「企業価値の最大化を目指す」
最近の経営者の目標としてよく聞く言葉だ。
特に、ソフトバンク以降は、”時価総額の増大”と ”企業価値の最大化” が同列に語られるようになって、企業が目標とするスタンダードな目標になったように感じる。
しかし、株主にとって、企業価値最大化が本当にうれしいことなのだろうか。
(今回は、企業価値最大化=時価総額の増加 を同義にとらえることとする。)
時価総額=株数*株価
で計算できる。
株価=EPS*PERだから、
時価総額 = 株数 * EPS * PER
ということになる。
この算式を最大化するということは、株数、EPS、PER(の掛け算)を最大化しないといけないということだ。
EPSを最大化するということはわかりやすく言えば、会計上の利益を増やすこと。
これを目指すことについて、株主はなにも異論はない。
問題は株数という係数だ。
時価総額の最大化とは、すなわち株数は増やしてもいいから、EPSを増加させてね。ということになってしまう。
増資をしてもEPSが増えればよいということなのか。
多くの株主は本当にそれを望んでいるのだろうか。
むしろ、株数は増やさずにEPSが増えることのほうが望ましいのではないか。
企業が大きくなっても、分母の株数が大きく増えてしまい、ずーっと保有している投資家はほとんど恩恵を受けていないということは十分に起こりえる。
そうなると、株主が望むのは、
”企業価値の増大”ではなくって、 ”1株の価値の最大化”ということではないだろうか。
オーナー企業の場合だったら、オーナーの保有株式価値の最大化ということか。
ちょっと公私混同気味の発言になるが、
「俺の持っている株式の価値を最大化するのが企業の目標です」と言ってのけるオーナーがいれば、面白いかなと思ってみたりした。
最近の経営者の目標としてよく聞く言葉だ。
特に、ソフトバンク以降は、”時価総額の増大”と ”企業価値の最大化” が同列に語られるようになって、企業が目標とするスタンダードな目標になったように感じる。
しかし、株主にとって、企業価値最大化が本当にうれしいことなのだろうか。
(今回は、企業価値最大化=時価総額の増加 を同義にとらえることとする。)
時価総額=株数*株価
で計算できる。
株価=EPS*PERだから、
時価総額 = 株数 * EPS * PER
ということになる。
この算式を最大化するということは、株数、EPS、PER(の掛け算)を最大化しないといけないということだ。
EPSを最大化するということはわかりやすく言えば、会計上の利益を増やすこと。
これを目指すことについて、株主はなにも異論はない。
問題は株数という係数だ。
時価総額の最大化とは、すなわち株数は増やしてもいいから、EPSを増加させてね。ということになってしまう。
増資をしてもEPSが増えればよいということなのか。
多くの株主は本当にそれを望んでいるのだろうか。
むしろ、株数は増やさずにEPSが増えることのほうが望ましいのではないか。
企業が大きくなっても、分母の株数が大きく増えてしまい、ずーっと保有している投資家はほとんど恩恵を受けていないということは十分に起こりえる。
そうなると、株主が望むのは、
”企業価値の増大”ではなくって、 ”1株の価値の最大化”ということではないだろうか。
オーナー企業の場合だったら、オーナーの保有株式価値の最大化ということか。
ちょっと公私混同気味の発言になるが、
「俺の持っている株式の価値を最大化するのが企業の目標です」と言ってのけるオーナーがいれば、面白いかなと思ってみたりした。