健康、薬

整体について、姿勢を正しくすることが一番、エッセイ138

2016.02.17 整体について、姿勢を正しくすることが一番、138

0.はじめに

そもそもなぜ整体について執筆する気になったのか、まず理由を述べる。実は私、腰を痛め接骨院に三年も通っている。少しでも早く治そうとのことで、整体師の方にねほりはほり整体のことを聞いていると、姿勢を正すことが大事との認識を深めた次第である。そうこうしていると、TVや種々講演会で整体についていい話が矢継ぎ早に飛んできて、ますます整体の何たるかをまとめる気になった。かくしてできたのが本稿である。これは、まだ腰痛を経験したことのない方に是非読んでいただきたい。また腰痛の方には、腰痛メカのさらっとした理解として受け止めていただければ幸いである。

 

1.                 骨格への関心

 40-50代から、40肩・50肩やらぎっくり腰やら、腰痛で悩んでいる方が多いのにはびっくりする。最近は特にではなかろうか。

 そんなことで、整形外科は満員の盛況であり、数多く接骨院があって過当競争で大丈夫かと思うが、どこもかしこも患者さんで一杯である。出来ればかかりたくないのは当然の思いである。

 まず、多くの方の悩み事については、ちょっとした集まりで聞いてみると。猫背が200%、ぎっくり腰体験が50%、肩こりは20%、子供の姿勢の悪さに数%といったところであると。

 

2.整体の医学

 骨に関係するもの、筋肉痛も含めて骨系に関係するものは、すべて背骨や骨盤のゆがみによるものであるといわれている。

2.1 人体の骨格 背骨の形状

(1) S字型背骨

 背骨は横から見ると(おなかの方に出るようにカーブし、背中の方では後ろ(外側)にカーブする)S字型となっている。これは、頭に衝撃が伝わらないようにする緩衝機能のためであるとされているが、もともと人間が四足動物のコロの名残であり、重いおなかを支えるには背骨が湾曲していたと考えられる。

(2) 骨格

骨は、頭蓋骨をトップにして下方に向かって順に背骨、腰骨、足骨となっており、また首下からは横方向に順に肩骨、手の骨となっている。

肩骨は肋骨や背骨とは連結していない。もともと、手は魚の胸ヒレが進化したものといわれているので、手の付け根である肩の骨と背骨が一体とならなかったのであろう。

骨盤もまた背骨と直接接合はしてはいない。しかも骨盤は左右二つに分かれていて、左右で一体となってはいない。

手足が体本体と連結していないことは、体本体の動きの自由度を増すためか、手足の動きの自由度を増すためか、そんなことが考えられる。

 

2.2 背骨のゆがみ 

 背骨のゆがみは聞き手の存在、足ぐみ、からくるといわれている。

(1)ゆがみは重いカバンをいつも利き手で持ったり、座ったときに足を組んだりする等の生活習慣が背骨ゆがみの原因である。カバンの場合はもち手をかえればいいが、できればリュックが一番望ましい。曲がりの原因をつくらないということである。

(2)足を組むことがどうしてまずいか。足を組むと組んだ上側の足の付け根にある骨盤が少し上がります。背骨は左右の骨盤の線に直角になって上にのびるので、骨盤の傾斜はすぐに背骨の傾斜となります。人間の体は上手にできていて、背骨を傾斜させたままにしておく訳ではなく、背骨を左側または右側に湾曲させてバランスをとります。こんな姿勢が良いわけはないということです。よって、足を組まないようにします。なお、骨盤のゆがみがひざ痛にも関係するといわれています。

 

2.3 背骨のゆがみが引き起こす症状

 ゆがみによってゆがんだ付近の筋肉が萎縮する。肩において、肩の筋肉萎縮がおこり、神経機能を低下させた現象が肩こりである。

(1)首の骨の曲がりすぎが神経機能を低下

整体師の講義において、頭を下げるだけで、神経系の機能が低下してしまうことのデモ実験があった。まず、被験者は椅子に座って左右の手をがっちりと握って左右の肘を外側に向け水平に突き出した。次に、整体師が左右の手で被験者の左右の肘を上から下に押し、被験者は肘が下がらないように押し返した。これを、普通の姿勢のときと頭を下げたときの2ケースで行った。すると。後者の姿勢のときが、押し返しにかなり力を要したという。これが頭から腕への神経信号のスピードダウンの結果ということであるとのこと。(機能低下のこと)

(2) 骨格矯正のデモンストレーション

同じく整体師の講義において。骨格矯正もいろいろとあるなかで、ひとつが紹介。1本の自転車タイヤのゴムチューブのような2m程の長いゴム帯を和服着用時の襷がけのような感じで装着し、肩部を締めて肩を動かす(これが肩部の矯正)。この後、ゴム帯をはずしたときに肩がスムースに動いたという。

 

3.具体的な姿勢の問題について、整体師との問答

(1)枕について これは首の骨に関係し、枕がないと、首の骨が適度に曲がらないため、よくない。枕は、頭の下部から首に当てるのがよい。最近の枕はふかふか(柔らかい)であるが、これを使うと首の骨がまっすぐに伸びきってしまい良くない、ということである。

(2)寝る  前述のように、体のゆがみを直すのは寝ているときであり、このとき自然体でいることが肝心である。寝返りは一回の睡眠で40-50回ほどであり、このとき、背骨が左右に程よくほぐれるとのこと。

(3)ストレッチで首を回すのは良くない。骨が擦りへることになるからである。首を動かすときは手を添えて、首の骨に負担がかからないようにすべきとのこと。

(4)睡眠では、ソファマットよりもせんべい布団が良い。理由は、背骨のS字形が保たれるからである。ソフトソファマットですと、背骨が腰と頭を両端にして下方に円弧を描くよう撓んでしまい、よくないとのこと。

(5)首の骨の障害が腰に来る場合もある。もちろん、逆の場合もあるとのこと。

(6)もともと低反発マットはNASAの宇宙飛行士用で衝撃緩衝に開発されたもの。

(7)ぎっくり腰  これは急になるものではなく、骨にかなり無理を強いた結果、発症するもの。自分は、骨を対象として治療していますが、この種の問題は筋肉に炎症を起こしているので、冷やすべきとのこと。間違っても温めないように。とのこと。

(8)体幹とは、背骨や腰を含めた胴体中央部全体のことである。ここが全身の健康に関係するとのこと。

(9)座る姿勢  ソファに座るとき、背中を丸めると、腰付近の背骨が伸びきってよくない。体が延しイカのようになっては困る。座る場合は、腰の直立イコール背骨の直立として座るのが良いとのこと。よく腰の悪い方がおなかの後ろと椅子の背面の間に枕の様なものをいれておられる。これは、S字方形がくずれないようにするためである。

(10)アフリカマサイ族は腰痛知らず

 彼らはかがみこんだ姿勢で作業する場合、胸を張りお尻をつきたてるので、腰骨はS字形を保持している。だから、腰痛にならないのである。逆に言えば文明人は、かがみこむときは、背骨を弓のように曲げてしまう。これでは腰骨のS字形がくずれてしまう。

 

4.整体のあれこれ、雑感

4.1 診察において

(1)診察時間

 接骨院に行くと、保険の利く治療の場合には20分ほどであり、保険沖かない懇切丁寧な診療のときは1時間が基本となっている。エステ系でも初診では1時間30分ほど時間をかけて話を聞きます。その後は一回につき1時間ほどの診療と聞いている。

(2)着衣

白衣はなぜきるのであろうか。エステ系ならうすピンクのものを着ている。医療系ということなのであろう。

 

4.2 整体の道に進む若者

整体師を目指す肩も結構おられる。傾きかけた学校が生体をコースに取り入れようと検討しているところが少なからずあるところを見ると、まだまだいけるのかもしれない。

みていると、高校出たて方がすぐに整体を目指すよりも、やはりエステの延長で社会人になってから目指されるようである。私の友人もそうであった。そんな方はサラリーマン時代から整体には興味をもち、在職中からセミナーなどに出かけ勉強していた。

 

5.まとめ

 生活習慣病がいつもとりざたされているが、これは内臓疾患ばかりではなく、体の基本となる背骨にもかかわるものであり、日ごろの姿勢に関係するものとあらば、関心も増す。最近の骨系の問題が結局は生活習慣に原因を有するということである。日ごろの生活を大切に健全に営みましょうが一番の解決となる。そうこころがけたいものである。

まとめとして 骨格のゆがみから来る疾患について整体師の方々の話としてまとめる。

(1)整体の各疾患はおおむね生活習慣からくるものである。これが骨のゆがみをもたらし、ひとつには筋肉萎縮を生み、もうひとつは神経系を圧迫する。前者は血行不良を起こし、筋肉痛となって症状が現れる。後者については、神経機能の低下による障害が生じる。

(2)ゆがみをとるのは、睡眠と栄養と運動である。とりわけ睡眠が大事である。

富山の薬のルーツについて、エッセイ137

2016.02.16 富山の薬のルーツについて、137

1.はじめに

 富山の薬は富山でなければならないというのが富山県民の思いである。ではなぜ薬は富山なのか、他の地域でもいいはずである。このように考えると製薬のルーツを知りたくなるのは当然である。たまたま、製薬について話を聞きかつ調べるチャンスがあったので、ならばレポートしようと決めて、本稿を書いてみた。

論点は、製薬技術、製薬原料、販売システムであり、これが富山の薬を特徴付けたと展開する。お付き合いください。

 


2.富山の風土

 あちこちで毎回同じように、富山はこうですって言い回っております。

2.1 自然環境

 3000m級の山脈に深度1000mの富山湾トラフがあり、広がりからいえば割合狭い平野で扇状地地形をなしている。また、高さ方向で言えば、温帯から寒帯までの幅広い気候であり、豊富な降水が森林を含め一大穀倉地帯を形成している。

 


2.2 産業

 産業といえば、昔から、農業、薬業といえる。地理的に言えば、日本(列島)の中心が富山である。この富山が日本海交易には地の理ということで一番適しており、米を交易品に出来るほど裕福な地ということもできよう。

 実際、日本海交易として富山からは米を北海道に、逆はニシン、昆布が富山に来ている。富山は地元の幸に加えて北の幸にもめぐまれ、その実で食材が豊富といえる。

 


3.富山の薬

3,1 富山、製薬の発展

 製薬には原料と技術が必要である。富山は両方の要因をうまくクリアーしたからこそ発展したものといえる。

・技術については、一説によれば、立山の修験者が持っていた薬(今でいう薬かどうかは不明)が技術的下地となったとか、戦国時代に火薬製造などで薬技術の下地あったとかいう説があるが、詳しいことはわかってはいない。

・薬の原料については、漢薬の原料はもともと日本にはなく、中国から輸入にたよっていた。これは富山では好都合であった。北前の交易が薬の原料調達に一役買っていたからである。

・技術について。製薬には原料に加えて製薬技術が必要であり、前田藩が岡山から技術者を呼んだとされている。とにかくこうして、薬が富山で生産された。

・富山の薬が全国的シェアーをえるようになったのは、独特の販売方法にその特徴がある。まずは、修験者として全国各地に物を持っていたシステムがそのまま活用され、しかも「先用後利」という定期的な顧客を全国に確保したことになった。繁栄はその時からである。

 


3.2 世にデビュー

 1960年、二代藩主前田正甫公が江戸城で大名の腹痛に薬を使ったことにより世に広まったとされているのは、多分に後世の作り話という。富山の経済基盤が磐石であったのは、多分の加賀藩に属していたおかげであるが、そうした話が富山の薬に必要だったということだけは間違いなさそうである。

 


3,3 交易:北前船交易

 ここで交易について詳しく述べたい。交易ルートとしては、(前述の通り)富山から北海道までであり、そのルートで富山から米を輸出し、北海道の海産物を輸入していたのである。もともと、米は加賀百万石の半分が富山の地であるので、交易は加賀藩の交易の一環としていた。加賀藩の湊は岩瀬(富山市北)であり、大変にぎわっていたが、越中藩の湊(水橋)は貧相であったといわれている。

 一方、富山から西方向へは若狭から陸路担って今日や大阪へ血つながっていた。また下関経由して大阪まで行く海上ルートも盛んであったという。

 


3.4 薩摩による密貿易

 これを研究されておられる方によると、薩摩は清との密貿易をしており、

 清→琉球→薩摩→新潟・・→富山

のルートで漢方薬原料が国内に入ってきたとのことである。しかし、富山に行く前に大阪で薬原料を積みおろししており、当然、薬種中買仲間が店を出して製薬が始まった。大阪の道修町がそうであり、武田薬品(1781)や塩野義製薬(1878)の発祥の地となっている。

 


5.今後の富山の薬、まとめとして

 西洋医学重視政策により1870年「売薬取締規制」の制定により富山の薬が大幅な規制を受けるようになった。その後、1943年と1948年の薬事法を経て製薬の完全オートメ化の要件をクリアーしたり、1960年の薬事法で売薬(富山の薬)が業としてやっと認められたりの、苦難の歴史が今も続いている。また先用後利のシステムも時代に取り残されぎみである。このように、富山の薬はいままさに正念場にあるといえる。

 


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