尚哉side
え、こんなに可愛い子が…??
俺と…したいって…??

言葉が出ない。
きっとたまってるんだろうな。発散する場所もなくて。と言い聞かせた。

「わかった。じゃあ、」

あっちも、緊張してるだろうけどこっちも緊張してる。

「1つだけ聞いてもいいかな…??」

強張っていた由芽穂の顔がさらにひきつった。
「本当は…20歳じゃないよね」

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由芽穂side

バレてたんだ。
動揺した。しかし、否定も出来なかった。

尚哉「嘘は、いけないよ」

強張った顔で言われると、正直怖い。
由芽穂は悟った。
もう、この人に嘘はつけない。全て本当のことを言わなきゃいけない、と。

「ごめんなさい…」

尚哉「ってことは、未成年だよね…何歳?」

由芽穂「驚かないでくださいね…15です。」

尚哉「え…中学生…?」
由芽穂「いえ、中学生ではないです。」
尚哉「あ、高校生か」
由芽穂「違います。」
尚哉「え、じゃあ何?中卒の社会人?」
由芽穂「…浪人生です」

一瞬、驚いたような顔をした。

尚哉「立ち入ったことを聞くようだけど、受けた高校は?」
由芽穂「◯○高校です。」
尚哉「トップ校じゃん…滑り止めは?」
由芽穂「受けてません。」
尚哉「なんで?」
由芽穂「金欠です。」
尚哉「親御さんは?」
由芽穂「もういません。」
尚哉「バイトは?」
由芽穂「数日前にクビになりました。」

さすがに、ここまで来ると質問するにも気が引けるらしく、躊躇していた。

尚哉「ひょっとして、お金目当てで来たの?」
由芽穂「違います。そもそもお金持ってるか持ってないかなんてわかんないですよね。」
尚哉「そうだよね…じゃあ、なんで俺と?」

聞かれるとは思っていたが、いざ言葉に出そうとすると躊躇してしまう。

尚哉「たまたま俺が空いてたから??」
由芽穂「…あなたに一目惚れしたからです」