2010年04月22日

大卒採用、来春2.3%増(日本経済新聞社調査結果)

 おはようございます。晴れて暖かった昨日の天気とは一転、今朝は曇って肌寒いです。これから気温が下がるということで、冬物のトレンチコートを着て出勤しました。

 4月に雪が降った年の記憶はありますが、これほど天気がめまぐるしく変わった記憶はありません。昨日からマイナス15度ってありえるのでしょうか?早く安定してほしいものです。

 仕事のほうでは、人事労務雑誌(別冊)に寄稿する記事を2本と、これと並行して単行本の執筆も進めています。クライアントのコンサルや研修の合間を縫って、全力で取り組んでいく所存です。

 また、仕事とは直接関係ありませんが、6月にあるNPO法人の理事長への就任も決まっており、こちらの活動も徐々に始まっています。いずれ時期が来たら公表しますが、積極的にアピールしたいと思っています。

 さて、今朝の日経新聞に興味深い記事が出ていましたので、ご紹介したいと思います。

大卒採用、来春2.3%増、金融大幅減、理系は4.5%プラス―本社最終集計(4月22日 日経新聞)

 日本経済新聞社が21日まとめた採用計画調査(最終集計、2644社回答)で、2011年春の大卒採用計画数は10年春実績に比べ2・3%増えた。10年春に大きく減らした反動で製造業は8・5%増と2年ぶりのプラスとなった。主に理工系で回復傾向が出てきた。ただ非製造業は銀行や保険、旅行などの採用抑制が響いて1・3%減だった。全体では1社あたりの大卒採用数は09年春の約7割にとどまった。

 製造業は金融危機後の需要急減に伴って10年度の採用を大幅に絞り込んだ反動もあり、三菱電機や東芝など電機大手や機械、鉄鋼などで技術職を中心に11年度の採用を増やす動きが広がった。内訳を答えた企業(非製造業含む)では、大卒理工系採用数が4・5%増と全体の伸びを上回った。

 ただ、大卒採用数を前年度より減らす企業は全体の36%を占めるなど抑制傾向が続いている。

 採用数が1000人を超えたのは東日本旅客鉄道(JR東日本、1100人)だけで10年度実績の3社から減った。採用計画数の上位は日本生命保険、みずほフィナンシャルグループ(FG)、三井住友銀行など金融系企業が占めたが、いずれも10年度を下回った。

 日本生命は大卒採用数を前年度比16%減(182人減)の950人にする。みずほFG、三井住友銀も一般職を中心に大卒採用数をそれぞれ34%減、24%減とする。両行はともに09年度まで2000人規模の大卒を採用していたが、大幅抑制が続き1000人の大台を割り込んでいる。

 非製造業では金融機関のほか、消費不振の影響により一部小売業でも採用の抑制が目立った。

 大卒全体はプラスに転じたが、短大・専門学校・高専卒は8・9%減、高卒も7・1%減とマイナスで、総合計は1・0%減と前年を下回った。(了)


 新聞の見出しは、「大卒採用、来春2.3%増」と明るさを感じさせるものですが、記事を読むと、大卒理工系以外は依然として厳しい就職状況が続いているようです。

 昨今の景気の状況では、新卒採用が抑制されることは致し方ない面もありますが、当ブログで何度も言っているように、(特に大企業は)景気の動向によらない中長期的な採用計画を立て、できるだけそれに沿って採用を行ってもらいたいものです。


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Posted by etashiro1 at 09:05Comments(0)TrackBack(0)

2010年04月20日

新入社員「会社や社会に対する意識調査」結果について

 おはようございます。20日ぶりの更新となります。あまりに間が空いたので、生きているのかと心配される声もある(?)もありましたが、何とか生きています。

 今月は、新入社員研修などのため、地方出張も含め連日外出していました。まだ、来週前半や連休明け直後にも残っていますが、大きなヤマは越え、通常に戻りつつあり、ホッとしています。

 若い世代と接触したため気分はリフレッシュされましたが、真剣に向き合いすぎたためか、疲労感と目がかすむ状態が続いています。単に老眼が進んだだけかもしれませんが、眼科に行って検査してもらおうと思います。

 さて、今年の新入社員の傾向について、今朝の日経新聞に記事が出ていましたので、ご紹介したいと思います。

新入社員、安定志向くっきり、今春、能率協まとめ―「年功で」「定年まで」5割(4月20日 日経新聞)

 日本能率協会が19日まとめた今春の新入社員意識調査によると、「年功主義」と「実力・成果主義」のどちらの会社で働きたいかという質問で「年功主義」を選んだ人が、2001年度の調査開始以来初めて過半数に達した。「定年まで勤めたい」という意向も過去最高の50・0%に達し、新入社員の安定志向が浮き彫りになった。

 「会社や社会に対する意識調査」は3月25日〜4月13日に実施、10年度の新入社員1107人から回答を得た。

 「競争をするよりも平等に上がっていく年功主義の会社」で働きたいという人は前年度比8・6ポイント増の50・4%と多数派に転じた。一方の「実力・成果主義の会社」は03年の73・5%をピークに減少傾向にあり、前年度比7・5ポイント減の49・1%だった。「定年まで勤めたい」との意向は05年度から上昇、初めて半数に達した。転職・独立志向のある人は5年前には全体の7割弱いたが、今年は約4割にとどまった。(了)


 この意識調査では、新聞記事で紹介されたもの以外にも興味深いものがありますので、以下に引用します。特に、職場の人間関係の構築のために「飲み会が有効」と考えている人が9割を超え、Eメールの利用よりも直接的なコミュニケーションを有効と考える傾向が増加している点は望ましいと思われます。

2010年度 新入社員「会社や社会に対する意識調査」結果(速報)
http://www.jma.or.jp/news/release_detail.html?id=91

1.「終身雇用」「年功主義」を望む安定志向が強まる
転職・独立志向をたずねたところ「定年まで勤めたい」という意向が年々上昇傾向にあり、長期雇用を望む新入社員が半数(50.0%)を占めた。また、「実力・成果主義」と「年功主義」の会社のどちらで働きたいかに関しては、ほぼ半々(実力・成果主義(49.1%):年功主義(50.4%))であるが、06年度(27.2%)と比べると「年功主義」が15.8ポイント増加しており、「年功主義」志向が強まっている。10年後の日本社会はより良い社会になっていると思うか、との質問に対して、「なっていないと思う」という回答がおよそ半数(46.0%)を占めており、新入社員の将来に対する不安感の強さが背景にあるとうかがえる。

2.女性の2人に1人が管理職を志向
あなたは将来、管理職になりたいと思うか、との質問に対して、全体のおよそ3人に2人(63.6%)が「将来管理職になりたい」と回答している。大卒・大学院卒の女性の回答では50.5%が「将来管理職になりたい」と答えており、女性のキャリア志向がうかがえる。

3.職場の人間関係の構築のために「飲み会が有効」が9割以上
仕事をしていく上での不安についてたずねたところ、新入社員は「上司との人間関係」(81.3%)、「職場での人間関係」(78.6%)に不安を抱いていると回答している。人間関係構築のための行動としては、「飲み会への参加」を有効と考える新入社員が年々増加を続け、95.2%に達している。一方、「Eメールの利用」は昨年(42.3%)よりも12.9ポイント低下して29.4%となっており、間接的なコミュニケーションよりも直接的な交流を有効と考える傾向がうかがえる。

4.新入社員の8割が周囲との協調性に自信あり
経済産業省の提唱する「社会人基礎力」の各項目について質問したところ、「規律性(社会のルールや人との約束を守る力)」(85.7%)、「柔軟性(意見の違いや立場の違いを理解する力)」(81.2%)、「情況把握力(周囲の人々や物事との関係性の理解力)」(80.8%)、「傾聴力(相手の意見を丁寧に聴く力)」(79.8%)について、いずれもほぼ8割が得意と回答しており、周囲との協調性に自信を持っていることがうかがえる。一方、「発信力(自分の意見を分かりやすく伝える力)」(42.5%)、「働きかけ力(他人に働きかけ巻き込む力)」(53.5%)を得意とする回答は半数近くにとどまり、他者との関わりにおいて受け身の姿勢がうかがえる。


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Posted by etashiro1 at 08:42Comments(4)TrackBack(0)

2010年04月01日

2010年少数精鋭緊張の入社式

 こんにちは。今年も早いもので、4月に突入しました。東京は日中晴れ間もあり、風が強かったものの暖かい日でした。

 週末に染めたブラックヘアは意外にも好評で、5歳くらいは若返ったという声が多く聞かれました。新入社員研修が続くこの時期、気分も新たに頑張っていこうと思います。

 本日4月1日は入社式というところが多かったと思います。関連記事を日経新聞から引用します。

少数精鋭緊張の入社式(4月1日 日経新聞)

 新年度入りした1日、多くの企業が一斉に入社式を開いた。今春の新入社員数は大卒と高卒の合計で48万6000人(日経推計)となり前年に比べて13%減、短大や専門学校などの卒業生を含めると前年より約1割少ない約73万人になったもようだ。就職氷河期を乗り越えた“少数精鋭”に対し、経営トップは強い期待を訓示に込めた。

 会社更生手続き中の日本航空が羽田空港で開いた入社式にはグループ18社548人の新入社員が参加した。稲盛和夫会長は「世界を代表する航空会社に復活できるよう全力で取り組む。私を信じてついてきてほしい」とあいさつ。経営再建に協力を求めた。日航は新卒採用見送りを決めており来年は入社式がない。

 一連の品質問題などの対応を迫られているトヨタ自動車は愛知県豊田市の本社で入社式を開催。出席した新人1250人を前に、豊田章男社長が「皆さんは再出発の年に入社した1期生。自分がトヨタを立て直すぐらいの強い気持ちを持ってほしい」と訴えた。

 第一生命保険では渡辺光一郎社長が「新たに創業した第一生命保険株式会社にようこそ」と711人の新入社員に語りかけ、グループ全体の既存職員を含む「6万人の入社式」と位置づけた。

 日本郵政グループには3650人が入社した。斎藤次郎社長は「郵便局に対する信頼が揺らいできている」と危機感をにじませた。ただ、新入社員の池辺恭平さん(22)は「変化の中に成長がある」と前向きだった。(了)


 日本生産性本部によると、今年の新入社員のタイプは、「ETC型」だそうです。その特徴を次のように言っています。
*)http://activity.jpc-net.jp/detail/lrw/activity000974.html
 
 「性急に関係を築こうとすると直前まで心の「バー」が開かないので、スピードの出し過ぎにご用心。IT活用には長けているが、人との直接的な対話がなくなるのが心配。理解していけば、スマートさなど良い点も段々見えてくるだろう。“ゆとり”ある心を持って、上手に接したいもの。
 
 厳しい就職戦線をくぐり抜けてきた今年の新入社員は、携帯電話などIT活用にも長けており、情報交換も積極的。時間の使い方も効率的で物事をスムーズに進めるようなスマートさもある。また、CO2の排出量削減など環境問題への関心も高い。

 ただ、ドライバーと徴収員との対話がなくなったように、効率性を重視するあまり人との直接的なコミュニケーションが不足する場面も。

 打ち解けて心を開くまで時間が掛かるため、性急に関係を築こうとすると直前まで心のバーが開かないので、上司や先輩はスピードの出し過ぎにご用心。理解しようとすれば、仕事のスマートさやIT活用の器用さなどメリットも見えてくるので、会社は、ゆとりをもって接し、永く活躍できるよううまく育ててほしい。」 


 今年は、新入社員だけでなく、受け入れる会社側にも、ゆとりをもって接し、長い目で育ててほしいと提言しています。直接的な対面のコミュニケーションが今まで以上に必要であり、そのための労を惜しまないように心がけたいものです。


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Posted by etashiro1 at 19:02Comments(0)TrackBack(0)