法人税の減税が話題になっている。

現在の状況だと、
・法人税の税率は下げる。
・その財源を何とか確保しないといけない。
・その財源として、欠損金の繰延控除の金額を減額する。または所得税の最高税率に近い人からむしりとる。

まあそんな事を考えているようだ。

この政策の是非はいったん置いておいて、この政策が株式市場に与えるインパクトについて考えてみたいと思う。

いったん話を銀行株に絞ってみる。

現状のマーケットでは法人税の減税は銀行株にネガティブと捕らえられているようだ。
大手銀行(メガバンク)は、不良債権処理の過程で多額の欠損金を計上しており、ここ数年ほとんど法人税を支払っていない。
従って、銀行においては法人税率の税率下げの恩恵は受けられずむしろ欠損金の繰延控除の金額が減額されることによる将来的な税金負担のアップを懸念されている。

また、資産サイドに繰延税金資産を計上しており、これが一部取り崩しになることによる純資産の目減り → 将来的な増資懸念 もネガティブに取られている。

とまあ、この辺りまでが現在のマーケットの見方であろう。


では、本当にネガティブなのか。

ポジティブな見方を考えれば、
法人税の減税 
→ 日本国内の景気浮揚効果 
→ 資金需要の拡大 
→ 銀行の収益アップ
という構図もありえるのではないか。

マーケットの環境が良くなれば、こういうポジティブな見方が浮上してくるはず。

ただ今のマーケット環境は非常に悪くこういうポジティブな見方をしている関係者は非常に少ないのが実状だ。

早くポジティブな見方が進むようなマーケット環境に戻るといいんだけど。


↓ 結局テレビはブラビアを買いました。40インチで実質5万円を切る価格とはずいぶんと安くなったものです。