Mが洗い物をしてる間にMの部屋に掃除機をかける。
お姉さんが部屋から飛び出してくる。
やらなくていいから、大丈夫だから、と言ってる。。。気がする。
「大丈夫。」
ほぼ寝るスペースでしかないMの部屋は丁寧にやっても5分もかからないし。
お姉さん「M! M!」
とMをキッチンから呼び部屋に入れている。お説教?なんだろ、なんかまずかったかな。
しばらくして、Mが出てくる。洗い物も済んでいたようで部屋で話す。
「掃除機かけたのまずかった?お姉さん大事な電話してたとか?」
M「ううん、ただびっくりしたみたい。私がやらせてるのか?って。」
「ありゃ、怒られた?悪いことしたね。」
M「ううん、頼まなくてもやってくれる人って知ってるでしょ?って言ったら納得してた。」
「ならいいけど。」
M「ねえ、あなたはヤキモチって焼く?」「どっちかっていうと、ヤキモチ焼きな方だね。」
M「お姉さんが言ってたの。日本人の男の子はみんなヤキモチ焼きだって。」
「なるべく言わないようにしてるんだけどな。」
M「ううん、大丈夫。お姉さんがね、あなたのことを言ってたの。」
「なんて?」
M「お店で追加のサービスだったり特別コースをしないことで、収入は減るかもしれないけど、絶対にするなって。」
「ああ、それは俺も気にしてた。俺に気を遣って君の収入が減ってるかもって。」
M「私がしたくないだけだから大丈夫よ。お姉さんが、指名のお客さんが来なくなったり、収入が減ったりしても、今は将来お金なんかに代え難い物があるんだから、そっちを大事にしなさいって。あなたのことよ?」
お姉さんの中で俺の株がストップ高。彼女が最近悩んでいたのも知っていたのかもしれない。
偏見ではあるけど、お金が全てという中国人のイメージがMとお姉さんと接していて、大分変わってきている。
「うん。なんだかこっちが恥ずかしくなっちゃうな。」
M「私、ちゃんと分かってるって言ったらお姉さんも喜んでた。」
「俺も不安にさせるような事はしないから、変な心配はしなくていいよ。」
M「うん!」
ついでに聞いたらお姉さんは俺よりも結構歳上だそうで、Mの事も年の離れた妹みたいな感じで可愛いのかもしれない。
それにしても結構な歳でわざわざ単身日本に来て、半分風俗みたいなお店で仕事をしている。何かしら複雑な事情があるのだろう。お姉さんとは残念ながらMに通訳してもらわないとコミュニケーションを取る手段が無いので聞くことはないけれど、Mにお客さんが迫った時なんかは代わってくれるというのもあり、怖い思いをしてることも多いようだ。
俺自身も元々はお客として軽い気持ちで来ていたし、偉そうなことは言えないけれど、色んな偶然が重なってMと恋人という関係になって、色々考える。
彼女達もそれぞれ事情があって、毎日忙しく働いている。場合によっては違法性があることもしている。勿論事情があれば違法でも良いだろうなんて擁護するつもりはないけれど、彼女達も人間で、感情や好き嫌い、考えもある。金さえ払えば、あるいは弱みに付け込んでなんでもして良いなんて事は無い。そんな人の方が少ないのだろうけれど、なんだかたて続けに見たので、色々と考えてしまうし、いらない心配までしてしまっている。
コメント