2023年01月11日
アフターサポート強化のお知らせ
当店で車両ご購入歴のあるお客様および
これから車両ご購入を検討されている方に
アフターサポート強化に関するお知らせです。
e-SCOOTER SHOP tAMO(合同会社tAMO)では
販売させて頂いた車両の修理・メンテナンスを
横浜の樽町ファクトリーで一括して行っておりますが
遠方のお客様に関しましては送料負担がネックでした。
そこで
T9PLUS、T9SPECIAL、T10PLUS、PFL X11シリーズの
修理・メンテンナンス時にかかる片道送料を
全国一律1500円とさせて頂く事に致しました。
(沖縄・離島、上記以外の車種を除きます)
アフターサポートに関しましては
修理を代行してくれるバイク店や代理店などの
拡充も今まで色々と模索しておりましたが
当店の車両は独自施工のカスタム部分も多く
一定のクオリティ以上で安定したアフターサービスを
行う事は、その方式では難しいと判断致しました。
やはり車両の細部まで知り尽くした当社の熟練スタッフが
修理やメンテナンスを行うのが一番です。
そこで、お客様の負担を少しでも軽減するべく
今回修理やメンテナンス時の送料を見直す事に致しました。
代理店形式での修理体制には維持コストもかかり
またお持ち込み店舗までの距離も地域によって異なってきます。
その際の高速代やガソリン代のお客様負担を考えると
車両販売価格と送料を安く抑えたほうが合理的と考えました。
なお、発送の際は佐川急便着払いでお送り下さい。
送料のご負担分は後日改めて請求させて頂きます。
佐川急便着払い以外でのご発送は一律料金対象外と
なりますのでご注意下さい。
対象車種以外の限定モデルに関しましては
サイズにより金額が異なりますので
個別にお問い合わせ頂けますようお願い致します。
今後とも当店をよろしくお願い致します。
ess_tamo at 13:05|Permalink│Comments(4)
2022年11月02日
特定小型原動機付き自転車の新設にあたって
道路交通法の改正によって
今後「特定小型原付」という区分が新設され
速度20km/h以下、年齢制限16歳以上
その他識別灯の搭載など特定の要件を満たすものは
運転免許不要、ヘルメット任意になるようです。
この動きに関しては賛否両論ありますが
当店の考えに関してはTwitterで時々書いていますので
ここではあえてそこに触れない事にします。
今回は、その法改正を踏まえた上で
当店が今後どのような展望を考えているのか
についてお話したいと思います。
当店で車両をお買い上げ頂く方は
ほとんどの方が二輪免許を取得しています。
それはやはり原付2種をはじめとした
比較的パワーのある高性能な車両をメインに
取り扱いをしているのが影響していると思います。
実際、売り上げの8割近くを原付2種以上の
車両が占めています。
それはもちろんそのジャンルに当店が力を入れて
いる事の表れでもあります。
また、原付1種の車両に関しては
他社さんでも多数展開しておりますので
当店では600Wの定格出力の中でも
電圧を上げたりコントロールユニットの
チューニングによってパワーアップをはかる等
少々マニアックな分野を攻めてきました。
今後特定小型原付が新設される事になっても
このようなニッチな市場はある程度の規模で
需要が残ると考えております。
特定小型原付では
ヘルメット任意、免許不要という大きなメリットが
ありますが、20km/hの制限速度
そしてナンバー登録、保険の加入といった義務も
同様にありますので、免許を既にお持ちの方で
ヘルメットの着用に抵抗がない方にとっては
それほど大きなメリットにはならないと思われます。
さらに、識別灯の設置など車体製造コストがかさむ事で
特定小型原付対象の車両価格がその性能に対して
想像よりも高くなってしまう可能性も十分考えられます。
これはとりわけ二輪免許をお持ちで
原付2種仕様の車両を検討されている方にとっては
顕著ではないでしょうか。
私自身、オートバイが好きで
趣味で大型バイクなどにも乗りますが
そのようなタイプの人間にとっては
あまりヘルメットに抵抗感がありません。
むしろ様々な危険を身を持って知っているからこそ
ヘルメットやプロテクターの重要性を
強く感じていらっしゃる方も多いと思います。
特定小型原付の新設によって
気軽に電動キックボードに乗りたいという
ライト層が多く生まれる事になるでしょう。
でもそれはその分野の発展にとって
非常に重要な事です。裾野の広いジャンルは
将来的に必ず伸びます。
そしてその中からきっと
「もっと高性能でパワーのある車両に乗りたい」
という層が一定数生まれてくるはずです。
交通の流れに乗るという意味での安全面から
その必要性を感じる方も出てくるでしょう。
このような事から
当店では今と変わらない方向性で
今後そのような方達の受け皿となれるような存在を
目指していきたいと考えております。
ただこれからの規制緩和によって
(厳密には規制緩和ではありませんが
あえてこう呼びます)
事故や違反がクローズアップされて
健全に今までの免許区分で電動キックボードに
乗られている方が今後肩身の狭い思いをする事は
何としても避けて頂きたいと強く願います。
ess_tamo at 01:30|Permalink│Comments(0)
2022年03月05日
バッテリー増設でパワーアップ?
今日はバッテリー増設について書いてみたいと思います!
これがバッテリー増設した場合のバッテリーケースです。
取付位置はハンドルの前側、後ろ側どちらでもいけます。
(後ろ側にするとシート付きの車両は折りたためなくなる場合があります)
車両本体に内蔵されているバッテリーに加えて
バッテリーケースにもうひとつバッテリーを追加出来ますので
航続距離を大幅に伸ばす事が出来るわけです。
では、そのメリットとデメリットを挙げてみましょう!
まずはデメリットからいきましょう。
①車体が重くなる
②防水性能が落ちる
③見た目がスマートではなくなる
大きくはこの3点です。
車体が重くなる事により
持ち運びがしにくくなったり
走行時の軽快さがなくなったりします。
これは増設するバッテリー容量にもよりますが
13Ah程度であれば影響は少ないです。
18Ahを超えてくると車体重量もかなり増えて
少しハンドリングが重く感じるようになります。
また、車種によっては駐輪時にサイドスタンドが
車体を支えにくくなり、不安定になります。
防水性能は、やはりバッテリーを車体の外に
出している事からある程度落ちてしまいます。
バッテリーケース内のバッテリーを防水シートで
保護したり、コネクタを防水施工するのは効果的です。
見た目に関しては
スマートさが失われますが、バッテリーケースは
バッテリーを取り外せば小物入れとしても使える為
実用性という部分では非常に良いです。
では、メリットです。
①航続可能距離がのびる
②パワーアップする
③寒さの影響を受けにくくなる
さて、①は当然なのですが
②と③のメリットについては
意外と知られていないのではないでしょうか。
モーターを変えるわけでもないのに
本当にパワーアップするの!?
と思われるかもしれませんが、実はそうなのです。
これは、
バッテリー容量が増えると電圧が下がりにくくなる
という事が関係しています。
どういう事かといいますと
通常、急な加速をする時や急な坂道を上る時は
負荷がかかる為、電圧が一時的に下がります。
車両のディスプレイには電圧を表示する事が出来ますが
この数字を見ていると、上記のようなシチュエーションで
電圧が落ちるのを確認する事が出来ます。
また、バッテリー残量計は電圧と連動していますので
バッテリー残量も一時的に減って、負荷がなくなると
また元に戻るという現象が起きます。
特に冬などの寒い時期では顕著にこれが出ます。
電圧が下がるという事は、モーターに送られる電流も
下がる事になりますので、当然その分パワーダウンします。
ところが、バッテリー増設をして容量が大幅にアップすると
電圧の変動が非常に小さくなります。
パンパンに水が入ったビニール袋の穴から
勢いよく水が出ていくのをイメージしてみて下さい。
この「水が出ていく勢いの強さ」が電圧です。
そうすると、バッテリーの容量アップで
電圧が下がりにくくなれば
急加速や坂道など大きな負荷のかかる場面で
安定して多くの電流を流す事ができるので
それはパワーアップする事につながります。
そして冬の寒い時期でも、容量アップする事で
電圧低下の影響をある程度カバー出来るのです。
これは大きなメリットですね。
ただ、パワーアップする事で
デュアル仕様などオーバーヒートを起こしやすい車両は
知らないうちに負荷をかけすぎる場合もあるので
注意が必要です。
また、電圧が下がりにくくても
多くの電流を流す事で、その分確実にバッテリーは減ります。
せっかくバッテリー容量を増やしても
パワーが出るのでついついアクセルを開けてしまうと
航続距離が思ったより伸びないという事がありますので
この点にも注意が必要です。
当店ではバッテリーの増設など
カスタムを承っておりますので
興味のある方は是非ご相談下さい!
(追記)
並列でバッテリーを増設する場合は
2つのバッテリー容量が全く同じか
なるべく近いものを選択する事をお勧めします。
あまり容量差があると、循環電流により
効率が悪くなってしまう為です。
また、乗らない時には増設バッテリー側の
ソケットを抜いておくようにしましょう。
2つのバッテリーがつながっていると
バッテリー残量が徐々に減っていきます。
容量差の大きな増設
例えば、本体25Ahに10Ahのバッテリーを増設
するような場合は、両方の容量を最大限に生かす為
切替スイッチやバランサーを付けるのがベターです。
ただ、電動キックボードの場合
配線周りなどのスペースに全く余裕がない場合も多く
容量の近いバッテリーを並列で繋ぐ手法がシンプルですし
よく用いられます。
当店では、バッテリー増設の様々なテストを行っていますが
適切に運用すれば並列接続でもロスはそれほどなく、
バッテリーへの負担も大きくない事から、
基本的には並列接続でバッテリーを増設しています。
ただ、必ずどちらのバッテリーも満充電で運用して下さい。
満充電と減っているバッテリーを並列に繋ぐのは
非常に効率が悪く、バッテリーの寿命を短くする原因にもなります。
そして、使わない時は増設バッテリーのコネクタを抜く。
こうする事で、増設したバッテリー容量を効率的に使う事ができ
安全に運用する事が出来ます。
ess_tamo at 22:56|Permalink│Comments(2)