800万円→100万円→1億円達成の株式投資術

2004年5月に1億円を達成しました。一時は、800万円が100万円まで落ち込んだので、よろこび一杯です。
本も発売され、週刊ポストにも出ました。2005年12月にはサイボウズ株の急騰で7億円達成!!その後リーマンショックで1億円切るところまで落ち込み一時ブログを休止していました。
   サイト運営者:普通のサラリーマン えす

株式投資-頂いたコメントから

金融危機の終わり?

しばらくお休みいただいてました。
また復活です。

WBCは本当に面白かったですね。
特に決勝の日本対韓国戦は手に汗を握り久しぶりにはらはらしました。
野球好きにはたまらない試合でした。
準優勝の韓国も、優勝した日本も本当に紙一重の試合でした。


さて、メールにて質問をいただきました。

> お世話になっております。
> アメリカ、イギリス、ドイツ、フランスなどいろいろな国が、銀行に資本注入し始めていますが、
> そろそろこの金融危機も終わりでしょうか?
>
> 以前、えすさんがみずほ買ったのもりそなに資本注入されたタイミングというのを聞いていたのでえすさんがどう思っているのか、ご意見お聞きしたいのですが。。。
>
> お忙しいと思いますが、よろしくお願いします。

メールありがとうございます。
今回の金融危機は正直よくわかんないんです。

普通に考えれば、サブプライム問題に端を発したCDSなどの金融商品の問題って、元本の住宅ローンの貸し倒れ率に収束するはずです。
そう考えると最大損失はせいぜい20%くらいなはず。
だけど、今の雰囲気は50%くらいの損失を折込みにいっているから、オーバーシュートしている。
でオーバーシュートしているところを強引に政策でおさえにいっているから、またオーバーなくらいの法案や公的資金の導入が実行されている。

ようするにすべてがちょっと大げさな感じなんですよね。
実はリーマンの破綻&ファニーメイの救済くらいまでは、僕のシナリオどおりだった。リーマンが破綻してもファニューメイが救済されれば大勢に影響はないでしょうっていうのが、僕の基本的なスタンスだった。

しかし、そっから先の下げで、僕はまったくわからなくなってしまった。

> 以前、えすさんがみずほ買ったのも、りそなに資本注入されたタイミングというのを聞いていたのでえすさんがどう思っているのか、ご意見お聞きしたいのですが。。。

りそなの資本注入は、あのスキームのミソは、資本注入ではなく、株主責任を問わなかったことにあると思っています。
今回の資本注入で国有化される金融機関が出たときに、既存の株主価値がどうなるのかという点については、まだよくわからない。

例えば、国有化の結果、株主価値がゼロになるのであれば、既存投資家から見て破綻と同義であり、少なくとも株式マーケット的にはプラス要因は少ないわけです。

今回のシティバンク救済は、株主責任を問わない方式に見えるが、最終的にシティが救済されるのかどうかはまだ多くの投資家が半信半疑なんだろう。
下落のスピードが速すぎて、まだ底が見えていないために今回の資本注入が本当に最後なのか?という点に疑問が生じているということなんだろう。


公的資金の投入、大量の流動性の供給で、一時的なパニックは回避されてきたように思います。
少しずつですが落ち着ついていくでしょう。

落ち着いた後は、過剰流動性が待ち受けている可能性があります。
過剰流動性と実体経済の悪化。この両方の要素の綱引きが向こう1年くらいの相場のテーマになると考えています。
そう考えると、実体経済の良い国は面白いかもしれないね。そこに日本が入っていることを期待したいと思います。




シャープな判断

>2009/02/14 23:03 投稿者:三方良し。
> シャープさが 無くなってきていますね。
> 以前であれば マスコミに翻弄されることが無い
> 持論を持っていたえすさん。
> 過去の日記を 読み直して頂き 輝いていた頃の
> 心の復活を 心から望みます。


コメントありがとうございます。
シャープさが無いですか。。。

うーん。そうかも知れないなあ。

今、思うことは2つあります。

1つは、いろいろと環境に変化があって、自分自身の勉強の時間が取れていないということに起因しています。
このブログも以前はいろいろと、調べながらそれなりに長い時間を取っていたのですが、最近は時間がなくて、あまり推敲していないんですよね。
だから後から読むといまひとつな文章も、アップされていたりします。
この点は、僕の努力不足な部分であります。


2つ目は、マスコミに変化があったと思うのです。
マスコミの報道は昔からいい加減じゃないか、という意見はその通りなのですが、最近その姿勢がまた一段変わったような気がしています。

2006年のほりえもん逮捕や、村上ファンドの村上氏の逮捕以前は、マスコミや社会に良心的な人がいて、いい加減な中にもきらりと光る意見が表に出ていたような気がします。
すなわち、良い情報、悪い情報が、玉石混合だったので、これを取捨選択できれば、なんとか自分なりに解釈できて、正解に行き着けることが多かったなあと思い出しています。


一方、2006年以降年々良質な情報を提供する人が減ってきたように感じます。
いわゆるマスコミはもちろんですが、経済界、金融界、政治家、などなど、誰一人本音を語っていないように感じます。
そりゃそうです。耳が痛いような本当の事を語った人たちは、ほりえもんを筆頭にみんな排除されてしまったわけですから。
賢い人たちは今はおとなしくしている時期だということになっているわけです。少しでも目立ったら叩かれるから、誰も本当の事を言わなくなってきています。

経済界では、その後も、ほりえもん、村上さんの後にも、ちょっと目立った事で多くの犠牲者を出し、ますます経済界はおとなしくなってしまったわけです。

政治家だってそうでしょう。ちょっと日教組の批判をしただけで、大臣を辞めないといけないんです。
きわどい意見なんて出てくるわけがありません。

また、マスコミもおかしくなっています。
2006年以前は、どこかから圧力のかかった偏った情報は、さりげなく反対意見を入れて、勘の良い読者には悟らせるような感じがありました。
また、偏った情報については、全てのマスコミが同じ意見を流していることはまれで、いくつかの意見を比較すれば、なんとなく真実が浮き彫りに出来たのです。

しかし、最近はなんだか違います。
明らかに違和感を感じる情報でも全てのマスコミが同じ方向を向いています。
また、最近の情報源は、官僚サイドに偏っているように感じられ、「官僚には有利な話だが、大誤報」というケースがやけに多い。
記者の力量不足なのか、そもそもマスコミも真の情報が取れなくなっているのか。


今回のオリックスのかんぽ問題も、結局何が真実なのかさっぱりわかりません。流れてきているのは郵政に有利になるような情報ばかり。
おそらく郵政サイドがリークしている情報をそのままマスコミは垂れ流しているだけ。

2006年のほりえもん逮捕あたりを境にして、日本が萎縮して行っている象徴なのかも知れません。
官製不況という言葉が身にしみる。。



結局、意見や判断っていうのは、いくつかの正解にたどりつくような情報(ほんのひとかけらの断片であっても)を元に判断するから、シャープな判断ができるわけで、与えられた情報が少ないと正しい情報にも当たりにくい。
だから、与えられた情報が少ない中で正確な判断をするのは難しいというごくごく当たり前の結論に行き着くわけです。


僕の悩みは深いですが、シャープな文章を書けるように頑張ります。

任天堂とアップル

ipod Touchについてのエントリは評判悪いな。
まあ、アフェリエイトの張り方が下手っぴだから批判されているのだとは思うが、内容的には単純に感動を書いただけの内容なんですがね。。
ちょっと説明が足りない部分も多いので、僕の考えていることを少し補足をします。

>アフィは悪くないと思うけど、これは知らない人にただリンクを踏ませようとしているだけにしか見えないよ。
>アフィリエイトっていうのはきちんと商品を紹介して最後に商品のリンクを貼るのが正しい方法だと思う。

なるほど。今回はipodtouchを紹介する内容だったつもりではあったのですが、、、
ただ、きちんと商品を紹介して最後に商品リンクを貼るべきというご意見はもっともですね。次回からはそんな感じでやってみます。

>14. Posted by 名無し 2008年12月26日 01:31
>アフィは別に構わないと思いますが、商品の画像をベタベタと貼ってあるからみなさ>んの印象が悪いんでしょうね…。
>画像は控えてテキスト主体にした方が宜しいのでは?

なるほど。
今回のような貼り方の評判が悪いということがわかっただけでも収穫です。
しかし、画像をベタベタ貼るだけでここまで批判がくるとは、、ちょっと驚き。


>12. Posted by かみ 2008年12月24日 22:27
>初心者ですが、
>これって無線LANがない所だと使えないのですか?
>

音楽プレイヤーとしては、LANは不要ですが、インターネット端末として使おうとした場合、無線LANが必須になります。
と言う内容も実際に保有するまでは知らなかったので、僕的にはいろいろと感動があったんだよね。その感動を伝え切れていないところは僕の文章の稚拙な部分です。

>3. Posted by なんか 2008年12月23日 08:54
>えすさん最近別人みたいだな。
>いまさらiPod touchの紹介?
>しかも対抗できる企業が任天堂だけって?
>えすさんドコいった?

そうですか?
以前よりもブログを書くことに時間をかけていないので、推敲が甘く文章が少し粗いという側面はあるかも知れません。

アップルと任天堂の類似性については説明が不足していたと思います。
アップル(特にipod touch)は、インターネット端末になることを意識していると考えています。僕には、ipod自体が音楽プレイヤーとしての認識しかなかったのです。

今回実際に自分で触ってみて、ノートPCの先はこういうところに来るんじゃないかなという予感がしています。

ノートPCはここのところ5万円前後のミニPCが人気を博していますが、5万円のミニPCとだったら機能的にはいい勝負かなという気がします。
そうなると、わざわざミニPCを買う顧客がどれくらいいるか?むしろ今使っている何かをインターネットの入り口端末に置き換えようという発想がでてきてもおかしくないわけです。

この発想を実践しているのが、任天堂DS(これも無線LANが内蔵されている)だったり、PSPだったりといったゲーム端末なのかなと思っていました。
ただ実際にはゲーム端末の無線LAN機能はインターネット端末として使うことよりも対戦ゲーム用にカスタマイズされている印象を強く持っており、インターネット端末として使おうとする若干中途半端な印象が強いものでした。

また、携帯電話がインターネット端末に置き換わる可能性も想定していました。
ここ1年くらいの携帯電話の中には、いわゆるフルブラウザを搭載しているモデルも出てきており、このモデルなら十分にノートPCの変わりは勤まるんじゃないかとも思っていました。(i-modeブラウザでは、WEBをi-mode用に変換する必要があるため、主流にはならないと予想していた。)
ただ、携帯電話は、携帯電波の通信速度の問題もあり、フルブラウザの機種であっても現実的にインターネットを見に行った時、やはりストレスがたまるんじゃないかと(実際にフルブラウザの携帯電話を使っている方から感想をもらえると嬉しいです)。

ipod touch(とiphone)が新しいのは、メインの通信手段を無線LAN(WIFI)に置き、高速環境にあるときは高速でやりとりさせようとしている点です。これであれば、通信速度のストレスはかなり解消されるでしょう。

・音楽プレイヤーから派生したipodtouch。
・ゲームから派生した任天堂DS。
・携帯電話から派生した携帯電話端末。
・ミニノートと呼ばれる5万円PC

消費者ニーズを取り込んで、ノートPCの次の覇権を取るのは、どれになるのかは大いに注目しています。

最近のサイボウズ

>3. Posted by Fake 2008年09月08日 02:04
>初めまして、サイボウズで大きく資産を増やしたころから毎回楽しく拝見させていただいています。
>
>そんなサイボウズですが以前に比べずいぶん安くなりましたね。
>
>懸念点であったレカムとの資本提携も解消されたしそろそろ上昇してもいいかなあと思うのですが
>えすさんは最近のサイボウズをどのように見ておられますか?
>
>よろしければ、お聞かせください。
>

コメントありがとうございます。
サイボウズ(4776)は僕の資産を大きく増加させてくれたとても思い出深い銘柄です。
サイボウズの株価が大きく上昇しこのブログでも報告していていましたが、毎日資産が大きく増えていく状態は本当に感動ものでした。

さて、最近のサイボウズですが9月11日に中間期決算を上方修正するなど、業績は好調です。主力のグループウェアは好調に推移しており、特に大企業向けのガルーンのライセンスがつみあがっていることが業績の安定性に寄与しているようです。

現在のサイボウズの時価総額は150億円前後であり、僕が前回大量に仕込んだ2005年春ごろの株価とほぼ同じ水準です。
ようするに3年間で大きく上昇し、元の水準に戻ってきたわけです。

では今後のサイボウズをどう見るか?を考えるにあたっては前回の株価上昇要因を分析しなければなりません。
サイボウズが2005年に暴騰した理由は大きくわけて以下の理由があったと思います。
1.新興市場全体の地合がよく、成長性のある銘柄全体に買いが集まった。
2.ガルーンなどのライセンスの積みあがりによって、安定収益が増えた。
3.多くのユーザーを抱え、トップシェアを誇るグループウェアへの評価が高まった。
4.サイボウズドットネット構想を中心としたWEBサービスへの期待感が高まった。
5.その他関連サービスおよび海外展開への期待

こんなところでしょうか?

では、現在の状況はどうか?
2については確実に良くなっています。この要因だけで言えば3年前より、株価ははるかに上でもいいと思います。
3もサイボウズの販売ライセンス数(顧客数)は増えていますので、グループウエアそのものへの評価は特に変化していないと分析しています。

5は、3年前も現在もさほど進捗はないと分析しています。

3年前と現在でもっとも異なるのは、1と4でしょう。
1については皆さんご存知のとおりです。今は非常に地合が悪いですね。

そして、今、サイボウズの株価が低迷しているのは4の要因がしぼんでしまっていることが大きいと思います。
地合いがよかったとはいえ、サイボウズの時価総額が1000億円を超えたのは、4の要因が大きかったと感じています。
しかし、サイボウズドットネット構想およびグループ会社の拡大構想は3年前に比べて明らかにしぼんでいます。
もちろん、少し大きな風呂敷を広げてしまっていたので、それを身の丈に合わせて縮めているという見方はできます。
とはいえ、やはり将来に大きく化ける要素がないのは少し魅力が薄れてしまっているかなとは感じています。

また、ここ数年レカムという会社の株式評価損がサイボウズの業績拡大の足を引っ張り続けてきました。
どうやらレカム株式はすべて売却したようですね。
これでサイボウズの株価は、業績に連動しやすくなったと言えると思います。

次にサイボウズの株価が大きく上がるとき。
これは次の収益の柱が見えてきたタイミング=いわゆる現実買い の時になるんだろうと感じています。
となると、今見ておくべきはサイボウズの収益構造がどのように推移するかということになるであろうと思います。

現時点では、まだ次の収益の柱は見えていないかなというのが僕の見解です。

フージャースの破綻リスク

頂いた質問からです。

>24. Posted by 一休 2008年09月03日 15:26
>文面から「フージャースは破綻リスクの少ない会社のひとつ」と読み取れますが、
>何をみてそうお感じになられたのでしょう??
>エス様は経理財務にお詳しいのでは?
>今回は特に不思議なブログだなと思いました。
>まあ、財務資金繰り云々よりも株式市場によって破綻させられる場合もありますから・・・。
>

フージャースに限った話ではないのですが、今の新興市場の不動産系会社の僕の見解を書きたいと思っています。

アーバン、ゼファー、創建ホームズ、その他非上場デベロッパーと中小規模の不動産系の会社の破綻が続いています。
現在の状況を簡単に考えると以下のような状況であると考えています。


もともとの土地の時価が100とすると。
流動化関連の企業はどうせファンドに200で売れるからという理由で150とかで仕入れているんです。
そこで、ここにきて、サブプライム問題で資金供給が細りました。
もう200で買ってくれる買い手はいません。
となると150で買っていた土地は100でしか売れません。それどころかここのところの地価の下げで80でしか売れないようです。
これを負債で買っているような企業は売却すれば70の損失がでますから、そうそうは売れません。リファイナンスをかけようにも評価は80でしかされず、さらに80に対して80%とかでしょうから、とても150のリファイナンスは困難です。
こうして、アーバン等は散っていきました。
レイコフなど一部の不動産流動化系の企業も同じような企業が多そうです。

一方で、真面目にマンションを作って売ろうとしている企業もあったと思います。
ただ成長性のプレッシャーから、100の価値しか無いとわかっていながら他の企業との土地を仕入競争に負けられないから120で手を出してしまう企業も出てきます。
120で買った土地に100で建物を建てても250で販売しようとしても客がついてきません。
220までは値下げすればトントンで逃げられるわけですが、現在の状況であれば200でしか売れそうもありません。
銀行サイドからすれば、220貸しても損失が出るのですから、貸し渋ります。当然です。土地を80で売ってもらったほうが被害が少なくてすむのでこの会社をつぶしに行くでしょう。
これがゼファーや創建ホームズかな。


さて、フージャースです。
個人的な見解としては、今すぐの段階での破綻リスクはそれほど高くないと見ています。仕入れ状況等を見る限りでは一番価格が高いところでは大きく仕入れていなそうなので、それほど無理はしていないのだろうと推測できます。上の例で言えば120での仕入れは回避しているということです。
同じように一番地価が高騰していた2006年ごろに大量仕入れしていない不動産企業は生き残ると見ています。

ただ、これは今すぐに倒産するリスクがあるかという短期的な視点です。
ご指摘のようにフージャースについては、短期的に倒産するリスクが高いかと問われるとそれほど心配はしていません。

しかし、1年後は、2年後はどうか??
今販売しているマンションが、想定以上に販売できい場合、在庫資金が資金繰りを大幅に圧迫してきます。
販売が順調に進むのか?
販売が順調に進まない時、フージャースに支援する銀行が現れるか、またそこに耐えられる体力があるかは正直言って不明です。

株価は、難しい判断ですね。
今すぐ倒産するような株価を形成しています。これは1年後も販売が進まず、リファイナンスが出来ないというリスクを織り込みにいっているということなのでしょうか?


逆に2006年ごろに目いっぱい爪を伸ばした企業はやはり危ないと思っています。
個別の企業名は書きませんが。。

長期保有についての質問

たまにはコメントへの返信でも。

>1. Posted by Sさんと同い年とは思えないヘタレ 2008年08月07日 06:11
>いつも勉強さしてもらってます。
>ちょっと質問なんですが
>今巷では日本はこれから景気後退入りすると言われていますがこのような状況で日本株を長期保有するのに不安とかはないのでしょうか?
>逆に私はこのような情報に左右されていつも損させられます。
>やはり信念ある投資をすれば不安ではないのですかね!


景気後退するのに日本株を長期保有することに不安はないのかという質問ですね。
そりゃ、不安はありますよ。

景気がこの後悪化して、次の景気が回復する時期が、確実にわかるのであれば、いったん外したいですね。長期保有するよりも景気回復期に買いなおしたほうが投資効率が良いのは確実でしょうから。
ただ、景気後退時期や景気の底、景気回復のスタートを予想するのは非常に難しいと思っています。
バブル崩壊の時期を誰も予想できなかったし、その回復時期も予想できなかったのと同じことです。

ただ、日本の景気後退は既に始まっていると思っています。

一般的に景気後退が世間で騒がれるころには、既に景気後退期は過ぎていて、低迷期に入っているもんじゃないでしょうか。
株価的には既に景気後退を織り込んでいる株価になっている銘柄も多く散見されます。

さらに株価は半年先を写すとよく言います。
現在の株価は、半年先くらいまでの景気悪化を株価が既に織り込んでいるということもできます。

景気回復時期なんて、わからないですよ。
ましてや、景気が回復する半年前を予想するのはさらに難しいことでしょう。

というわけで、景気悪化、景気回復の時期がわからない僕は、その企業の実力から見て、現在の株価が安いと判断すれば買うということです。
株価が上がるのは、次に景気回復する時期かも知れないけど、その時期がわからない以上、ゆっくりと保有して待っていれば良いと思っています。

もちろん、景気後退および低迷期には、限度目いっぱいに買うことがないように気を使っており、こういう部分でリスク管理を進めています。

日本株にこだわるのか

久しぶりにいろいろなコメントに対する返答を。


>
>えすさんは何故日本株をなんかやってるのですか?
>持株がすべて香港株の私からみると日本株に偏ったPFは滑稽に見えます。
>5億も資産があるのにもったいない・・・
>日本株はハイリスクローリターンの典型に感じます。
>H株指数のチャートを見ればいかに香港株が強いかわかります。
>サブプライムショックを完全に払拭して新高値更新中です。
>http://www.aastocks.com/chi/nstockquote/gifchart.asp?symbol=10010
>Posted by ペパロニ at 2007年09月01日 21:56
>
>
>
>なぜパフォーマンス悪い日本株にこだわるのでしょうか。
>
>過去の暴落からの戻りは、ブラックマンデー、911、IT
>バブルいずれの場合でも日本はアメリカより劣っている
>という事実があります。まあ、対アメリカに限らず日本は
>最低レベルです。短期的な戻り、中長期的な成長も
>よくありません。
>
>長期保有が報われない株式投資という意味では、
>日本株が筆頭でしょうね。配当も非常に少ない。
>
>ついついわかっている気がするので、
>日本株に投資をするのでしょうが、
>銘柄選択の素養がある人以外の
>日本株投資はハイリスク・ローリターンであることは
>確かだと思いますよ。外国株のインデックスでも
>持っていたほうがよっぽど儲かる。暴落を加味してもです。
>本当の天才は集中投資で儲けているのでこの限りでは
>ありませんけど。
>
>既得権益者有利、株主不利の状況が変わらない限り
>日本に長期的投資はしたくないなぁ。
>
>Posted by 日本株はほどほどに at 2007年09月04日 01:00
>
>

平均(インデックス)で見た時に、日本市場が効率が悪いのは確かだと思います。
平均で勝負するサルのダーツ状態で投資するのであれば、経済成長が大きい国の市場のインデックス(または大幅な分散)に投資するのが良いと思いますよ。

ただ、外国株は情報が少ないですからね。
普通の人ができる海外の個別企業に対する投資は、マネー誌だけを頼りに日本株に投資するのと同じような状況だと思っています。
それを強く感じたのは、ブラックベリーを米国で見たときですかね。
あれだけ、多くのビジネスマンが使っている情報端末で、現地の新聞を読むと、ブラックベリーや、RIM社の情報も毎日のように出ている。
にもかかわらずその情報が日本では皆無に等しい。
現地の情報を十分に入手できる環境に居ない限りは、勝てるはずがないですとココロの底から思いました。

そもそも、僕は日本人で、日本が好きです。
できれば、自分のお金くらい自分の好きな会社・好きな国に投資しておきたいと思っています。
自分が信じる経営者企業に財産を託し、その企業の発展を願う。そんな投資家でありたいと思っています。
ただ単純に、「こっちが儲かる(儲かりそう)からこっちに投資する」という投資家にはなりたくないのです。

自分のお金の使い道くらい自分で決めたいです。

最近、日本人のお金が海外に逃げる傾向が顕著です。
中国をはじめとした、海外投資がブームになっています。
日本人が日本のポテンシャルを信じないんでどうするんだろう。
日本企業を応援しないでどうするんだろう。
そんなことを考えてしまっています。


>既得権益者有利、株主不利の状況が変わらない限り
>日本に長期的投資はしたくないなぁ。

ここの部分は僕が今もっとも悩んでいる部分です。
ブルドックソースの一件(特に司法判断)。最近の官僚や政治家の腐敗ぶりを見ていると、日本の先行きに対する不安を増幅させています。
最悪シナリオを想定せざるを得ないのかなあ。
そういう決断の日が来ないことを願っています。


>
>前日とのギャップばかり大きくて日中の動きが極端に小さい今の株式市場を見ると、
>日本が市場として機能しなくなってきているという不安があります。
>デイトレ専門の私は既に対象市場を国際化してます。
>でも、本当は日本の市場にしっかりとしてほしいです。
>Posted by SAKU at 2007年09月02日 13:46
>

日本市場にしっかりとしてほしいのは同感です。
僕のような投資家からみても、SAKUさんのようなデイトレーダーからみても、市場として機能しなくなってるという意見があっているのは、おどろくべき事実です。
日本市場に何が足りないのかを考えてみたいです。
SAKUさんはどうお考えですか?

>
>こんばんわ。いつも楽しく拝見させて頂いております。
>ここネット関連が為替の関連が受けにくいとか、業界再編等の理由でやや見直しされてきた様に
>感じます。えすさんはどう感じてますか?
>また、個別銘柄について言えば、カカクコムが子会社のフォートラベルとヤフーとの提携を
>発表したり、eiga.comや食べログのトラフィックが確実に増加してきていたり注目してます。
>えすさんは2005年頃は主力にしていたこのカカクコムについて、現在はどの様なスタンスですか?
>Posted by れお at 2007年09月02日 20:50

ネット関連株は、勝ち組と負け組みがはっきりと見えてきた感じがありますね。
インターネット技術の革新が一服した(と僕は感じている)状況になりつつあり、既に勝ち組となっている企業に見直しの機運が高まっているのがその理由だと思います。
逆に、インターネット関連企業は、日本での成長に限界が見えてきたのも確かです。
英語圏であれば、(ほぼ無限に)拡大の余地があるのですが、日本のインターネット普及率やインターネット接続時間自体に成長の限界が見えてきた今、日本語だけでは成長余地が限られ始めているのも確かです。

カカクコムは、ヤフーがはじめた価格比較サイトの影響が懸念されたのですが、結果としてほとんど影響しなかったことが評価されているのではないでしょうか。
投資判断に対するコメントは避けます。


>
>ここは売りから入るのも良さそうな気もしますが、いかがでしょうか?
>特に内需は当分上がらなさそうなので。
>Posted by えすさんのファン at 2007年09月03日 22:52

知りません。
短期の値動きはわからないものですから。
売りたければ売ればよいんじゃないでしょうか。

>
>順調な時は銘柄を明かさずに、
>資産を大幅に減らした途端ポジショントークかよ。
>他者に対して一丁前に批判する前に、
>自分自身の価値観に一貫性をもたせるべきでは?
>焦燥から買い煽ってるようにしか見えん。
>最初っからそういう方向性のブログだったら特に何も感じないが、非常に痛々しい。
>Posted by 三上 at 2007年09月16日 07:45
>

時々銘柄は書いてますよ。
ただ、以前(サイボウズに投資していたころ)は主力銘柄を書いていましたが、最近はマイナー投資銘柄を中心に書くようにしています。
サイボウズの時にはずいぶんと批判も頂きましたからね。
主力銘柄は今でも触れていないです。

そういう意味では価値観は、ほぼ一貫しています。
そもそも価値観って一貫する必要も無いし、時代や状況に応じて、変化させていくべきものだと思っています。


>
>これだけの資産を築いたならFXに転向されたほうが安定的に
>利益を生めると思いますよ。
>Posted by とし at 2007年09月17日 14:08
>

さあ。安定している投資なんて無いでしょう。
安定していると本気で思っているなら、いつかやられるでしょう。

FXに関しては、試験的にやっていますが、難しいですね。
一企業の部分所有となる株式に比べて、為替は妥当価格を検証しにくいので、値動きを当てるのはまず不可能だと思います。(国の部分所有という考え方もあるのですかね??)
ここ数年は、円安傾向が継続していたので、読みやすかったのかもしれませんが、これからなんてわかりません。

インカムゲインの利回り(株式は配当、為替の場合は金利)だけでいえば、株式投資よりも有利な部分が多いのも事実ですが、値動きに対するリスクは同レベルじゃないかと思っています。



たくさんの質問「今回の下げは」−2

昨日の続き。



>日銀がもっと早期に金利を少しづつ上げていたら(実感はないですが日本の景気も上昇しているらしいですし)、
>円キャリートレードがこれほどまで盛んに行われず、結果としてアメリカの住宅バブルがここまで過熱することはなかったのでは?と思います。

>円高になると、今まで物やサービスを輸出して稼いでいた日本企業は思惑が外れて大変ですよね。
>目標未達で下方修正する企業が続々出てくると、またまた株が下がってしまうのではないか、と心配です。
>Posted by ゆういち at 2007年08月17日 21:11


世界のバブルを生んだのは、日銀だという説はありますね。
日本のバブルを生んだときは、為替レートを気にするあまり、過剰な資金供給になってバブルを生んだと説明されます。
日銀は今回も懲りないのでしょうか。

円高で下方修正する企業が出る可能性はあるでしょうね。
トヨタなどは、現地生産等で、かなりの部分をヘッジしているようですが、それでも1円の円高で**億円(忘れた260億円?)の減益だとか言います。
ほぼ全量を国内のみで生産している新日鉄なんかは、為替インパクトが大きいでしょうね。



>えすが1億円を達成したのは2004年と書いてあるが
>2003年の4月が大底だったので上昇の波に乗ったのだろう。
>能力はあると思うがこういう状況も乗り切ってもらわないと興ざめだ。
>本当の戦いはこれからだろう。
>(ここでさっさと降りるという手もあるけど)
>Posted by ベルカンプ at 2007年08月17日 23:27


僕の資産が増えたのは、上昇の波に乗ったのは確かですね。
こういう状況を乗り切る必要があるのか。
さっさと降りてしまうべきなのか。
判断に迷うところです。

ただし、僕は降りると決めたら、誰に何と言われようと降りますよ。
自由に降りることができるのは、個人投資家のメリットだと思っていますから。



>エスさんこんにちは。
>エスさんの正直な売買報告はいつも好感を持っています。

>僕の経験から言うと、月曜日に株をもどして「やれやれ」と思ったところが一番危険です。
>その後ドスン・ドスン・ドスンと下げる可能性があると思います。逃げるなら月曜日です。


まあ、そうかも知れないですね。
短期的な値動きはわかんないです。



>もう相場は終わりです。低金利で市場を大きくゆがめたつけがまわってきました。
>低金利で日本から無尽蔵に貸し出された資金の回収は始まったばかりです。
>外国人の日本株売買傾向に注意してください。外国人の日本株売買のシェアは50%とも言われています。
>資金が一気に出て行くと思います。

>いったい1000兆にも膨れ上がった借金をこの少子化の中で誰か返すのか!
>しかも改革反対、公務員基盤の民主が買ったことでもう日本も終わりと思われているのです。
>Posted by 匿名 at 2007年08月18日 11:01


資金が一気に出て行くということはないと思いますが、少量であっても資金が出て行く影響はそれなりにあるでしょうね。
それくらい、日本のマーケットは脆いイメージがあります。
また、この日本国の借金問題については、また別の機会にじっくりと考えて意見をまとめてみたい問題です。


>確かに東証1部は外国人のシェアが多いかもしれないですが
>新興3市場は個人投資家がシェアのほとんどとの話もあります。

>実際、昨日あまり値下がりをしていない銘柄が多々見受けられます。
>こういった銘柄が狙い目なのではないのでしょうか。

>Posted by 徳次郎 at 2007年08月18日 16:16


新興3市場は先駆して下げてきているので、割安な銘柄が散見されはじめているのも確かですね。
ただ、ここに来て、新興市場の銘柄の大幅な業績の悪化が目に付くのも事実で、これを嫌気して、新興市場から資金が逃げていっているのでしょう。
業績がしっかりした新興市場の銘柄は狙い目なのかもしれないですが、業績の伸びを予想するセンスが問われる相場ですね。



>「また下げたら、嫌だから」
>損ギリして、少なくなった現金を抱えて、様子見を決め込んで・
>どのタイミングでまた買いを入れるのでしょう?
>2003年を思い出しましょう・・
>何も恐れる事はありません。
>忙しい資金を投入して、信用取引されてる方は慌てているのでしょうが・

>私は逃げません。  もちろん、えすさんも逃げないでしょう。
>むしろ、買いに向かいます。  


いや。逃げるかもしれないですよ(笑)
下げにビビッてというよりも、将来を悲観したら逃げます。
今は買い向かう自信がなくなっているだけですが、もっと自信がなくなれば、逃げるでしょう。

小泉首相/竹中大臣の活躍で夢があった2003年とは明らかに状況が変わってきている。
状況の変化は、経済のファンダメンタルと言う意味では現在の方が圧倒的に明るい。
しかし、政治的な状況という意味では、圧倒的に暗い。

どっちを選択すべきなのか。
そこに迷いがあります。



>ところでえすさん。
>そろそろなにか面白い話を聞かせてください。
>>日本人として、日本の将来に賭けたい気持ちはあるが・・・
>〜その通りです。私たちはまだ30代です。この先、長いのですから・

>>継続保有に迷いが出ている。
>〜この意味がわかりません。
>外国人に振り回されて、私たちまで逃げることはないと・
>5年後・10年後にしっかり資産が増えればいいのではないですか?
>貴方は800万円を数億円まで増やしたのです。
>じっくり構えて欲しいです。
>新年には元に戻ります。
>Posted by エディ at 2007年08月18日 21:01


まだ30代。この先は長いです。
あせる気持ちは無いのですが、日本国に残された時間は少ない感覚が年々強くなっています。
僕が年を取っただけなのか、本当に時間がないのか。。

外国人に振り回されて逃げるつもりはないですが、日本経済には振り回される可能性がありますね。

新年には元に戻ります。 → この油断は絶対に禁物です。戻るかどうかは誰にもわかりません。


たくさんの質問「今回の下げは」−1

先日の記事にたくさんのコメントを頂きましたので、たまには回答をします。


>自分がただのファンダ厨だったことに今頃気づいた?
>Posted by 名無し at 2007年08月16日 00:01


”ファンダ厨”って何ですか??
ファンダがファンダメンタルを言っているということは想像できるのですが、厨の意味がわかりません。


>しかし市場の下げは留まる事を知らず・・・
>私も今回の下げ方には本当に「怖さ」を感じております。
>「リスクの高い国・・・」おっしゃる通りだと・・
>スチールが敗北した時にすべて清算するべきでした
>参院選で自民が負けた時にも荷を降ろすチャンスはありましたし
>それにしても、恐ろしいほどの売り・売り・売り・・
>お盆明けはどうなるのでしょう?

>(中略)

>でも下げてるときは悪いことばかり起こるような錯覚にとらわれますし、切り返してくると「あそこが買い時だった!」・・・なんて、いつも思うんですよね^^
>「今が底・・」なんて予知能力があったら、どんなに楽か。  まっ、それが株の面白いところでもあります・
>この先、何十年も投資を続けますから、今はじっと我慢します。
>投売りで昨年は散々な思いをしましたから・・
>どうか、えすさんに元気なコメントを期待です☆
>Posted by エディ at 2007年08月16日 00:45


スチールが敗北した時、少し嫌な予感が走ったんですよね。僕も。
そして、その後のダヴィンチの敗北。
議決権的に有利だったモリテックスでも敗北。

株主のガバナンスが効かないなあと思った辺りから、急激に株価の上値が重くなったように思います。
結果論ではありますが、暴落の引き金の一つだったかもしれないですね。

今が底かどうかはわかりません。底だったかどうかは後になってわかることなので、底値当てをしても意味がないことだと思います。
株価が安くて、将来を確信しているのであれば、買いでしょう。



>『世界的規模の信用収縮』,理由はそれだけ。
>今回最後に列挙した事項は,今回の相場とはほとんど関係ないと思うよ。
>日本の主要産業は米国・中国などの外需に依存していること(トヨタなどが
>典型例),日本株の約1/3は外資・外国のファンドが保有していることを
>考慮すると,世界の時価総額の約45%を占める米国が住宅バブルで崩壊したら,
>どういう現象が起こるかということは自明だと思うけど。
>Posted by kun at 2007年08月16日 06:53


この意見は半分当たり半分はずれという印象かなあ。
少なくとも80年代後半の日本のバブル期は米国経済の崩壊とは関係なく、日本株は上昇を続けたわけです。
当時と状況は異なるという意見もあるでしょうが、米国の不景気が、日本の株価低迷とイコールでは結びつかないでしょう。
短期的な調整という意味であれば、明らかに米国の影響はあると思いますが。


>ここまで総悲観ということは今が買い時なのかな。
>キャッシュはあるので買いのタイミングを計っていますが、なかなか買い向かう気になれません。
>まだまだ下がりそうな気がして。ということは、やはり今が買い時なのかも・・。うーん難しい。
>もう少し安倍君に引っかき回してもらって、もう一段下げたら買い向かいますかね。
>って、あんまり関係ないか。
>Posted by ピロ at 2007年08月16日 07:19


今の株価が安いと思えて、今後の企業業績が伸びると思えるのであれば、買いのタイミングだと思います。
あとは、無理のない範囲で、時間的に分散することくらいでしょうかね。


>> 気になる兆候はある。
>> ・日本の政治を嫌気しているのではないか

>たしかにいまの日本の政治はよろしくない状態だとは思いますが、もともと外人らは日本の政治にはそれほど期待していないのではないでしょうか?^^

>これまで日本市場にも上昇期はあったわけですが、そのときも別に政治面で好感されてということはなかったですよね。

>ご意見お聞きしたいところです。
>Posted by とんぼ at 2007年08月16日 10:31


この意見には、反対です。
2005年後半の株価の上昇は、秋にあった衆議院選挙で小泉自民党が大勝し、日本の構造改革の進展に期待した外国人の買いが継続したというのが最大の上げ要因だと思います。
2005年の上昇要因に、政治要因があるのは明らかです。

また、97年〜99年に株価が低迷したのは消費税導入に伴う日本経済の失速が原因です。消費税導入という政策が、株価に反映した典型例でしょう。

他の株価上昇、下落には政治的な要素が多分に含まれているケースは非常に多いです。
このように株価や経済を語る上で、政治要因は欠かせないと、僕は考えています。



>今回はアメリカ株に引き連られて、下げられているといった感じのように思う。
>しかしながら、中国等アジア株はあまり影響を受けていないようだ。日本の投資家は、
>相場に振り回される投資家が多いので、過剰に反応して下げが大きくなってきているように思う。
>しかし、長期的にみれば、株価が下がっているだけで、企業価値は全く変わっていないので、普段から注目(研究)している銘柄が大きく下がったら買うべきだ。株式投資は最初から最後まで企業の将来価値に投資するものなので、日々の相場は気にしない方がいい。
>値下がりしたからといって売るのは、逆の行動で長期的には後悔するだろう。
>Posted by 大和 at 2007年08月16日 10:34


相場に振り回される投資家が多いため、過剰に反応しているというのは同意ですね。
また、ヘッジファンドなどのシステムトレードの影響もあるのかなと思っています。
ようするに、システムトレードだと比較的に売買が一方通行に流れやすいので、欧米に比べて売買の板が薄い東京市場だとヘッジファンドなどのシステムトレードの影響がもろに出て、そこに振り回される個人投資家(ひょっとしたら機関投資家も)がさらに相場の揺らぎを増幅させてしまっているというイメージでしょうか。



>えすさんの感じられたように現在の日本の株式市場は、悪材料に大きく反応するかなり弱いものだと思います。

>日本市場の主な買い方がヘッジファンドで、国内勢が売り方に回っているのが需給の理由です。
>また内需が弱いので今年のGDPの成長が鈍化するのを反映しているのかもしれません。
>サブプライムローン問題をきっかけに新興市場や中小型株への資金はますます細り、
>業績の良い一部の銘柄が買われる2極相場がまだまだ続くと考えます。

>Posted by いくぞう13号 at 2007年08月16日 10:51


業績が良い銘柄が買われているかというと必ずしもそうでもないように思いますよ。
どちらかというと、買われているのは資源株と国際的なビックネーム。
言い換えると、インフレに強い企業と、インフレになっても値段を上げられるブランド企業。
インフレを織り込んでいるのかなと思っています。
2極相場は続くかも知れませんが、ちょっと極端すぎる感じがしてます。


>迷ったならポジ外しなって。
>Posted by あ at 2007年08月16日 12:39


そうですよね。
もう少し投資額が少なければ、ポジションを外すという対応をするのですが、いかんせん簡単にポジションを外せない金額を保有しています。
一日の出来高よりも多い株数を保有している銘柄も多数ありますし、自分の売りだけでストップ安くらいまで持っていけてしまうだろうと思います。
簡単には動かせないのです。
運用金額が少なかった時代とは、異なる悩みを抱えています。



>ファンダメンタルズやテクニカルも重要ですが投資家(投機家)の心理や需給も時には重要ではないでしょうか?
>特に私の様な株を生業としている者にとっては弱いと思えば売り浴びせますし強いと思えば買いあがります。
>マーケットに参加しているのは中・長期ホルダーだけでなく投機家、外国人、デイトレ、機関等がいて各々がそれぞれのスタンスや事情でトレードしている事を考えれば最近の下落も凡そ説明がつくのではないでしょうか?
>Posted by あるデイトレーダー at 2007年08月16日 16:33


先週は心理的には最悪の週だったかも知れません。
下落に関してはこれで説明できるでしょう。
かといって今週が心理的に回復したかと思うと若干疑問もあります。



>下げ方が違うというのは、まさにそのとおりですね。ただし、異常な状態という感じではなく、むしろ、正常な状態に戻りつつあるだけなのかなと思います。

>つまり、2006年末ごろから続いていた「下げるべき時に下げない」という異常な状態が、
>「下げるべき時にはちゃんと下げる」という正常な状態にもどりつつあるだけだということです。

>バイアンドホールドのリスクに無神経になりすぎていた市場が正常なリスク感覚を取り戻すこと自体は、長期的なマーケットの成長のために有益なことであると思います。
>ただし、そのための調整期間に自分自身がホールドし続けるべきかは、それとは別問題であり、あくまで各人のスキルによって変わってくるものだと思います。
>Posted by SAKU at 2007年08月16日 17:56


「下げるべき時にちゃんと下げる」という正常な状態。とはうまい表現ですね。
上げが続いているときには、リスク管理なしで買い続けた人がとにかく儲かりました。
もうそういう時期ではないということですね。
リスク管理の重要性は、2005年の後半に、僕が言い続けたことでもあります。



>僕もえすさんと同じ推測をしていました。結局他国の問題で日本が一番下落するというのは
>何かサブプライムの他に日本固有の理由があるからではないか?と考えると、
>特に影響は無いだろうと考えた参院選の結果やその他のえすさんおっしゃる諸々が日本売りの原因になっているのではないかな、と。
>PERとかPBRといったモノサシが成り立たなくなってきている恐怖は、やはり株式投資そのものへの不安さえ感じます。
>歴史的に「暴落」がどの程度で収まるのかDOWを見てみましたら1998年のLTCMでは直近最高値から最安値まで22%の下落。2001年のEnron(9月の下落がそうなんでしょうか?)では29%、2002年のWorldComでは30%.... ということはまだまだ、でしょうか。
>Posted by Yoshi at 2007年08月16日 18:49



ありがとうございます。
同じ発想ですね。
何が原因だったかは事後的にははっきりするかも知れませんが、さまざまな要因が絡んでいることは確かですね。
日本固有の原因がクリティカルな問題でないと考えたいのですが、不安は残ります。



>日経16500を割って長期上昇相場の青信号が黄色の点滅に変わったことが大きいように思います。
>次は15500割れで完全な黄色信号、14000割れで赤信号となって、その先は11000くらいまでノンストップかもしれません。
>確かに継続保有の是非を疑ってみるべき局面ではありますね。
>Posted by chart at 2007年08月16日 21:35

>たびたびです。  chartさんの読みはどうなんでしょう・・
>16500円割れ・  そして15500円近辺まではあると思いますが、
>11000円?  
>とてつもない読みかと・  日経平均を担う企業価値は
>なんら変わっておりません。 そこまで下がるのは尋常ではないと思います。  
>Posted by エディ at 2007年08月17日 00:26


>相場的、政治的な先行きの不透明感はありますが、経済的、業績的には、それほど悲観するようなことも無いような気がしています。
>それに、おっしゃる点には同感ですが、日本だけが、首相のリーダーシップが無く(自分はそうとは思いませんが)て、役人が駄目で、三権分立が機能していない国なのでしょうか。
>むしろ、今回の選挙の結果は、内政的にはプラス面が多く、外交的にはプラスとマイナスの両面があると見ています。日本をあきらめるのはもう少し待って(ただし、これと株を売る話は別問題)。
>Posted by yosshi at 2007年08月17日 01:37


現時点での企業価値を考えたとき、日経平均が11000円に下がるということは正直考えにくいです。

しかし、仮に今後日本がダメになっていくとすれば。
後進国のひとつに成り下がって、国力の大幅な低下を招いた場合はどうか。
日本国が万が一にもデフォルトするような事態があればどうか。
いろんなことが頭をよぎっているのも確かです。

まだ日本を諦めるのは早いかもしれません。
確かに、首相が変われば、国はガラッと変わるかもしれません。安倍さんだって、何かのきっかけで大きく変わるかも知れません。
そういう日本に期待したいと思っています。



>それと、私はこのサイトのファンですので、生意気なことを言わせて頂きますが、負け惜しみや主催者を中傷するような一言を書き込むのはいい加減やめて頂きたいです。
>あくまで、真剣に相場への意見交換、交流の場だと思っておりますので・・ 
>「格差は確実に広がっていく」  これからは本当に厳しい時代になると・・
>ですが結局、人生って勝つか負けるか・それだけだと思いますので、足元をしっかりと見据えて歩むしかないです。
>生意気言いましたが、信念を持って取り組みますのでよろしくお願いいたします。
>Posted by エディ at 2007年08月17日 00:26






>以前にも申し上げましたが、えすさんの真骨頂は継続保有しながらも資産を大きくは減らさない点だと思います。
>大きくは負けない技術とでもいいましょうか。それによって、何年かに一度くるビッグウエイブに乗り損ねないことができるのかと思います。
>Posted by SAKU at 2007年08月17日 10:52


この言葉にハッとしました。
「継続保有しながら資産を大きく減らさないという技術」と言われて、なるほどなあとうなりました。
僕の保有銘柄には2種類あることに気がつきました。
一つは、数年のスパンで大きく化ける可能性がある企業。
もう一つは、短期的に売られ過ぎていて、リバウンド局面で適正株価に戻ったら売ってしまう銘柄です。

前者の典型は、サイボウズのような銘柄で、この銘柄群には、5倍〜10倍を期待して保有しています。
何かのきっかけで、大きく化ければ十分だと思っているので、どっしり構えて保有していますし、少々の下げで動揺することはあんまり無いのです。

一方、後者の銘柄群のここのところの落ち込みっぷりの激しさが、ここのところの僕のパフォーマンスを極端に低下させているような気がします。
後者の銘柄群の値動きが今年に入ってから、異常な動きを示しており、割安銘柄がさらに割安になるという悪循環(?)にはまっています。
しかも、こっちの銘柄群は、調査が不十分な銘柄も多く、大きく下がるとたいてい耐えられずに安いところで売ってしまっているのです。



>どのくらい飛ばしました?
>Posted by あ at 2007年08月17日 16:42

>つい2年ぐらいまで1億ちょっとだったんですもん、
>1ヵ月で2億以上稼いだりしてたんですもん、
>今回の下落で資産が2、3億ぐらいに減ったところで
>どうってことないですよね。
>Posted by 日本沈没 at 2007年08月17日 20:35


今月に入っての減少がざっと1億円くらいですかね。

まあ、2004年初旬は、1億円前後だったことを考えると、まだ楽々5億円以上はあるので、どうってことがないと言えば、確かにどうってことがないです。
もちろん、減ってしまったことは残念ですが(笑)

日本沈没さんの意見で、少しココロが楽になった気がします。



>相場師は、相場で死ねたら本望ですよ!!
>Posted by やすだ講堂 at 2007年08月17日 20:58

>日本企業を信じ!株式市場を信じ!自分を信じる!
>追証等の最後の投げ!材料は後からついて来る、決め手は市場内部要因!
>ココまでの揺さぶりかけないと上げに転じないという事か?
>上げて良し!下げて良し!無の心境で!相場を楽しむ!
>Posted by KS at 2007年08月17日 22:36


日本の将来を信じる気持ちが少し揺らいできているので、判断に迷いが出てきているのです。
僕は相場師ではないし、相場で死にたいなんてことは考えてないです。
普通に楽しければそれで十分なので、相場で討ち死にするようなことは避けたいですね。



長くなったので、明日。後編に続く。

ダヴィンチによるTOCの買収問題

>えすさん、こんばんわ。
>
>>日本で敵対的買収はまず不可能だなあという印象を受けてしまいます。
>
>全くですね。ダヴィンチのTOCも雲行き怪しいですね。
>しかし、仕掛けた側のヘッジはどうなっているのでしょうね?
>もし、ご意見あればお願いします。
>
>Posted by ina at 2007年07月01日 00:50
>

ダヴィンチのTOCへのTOBについては、僕もかなり注目してみています。

ダヴィンチは、TOBの一件だけでなく、PCCWタワーや軍艦ビルの買収等も、ちょっと強引に行き過ぎている印象があります。
こういった強引な会社が、どこかですっ転ぶのか、はたまた資本主義の論理(正義)を盾に押し切り続けるのか。

その行く末が非常に気になるのです。


このTOCへの買収に限って考えると。
TOCっていう会社は、基本的にビル保有会社で、REITみたいな会社です。
極論すればほとんどの従業員役員は不要なはずです。(あくまでも極論ですよ!)

ダヴィンチが考えるとおり、TOCの持つ不動産をREITに突っ込んで、従業員をもっと効率的な事業に回す(またはリストラする)ことができれば、確かにROEは向上するし、企業価値も向上するでしょう。
しかし、これは単なる資本家の論理であって、従業員や経営陣の立場を全く無視した主張です。

ただ、(資本主義の一形態である)上場株式会社は、株主の意向で、切り刻んでもどうにでもしても良いというのが、究極の株式会社論であり、あくまでも究極論まで含めて資本家の論理を押し通すのがダヴィンチの主張でもあります。


したがって、大口株主であるダヴィンチは、現経営陣を追い出し、現従業員を追い出し、不動産だけのおいしいところ取りをしても良いという理論なはずです。

いっぽうで、日本では株式会社は、株主のためだけでなく、従業員のためにもあるという議論が一般的なので、ダヴィンチのトンガッタ主張がどこまで受け入れられるのかがちょっと注目しているというわけです。


TOCの経営陣は嫌だろうなあ。
今までノホホンとしていたところに、買収されたら急に猛烈に働かされるわけだしねえ。
かといって、それを正面からは言えないだろうしなあ。


仕掛けた側のヘッジは当事者ではないのでわかりません。(興味もないです。)
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「サラリーマンが株で1億円を稼ぐ!!」
著者:えす 出版社:マガジンハウス
2005年3月28日発売

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