日本板硝子は26日、スチュアート・チェンバース社長が9月30日付で辞任し、藤本勝司会長が10月1日付で社長に就任する人事を発表した。チェンバース氏はシニアアドバイザーに就き、会長は出原洋三取締役会議長が兼務する。
チェンバース氏は板ガラス大手の英ピルキントン出身。同社は2006年に日本板硝子に買収されたが、豊富な国際経験を買われ、08年6月から日本板硝子社長を務めていた。
同日の会見で、チェンバース氏は「家族の問題がなければ辞めていなかった」などと述べ、家庭の事情が辞任の理由であることを強調。社長に復帰する形となる藤本氏は、就任期間について「後継者ができるまで」と述べるにとどめた。一方で「進めている構造改革を完成させ、次の成長軌道に乗せる」と抱負を語った。
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日本板硝子のチェンバース社長が辞任してしまいました。
僕は日本板硝子については、非常に注目していました。
日本板硝子は、世界6位のガラスメーカーでした。この日本板硝子が、世界3位のガラスメーカーピルキントンを買収したのは2006年のことでした。
日経新聞2006年2月の記事によれば、板ガラスの世界市場シェア(2004年)は、
1.旭硝子(日) 14%
2.サンゴバン(仏) 12%
3.ピルキントン(英) 10%
6.日本板硝子(日) 4%
です。
世界進出が遅れていた日本板硝子は、国際化が進んでいるピルキントンを買収し世界進出の足がかりをつかみました。
当時言われていた戦略については、以下のページが詳しいです。
http://eri.netty.ne.jp/honmanote/comp_eco/2006/0307.htm
ようするに世界6位のガラスメーカーが売上高/利益で勝るピルキントンを買収したのです。
当時小が大を飲み込む買収として話題になりました。
しかし、この話は、ここで終わりません。
2008年6月 日本板硝子の社長交代で驚きが。
なんと、子会社化したピルキントンの社長であるチェンバース氏を親会社日本板硝子の社長に抜擢したのです。
一部の口の悪い人たちは「買収したつもりが逆買収された」なんてことを口走っていました。
しかし、いろいろと調べてみると実際には異なる部分が多かったのです。
日本板硝子の経営陣は、非常に先進的で親会社・子会社/日本人・外国人といった枠にこだわらず、会社が国際的に勝ち抜いていくために最適な社長を選んだということです。
伝統的な日本企業でありながらもっとも優秀な人材を国籍にこだわらず社長に据えるという経営に対して非常にシビアな経営陣であるということです。
僕はこういう柔軟な企業こそ21世紀を勝ち抜いていく企業の資質だと思うのです。
日本企業の一段の国際化、そして一段の発展のためには、社長の国籍なんて気にするような会社ではダメだと思っています。特にガラス業界というローテク業界でグローバルに勝ち抜いていくには、経営的な勝負をしている企業しか勝ち目はないと考えるわけです。
もちろん日本人の中からすばらしい経営者が出てくればそれで良いのですが、”日本人にこだわらず良い人物がいるから経営トップにすえる”というこの日本板硝子の柔軟で真摯な経営姿勢に驚き、そして注目していたのです。
ひょっとしたら日本板硝子は本当に意味でグローバル企業になる資質を持っているのかもしれない。
そんな興味を覚えていました。
しかし、今回のチェンバース氏の退陣で、(経営陣には外国人は残るものの)グローバル化には一歩後退というイメージでしょうか。
新社長はつなぎのようですから、その次の社長の人選には期待を持って注目したいと思います。
チェンバース氏は板ガラス大手の英ピルキントン出身。同社は2006年に日本板硝子に買収されたが、豊富な国際経験を買われ、08年6月から日本板硝子社長を務めていた。
同日の会見で、チェンバース氏は「家族の問題がなければ辞めていなかった」などと述べ、家庭の事情が辞任の理由であることを強調。社長に復帰する形となる藤本氏は、就任期間について「後継者ができるまで」と述べるにとどめた。一方で「進めている構造改革を完成させ、次の成長軌道に乗せる」と抱負を語った。
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日本板硝子のチェンバース社長が辞任してしまいました。
僕は日本板硝子については、非常に注目していました。
日本板硝子は、世界6位のガラスメーカーでした。この日本板硝子が、世界3位のガラスメーカーピルキントンを買収したのは2006年のことでした。
日経新聞2006年2月の記事によれば、板ガラスの世界市場シェア(2004年)は、
1.旭硝子(日) 14%
2.サンゴバン(仏) 12%
3.ピルキントン(英) 10%
6.日本板硝子(日) 4%
です。
世界進出が遅れていた日本板硝子は、国際化が進んでいるピルキントンを買収し世界進出の足がかりをつかみました。
当時言われていた戦略については、以下のページが詳しいです。
http://eri.netty.ne.jp/honmanote/comp_eco/2006/0307.htm
ようするに世界6位のガラスメーカーが売上高/利益で勝るピルキントンを買収したのです。
当時小が大を飲み込む買収として話題になりました。
しかし、この話は、ここで終わりません。
2008年6月 日本板硝子の社長交代で驚きが。
なんと、子会社化したピルキントンの社長であるチェンバース氏を親会社日本板硝子の社長に抜擢したのです。
一部の口の悪い人たちは「買収したつもりが逆買収された」なんてことを口走っていました。
しかし、いろいろと調べてみると実際には異なる部分が多かったのです。
日本板硝子の経営陣は、非常に先進的で親会社・子会社/日本人・外国人といった枠にこだわらず、会社が国際的に勝ち抜いていくために最適な社長を選んだということです。
伝統的な日本企業でありながらもっとも優秀な人材を国籍にこだわらず社長に据えるという経営に対して非常にシビアな経営陣であるということです。
僕はこういう柔軟な企業こそ21世紀を勝ち抜いていく企業の資質だと思うのです。
日本企業の一段の国際化、そして一段の発展のためには、社長の国籍なんて気にするような会社ではダメだと思っています。特にガラス業界というローテク業界でグローバルに勝ち抜いていくには、経営的な勝負をしている企業しか勝ち目はないと考えるわけです。
もちろん日本人の中からすばらしい経営者が出てくればそれで良いのですが、”日本人にこだわらず良い人物がいるから経営トップにすえる”というこの日本板硝子の柔軟で真摯な経営姿勢に驚き、そして注目していたのです。
ひょっとしたら日本板硝子は本当に意味でグローバル企業になる資質を持っているのかもしれない。
そんな興味を覚えていました。
しかし、今回のチェンバース氏の退陣で、(経営陣には外国人は残るものの)グローバル化には一歩後退というイメージでしょうか。
新社長はつなぎのようですから、その次の社長の人選には期待を持って注目したいと思います。



