サイボウズファンの皆様、お待たせしました。
久しぶりにサイボウズ関連の記事です。
サイボウズは9月11日に2010年1月期の通期決算を下方修正しました。
2010年1月期通期連結業績予想の修正(単位は百万円)
売上 営業利益 経常利益 当期純利益 配当金
5500 350 300 120 47円
6500 230 230 50 67円
売上高と配当金は上方修正ですが、各利益は下方修正です。
その理由は会社側のリリースによれば以下のように説明されています。
*****************
(5)業績予想修正の理由
【個別】
・第2四半期連結累計期間
売上高につきましては、ガルーンシリーズの売上が新規・既存とも予想を上回ったことが主因となり、前回公表予想を251百万円上回り2,051百万円となる見通しです。
また、外注費の内製化によりコストを圧縮したことや、事務所拡張に伴う設備について費用として予定したものを一部固定資産として計上したこと等から、営業利益が前回公表予想から282百万円増の532百万円、経常利益が288百万円増の538百万円、当期純利益が204百万円増の354百万円となる見通しです。
・通期
売上高につきましては、第2四半期累計期間の売上が当初予想を上回ったことから、下期の売上も前回公表予想を上回ることを見込み、前回公表予想から300百万円増の3,800百万円となる見通しです。
また、利益項目につきましては、海外市場への展開を進めるための経費を下期に上積みしたため、営業利益が前回公表予想から270百万円増の670百万円、経常利益が270百万円増の670百万円となる見通しです。当期純利益は、経済情勢の先行きが依然として不透明であること、また、臨時の株式評価損等の特別損失の発生可能性を考慮して110百万円増の350百万円と見込んでおります。
【連結】
・第2四半期連結累計期間
売上高につきましては、個別業績の売上増要因のほか、通信事業において連結子会社であった株式会社インフォニックス(以下インフォニックス)の株式の売却日が当初計画より遅れたことにより、当初予定よりも連結業績にインフォニックスの業績を取り込む期間が長くなったことから、前回公表予想を1,127百万円上回り3,927百万円となる見通しです。
また、営業利益につきましては、個別の営業利益が予想を282百万円上回ったことから、ソフトウェア事業の営業利益は505百万円となる見込みであるものの、上記理由により通信事業が▲259百万円の赤字となる見込みであること、「1.たな卸資産の評価損の計上」のとおり売上原価にソリューション事業におけるたな卸資産の評価損を107百万円計上したこと等によりソリューション事業の営業利益が▲162百万円となる見込みであることから、営業利益が前回公表予想から115百万円減の85百万円、経常利益が89百万円減の81百万円となる見通しです。また、当期純利益につきましては、インフォニックスの株式売却日程の遅れにより、当初計画より連結上の売却益が30百万円増加したこと等から、43百万円増の113百万円となる見通しです。
・通期
売上高につきましては、主に個別業績の増加要因と第2四半期連結会計期間までのインフォニックスの業績を連結業績に取込んだことにより、前回公表予想から1,000百万円増の6,500百万円と見込んでおります。
また、利益項目につきましては、第2四半期連結累計期間及び個別通期と同様の要因により、営業利益が前回公表予想から120百万円減の230百万円、経常利益が70百万円減の230百万円、当期純利益が70百万円減の50百万円となる見通しです。
************
いろいろ要因が入り組んでいますが。。
1.単体の売上はガルーン(大規模企業向けソフト)が好調
→これはポジティブに捉えていいでしょう。うまくストック型ビジネスに切り替えることができているとい言えるでしょう。
2.連結子会社であるインフォニックスは赤字会社で早く切り離したいが、まだ切り離せていない(=売却できていない)。切り離せない間、連結決算上で、売上高は計上されるが、赤字も計上されてしまう。
→これについては、会計的な要因でしかないのですが、現在の経済環境だと売却が遅れる可能性が高く、さらに赤字が拡大する可能性は考慮に入れる必要があるだろうね。
3.ソリューション事業の棚卸資産評価損とあるが、これは何なんだ?
→
前期の連結決算を見ると、棚卸資産が1.3億円→3.3億円に増加していました。
単体決算には、たな卸資産がほとんど計上されていません(単体は1000万円以下の計上額)
ソリューション事業とは、会社資料によれば、ユミルリンクとサイボウズメディアアンドテクノロジーの2社がメインの企業なのでこのどっちかから出た損失なのでしょう。
そもそも、一昨年の棚卸資産の水準が適正水準とすれば、去年の3.3億円というたな卸資産残高は異常な残高であり、うち(もちろん当期に入ってから追加されている金額はあると思うが)3分の1が評価損になるというのは異常な事態といえるでしょう。子会社群に問題があることは明らかです。
4.下期に株式評価損の計上が予想される
→これはレカムの事と思われる。しかも、レカムもまた同日に下方修正を出しています。
5.下期は海外展開の経費を増額
→これはポジティブです。是非進めて欲しい。
6.配当金は単体決算に応じて、増配。
★★★
ここから得られる結論は(2、3、4ともに)連結ないし投資先の不振です。
1の本体の好調で何とかカバーしている状態であることは、明らかです。
一方で、サイボウズ本体のガルーンの売上だけでは未来がそんなに明るくないというのも事実だと思います。
サイボウズが2005年と同じように高い注目度を浴びて、再度株価が大きく羽ばたくためには、何らかの新展開 または、海外展開 のようなものが必要だと思います。
2005年当時に注目されていたサイボウズドットネットを中心としたビジネスポータルの話が無くなってしまった(サイバーエージェントに売却済み)のはさびしいところです。
海外展開くらいしか新しい芽が見えないのは苦しいところであるし、大きく投資するにしても、新しい展開の芽が見えてからでも遅くは無いかなと思っています。
サイボウズ株については既に大半を売却してしまい、現在はわずかな株数しか保有していません。
一時期大変お世話になった銘柄でもあり、ぜひとも頑張って欲しいと思っています。またチャンスがあれば再投資したいとタイミングを狙ってもいます。
今後の業務展開に期待しています。
久しぶりにサイボウズ関連の記事です。
サイボウズは9月11日に2010年1月期の通期決算を下方修正しました。
2010年1月期通期連結業績予想の修正(単位は百万円)
売上 営業利益 経常利益 当期純利益 配当金
5500 350 300 120 47円
6500 230 230 50 67円
売上高と配当金は上方修正ですが、各利益は下方修正です。
その理由は会社側のリリースによれば以下のように説明されています。
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(5)業績予想修正の理由
【個別】
・第2四半期連結累計期間
売上高につきましては、ガルーンシリーズの売上が新規・既存とも予想を上回ったことが主因となり、前回公表予想を251百万円上回り2,051百万円となる見通しです。
また、外注費の内製化によりコストを圧縮したことや、事務所拡張に伴う設備について費用として予定したものを一部固定資産として計上したこと等から、営業利益が前回公表予想から282百万円増の532百万円、経常利益が288百万円増の538百万円、当期純利益が204百万円増の354百万円となる見通しです。
・通期
売上高につきましては、第2四半期累計期間の売上が当初予想を上回ったことから、下期の売上も前回公表予想を上回ることを見込み、前回公表予想から300百万円増の3,800百万円となる見通しです。
また、利益項目につきましては、海外市場への展開を進めるための経費を下期に上積みしたため、営業利益が前回公表予想から270百万円増の670百万円、経常利益が270百万円増の670百万円となる見通しです。当期純利益は、経済情勢の先行きが依然として不透明であること、また、臨時の株式評価損等の特別損失の発生可能性を考慮して110百万円増の350百万円と見込んでおります。
【連結】
・第2四半期連結累計期間
売上高につきましては、個別業績の売上増要因のほか、通信事業において連結子会社であった株式会社インフォニックス(以下インフォニックス)の株式の売却日が当初計画より遅れたことにより、当初予定よりも連結業績にインフォニックスの業績を取り込む期間が長くなったことから、前回公表予想を1,127百万円上回り3,927百万円となる見通しです。
また、営業利益につきましては、個別の営業利益が予想を282百万円上回ったことから、ソフトウェア事業の営業利益は505百万円となる見込みであるものの、上記理由により通信事業が▲259百万円の赤字となる見込みであること、「1.たな卸資産の評価損の計上」のとおり売上原価にソリューション事業におけるたな卸資産の評価損を107百万円計上したこと等によりソリューション事業の営業利益が▲162百万円となる見込みであることから、営業利益が前回公表予想から115百万円減の85百万円、経常利益が89百万円減の81百万円となる見通しです。また、当期純利益につきましては、インフォニックスの株式売却日程の遅れにより、当初計画より連結上の売却益が30百万円増加したこと等から、43百万円増の113百万円となる見通しです。
・通期
売上高につきましては、主に個別業績の増加要因と第2四半期連結会計期間までのインフォニックスの業績を連結業績に取込んだことにより、前回公表予想から1,000百万円増の6,500百万円と見込んでおります。
また、利益項目につきましては、第2四半期連結累計期間及び個別通期と同様の要因により、営業利益が前回公表予想から120百万円減の230百万円、経常利益が70百万円減の230百万円、当期純利益が70百万円減の50百万円となる見通しです。
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いろいろ要因が入り組んでいますが。。
1.単体の売上はガルーン(大規模企業向けソフト)が好調
→これはポジティブに捉えていいでしょう。うまくストック型ビジネスに切り替えることができているとい言えるでしょう。
2.連結子会社であるインフォニックスは赤字会社で早く切り離したいが、まだ切り離せていない(=売却できていない)。切り離せない間、連結決算上で、売上高は計上されるが、赤字も計上されてしまう。
→これについては、会計的な要因でしかないのですが、現在の経済環境だと売却が遅れる可能性が高く、さらに赤字が拡大する可能性は考慮に入れる必要があるだろうね。
3.ソリューション事業の棚卸資産評価損とあるが、これは何なんだ?
→
前期の連結決算を見ると、棚卸資産が1.3億円→3.3億円に増加していました。
単体決算には、たな卸資産がほとんど計上されていません(単体は1000万円以下の計上額)
ソリューション事業とは、会社資料によれば、ユミルリンクとサイボウズメディアアンドテクノロジーの2社がメインの企業なのでこのどっちかから出た損失なのでしょう。
そもそも、一昨年の棚卸資産の水準が適正水準とすれば、去年の3.3億円というたな卸資産残高は異常な残高であり、うち(もちろん当期に入ってから追加されている金額はあると思うが)3分の1が評価損になるというのは異常な事態といえるでしょう。子会社群に問題があることは明らかです。
4.下期に株式評価損の計上が予想される
→これはレカムの事と思われる。しかも、レカムもまた同日に下方修正を出しています。
5.下期は海外展開の経費を増額
→これはポジティブです。是非進めて欲しい。
6.配当金は単体決算に応じて、増配。
★★★
ここから得られる結論は(2、3、4ともに)連結ないし投資先の不振です。
1の本体の好調で何とかカバーしている状態であることは、明らかです。
一方で、サイボウズ本体のガルーンの売上だけでは未来がそんなに明るくないというのも事実だと思います。
サイボウズが2005年と同じように高い注目度を浴びて、再度株価が大きく羽ばたくためには、何らかの新展開 または、海外展開 のようなものが必要だと思います。
2005年当時に注目されていたサイボウズドットネットを中心としたビジネスポータルの話が無くなってしまった(サイバーエージェントに売却済み)のはさびしいところです。
海外展開くらいしか新しい芽が見えないのは苦しいところであるし、大きく投資するにしても、新しい展開の芽が見えてからでも遅くは無いかなと思っています。
サイボウズ株については既に大半を売却してしまい、現在はわずかな株数しか保有していません。
一時期大変お世話になった銘柄でもあり、ぜひとも頑張って欲しいと思っています。またチャンスがあれば再投資したいとタイミングを狙ってもいます。
今後の業務展開に期待しています。

