最近興味をもった会社のひとつに そーせい(4565) というバイオベンチャーがあ
ります。
バイオベンチャーで、売上4億円、経常赤字44億円!という会社です。
純資産 244億円、に対して 時価総額154億円という価値です。
なんと、PBRにして0.63倍です。
単純に財務指標だけ見ると、割安に見えますよね。
大赤字の会社ではありますが、会社解散して純資産だけ分配すれば大儲けできそうっていう村上ファンド的(ハゲタカ的ともいう)発想です。
しかし、これにはカラクリがあります。
純資産の中身を見ると、なんと150億円は無形固定資産の連結調整勘定なのです。
これは昨年イギリスのバイオベンチャーを買収した時に発生したものです。
連結調整勘定。これはしばしば暖簾代なんて説明されます。
何のことはない。純資産よりも高く買収した時の差額であり、会計上は資産ですが、実質的には価値のないものです。
だから会社を解散させても、純資産は244億円-150億円=94億円くらいの価値しか残っていないので、時価総額154億円で買収したところでちっとも儲からないのです。
PBR0.63倍にはちゃんとからくりがあるのです。
これは単純な例ですが、財務諸表の中身を見ることの重要性がよくわかりますね。
追伸;ちなみにこの事例ではこのバイオベンチャーの事業としての価値を何も加味し
ていません。
この会社の研究している研究結果が上市され、大きな売上を上げる可能性は否定しません。
そして、この会社の研究に賭けてみたい投資家は投資できるのではないかと思います。
僕? バイオはわかんないんだよね。。
Blogランキング!
ります。
バイオベンチャーで、売上4億円、経常赤字44億円!という会社です。
純資産 244億円、に対して 時価総額154億円という価値です。
なんと、PBRにして0.63倍です。
単純に財務指標だけ見ると、割安に見えますよね。
大赤字の会社ではありますが、会社解散して純資産だけ分配すれば大儲けできそうっていう村上ファンド的(ハゲタカ的ともいう)発想です。
しかし、これにはカラクリがあります。
純資産の中身を見ると、なんと150億円は無形固定資産の連結調整勘定なのです。
これは昨年イギリスのバイオベンチャーを買収した時に発生したものです。
連結調整勘定。これはしばしば暖簾代なんて説明されます。
何のことはない。純資産よりも高く買収した時の差額であり、会計上は資産ですが、実質的には価値のないものです。
だから会社を解散させても、純資産は244億円-150億円=94億円くらいの価値しか残っていないので、時価総額154億円で買収したところでちっとも儲からないのです。
PBR0.63倍にはちゃんとからくりがあるのです。
これは単純な例ですが、財務諸表の中身を見ることの重要性がよくわかりますね。
追伸;ちなみにこの事例ではこのバイオベンチャーの事業としての価値を何も加味し
ていません。
この会社の研究している研究結果が上市され、大きな売上を上げる可能性は否定しません。
そして、この会社の研究に賭けてみたい投資家は投資できるのではないかと思います。
僕? バイオはわかんないんだよね。。
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流動比率や自己資本比率などでも「カラクリ」を仕込まれている場合があり、
きちんと勘定科目の仕訳まで行ったほうが身の為だな、と最近ようやく気づき始めました(感謝!)。
「上ばかり見ていると、いつかは転ぶ」ということでしょうね。