今日は2週間前のこのニュースから。
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マクドナルド、7年ぶり営業減益 6月中間連結決算 産経新聞 8月2日(木)17時6分配信
日本マクドナルドホールディングスが2日発表した2012年6月中間連結決算は、営業利益が前年同期比19・0%減の118億円と上期では7年ぶりの減益となった。低価格商品による集客戦略で既存店売上高が減少したことが要因。
連結売上高は既存店売上高の減少や店舗のフランチャイズ化で1・2%減の1463億円。最終利益は前年に特別損失として計上した資産除去債務がなくなったことなどで18・7%増の70億円だった。
客数の増加をねらい、4月にホットコーヒー、6月にアイスコーヒーをそれぞれ100円に値下げするなど低価格商品を強化。既存店では客数は2・7%増となったが客単価が減少し、売上高が1・6%減となった。
ただ、同社では「一時的な落ち込みは投資」(原田泳幸CEO)として、下期には客数増による売上高の押し上げ効果を期待。通期業績予想は据え置いた。
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おそらく皆さんご存知の日本マクドナルド(2702)である。
日本人で知らない人はまずいないであろう会社の一つ。
2004年2月に原田泳幸氏がCEOに就任した。原田氏はアップルジャパンの社長で、転職に当たって、"マックからマックへ転進”などと新聞雑誌に取り上げられた。
当時のマクドナルドは、低価格戦略の結果、業績を大幅に落としていました。
外食産業の門外漢である原田さんにどこまで建て直せるのか。そこに注目が集まっていました。
さて、原田氏就任以来の業績の推移です。
2004年就任時には50億円前後だった営業利益。
就任初年度は減益決算だったものの、その後7年連続で増益を続け、2011年はなんと281億円。
なんと素晴らしい!
利益は5倍以上に伸びています。
その間の経営施策についての説明は原田氏の書籍に譲ります。この本(「勝ち続ける経営 日本マクドナルド原田泳幸の経営改革論」)は非常に面白いと思うので投資家の皆さんは読まれることをお勧めします。
さて、ここは株式投資に話を移しましょう。
では、2004年原田氏の社長就任の手腕に期待して株を買ったとしても、残念ながら5倍にはなっていません。
当時2000円前後だった株価が、現在は2200円弱といったあたりです。上昇率10%。業績が5倍に伸びている会社の株価としては物足りないものがあります。
2004年中盤は株価が高騰して2500円前後をつけている場面もあるので、買うタイミングをヘマしたらマイナスのパフォーマンスです。
その間 2004年の日経平均株価10000円強→ 現在の日経平均9000円前後です。と考えると平均よりはパフォーマンスが良いのですが、でも物足りないと考えるでしょう。
株式投資は本当に難しいなということが実感できるデータでしょう。
さて、最初の記事に戻ります。
マクドナルドはこの上半期7年ぶりの営業減益となってしまいました。
会社側はいろいろな言い訳があると思いますが、消費者目線で見れば、マクドナルドはちょっと値段を上げすぎたかなと思っています。
最近、ビッグアメリカシリーズやら世界のマックやらいろいろと新しい試みをやっていますが、どれも値段が高いのです。一度は食べますが、あの値段だと他にも競合商品はたくさんあるのでそっち行っちゃうよなあ。
その辺がちょっと読めてないかなと言う気がします。
会社もその辺りは察知してて、最近販売しているゴールデンマサラは、SSセット490円というお値打ち価格を出してきていますね。
今後の業績動向に注目です。
原田氏は現在の日本企業でベスト3に入る名経営者だと思います。
ただ、この難局面を乗り切れるかどうかは原田氏の手腕にかかっており、しばらく注目してみたい企業だと思っています。
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マクドナルド、7年ぶり営業減益 6月中間連結決算 産経新聞 8月2日(木)17時6分配信
日本マクドナルドホールディングスが2日発表した2012年6月中間連結決算は、営業利益が前年同期比19・0%減の118億円と上期では7年ぶりの減益となった。低価格商品による集客戦略で既存店売上高が減少したことが要因。
連結売上高は既存店売上高の減少や店舗のフランチャイズ化で1・2%減の1463億円。最終利益は前年に特別損失として計上した資産除去債務がなくなったことなどで18・7%増の70億円だった。
客数の増加をねらい、4月にホットコーヒー、6月にアイスコーヒーをそれぞれ100円に値下げするなど低価格商品を強化。既存店では客数は2・7%増となったが客単価が減少し、売上高が1・6%減となった。
ただ、同社では「一時的な落ち込みは投資」(原田泳幸CEO)として、下期には客数増による売上高の押し上げ効果を期待。通期業績予想は据え置いた。
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おそらく皆さんご存知の日本マクドナルド(2702)である。
日本人で知らない人はまずいないであろう会社の一つ。
2004年2月に原田泳幸氏がCEOに就任した。原田氏はアップルジャパンの社長で、転職に当たって、"マックからマックへ転進”などと新聞雑誌に取り上げられた。
当時のマクドナルドは、低価格戦略の結果、業績を大幅に落としていました。
外食産業の門外漢である原田さんにどこまで建て直せるのか。そこに注目が集まっていました。
さて、原田氏就任以来の業績の推移です。
2004年就任時には50億円前後だった営業利益。
就任初年度は減益決算だったものの、その後7年連続で増益を続け、2011年はなんと281億円。
なんと素晴らしい!
利益は5倍以上に伸びています。
その間の経営施策についての説明は原田氏の書籍に譲ります。この本(「勝ち続ける経営 日本マクドナルド原田泳幸の経営改革論」)は非常に面白いと思うので投資家の皆さんは読まれることをお勧めします。
さて、ここは株式投資に話を移しましょう。
では、2004年原田氏の社長就任の手腕に期待して株を買ったとしても、残念ながら5倍にはなっていません。
当時2000円前後だった株価が、現在は2200円弱といったあたりです。上昇率10%。業績が5倍に伸びている会社の株価としては物足りないものがあります。
2004年中盤は株価が高騰して2500円前後をつけている場面もあるので、買うタイミングをヘマしたらマイナスのパフォーマンスです。
その間 2004年の日経平均株価10000円強→ 現在の日経平均9000円前後です。と考えると平均よりはパフォーマンスが良いのですが、でも物足りないと考えるでしょう。
株式投資は本当に難しいなということが実感できるデータでしょう。
さて、最初の記事に戻ります。
マクドナルドはこの上半期7年ぶりの営業減益となってしまいました。
会社側はいろいろな言い訳があると思いますが、消費者目線で見れば、マクドナルドはちょっと値段を上げすぎたかなと思っています。
最近、ビッグアメリカシリーズやら世界のマックやらいろいろと新しい試みをやっていますが、どれも値段が高いのです。一度は食べますが、あの値段だと他にも競合商品はたくさんあるのでそっち行っちゃうよなあ。
その辺がちょっと読めてないかなと言う気がします。
会社もその辺りは察知してて、最近販売しているゴールデンマサラは、SSセット490円というお値打ち価格を出してきていますね。
今後の業績動向に注目です。
原田氏は現在の日本企業でベスト3に入る名経営者だと思います。
ただ、この難局面を乗り切れるかどうかは原田氏の手腕にかかっており、しばらく注目してみたい企業だと思っています。