800万円→100万円→1億円達成の株式投資術

2004年5月に1億円を達成しました。一時は、800万円が100万円まで落ち込んだので、よろこび一杯です。
本も発売され、週刊ポストにも出ました。2005年12月にはサイボウズ株の急騰で7億円達成!!その後リーマンショックで1億円切るところまで落ち込み一時ブログを休止していました。
   サイト運営者:普通のサラリーマン えす

2007年08月

自民大敗、本当の理由

Nikkeiビジネスオンラインより。
もう、政治は、組織票の時代ではないという当たり前の指摘ではあるが、なかなか、僕の考えに近い意見だと思ったので、転載。


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自民大敗、本当の理由
小泉改革路線に逆行する安倍自民を国民が拒絶
2007年8月7日 火曜日

参院選での自民党大敗については、既に年金問題、政治とカネ、閣僚の失言などいくつもの原因が挙げられている。だが、河野太郎・衆議院議員は根底にある本質的な敗因は、小泉改革の継承者であるはずの安倍政権と自民党が継承者としての責務を果たさず、むしろ逆行していることだと断ずる。「昔の自民党」に戻るなら、次の選挙も危うい。(聞き手は、日経ビジネス オンライン=谷川 博)

NBO 参院選は自民党の「歴史的大敗」となりました。年金の記録漏れ問題や「政治とカネ」の問題、閣僚の失言など様々な問題が重なり、自民党に激しい逆風が吹いた結果だと言われています。

河野 その見方は表面的です。自民党が参院選で負けた本質はもっと深いところにある。一言で言えば、安倍政権と自民党は小泉改革の流れに“逆行”しているということです。安倍政権は小泉政権の継承者であるはずなのに、やっていることは一昔前の自民党と何も変わっていない。そこに気づいた有権者が「ノー」を突きつけたのです。
 「郵政選挙」と呼ばれた2年前の衆院選で、自民党は「歴史的大勝」を収めました。郵政民営化に象徴されるように、既得権益に鋭く切り込んだ小泉改革を国民が圧倒的に支持したからです。
 官民を問わず、既得権益を押さえている組織や団体がそれに安住しているような社会構造は変えていかなければいけない。国民もメディアも、そうした小泉改革を圧倒的に支持したのです。今でも国民の多くはその改革の方向性を支持しているはずです。
 ところが、今回の参院選で自民党は何をやっていたのか。


小泉改革がぶっ壊したものに再び頼った愚

 例えば、青木(幹雄、前自民党参院議員会長)さんは「組織を引き締めて」とおっしゃっていたでしょう。この発言に象徴されるように、自民党の参議院は「組織や団体をいかに引き締めるか」といったことばかりを議論していました。

 でも、もうそんな時代ではないんですよ。組織や団体は自民党のために動いてくれません。当たり前でしょう。既得権を持っていた組織や団体に対して、小泉改革は「既得権は認めない」と言って“ぶっ壊して”きたわけですから。

 実際、無駄な公共事業を減らしてきたことで建設業協会は昔のように動かなかった。郵政民営化に反対していた「大樹(特定郵便局長OB会)」も全く動かなかった。医師会も同じです。高齢化で膨張する医療費の削減を進めてきたからですよ。比例代表で医師会が推していた武見(敬三、前厚生労働副大臣、日本医師連盟推薦)さんが落選してしまったことは、もはや組織では票を集められないことを象徴しています。

 しかし、逆風と言われる中でも、世耕(弘成)や林(芳正)や山本(一太)ら、小泉政権時代から頑張ってきた若くて意欲のあるヤツらはみんな当選したんですよ。日頃、彼らは一般有権者にメッセージを伝え、そういう人たちの間に自分の支持者を少しでも増やそうと努力してきたからです。
 そういう地道な政治活動をせずに、今さら“動かない組織”に頼ってそれを一生懸命に引き締めようとしたところに最大の敗因があったのだと思います。
 いいですか、思い出してください。2年前の郵政選挙で自民党を大勝に導いたのは、既得権を持つ組織や団体ではなかったでしょう。まさに、一般有権者でした。だから、今回の選挙でも国民の多くが納得できるような政策を作って、それを一般有権者に向けて堂々と訴えていけばよかったんです。


厚労省に気を使う自民党政調の愚

NBO 今の自民党は一般有権者の方を向いていないわけですね。

河野 そうです。既得権を持つ組織や団体、それに官僚の方ばかり向いている。いずれも小泉改革が壊そうとしてきた相手じゃないですか。
 今回の選挙で大きな争点となった年金問題への対応だってそうです。自民党は厚生労働省の言い分しか聞いてこなかったんです。だから、年金の記録漏れ問題が表面化した後も国民の怒りや不満を見誤った。
 例えば、年金の記録漏れ問題に絡んで社会保険庁のずさんな業務実態が明らかとなり、政府も「社保庁を解体する」と言い出しましたよね。その時に、僕は自民党の政調(政務調査会)で「保険料を何に使うのか、使途を明らかにすべきだ」と繰り返し訴えた。そして、「保険料をその使途以外に使わないと明言しなければ、国民の信頼は得られない」と最後まで言い続けた。でも、最終的には「そんなことはできない」ということで片づけられてしまった。要するに、自民党の政調は厚労省に気を使ったわけです。


「挙党一致」で昔の自民党に逆戻りする愚

NBO 安倍首相が続投します。どうしたら安倍政権と自民党を立て直せますか。

河野 まず、安倍総理は今回の選挙で何が間違っていたのかをきちんと総括したうえで、改めて国民に政策の優先順位を明示する必要があります。
 その際に総理の持論である憲法改正を上位に掲げてもよいのですが、先の通常国会で国民投票法が成立して今後3年間は発議ができないわけですから、当面は憲法改正を後回しにしてもよいのではないでしょうか。それよりも、年金や教育、労働など国民生活に身近で切実な問題に優先的に取り組むべきです。
 また、国民の間では「閣僚の資質」を問題視する向きも多いわけですから、人事には早急に手をつけなければいけません。ただしその際に、「挙党一致」と称して、またぞろ派閥が前面に出てくるような人事だけは絶対に避けなければいけない。万一、そんなことになれば、それこそ昔の自民党への逆戻りです。それでは、国民の支持をさらに失ってしまう。

 国民に向き合った政治に戻すこと。安倍政権と自民党を立て直すためには、これしかありません。

ファンドバブル

ライブドアが弥生をMBKに710億円で売却したらしい。

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UPDATE1: ライブドアが弥生をMBKに710億円で売却、将来はIPOも視野
2007年 08月 24日 09:53 JST
東京 24日 ロイター] ライブドアホールディングス(東京都港区)は24日、子会社の会計ソフト開発会社「弥生」(東京都千代田区)を投資ファンドのMBKパートナーズに売却することで合意したと発表した。売却金額は710億円。弥生は将来の新規株式公開(IPO)を視野に入れ、企業価値を向上するとしている。

 ライブドアHDは平松庚三社長のもとグループ内の事業再編を進めており、今回の売却にあたり、事業会社や金融機関、投資ファンドなど100社を超える買い手候補に提案を打診し、オークションを行った。
 最終的にMBKパートナーズのほか、投資ファンドのアドバンテッジ・パートナーズ(東京都千代田区)、ゴールドマン・サックス 、MKSパートナーズ・東京海上キャピタル(東京都千代田区)の連合などが買い手候補として残ったが、MBKが金額条件を含めて最良の条件を提示したため売却先に決定した、としている。

 MBKは弥生の発行済み株式200株を1株あたり3億5500万円で取得する。譲渡日は9月28日の予定。ライブドアの財務アドバイザーはUBS証券が務めた。

 弥生は中小企業、個人事業主向けの会計ソフト大手。ライブドア前経営陣の証券取引法違反事件の後も順調に業績を伸ばし、2006年9月期決算で売上高は約87億円、営業利益は約37億円と過去最高だった。

 MBKは、独立系のプライベート・エクイティ・ファンドで、米投資ファンド、カーライルの出身者が中心となって05年3月に設立された。主な投資先は日本、韓国、中国などで、昨年6月に募集を完了したファンドの運用残高は約1800億円(15億6000万ドル)。
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この弥生と言う会社。
会計ソフトでは非常に有名でシェアが高いのです。
が、インターネット化に少々乗り遅れていまして、中小企業向けでは使われているものの、中堅企業以上にはほとんど採用されていないという代物です。
僕も使ったことがありますが、当時(2000年前後)のバージョンは、カット&ペーストでエクセルに貼り付けるなんてことも出来ない、非常に使い勝手が悪いソフトだなあという印象があります。

それ以上に注目なのは、資本関係がとにかく複雑で、とにかくファンド間を転々と売買されている会社です。


僕が知っているだけでも

(設立当初)ミルキーウェイ

→(1999年ごろ?)米国 インテュイットが買収

→ 2002年12月 アドバンテッジパートナーズがMBOに投資(当時の投資額うろ覚えだが60億円くらいだったような記憶)

→2004年11月 ライブドアに売却。(投資額約200億円)
 当時の業績は、売上66億円。営業利益25億円

→2007年8月 MBKパートナーズに売却(投資額710億円)
 現在の業績は、売上87億円、営業利益37億円


ライブドアが買収した当時のことはよく覚えています。
とにかく知っている人の間では、200億円は高すぎるという評判でした。

当時は、約半分が保守売上で継続収入だからいいんだというようなコメントをどっかで読んだ記憶があります。
ライブドアは裏で会計事務所をやろうとしていて、そことのシナジーを狙っているとかそんな話だったように記憶しています。

弥生会計の保守を行っている会社や過去にユーザー登録している会社に営業をかけて掘り起こして、そこで会計事務所として収益を上げるというこんな戦略だったのでしょう。
実際には、過去に弥生を使っていても、現在は全く使っていない(ようするに幽霊ユーザー)が多すぎて、名簿も大して役に立たなかったのではないでしょうか。

ライブドアが買収してから、ヨドバシカメラなどでの棚の扱いが大きくなっていたので、それなりには買収後も検討していたと思いますが、やはり会計ソフト単体で売上を大きく伸ばすのは難しかったようです。

そして、この売却。

売却自体は以前からうわさされていたので、衝撃は無いのですが、なんといっても、その売却額は710億円で、ライブドア購入時と比べてなんと3.5倍!!
その当時と比べて利益は約1.5倍にしかなってないんですが・・・。

ファンドの買収合戦が過熱している象徴とも思います。

上場企業の株価が低迷する一方で、非上場企業の株価はファンドバブルで高騰する。
何かが歪んでいるように感じてなりません。




映画「ハリーポッターと不死鳥の騎士団」

映画「ハリーポッターと不死鳥の騎士団」を見てきました。

ハリーポッターシリーズはこれまで全て見ています。
その最新作で、かつ客の入りもなかなか好調なようです。

おすぎさんは、最高傑作と誉めていましたが、僕は、正直、ちょっといまいちだったかな。

どうやら、原作自体がいまひとつ面白くないらしいね。この巻は。
ファン以外はちょっとマンネリ気味な感じもあるね。

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どうでもいいけど、このキャンペーンは異常に安いな。
持ってない人はいいかも。

仕切り直し

昨日のエントリでお気づきの方も多かったと思いますが、今週後半は某所(あれ?書いてある??)に避暑に行っておりました。

某所は避暑地としては十分な涼しさでしたが、それでも日中はそれなりの気温になっていました。
僕が大学時代に行った時は高原特有の涼しい風が吹いていて、朝晩はちょっと冷えるくらいのイメージだったのですが、、、。

地球温暖化の影響でしょうか。避暑地ですら普通の気温になりつつあります。
現地のホテルの方も今年は暑いですとおっしゃっていて、やっぱりなあと思う反面、地球温暖化をしみじみと考え直したり。

東京も殺人的な暑さが続いていますが、避暑地も普通の気温になり、避暑地としての機能を失いつつあります。
とはいえ、比較で言えば、相変わらず避暑地ではあるのですが。。

今回の夏休みは、ゆっくり本を読んでいました。
その中でこの本は面白かったですね。
以前に読んだこの本
が面白かったので今回も期待していたのですが、やっぱり期待通りの読み応えでした。一気に一日で読んでしまいました。

忙しくなるとなかなかゆっくり読書する時間も取れないので、ちょうど良い気分転換になりました。

そんなこんなで、ほとんど相場は見ていなかったのですが、先週は為替・株とも落ち着いてきたようですね。
再度戦略を練り直す局面なのかもしれません。

円安は再度始まるのか。それとも流れは変わって円高に振れ始めるのか。
日本経済や世界経済の信用収縮の流れは止まるのか。
世界的な金余り傾向に歯止めはかかるのか。

この辺を中心に銘柄選択やポジションを再構築したいと思ってます。

軽井沢アウトレット

735a7683.jpg西洋亭のソースカツ丼 950円なり

たくさんの質問「今回の下げは」−2

昨日の続き。



>日銀がもっと早期に金利を少しづつ上げていたら(実感はないですが日本の景気も上昇しているらしいですし)、
>円キャリートレードがこれほどまで盛んに行われず、結果としてアメリカの住宅バブルがここまで過熱することはなかったのでは?と思います。

>円高になると、今まで物やサービスを輸出して稼いでいた日本企業は思惑が外れて大変ですよね。
>目標未達で下方修正する企業が続々出てくると、またまた株が下がってしまうのではないか、と心配です。
>Posted by ゆういち at 2007年08月17日 21:11


世界のバブルを生んだのは、日銀だという説はありますね。
日本のバブルを生んだときは、為替レートを気にするあまり、過剰な資金供給になってバブルを生んだと説明されます。
日銀は今回も懲りないのでしょうか。

円高で下方修正する企業が出る可能性はあるでしょうね。
トヨタなどは、現地生産等で、かなりの部分をヘッジしているようですが、それでも1円の円高で**億円(忘れた260億円?)の減益だとか言います。
ほぼ全量を国内のみで生産している新日鉄なんかは、為替インパクトが大きいでしょうね。



>えすが1億円を達成したのは2004年と書いてあるが
>2003年の4月が大底だったので上昇の波に乗ったのだろう。
>能力はあると思うがこういう状況も乗り切ってもらわないと興ざめだ。
>本当の戦いはこれからだろう。
>(ここでさっさと降りるという手もあるけど)
>Posted by ベルカンプ at 2007年08月17日 23:27


僕の資産が増えたのは、上昇の波に乗ったのは確かですね。
こういう状況を乗り切る必要があるのか。
さっさと降りてしまうべきなのか。
判断に迷うところです。

ただし、僕は降りると決めたら、誰に何と言われようと降りますよ。
自由に降りることができるのは、個人投資家のメリットだと思っていますから。



>エスさんこんにちは。
>エスさんの正直な売買報告はいつも好感を持っています。

>僕の経験から言うと、月曜日に株をもどして「やれやれ」と思ったところが一番危険です。
>その後ドスン・ドスン・ドスンと下げる可能性があると思います。逃げるなら月曜日です。


まあ、そうかも知れないですね。
短期的な値動きはわかんないです。



>もう相場は終わりです。低金利で市場を大きくゆがめたつけがまわってきました。
>低金利で日本から無尽蔵に貸し出された資金の回収は始まったばかりです。
>外国人の日本株売買傾向に注意してください。外国人の日本株売買のシェアは50%とも言われています。
>資金が一気に出て行くと思います。

>いったい1000兆にも膨れ上がった借金をこの少子化の中で誰か返すのか!
>しかも改革反対、公務員基盤の民主が買ったことでもう日本も終わりと思われているのです。
>Posted by 匿名 at 2007年08月18日 11:01


資金が一気に出て行くということはないと思いますが、少量であっても資金が出て行く影響はそれなりにあるでしょうね。
それくらい、日本のマーケットは脆いイメージがあります。
また、この日本国の借金問題については、また別の機会にじっくりと考えて意見をまとめてみたい問題です。


>確かに東証1部は外国人のシェアが多いかもしれないですが
>新興3市場は個人投資家がシェアのほとんどとの話もあります。

>実際、昨日あまり値下がりをしていない銘柄が多々見受けられます。
>こういった銘柄が狙い目なのではないのでしょうか。

>Posted by 徳次郎 at 2007年08月18日 16:16


新興3市場は先駆して下げてきているので、割安な銘柄が散見されはじめているのも確かですね。
ただ、ここに来て、新興市場の銘柄の大幅な業績の悪化が目に付くのも事実で、これを嫌気して、新興市場から資金が逃げていっているのでしょう。
業績がしっかりした新興市場の銘柄は狙い目なのかもしれないですが、業績の伸びを予想するセンスが問われる相場ですね。



>「また下げたら、嫌だから」
>損ギリして、少なくなった現金を抱えて、様子見を決め込んで・
>どのタイミングでまた買いを入れるのでしょう?
>2003年を思い出しましょう・・
>何も恐れる事はありません。
>忙しい資金を投入して、信用取引されてる方は慌てているのでしょうが・

>私は逃げません。  もちろん、えすさんも逃げないでしょう。
>むしろ、買いに向かいます。  


いや。逃げるかもしれないですよ(笑)
下げにビビッてというよりも、将来を悲観したら逃げます。
今は買い向かう自信がなくなっているだけですが、もっと自信がなくなれば、逃げるでしょう。

小泉首相/竹中大臣の活躍で夢があった2003年とは明らかに状況が変わってきている。
状況の変化は、経済のファンダメンタルと言う意味では現在の方が圧倒的に明るい。
しかし、政治的な状況という意味では、圧倒的に暗い。

どっちを選択すべきなのか。
そこに迷いがあります。



>ところでえすさん。
>そろそろなにか面白い話を聞かせてください。
>>日本人として、日本の将来に賭けたい気持ちはあるが・・・
>〜その通りです。私たちはまだ30代です。この先、長いのですから・

>>継続保有に迷いが出ている。
>〜この意味がわかりません。
>外国人に振り回されて、私たちまで逃げることはないと・
>5年後・10年後にしっかり資産が増えればいいのではないですか?
>貴方は800万円を数億円まで増やしたのです。
>じっくり構えて欲しいです。
>新年には元に戻ります。
>Posted by エディ at 2007年08月18日 21:01


まだ30代。この先は長いです。
あせる気持ちは無いのですが、日本国に残された時間は少ない感覚が年々強くなっています。
僕が年を取っただけなのか、本当に時間がないのか。。

外国人に振り回されて逃げるつもりはないですが、日本経済には振り回される可能性がありますね。

新年には元に戻ります。 → この油断は絶対に禁物です。戻るかどうかは誰にもわかりません。


たくさんの質問「今回の下げは」−1

先日の記事にたくさんのコメントを頂きましたので、たまには回答をします。


>自分がただのファンダ厨だったことに今頃気づいた?
>Posted by 名無し at 2007年08月16日 00:01


”ファンダ厨”って何ですか??
ファンダがファンダメンタルを言っているということは想像できるのですが、厨の意味がわかりません。


>しかし市場の下げは留まる事を知らず・・・
>私も今回の下げ方には本当に「怖さ」を感じております。
>「リスクの高い国・・・」おっしゃる通りだと・・
>スチールが敗北した時にすべて清算するべきでした
>参院選で自民が負けた時にも荷を降ろすチャンスはありましたし
>それにしても、恐ろしいほどの売り・売り・売り・・
>お盆明けはどうなるのでしょう?

>(中略)

>でも下げてるときは悪いことばかり起こるような錯覚にとらわれますし、切り返してくると「あそこが買い時だった!」・・・なんて、いつも思うんですよね^^
>「今が底・・」なんて予知能力があったら、どんなに楽か。  まっ、それが株の面白いところでもあります・
>この先、何十年も投資を続けますから、今はじっと我慢します。
>投売りで昨年は散々な思いをしましたから・・
>どうか、えすさんに元気なコメントを期待です☆
>Posted by エディ at 2007年08月16日 00:45


スチールが敗北した時、少し嫌な予感が走ったんですよね。僕も。
そして、その後のダヴィンチの敗北。
議決権的に有利だったモリテックスでも敗北。

株主のガバナンスが効かないなあと思った辺りから、急激に株価の上値が重くなったように思います。
結果論ではありますが、暴落の引き金の一つだったかもしれないですね。

今が底かどうかはわかりません。底だったかどうかは後になってわかることなので、底値当てをしても意味がないことだと思います。
株価が安くて、将来を確信しているのであれば、買いでしょう。



>『世界的規模の信用収縮』,理由はそれだけ。
>今回最後に列挙した事項は,今回の相場とはほとんど関係ないと思うよ。
>日本の主要産業は米国・中国などの外需に依存していること(トヨタなどが
>典型例),日本株の約1/3は外資・外国のファンドが保有していることを
>考慮すると,世界の時価総額の約45%を占める米国が住宅バブルで崩壊したら,
>どういう現象が起こるかということは自明だと思うけど。
>Posted by kun at 2007年08月16日 06:53


この意見は半分当たり半分はずれという印象かなあ。
少なくとも80年代後半の日本のバブル期は米国経済の崩壊とは関係なく、日本株は上昇を続けたわけです。
当時と状況は異なるという意見もあるでしょうが、米国の不景気が、日本の株価低迷とイコールでは結びつかないでしょう。
短期的な調整という意味であれば、明らかに米国の影響はあると思いますが。


>ここまで総悲観ということは今が買い時なのかな。
>キャッシュはあるので買いのタイミングを計っていますが、なかなか買い向かう気になれません。
>まだまだ下がりそうな気がして。ということは、やはり今が買い時なのかも・・。うーん難しい。
>もう少し安倍君に引っかき回してもらって、もう一段下げたら買い向かいますかね。
>って、あんまり関係ないか。
>Posted by ピロ at 2007年08月16日 07:19


今の株価が安いと思えて、今後の企業業績が伸びると思えるのであれば、買いのタイミングだと思います。
あとは、無理のない範囲で、時間的に分散することくらいでしょうかね。


>> 気になる兆候はある。
>> ・日本の政治を嫌気しているのではないか

>たしかにいまの日本の政治はよろしくない状態だとは思いますが、もともと外人らは日本の政治にはそれほど期待していないのではないでしょうか?^^

>これまで日本市場にも上昇期はあったわけですが、そのときも別に政治面で好感されてということはなかったですよね。

>ご意見お聞きしたいところです。
>Posted by とんぼ at 2007年08月16日 10:31


この意見には、反対です。
2005年後半の株価の上昇は、秋にあった衆議院選挙で小泉自民党が大勝し、日本の構造改革の進展に期待した外国人の買いが継続したというのが最大の上げ要因だと思います。
2005年の上昇要因に、政治要因があるのは明らかです。

また、97年〜99年に株価が低迷したのは消費税導入に伴う日本経済の失速が原因です。消費税導入という政策が、株価に反映した典型例でしょう。

他の株価上昇、下落には政治的な要素が多分に含まれているケースは非常に多いです。
このように株価や経済を語る上で、政治要因は欠かせないと、僕は考えています。



>今回はアメリカ株に引き連られて、下げられているといった感じのように思う。
>しかしながら、中国等アジア株はあまり影響を受けていないようだ。日本の投資家は、
>相場に振り回される投資家が多いので、過剰に反応して下げが大きくなってきているように思う。
>しかし、長期的にみれば、株価が下がっているだけで、企業価値は全く変わっていないので、普段から注目(研究)している銘柄が大きく下がったら買うべきだ。株式投資は最初から最後まで企業の将来価値に投資するものなので、日々の相場は気にしない方がいい。
>値下がりしたからといって売るのは、逆の行動で長期的には後悔するだろう。
>Posted by 大和 at 2007年08月16日 10:34


相場に振り回される投資家が多いため、過剰に反応しているというのは同意ですね。
また、ヘッジファンドなどのシステムトレードの影響もあるのかなと思っています。
ようするに、システムトレードだと比較的に売買が一方通行に流れやすいので、欧米に比べて売買の板が薄い東京市場だとヘッジファンドなどのシステムトレードの影響がもろに出て、そこに振り回される個人投資家(ひょっとしたら機関投資家も)がさらに相場の揺らぎを増幅させてしまっているというイメージでしょうか。



>えすさんの感じられたように現在の日本の株式市場は、悪材料に大きく反応するかなり弱いものだと思います。

>日本市場の主な買い方がヘッジファンドで、国内勢が売り方に回っているのが需給の理由です。
>また内需が弱いので今年のGDPの成長が鈍化するのを反映しているのかもしれません。
>サブプライムローン問題をきっかけに新興市場や中小型株への資金はますます細り、
>業績の良い一部の銘柄が買われる2極相場がまだまだ続くと考えます。

>Posted by いくぞう13号 at 2007年08月16日 10:51


業績が良い銘柄が買われているかというと必ずしもそうでもないように思いますよ。
どちらかというと、買われているのは資源株と国際的なビックネーム。
言い換えると、インフレに強い企業と、インフレになっても値段を上げられるブランド企業。
インフレを織り込んでいるのかなと思っています。
2極相場は続くかも知れませんが、ちょっと極端すぎる感じがしてます。


>迷ったならポジ外しなって。
>Posted by あ at 2007年08月16日 12:39


そうですよね。
もう少し投資額が少なければ、ポジションを外すという対応をするのですが、いかんせん簡単にポジションを外せない金額を保有しています。
一日の出来高よりも多い株数を保有している銘柄も多数ありますし、自分の売りだけでストップ安くらいまで持っていけてしまうだろうと思います。
簡単には動かせないのです。
運用金額が少なかった時代とは、異なる悩みを抱えています。



>ファンダメンタルズやテクニカルも重要ですが投資家(投機家)の心理や需給も時には重要ではないでしょうか?
>特に私の様な株を生業としている者にとっては弱いと思えば売り浴びせますし強いと思えば買いあがります。
>マーケットに参加しているのは中・長期ホルダーだけでなく投機家、外国人、デイトレ、機関等がいて各々がそれぞれのスタンスや事情でトレードしている事を考えれば最近の下落も凡そ説明がつくのではないでしょうか?
>Posted by あるデイトレーダー at 2007年08月16日 16:33


先週は心理的には最悪の週だったかも知れません。
下落に関してはこれで説明できるでしょう。
かといって今週が心理的に回復したかと思うと若干疑問もあります。



>下げ方が違うというのは、まさにそのとおりですね。ただし、異常な状態という感じではなく、むしろ、正常な状態に戻りつつあるだけなのかなと思います。

>つまり、2006年末ごろから続いていた「下げるべき時に下げない」という異常な状態が、
>「下げるべき時にはちゃんと下げる」という正常な状態にもどりつつあるだけだということです。

>バイアンドホールドのリスクに無神経になりすぎていた市場が正常なリスク感覚を取り戻すこと自体は、長期的なマーケットの成長のために有益なことであると思います。
>ただし、そのための調整期間に自分自身がホールドし続けるべきかは、それとは別問題であり、あくまで各人のスキルによって変わってくるものだと思います。
>Posted by SAKU at 2007年08月16日 17:56


「下げるべき時にちゃんと下げる」という正常な状態。とはうまい表現ですね。
上げが続いているときには、リスク管理なしで買い続けた人がとにかく儲かりました。
もうそういう時期ではないということですね。
リスク管理の重要性は、2005年の後半に、僕が言い続けたことでもあります。



>僕もえすさんと同じ推測をしていました。結局他国の問題で日本が一番下落するというのは
>何かサブプライムの他に日本固有の理由があるからではないか?と考えると、
>特に影響は無いだろうと考えた参院選の結果やその他のえすさんおっしゃる諸々が日本売りの原因になっているのではないかな、と。
>PERとかPBRといったモノサシが成り立たなくなってきている恐怖は、やはり株式投資そのものへの不安さえ感じます。
>歴史的に「暴落」がどの程度で収まるのかDOWを見てみましたら1998年のLTCMでは直近最高値から最安値まで22%の下落。2001年のEnron(9月の下落がそうなんでしょうか?)では29%、2002年のWorldComでは30%.... ということはまだまだ、でしょうか。
>Posted by Yoshi at 2007年08月16日 18:49



ありがとうございます。
同じ発想ですね。
何が原因だったかは事後的にははっきりするかも知れませんが、さまざまな要因が絡んでいることは確かですね。
日本固有の原因がクリティカルな問題でないと考えたいのですが、不安は残ります。



>日経16500を割って長期上昇相場の青信号が黄色の点滅に変わったことが大きいように思います。
>次は15500割れで完全な黄色信号、14000割れで赤信号となって、その先は11000くらいまでノンストップかもしれません。
>確かに継続保有の是非を疑ってみるべき局面ではありますね。
>Posted by chart at 2007年08月16日 21:35

>たびたびです。  chartさんの読みはどうなんでしょう・・
>16500円割れ・  そして15500円近辺まではあると思いますが、
>11000円?  
>とてつもない読みかと・  日経平均を担う企業価値は
>なんら変わっておりません。 そこまで下がるのは尋常ではないと思います。  
>Posted by エディ at 2007年08月17日 00:26


>相場的、政治的な先行きの不透明感はありますが、経済的、業績的には、それほど悲観するようなことも無いような気がしています。
>それに、おっしゃる点には同感ですが、日本だけが、首相のリーダーシップが無く(自分はそうとは思いませんが)て、役人が駄目で、三権分立が機能していない国なのでしょうか。
>むしろ、今回の選挙の結果は、内政的にはプラス面が多く、外交的にはプラスとマイナスの両面があると見ています。日本をあきらめるのはもう少し待って(ただし、これと株を売る話は別問題)。
>Posted by yosshi at 2007年08月17日 01:37


現時点での企業価値を考えたとき、日経平均が11000円に下がるということは正直考えにくいです。

しかし、仮に今後日本がダメになっていくとすれば。
後進国のひとつに成り下がって、国力の大幅な低下を招いた場合はどうか。
日本国が万が一にもデフォルトするような事態があればどうか。
いろんなことが頭をよぎっているのも確かです。

まだ日本を諦めるのは早いかもしれません。
確かに、首相が変われば、国はガラッと変わるかもしれません。安倍さんだって、何かのきっかけで大きく変わるかも知れません。
そういう日本に期待したいと思っています。



>それと、私はこのサイトのファンですので、生意気なことを言わせて頂きますが、負け惜しみや主催者を中傷するような一言を書き込むのはいい加減やめて頂きたいです。
>あくまで、真剣に相場への意見交換、交流の場だと思っておりますので・・ 
>「格差は確実に広がっていく」  これからは本当に厳しい時代になると・・
>ですが結局、人生って勝つか負けるか・それだけだと思いますので、足元をしっかりと見据えて歩むしかないです。
>生意気言いましたが、信念を持って取り組みますのでよろしくお願いいたします。
>Posted by エディ at 2007年08月17日 00:26






>以前にも申し上げましたが、えすさんの真骨頂は継続保有しながらも資産を大きくは減らさない点だと思います。
>大きくは負けない技術とでもいいましょうか。それによって、何年かに一度くるビッグウエイブに乗り損ねないことができるのかと思います。
>Posted by SAKU at 2007年08月17日 10:52


この言葉にハッとしました。
「継続保有しながら資産を大きく減らさないという技術」と言われて、なるほどなあとうなりました。
僕の保有銘柄には2種類あることに気がつきました。
一つは、数年のスパンで大きく化ける可能性がある企業。
もう一つは、短期的に売られ過ぎていて、リバウンド局面で適正株価に戻ったら売ってしまう銘柄です。

前者の典型は、サイボウズのような銘柄で、この銘柄群には、5倍〜10倍を期待して保有しています。
何かのきっかけで、大きく化ければ十分だと思っているので、どっしり構えて保有していますし、少々の下げで動揺することはあんまり無いのです。

一方、後者の銘柄群のここのところの落ち込みっぷりの激しさが、ここのところの僕のパフォーマンスを極端に低下させているような気がします。
後者の銘柄群の値動きが今年に入ってから、異常な動きを示しており、割安銘柄がさらに割安になるという悪循環(?)にはまっています。
しかも、こっちの銘柄群は、調査が不十分な銘柄も多く、大きく下がるとたいてい耐えられずに安いところで売ってしまっているのです。



>どのくらい飛ばしました?
>Posted by あ at 2007年08月17日 16:42

>つい2年ぐらいまで1億ちょっとだったんですもん、
>1ヵ月で2億以上稼いだりしてたんですもん、
>今回の下落で資産が2、3億ぐらいに減ったところで
>どうってことないですよね。
>Posted by 日本沈没 at 2007年08月17日 20:35


今月に入っての減少がざっと1億円くらいですかね。

まあ、2004年初旬は、1億円前後だったことを考えると、まだ楽々5億円以上はあるので、どうってことがないと言えば、確かにどうってことがないです。
もちろん、減ってしまったことは残念ですが(笑)

日本沈没さんの意見で、少しココロが楽になった気がします。



>相場師は、相場で死ねたら本望ですよ!!
>Posted by やすだ講堂 at 2007年08月17日 20:58

>日本企業を信じ!株式市場を信じ!自分を信じる!
>追証等の最後の投げ!材料は後からついて来る、決め手は市場内部要因!
>ココまでの揺さぶりかけないと上げに転じないという事か?
>上げて良し!下げて良し!無の心境で!相場を楽しむ!
>Posted by KS at 2007年08月17日 22:36


日本の将来を信じる気持ちが少し揺らいできているので、判断に迷いが出てきているのです。
僕は相場師ではないし、相場で死にたいなんてことは考えてないです。
普通に楽しければそれで十分なので、相場で討ち死にするようなことは避けたいですね。



長くなったので、明日。後編に続く。

難しい局面

日経平均株価2007年8月
先週の株価は笑っちゃうくらいの大暴落でした。
為替は、EURO 169円→149円、USD 124円→111円 と同様に短期間での信じられないくらいの暴落。

引き金はサブプライム問題であることは疑いの余地はないでしょう。
でも、やりすぎだよね。
為替の動きの早さと来たら、普通の人にはついていけません。
こんな荒っぽい値動きが長続きしたのを見たことがないです。





一方、株価については、金曜日下げは、おまけっぽいな。
株の下げは、信用取引の追証売りと、これを狙った先物の売り仕掛け(ヘッジ売りかも?)によるものでしょうか。

為替はまだ読めないかな。
もう一段円高があってもおかしくないかなあと思っています。
円キャリートレードの解消が主たる円高要因である以上、この要素は日本が金利を上げるまで続くだろう。
日本の個人投資家が主体のFX取引マーケットをスクイーズするには、比較的簡単だということが、多くのヘッジファンド関係者にばれちゃったわけで、再度の仕掛けはあるかも知れないなあと。
そんなことを考えています。
ユーロなんかは、購買力平価で考えると、120円〜140円くらいが妥当じゃないかな。実際にユーロ圏の国に行ってみるとよくわかりますよ。
だいたいその辺のレートだったら、日本との物価の差が説明できるかなと思います。ユーロ160円時代の欧州旅行なんて、ありえない物価だもん。  

そう見ると、もう一段円高があってもおかしくないんじゃないかと。



株について:
今まで、僕はこういった暴落局面には買い向かってきました。
底値圏での買い増しが、僕のパフォーマンスの安定に寄与していることは確かでした。そういう意味では暴落圏での買い増し戦略は比較的有効な戦略だったと言えるでしょう。


月曜日は、NY市場の大幅高を受けて東京市場は上げてスタートするでしょう。 
ここでどう動くべきか。
金曜日の下げ分くらいは、早期に埋めてくると思いますが、その後順調に株価が上がるかと問われると、自信がないのです。

理由は前回書いた通りの政治家や役人のあまりの無能っぷりであったり、世界の投機マネーの一方通行ぶりだったり。

したがって、今回の下げはそれほど買い増ししていません。残念ながら。
ポジションの大幅縮小も視野に入れて、銘柄の入れ替えを多少実行しましたが、まあわずかですね。

日本全体がダメになってしまう可能性を考慮しても、成長できる目処がある企業。
ようするに景気循環型ではなく、他の要素で株価が買い上げられる企業。

今後、こういう企業へのポートフォリオの入れ替えを進める必要があると思っています。

今回の下げは

僕自身、今回の下げには少し得体の知れない恐怖感を感じてしまっている。

世間では、今回の下げは、サブプライム問題に端を発した世界的な過剰流動性の巻き戻しの局面なんていう言われ方で説明されている。
説明だけ聞くと、ああなるほどなんて思う。

昨年も同じくらい下げたことは何度もあったが、今年の下げ方はなんだか違って見える。
日経平均などのインデックスの下げ具合は、概ね同レベルではあるが、今回はそういう感覚ではない。

今回の下げは、どの銘柄も売られ方に特徴がある。
一度売られ始めると、とことんまで売られるのだ。
悪材料があった銘柄はもちろんだが、悪材料が無くても、売りがスタートすると延々と嫌になるほど売られる。
売りが強いという感じではない。
とにかく陰湿な売りが延々と続き、強い買いが入らないのだ。

板を見ていても同じことを感じる。
買い板、売り板を見ていると、買い板の枚数はどの銘柄も意外に厚い。
しかし、その厚い売り板にバカンバカンとぶつけられて、値を消していく。
買い手は底値でしか買わないが売り手はとことん下値を叩いてくるのだ。

これじゃあ上がるわけがない。

PBR0.5倍で無借金なんて銘柄も多数あるが、こんな銘柄でも同じように売られている。
昨年までの下げは、こういう銘柄が大きく売られると、割と早い段階で戻しが入っていたが、今年はその戻しが全く入らない。
戻しが入らないうちに、もう一度大きい売りをぶつけられて、また一段下げていく。

こんな相場。
どうなっているのだろうか。

気になる兆候はある。
・日本の政治を嫌気しているのではないかということ。
日本の政治家(特に安倍首相)のリーダーシップの無さから、構造改革は難しそうと多くの投資家が感じていること。
また、政治家が、(どうでもいいくらい小さい問題なのに、)領収書の問題で、ウダウダやっているのを見ると、こんな人たちが日本を変えていくのはやっぱり難しいのではないかと感じてしまう。
立法がおかしいのは明らか。

・今回のブルドックソースの一件や村上ファンドの一件で、法律に見えないリスクを投資家が感じていること。
ブルドックの一件を見る限り、日本で敵対的TOBは難しそう。
では、その法律を飛び越えて攻めようとした人たちはどうかというと。
村上氏、堀江氏を見てもわかるように出る杭は、逮捕されちゃう。
スチールパートナーズは、濫用的買収者に認定される。
司法リスクは非常に高い。

・社会保険庁や防衛庁の問題を見てもわかるように、役人も相当おかしい。
行政も変ってこと。

そう。
司法、立法、行政と三権分立が全てダメなんだ。
ようするに国がダメだと言っているようなもの。
リスクが高い国に投資する意義は本当にあるんだろうか。

日本人として、日本の将来に賭けたい気持ちはあるが、継続保有に迷いが出ている。

新興市場株、成長の分岐点――上場4年目、増収率2極化

「閑散に買いなし」。最近の新興株市場は相場格言をもじってこんな表現をされる。正しい格言は「閑散に売りなし」。薄商いで相場が膠着(こうちゃく)状態の時は売り注文が出尽くしていることが多く、株を売ってはならないとの意味だ。冒頭の冷やかし文句は新興市場に対するあきらめにも似たムードを反映する。
 二十五日、ジャスダック、東証マザーズ、大証ヘラクレスの三市場の合計売買代金は九百二十七億円と十四日連続で千億円を割り込んだ。日経ジャスダック平均株価は七日ぶりに小幅反発したが、勢いのなさは相変わらずだ。ライブドア事件から一年半が経過し、経営への不信感でベンチャー企業株を一方的に売る動きは影を潜めている。聞こえてくるのは「成長期待が抱ける企業がなくなった」(中堅証券のベテラン情報担当者)との嘆きだ。
□ ■ □
 新規株式公開(IPO)銘柄の引受基準の厳格化、反社会的勢力の排除――。証券業界では信用を回復して投資家を呼び戻すことに躍起だ。ジャスダック証券取引所は十月から親子上場の審査規定を厳格化、大阪証券取引所は企業不祥事の際に外部の有識者による調査委員会の義務付けを発表した。ベンチャー企業の誘致競争が過熱していたかつての状況とは様変わりだ。
 ただ、市場が改革の旗を振っても玉石が混交する新興市場の状況が急に変わる訳ではない。不祥事の防止策はともかく、業績面については高成長の可能性を秘める一方、一定のリスクも伴うのがベンチャー企業の特徴だ。東証はマザーズに上場してから一定期間が経過しても業績が伸びない企業について、上場廃止にするか新たに設ける市場区分への移行を検討しているが、投資家自らが企業の成長性を判断する必要性も高まっている。
 そこで、新興企業の成長性を判断する際の参考となる数字を示してみた。折れ線グラフはマザーズ上場の国内企業百九十四社の増収率を平均化したものだ。極端な数字を除くため増減収率上位一五%を除いて算出した。新興企業は先行投資で損益が変動しやすいため売上高を指標としたが、上場年に比べた増収率は上場四年目に急ブレーキがかかっている。
 この傾向はマザーズから一、二部にくら替えした十九社もほぼ同じ。くら替えはマザーズ上場から平均で二年四カ月目。売上高の伸びに陰りが出る前にマザーズを通過したことになる。
 マザーズ上場から四年目の決算では上場年と比べた増収企業は三十七社で減収企業は十八社。各社の決算の中身を見ると業績不振企業の比率が上がって市場全体の増収率が伸び悩んだことが分かる。減収企業十八社のうち十二社は上場翌年から上場年の売上高を下回り続け、うち七社は上場五年目以降も売上高が一度も上場年を上回っていない。
 あてはまるのは一部のインターネット関連企業など。本体より規模の大きいネット広告会社などを子会社化し実質的な存続会社と認められず、上場廃止猶予期間に入ったアドバックスも当該企業の子会社化まで上場年の売上高を超えたことがない。これらは再建銘柄とは呼べても成長企業とは言いにくい。一方、組織内で情報を共有化するソフトを開発するサイボウズなどは四年目の売上高が上場年の一・五倍以上に拡大。上場四年目を境に成長率が二極化する傾向がある。
□ ■ □
 「四年目のジンクス」を乗り越え、商品やサービスが高いシェアを獲得した企業は六年目、七年目に成長が加速する傾向もある。六、七年目の平均増収率が高いのは、マザーズ開設初期の二〇〇〇年に上場した企業には、ともにインターネット広告の大手に成長したサイバーエージェントやサイバー・コミュニケーションズなど、上場年と比べた増収率が数倍になった企業も多いからだ。
 新興市場には売上高ばかりが膨らんで赤字が続く企業も多いため、売り上げ成長だけで銘柄選別はできない。ただ、一千社を超えるに至った新興市場に投資するにあたっての、検討材料のひとつにはなるだろう。(城戸孝明)

2007年7月26日付け 日経金融新聞 スクランブルより



なかなか面白いデータですね。
上場直後は勢いのある企業も本物の企業以外は、4年目には失速してしまうということですか。
3日坊主ならぬ、3年坊主ってやつですかね。

上場4年目の売上に注目とは、なかなか良い視点かも知れない。
もちろん、売上の変化の中身には注意が必要で、その売上の増加が、M&Aによるかさ上げなのか、本業が伸びているのかという点には注意が必要なのだろう。
このサイトが本になりました
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「サラリーマンが株で1億円を稼ぐ!!」
著者:えす 出版社:マガジンハウス
2005年3月28日発売

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