看多機のニーズは今後、高まるのではないか。ホームホスピスを含め、人生の最期を迎える場所の選択肢が増えることは大切だ」と話している。(田中宏樹)
(6月2日 神戸新聞NEXT)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190602-00000000-kobenext-life


【「死」への拒否感、地域に根強く 神戸で計画「看取りの家」住民理解得られず断念】

 余命が短いとされた患者らに最期の場所を提供する施設「看取(みと)りの家」が神戸市須磨区で計画され、近隣住民が反対していた問題で、事業者が開設を断念したことが20日分かった。事業者は神戸新聞社の取材に「住民に理解してもらえない中での開設は難しい」と説明。超高齢化に伴う「多死社会」が迫り、終末期患者の「受け皿」は必要性を増しているが、「死」に拒否感を示す地域社会と共存する難しさが改めてあらわになった形だ。(中島摩子)

 事業者は、須磨ニュータウンの住宅街にある2階建ての空き家を購入し昨夏、看取りの家の運営を主な目的とする株式会社を設立した。余命宣告を受けた患者5人程度とその家族を24時間体制で受け入れ、従来の介護保険制度にのっとらない独自のサービスを提供する計画だった。

 事業者の代表を務める男性は取材に「自宅で最期を迎えたい人が多いが、現実は違う。病気が進行しても治療を望まない人もいる。看取りの家はその人らしく過ごせる場所にしたい」としていた。

 昨秋以降、事業者が自治会関係者らに事業内容を伝えたところ、住民側が反対の意思を表明。「繰り返し人の死を目の当たりにするのはつらい」「車の出入りなどで騒がしくなるのは不安」といった声が上がり、各戸の外壁に「看取りの家はいらない」「断固反対」と記したビラを張り出す反対運動に発展していた。

 住民代表と事業者代表が20日に面会し、事業者は計画を断念、住民側はビラを撤去することなどを確認した。購入した空き家は売却する予定という。

 事業者の代表は「満足な看取りをしたい思いがあったが、難しかった。反対されるのは想定外だったが、住民への説明不足や、計画が甘かったという部分もある」とした。
(5月21日 神戸新聞NEXT)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190521-00000001-kobenext-l28


土地家屋調査士 大阪 和田清人
esouzoku at 08:09│Comments(0)不動産よもやま話 

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