年季が入って、料理はもう何でもできるという主婦でも、これなら自信を持って人に出せるという得意な分野と、あまり作りたいと思わないけど、この季節には食べる料理だから、私もしましょうとなって用意するものがあるんじゃないでしょうか。

そうなると、あまり熱が入らないから、出来もまあまあとなることが多く、私の場合は、それがシチューのように、ことこと煮込む料理で他にもポトフとかブランケット・ド・ヴォ、シュクルット、カスレがこの分野にはいります。

私が長い時間をかけて用意するのはソースで、肉とか魚はそのものの素材を生かしてローストしたり、バターでポワレしてソースを添えるというクッキングが私の十八番です。

それに対して、煮込み料理は、エキスが全部外にでてしまい、素材のおいしさが味わえないように思っていたのです。

でも、一度、お呼ばれして食べたフランス料理の定番、ブフ・ブルギニョン(ビーフ・ブルギニョン、牛肉のワイン煮込み)がとてもおいしかったのでマダムに聞いたところ、時間をかけて煮るだけじゃなく、やはり手をかけて用意してあり、そうすればこんなにまろやかな一品に仕上がるのだということがわかりました。

boeuf-bourguignon

そうしたところ、私のクッキング・パートナーである次男が、ウイークエンドにブフ・ブルギニョンを作ったと写真を送ってきました。

彼がいるカリフォルニアもこの冬はエル・ニニョで雨が多く、好きなアウトドアスポーツができなく、その退屈をまぎらわそうと男料理に打ち込んでいる様子です。

この為にラクルゼ鍋を求め、ワインボトルを空け、野菜を一杯入れ、3時間かけて煮たんだよという張り切りようで、出来上がりに満足げなので、まずほめて、トマトペピュレを加えたらもっと食慾をそそる色がでるよと一言アドヴァイスです。

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そして、ここフランスもまだ寒い冬の天気、煮込み料理で身体を暖かめることにしましょうと、私のブフ・ブルギニョンです。

私はこれを仕上げるのに3日かけました。

ーまず、牛ばら肉の3cm角切りと玉ねぎ、人参、セロリの香味野菜の千切りとにんにく一片にワインをかぶるくらいそそいで一晩つけておき、翌日肉の汁気をふいて、フライパンにオリーブ油を熱した中で色ずけし、塩、胡椒します。

ー肉を取り出した後、野菜を炒め、小麦粉大匙一杯加え混ぜ(ソースにとろみをつける為)、トマトペースト大匙一杯も加え、つけ汁を入れ、あがってくるあくをすく取り、鍋に入れます。

ーそこに肉を戻し、全部を又一日置いておきます。

−3日目に鍋を火にかけ、ブーケガルニを加え、まず中火で、ぐつぐつしてきたら弱火にして2時間煮ます。汁が足りないようならブイヨンか水を足すよう気をつけます。

ー火から降ろし、肉を取り出し、残りの野菜は網でこし、その汁に肉を戻し、又弱火で30分煮て味を調えます。

ー肉と一緒に他の野菜も煮て、それを付け合せにするのが家庭的だけど、今日は、人参グラッセとポテトのピュレを別に用意しました。

ワインは飲めない私ですが、こんなにどぼどぼ鍋に入れているのに、酔わないですむのが嬉しいながら、これは肉を味わっているのか、ワインのエキスを味わっているのかどちらなのかしら、と首をかしげています。

そして、今日は息子の28歳の誕生日、わいわい騒いで祝った子どもの頃の誕生日より、大きくなるにつけて、ますます、生まれたことの大切さ、私の子どもでいることの有難さを身にしみて感じるのは、遠くに離れていて会えることが少ないことからくる私のおセンチな感情からくるのでしょうか。








今日のような料理は、時間がなくてはできないもの。今夜のテレビで、フランス人はますます出来合いの惣菜を求める傾向だと言っていたけど、伝統料理もなくなってしまうのかしら。そうしたら、フランスはもう存在する価値ないわ
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