先日の東日本大地震により、亡くなられた皆様のご冥福をお祈りするとともに、被害を受けられた皆様に心よりお見舞い申し上げます。


とんでもない天災が発生したものだ。

2011年3月11日(金)東日本大地震が発生した。
M8.8という史上最大規模のもので最終的な死者は阪神淡路大震災を超えるのはほぼ確実な状況だ。当然被害総額も史上最大級であるのは間違いない。


僕自身には、被害と呼べるような被害はなく、また知りうる範囲の親族にもけが人等も発生しなかったので、ほとんど被害がなかったと言っても良い。

金融資産的にはもちろん大きな被害を受けているが、まあこんなことを嘆いても仕方がない。命があっただけでも幸せなことだ。

多くの被害者が出ている中で分析を行うのは少し不謹慎ではあるが、今回の大地震に関連して、今後のマーケットがどうなるか自分なりの分析を加えてみたいと思う。


まず、マーケットの結果を記しておく。

地震の発生時刻は、午後2時45分前後。
この地震の揺れは東京でもかなり大きな揺れを感じており、大きな揺れを感じたことでヘッジの売りを出したトレーダーが多くいたという話だ。
ただ、3時までの東証のマーケットがしまるまでの間は、被害の大きさ等は情報として全くなかったため、この日にすばやく反応して売りを出せた人はそれほど多くはなかったのではないだろうか。

結果、地震発生まで底堅い展開を見せていた東証マーケットは引けにかけて急落して終了している。

そして、土日を挟んで、地震/津波の被害が報告されるにつれて、投資家の不安心理は拡大していく。

そして翌月曜日。事態が安定するまでマーケットを閉鎖すべきではとの声もある中、東証はマーケットを開始。
(ちなみに911テロの時は、アメリカマーケットは3日間閉鎖だった。)

結果、日経平均は634円安と大きく下げたが、全銘柄ストップ安みたいな恐ろしい状況にはならず、売ろうと思えば売れる状態で一日が終わった。

さて、問題の火曜日。このあたりから事態が不安定になる。
原発問題が勃発したのだ。

正確には、日曜日月曜日から原発の問題は発生していたのだが、火曜日のお昼休み中に発生した福島原発3号機の爆発によって、メルトダウン/放射能汚染が現実のものとなった。
この結果、多くの投資家がパニックに陥る。
午前中日経平均で9000円以上で推移していたのに、昼休み中の大証先物は8000円を割るところまで行ってしまう。当然後場スタート直後も大幅な売り気配でスタートし、多くの銘柄がとんでもない安値で寄り付いた。

その後、さすがに行き過ぎと判断したのか、火曜日の午後は買い戻しが中心の値動きでじりじりと戻す展開。
水曜日以降は、真新しい話題がなかったこと、そしてNY市場が比較的堅調に推移したこともあって、戻り歩調を進めた。(水曜日夜のNYは大幅な下げだったが日本市場は朝下げたあと、堅調だった)

とまあ、今日現在まではこんな展開。



さて、今回の大地震、マーケット的には3つの要素が複合的に絡んでいると感じている。

1.大地震および津波による直接的な被害
これはテレビ等で再三報道されている通り、相当な大きな被害になっている。街が全て津波で流されてしまっているなど、眼を覆わんばかりの惨状だ。
ただ、マーケット的に見れば、東北地区の被害が甚大であったが首都圏は大きな被害を免れており、将来的な復興需要まで考えれば、一時的な落ちこみはあっても、景気に対するインパクトはイーブンではないだろうかと分析している。


(すいません。ちょっと長くなったので、続きは明日以降に書きます。)