僕の得意の投資手法で、割安で地味な銘柄の見直しを狙うという手法があります。
しかし、一般的に割安な銘柄は、業績の好転や何かきっかけがないとなかなか株価水準訂正は起きにくいのです。

バリュー投資を志している方々が勘違いしているなと思うのは、割安ならいつかは上がると信じていることだと思ってます。
今、マーケットで評価されている水準は、現時点でのその企業の評価であり、常に適正水準なのです。
すなわち、割安だと思っているのは、あなたが勝手に思っているだけであって、何かきっかけが無い限り、株価は動かないのです。 

当然、割安だと思うからには、何らかの根拠があるのでしょう。
PERが同業他社よりも低い。
PBRが1倍を割っている。
時価総額よりもキャッシュ残高が多い。

どれも確かに割安と言える根拠ではあります。

とはいえ、今の株価に甘んじているということは何か理由があるのです。

それは例えば、
・流動性が低いため、機関投資家の買いが入りにくい。(ここは個人投資家が付け入る隙がある部分ですね)
・PBR1倍割れだが、赤字が続いている。(そのうち資産が減ってPBR1倍になってしまいます)
・キャッシュが多いのは期末だけで、これは特殊要因によるもの。実は期中は資金繰りが怪しい(建設コンサル会社に多いパターンです)
・キャッシュが多いのは、他者からの預かり金の占めるウェイトが高い。実際に会社解散したときに株主にわたるお金が少ない。
・親子上場で親会社にキャッシュが吸い上げられそう。

まあ、こういった理由が考えられるわけです。
だから、簡単に理由が無い割安銘柄なんて見つからないのです。

とはいえ、割安銘柄は確実に存在します。
しかし、何も起きなければ株価は見直されません。

そこで今日の僕の格言の出番です。
「その銘柄が見直されるきっかけを考えろ!」

昨年、僕が大きな投資成果を上げた銘柄に リーダー電子(6867)という企業があります。
ずーっと黒字で業績が安定しているにも関わらず、PER10倍前後、PBR1倍割れでした。
指標的にはキャッシュも豊富で、成長性は低いものの、明らかに割安株です。
しかし、マーケットメイク銘柄で流動性が低く、株価は冴えませんでした。

一方、この企業、地上波デジタル関連の電波計測機器をやっています。
地上波デジタルが話題になれば、見直されるきっかけが来るんじゃなかろうか。そんなことを考えながら投資していました。

結局、この読みは当たりました。
当中間期に、地上波デジタル関連機器の販売好調を受けて、業績を上方修正し、株価は大きくあがりました。
僕は割安訂正の動きは一段落したと判断し、12月、1月で売り切りました。
まだ割安だと思いますが、60%近い収益となりましたのでもう十分です。
次の銘柄に行きます。

割安株を保有しているのになかなか成果が出ないという方には良いヒントになるのではないでしょうか。
こんな発想で株を買ってみてください。