2005年11月

2005年11月29日

ピエロ・デラ・フランチェスカの続き

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昨日の続きから。
イタリアでピエロ・デラ・フランチェスカ(以下ピエロ)の作品が
見られる都市(ミラノ、フィレンツェ、アレッツォ、ウルビーノ、
モンテルキ、ペルージャ、サンセポルクロ)を線で結ぶ事も不可能では
ないが、現在はまだ企画には至っていない。

個人的思い入れがあると、どうしてもそれをすぐ商品化したくなる
衝動は私にもあるが、やはり常に客観的視点で商品を見つめる努力を
怠ってはならないのも事実。
特に当社の数多いツアーの中でも、お客様の層が多様である当課の取り扱い
地域においては、主観は企画に反映させればさせる程、門戸が狭くなる。
かといって、旅行会社の激戦区であるイタリアやスペインなどで当社が
生き残るにも、当社ならではのポイントが企画にある事は不可欠なので、
そのバランスが難しい。
恐らくメーカーからパーツ(部品)を集めて、商品を造成する一般製造業の
企画者も似たような悩みがあるのではないか。
特に旅行業の場合、自社のみが仕入れられるというパーツはほとんどないので、
余計悩ましい。

そんな訳で、ピエロを巡るツアーもまだ着手出来ていないが、イタリアやスペイン
ともなると、やはりこうしたニーズが少しづつ増えてきている手応えはあり、
アッピア街道中北部イタリアのツアーが少しづつ実績が増えてきているように)
いつか企画を実現したいですね。イタリアに結構力を入れている某社さんも
ちょっと手を染め出しているようですし。

ピエロが描いた、一点透視図法を用いた構図(ピエロは遠近法のさきがけの一人で
ラファエロの「アテネの学堂」やダ・ヴィンチの「最後の晩餐」にもそんも影響が
みられます)に描かれた無表情の人物達は何も語らない。
いつも無表情なピエロの人物達もツアーを作ったら、一人ぐらいは
ほほ笑んでくれるだろうか。
少なくても家の本棚にあるピエロの画集の表紙を飾る厳格な武人で
あったウルビーノ公は、その固い表情を変えることはないだろう・・・。

<写真:個人的に好きな作品「キリストの鞭打ち」(ウルビーノ/マルケ美術館)>

2005年11月28日

ピエロ・デラ・フランチェスカ

今日、「イタリア二大カーニバルとトスカーナの古都 10日間」の
問い合わせを頂いた。
ツアーの問い合わせを頂く事は、当然ながら日常であるが、
今日の問い合わせのお客様は、アレッツォとサンセポルクロに
特に興味を持たれていて、かなり親近感を持ってお話しさせて頂いた。

アレッツォとサンセポルクロに共通する物、それは本日のお題にも
なっているピエロ・デラ・フランチェスカ(以下ピエロ)である。
ルネサンスと言えば、真っ先に思い浮かぶのはミケランジェロ
ラファエロダ・ヴィンチの三大巨匠だろうが、ひとえにルネサンスと
言っても、数百年に渡って続く一時代を指しており、三大巨匠やボッティチェリ
と言った有名人の多くは中期ルネサンスの人に位置づけられるだろう。
ピエロは、その前の初期ルネサンスを飾った偉大なる芸術家の一人であり、
三大巨匠を始めとする後の芸術家達に多大なる影響を与えた。

私が初めてピエロと出会ったのは、ロンドンのナショナル・ギャラリー
飾られた「キリストの洗礼」を目にした時である。
それまでさして美術に興味はなく、どちらかと言えば、大英博物館の方が
好きであったが、当時の恩師がとにかく「ピエロ狂」だったのである。
実はここで初めてピエロと出会ったと思っていたが、どこかで見たような
気がしていた。後で気づいたのだが、ピエロの作品は毎日通う教室の壁、
恩師のデスクマットの下、果ては絶品のスコーンと共に楽しむアフタヌーン・
ティー用の恩師のマグカップにも登場していたのである。
少々あきれてしまったが、運命はいたずらな物で、ピエロの存在はかなり
大きくなったきっかけでした。

その後は、日本人にとって一番身近なピエロであろうウフィッツィ美術館
ウルビーノ公の肖像を始め、ミラノ、アレッツォ、ウルビーノ、モンテルキ、
ペルージャ、サンセポルクロなどピエロの作品があるところを渡り歩いたが、
この画家は奥が深い。ボルドーの赤がない私のドメインにも、ピエロの
画集はしっかり置いてある。

そんな訳で同じくピエロを追うお客様との会話はやはり自然と弾む。
その方のご要望では、そういうツアーをということでしたが、
続きはまた明日に。

2005年11月27日

ウラジオストック

本日松坂世代のK野さんがウラジオストックへ出かけた。
何も添乗ではなく、休暇でである。
私は当初行き先を聞いた時には驚いたが、最近の若者は多様
なので、それもよしなのかな。

ウラジオストックと言えば、旧ソ連の太平洋進出の軍港という
イメージしかなかったが、最近はウラジオストックを訪れる
ユーラシア旅行社のツアーも増えて、添乗してきた者の声を
聞くと、それなりに観光化されているようです。(本当にそれ
なりにのようですが・・・。観光箇所に潜水艦が入っている所が
ウラジオストックらしい。ホテルはさすがにスターリン建築か。)
その増えているユーラシアのツアーですが、私が個人的に注目して
いた今年新発表の「シベリア鉄道走破の旅 15日間」が結構好調
だったようだ。
添乗したSさんの話を聞くと、景色が変化に富んでいて(何せ1万km)、
各駅の様子も楽しく、充実した15日間だったようである。
他にも(ウラジは通過に近いが)カムチャッカのツアー
今年の愛知万博でも話題になったマンモスが見られるシベリアのツアー
など、知らないうちにウラジオストックもユーラシア旅行社で行く
普通の町のひとつになりつつあるようである。
現在は凍てつく冬の時期なのでツアーはお休みであるが、是非一度訪れて
みては。飛行時間も長くないので、お気軽に楽しめます。

それでは、何が目的でウラジを目指したか不明のK野さんの
旅の無事を祈りつつ・・。

2005年11月26日

オーストラリア

昨日「日本におけるドイツ年」をご紹介したが、
来る2006年は「日豪交流年」です。
数年前のイタリア年の時ほどのインパクトのある催しは
あるのかどうかまだ未定のようですが、いずれにしても
オーストラリアがより広く認知されるいい機会になればと
願っております。(ついでにオーストラリアのツアー
今すぐ申し込みたくなる気分にさせられればと独り言・・)

オーストラリアと言えば、最近サッカーの三浦知良選手が
シドニーのクラブに移籍したことでも少し話題になっている。
その移籍先のシドニーFCの監督がドイツ人のリトバルスキーという
のは、昨日からドイツとオーストラリアを並べた私には何か皮肉を
感じずにはいられません。
何はともあれ、先日のオーストラリア研修の席上でも、三浦選手の
奥様でモデルの三浦リさ子さんのシドニーの生活を
何社か取材しているそう。そして、それは何冊かの女性誌に
今後掲載される予定だそうなので、シドニーの露出が増える事は
めでたい。ヨーロッパの街と比べたら、歴史は遠く及ばないが、
どこか気持ちのいい清々しさが漂うのが、オーストラリアの町の
特徴です。
現在パース滞在を中心とする「西オーストラリアの休日」が比較的
好評ですが、このような企画を来年はもっと増やしていき、
ライバルの某社さんにこの分野で追いつきたいですね。

2005年11月25日

バッハとドイツ

今日ユーラシア旅行社の社内BGMにバッハが流れていた。
社内BGMについては、以前のエンニオ・モリコーネ氏
項で触れたが、特に営業時間終了後は社内もだいぶ静かになるので、
日中はほとんど聞こえない音楽が聞こえてくる時がある。

私は何度もボンを訪れた影響か、ベートーベンの方が好きだが、
バッハやパッヘルベルもいい。
当社に「音楽の国ドイツ 世界遺産とバッハ、ゲーテゆかりの地を巡る旅」という
ツアーがあるが、
随所にコンサートが盛り込まれて、楽しそうである。
もちろん一番の楽しみは、その後に頂くAltstadt(旧市街)の
Bierhof(居酒屋)での一杯ですが・・。
ドイツと言えば、今年から来年にかけて「日本におけるドイツ年
という事で様々なイベントも催しておりました。来年は
いよいよワールドカップも開催されますね。

もう2005年も残すところ少なくなってきました。
どうぞ良い週末を。

2005年11月24日

EUとトルコの続き

例によってまず食べ物から。
正確な起源がギリシアとトルコのいずれにあるのか分からない
のですが、ギリシア料理の代表的なメニューの一つスブラキ
お米や野菜をブドウの葉で包んだドルマデス(バルカン半島の他の国でも
よく出てきます。)、その他にも色々似たような名物料理が多い。
隣の国という事で気候もほぼ同じであり、みどころにも以下のように共通点が多い。

■歴史深き首都
ギリシア:アテネ
トルコ:イスタンブール
■大自然が作り出した奇景とそこに及んだ人間の芸術
ギリシア:メテオラ
トルコ:カッパドキア
■太古から歴史が刻まれた広大な古代史跡
ギリシア:オリンピアやデルフィなど
トルコ:エフェソスやヒエラポリスなど
■シュリーマンが追い求めたトロイヤ戦争のロマン
ギリシア:ミケーネ
トルコ:トロイ

こうしてみると似ていることを実感しますが、実際訪れてみると
似て非なる両国であるのも事実。その辺はなかなか口では説明
し難いので、是非上記のみどころを全て網羅したツアー
ギリシア・トルコ物語 15日間」(リンクは11/25日に更新予定)で
お楽しみ下さい。

是非トルコにユーロが導入されて、ただでさえ高いインフレ率が更に
上がることが起きる前に・・・。

2005年11月23日

EUとトルコ

昨春の中欧諸国やマルタのEU加盟に続き、ブルガリアと
ルーマニアが再来年初頭に加盟予定である。
そうなるといよいよ「EU予備軍」の筆頭にトルコが
躍り出ることになる。

国内に多くの移民を抱え、altstadt(旧市街)を散策していると
私の大好物のヴィンナーシュニッツェル(ウィーン風カツレツ)屋と
並んでドネル・ケバブの出店も多く見かけるドイツが
トルコ加盟の一応の旗頭なのかな。現加盟国内でもその是非を
巡る論議がまだまだ続きそうだが、ここまで来ると実現は指呼の
距離にありそうだ。
トルコ加盟の一つの足かせとなっていたキプロス問題
ある程度の前進をみている影響で、以前は実現が困難であった
南北キプロスを極める」のようなツアーも訪問も今は
可能になった。歴史的に仲の悪いギリシアとトルコの関係も
現在は比較的良好のようである。
元より両国は地理的にだけでなく、歴史的にお互いに最も結びつきの
深い国である。

続きはまた明日・・。

2005年11月22日

ナポリ・カプリ・アマルフィ

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ナポリ・カプリとアマルフィ海岸の休日」の添乗に出ていた
S藤さんが帰国した。
今秋より設定した「南ヨーロッパの休日」シリーズで最初の出発という事も
あって、お客様の反応が他のツアーよりも特に気になるところであったが、
幸いお楽しみ頂けたようで、企画者としても何よりである。

アマルフィやカプリなどは日本でも結構知られている景勝地だが、今回の
ツアーでは、日本ではあまり知られていないプロチーダ島の訪問、先日
ご紹介したラヴェッロに加えてナポリの深部も結構好評だったようだ。
明日発送するメルマガでは、このナポリを中心とするカンパーニャ州の魅力も
ご紹介しますので、ご興味ある方は是非登録して下さい。(もちろんホームページにも
後日掲載予定です。)

<写真:プロチーダ島>

2005年11月20日

珍検索ワード

ここ1,2年でマーケティングのMethod(メソッド)として
急速に注目を浴びているのが、SE0(Search Engine Optimization)や
SEM(Search Engine Marketing)である。Search Engineという言葉は
耳慣れないかもしれないが、日頃我々が慣れ親しんでいるGoogle,Yahoo,
InfoseekやGooなどの検索エンジンの事です。
マーケティング・リサーチの数字の動向を眺めても、消費者の購買行動に
占める検索エンジン利用の割合の増加傾向は見逃すことはできない。
当社の本家サイトにも様々な検索ワードでのアクセスがあるが、ここでは
当ブログの「珍検索ワード」(2005年10月編)をご紹介します。
(珍でない検索ワードは明かせませんので、あしからず。)

珍検索ワードトップ10
(各検索ワードのリンクは、該当したと思われるページです。)

第10位 「女子十二楽坊
恐らく検索してもかなり下位のページなので、かなり粘り強い方が
検索したと思われる。ユーラシアの社内BGMとしての復活はなさそう。

第9位 「イタリア世帯遺産」
該当ページ見当たらず。打ち間違いでヒットしたらもうけ物か。

第8位 「ケルト神話
こういう検索ワードは嬉しいですね。遂にアーサー王のDVDを購入した
ので、また円卓の騎士達のお話も取り上げたいと思います。

第7位 「高い洋酒
きっと検索者が目的を果たす事はなく、このブログから失意のうちに
去ったと思われる検索ワード。シャトー・マルゴーのツアーはありませんが、
来月イタリアワインの王様バローロの産地を訪れるツアーを発表しますので、
お楽しみに。もちろん試飲もあります。

第6位 「ユーロ 短観
対円相場では、オーストラリアドルやニュージーランドドルもユーロと
ほぼ同じ動きを示しているので、このキーワードは当課の生命線です。

第5位 「ロッテファン 居酒屋
先週アジアシリーズを優勝し、この秋の話題となったロッテ。他にも
「渡辺俊介 美しい」というレアな検索もありました。

第4位 「スペイン 巡礼
当社の私的な会であるサンティアゴ会がこのようなところで活躍するとは。
来年のスペイン巡礼のツアーも来月発表予定ですので、お楽しみに。

第3位 「中華街 おいしい
あまり上位に出てくるとは思えない検索ワードですが、この方が
ギリシア料理屋に行って、そのおいしさを味わい、来年はギリシアに
行ってくれれば幸いです。来年のギリシアも来月発表します!
 
第2位 「ベリーマッチョ
・・・。
ちなみにこのワードで検索してみたら、「死語ドットコム」というページ
が出てきました。

第1位 「アダム・スミス メソッド
変な検索ワードではなく、本当はこういう知性的な検索ワードでヒットが
もっと多ければという願いも込めて1位に。


お粗末さまでした。
このページを作った事で更なるヒットが出ることを祈りつつ、これにて。

2005年11月18日

また・・

また天王山な日々が訪れ始めた。
相変わらず追い込まれがちな戦況が続く自分の計画性の
なさを呪いながらも、数字やレポートと原稿の山に埋もれている。
進捗に関してため息は出るが、ぐぅの音は出ないので、週末
やらなきゃいけないかなぁ・・・。

皆様はどうぞ良い週末を。