「ER 緊急救命室」 というアメリカ発の医療テレビドラマが昨夜日本での最終回を迎えた。

15年前にNHKのBSで放送が始まったこのドラマは これまでの日本の医療ドラマとは全く違う感覚のドラマだった。 スーパードクターも出なければ 主役も複数のキャストが演じる群像劇で、単に医療の現場だけでなく 医師や看護師、病院関係者が日ごろぶつかる問題や家庭の事情などの面からも見せ 医者達にも家族があり、恋や恋愛に悩み、家族を守ったり 人間関係の中で日々壁にぶつかりながらも、医療行為にぶつかって行く姿をみせてくれました。

そんな中でも、医療のシーンではこれまで見たことのないリアルな治療シーンを演じ、視聴者をくぎ付けにする 本当に治療室や手術室に居るのではないかと思わせる演出も凄い物がありました。

このERという 15年に渡るドラマストーリーでは 332話のストーリーがつくられ、ありとあらゆる治療場面が見せられました。

癌、肺炎、水痘、エイズ、肝炎、心臓疾患、脳腫瘍、大動脈瘤、銃創、刺傷、痴呆、心臓移植、脳死、交通事故、バスの横転、飛行機事故、列車事故、ビルの崩壊、ガス爆発、水難、湖での溺れ、、、、 まさにありとあらゆる症例を見せてくれました。

そして このERの中では助かる人もいれば 亡くなって行く人も・・・
日本の病院ドラマなら スーパードクターの活躍で助かって よかったよかった・・・ となるところですが、ERでは 子供も親も 少女も赤ちゃんも多くの患者が命を落としていきます。そこでの患者を取り巻く人間模様も見事な演出でした。

タイトルの 救命室という言葉とは裏腹に まさに 生る事と死んで行くことを見せて考えさせるドラマでした。

15年間に渡り見続けて来たドラマが終わりました。
15年前の夏 このERの中でテレビドラマ界の最高賞 エミ―賞の作品賞を取った  「生と死と」という 妊婦の難産による出産ストーリーがあったのですが、このドラマの1週間後に我が家では長男が生まれました。この時 ドラマのシーンが頭によぎり 複雑な時間が過ぎた事を記憶している印象深いシーンでした。

これから このERのような良質なドラマと出会うことは めったにないかもしれません。