2025年02月08日

湯沢町と十日町市の境界線 高裁判決

新潟県湯沢町と十日町市の境界争い、湯沢町の主張が認められたようです。
地裁の判決を変更した形ですね。

参考に、過去の記事を列記します。
新潟県湯沢町と十日町市との境界未定問題
新潟県初。自治体同士の境界確定訴訟
湯沢町が動いた!
湯沢町と十日町市 第1回口頭弁論
湯沢町と十日町市の境界線争い いよいよ判決
湯沢町と十日町市の境界線 判決の根拠は・・・?
湯沢町と十日町市の境界争い 控訴へ

江戸時代の土地の支配や利用状況を根拠とした一審から、
明治、大正時代の国有森林台帳や、地形などを考慮した結果のようです。

ご存じいただきたいのは、最後の最後はここまで調べるってこと。

たまに聞かれるんです。
「モメたら、両者の主張の真ん中に線を引くんでしょ?」

いえいえ、結果的にそうなることもありますが、
筆界が生まれた時まで遡ります。

「この辺でええやん。」で決めちゃうと、
将来ひっくり返される恐れがあるわけです。

取引を急ぐのはわかりますが、
相手の言い分を丸吞みする筆界確認は危険ですよ。


【湯沢町主張の境界認める 十日町市と争い、東京高裁】

 新潟県湯沢町が隣の十日町市に対して境界線の確定を求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁は6日、一審新潟地裁判決を変更し、湯沢町の主張を全面的に認めた。従来より町の面積が広がる形となり、「ガーラ湯沢スキー場」のほぼ全てが町に含まれ、固定資産税の課税権も町側に移ることになる。

 一審は係争地の一部について、江戸時代の土地の支配や利用状況を根拠としたが、高裁の松井英隆裁判長は「確定は困難で、おおよその区分線も知り得ない」と指摘。明治、大正時代の国有森林に関する台帳や林産物の関連資料を検討した上で、地形なども併せて考慮し、湯沢町側の主張を採用した。

 一審判決は、一部については十日町市側の主張を認めていた。

 1990年以降、ダム建設計画を受けて両自治体間で境界線について協議が続いたが、計画の中止によって中断。折り合いが付かず、町が2020年に提訴した。

 判決を受け、湯沢町の田村正幸町長は取材に「主張が認められ良かった」と強調。十日町市の関口芳史市長は「判決内容を精査したい」とするコメントを出した。
(2月6日 共同通信)
https://news.yahoo.co.jp/articles/2325e973b1044a9a584eec6f3013f7c4b49f0026


土地家屋調査士 大阪 和田清人
esouzoku at 06:59│Comments(0)境界 

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